「鉄粉除去剤」は、車のボディやホイールに付いた鉄粉を取り除くのに便利なアイテム。鉄粉を除去すると、お手入れした箇所がキレイになるほか、ザラつきもなくなるため、コーティングやワックスの下地作りに効果的です。
しかし、スプレータイプやスポンジタイプなど、さまざまなタイプがラインナップされているので、どれを選べばよいのか分からない方も多いのではないでしょうか。そこで今回は、鉄粉除去剤の選び方とおすすめの製品をご紹介します。
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- 目次
- 鉄粉除去剤を使うメリットは?
- 鉄粉除去剤のおすすめ|スプレータイプ
- 鉄粉除去剤のおすすめ|スポンジタイプ
- 鉄粉除去剤のおすすめ|クロスタイプ
- 鉄粉除去剤のおすすめ|除去液タイプ
- 鉄粉除去剤のおすすめ|粘土タイプ
- 鉄粉除去剤の売れ筋ランキングをチェック
- 鉄粉除去剤の選び方
- 番外編|鉄粉除去剤を使う際の注意点は?
鉄粉除去剤を使うメリットは?
鉄粉除去剤は、車のボディやホイールに付着した鉄粉を除去できるアイテムです。そもそも鉄粉とは、空気中に含まれる細かな金属のことで、特に鉄道や工場周辺の空気に多く含まれています。
鉄粉が長い時間車に付着していると、サビにより固着し、撥水性が乏しくなるほか、汚れが落ちにくくなるなどのリスクがあります。鉄粉により、車の塗装の内部までサビが侵食する恐れもあるので、早めに除去しなければなりません。
鉄粉除去剤は、名前の通り鉄粉を除去するのに効果的で、一般的なカーシャンプーでは落ちにくい鉄粉もキレイに落とせるのがメリット。そのため、コーティングやワックスの下準備としても多く活用されています。
また、鉄粉除去剤は、除去液・スポンジ・クロス・粘土などのさまざまな種類があり、用途に応じたタイプを選べるのもポイントです。
鉄粉除去剤のおすすめ|スプレータイプ
カーメイト(CARMATE) アルミホイール クリーン&コート・マグナショット PS62
アルミまたはクロームメッキホイールに付着した鉄粉を除去したい方におすすめの鉄粉除去剤です。泥・油・融雪剤などの汚れも落とせるのが特徴。撥水コーティング効果も期待できるため、1本でキレイな状態が長続きします。
スプレーした際、ホイールに付着した汚れに反応して液が紫色に変化。汚れが落ちている様子を確認しやすいだけでなく、洗い残しを防げます。
汚れは化学分解により落とせる仕組みで、強力な洗浄が可能。手やホイールに悪影響を及ぼさないと謳われているので、安心して使えます。
カーオール(CARALL) 車まるごと鉄粉クリーナー 2069
化学反応の力で頑固な汚れを溶かして落とせるスプレータイプの鉄粉除去剤です。本製品の液性は中性~弱酸性。洗浄力が高く、ボディに付着した鉄粉から、アルミホイールにこびりついたブレーキダストまで、1本でまとめて汚れを落とせると謳われています。
イエロー系を除く全塗装色に適応しており、幅広く対応可能。車に付着した鉄粉をシャンプー感覚で洗浄できるため、作業を楽に済ませたい方におすすめです。また、融雪剤対策にも効果的で、雪がよく降る地域に住む方にも適しています。
キーパー技研(KeePer技研) コーティング専門店の鉄粉クリーナー ボディ用 I-06
塗装面のコーティングを落としたくない方におすすめのスプレータイプ鉄粉除去剤です。本製品は、コーティング専門店が提供。中性タイプで塗装面のコーティングを落としにくいと謳われています。化学反応により洗浄する仕組みで、しつこい鉄粉や油汚れを強力に洗浄できます。
本製品は車のボディ専用の製品。全塗装色対応で、幅広い車に使えるのもうれしいポイントです。車のボディにスプレーしたあとは、日陰で5分ほど放置して水で洗い流し、水分を拭き取るだけで簡単に洗浄できます。
BPRO 鉄粉除去剤 500ml BCQ-116-1
高い洗浄力を求める方におすすめのスプレータイプ鉄粉除去剤です。一般的な製品よりも多くのチオグリコール酸塩を配合し、優れた鉄粉除去力を発揮。プロも活用するほどの製品で、頑固な汚れを落とせます。
また、手が荒れにくいうえ、鉄粉除去剤特有のアンモニア臭を抑えているのもポイント。ニオイが気になりにくいため、快適に作業したい方におすすめです。洗車前に噴霧すれば、洗車と同時に鉄粉を落とせるので、作業効率を重視したい方にも適しています。
本製品は500mlのスプレータイプのほかに、4Lや20Lの大容量の除去液タイプもラインナップしています。
プロスタッフ(Prostaff) 鉄粉スポットスプレー B-14
ボディからホイールまで、1本で車全体の鉄粉を除去できるプレータイプの鉄粉除去剤です。鉄粉に反応して汚れを除去できるのが特徴。全塗装色に対応しており、幅広い車のお手入れに使えます。
本体は有効成分が鉄粉に浸透して溶かす仕組みで、すっきりとキレイに洗浄が可能。ボディやホイールを傷めずに鉄粉を落とせるため、コーティングの下地処理として使いたい方にもおすすめです。また、車に付着した融雪剤を除去するのにも役立ちます。
プロスタッフ(Prostaff) グラシアス ゴールド アイアンリムーバー 400ml S194
ジェルの効果で有効成分がしっかりと密着するスプレータイプの鉄粉除去剤です。ボディやホイールに付着した頑固な汚れを包み込んで、化学反応によって鉄粉をすばやく溶かして落とすのが特徴。鉄粉除去剤特有のニオイが飛散しにくく、ジェルの垂れにくさとあいまって快適に作業できるのもおすすめポイントです。
ボディをコーティングする前の下地処理でも活躍。スプレーして鉄粉が浮いたら水で洗い流すだけと、使い方も簡単です。鉄粉が反応すると赤紫色に変化するので、慣れていない方も安心して作業できます。
OHAJIKI やさしい鉄粉取り 1000ml
ボディへの負担を抑えつつ鉄粉を除去できる製品。本体は研磨剤を用いていないので、塗装やコーディングを傷める心配なく使えます。化学の力で落とす仕組みで、鉄粉やブレーキダストを強力に除去。中性タイプで、安全性が高いのもうれしいポイントです。
ボディだけでなく、ホイールや樹脂部品にも対応可能。1本で幅広い部分をお手入れできます。容量は1000mlと多いため、お手入れの頻度が高い方にもおすすめです。
シーシーアイ(CCI) 鉄粉除去剤 スマートシャイン ホイールパープルONE 400ml W-227
容量400mlで使いやすいスプレータイプの鉄粉除去剤。ホイールに固着した頑固な鉄粉を除去するのに効果を発揮します。スプレーすると化学反応で紫色に変化して、鉄粉を強力に分解洗浄。フローラルの香りで鉄粉除去剤特有のニオイを軽減しており、ストレスなく作業したい方にもおすすめです。
特殊撥水成分配合により、汚れを落とすと同時に撥水被膜を形成するのもポイント。防汚性にも優れ、汚れの再固着を抑える効果が期待できる点にも注目です。
カーピカイズム 鉄粉除去剤500ml
ボディザラつきが気になる方におすすめのスプレータイプ鉄粉除去剤です。スプレーすると、液剤と鉄粉が化学反応によって紫色に変化。鉄粉を浮き上がらせ、水で流して拭き取るだけで作業が完了します。
ボディやホイールはもちろん、ガラスのお手入れにも対応可能。鉄粉以外に塗料ミストやピッチ、虫の死がいなどの固着物除去にも使用できます。研磨剤を含んでおらず、ボディ不要なダメージを与えないのもうれしいポイントです。
鉄粉除去剤のおすすめ|スポンジタイプ
イチネンケミカルズ(ICHINEN CHEMICALS) クリンビュー 鉄粉取りマジックスポンジ D-64 29812
ラバーポリマーで洗いながら使えるスポンジタイプの鉄粉除去剤です。シャンプーしながらなでるだけで、サビの原因になる鉄粉を除去。洗車やクリーナーで落としにくい、虫汚れ・ピッチ・タール・ブレーキダストなどを除去したい方におすすめです。
使用後にお湯に浸してお手入れすれば、繰り返し使えるコスパのよさも魅力。裏面を通常の洗車スポンジとして使えるのも便利です。
アウグ(AUG) 鉄粉取りスポンジ Sサイズ AF-17
耐久性に優れているスポンジタイプの鉄粉除去剤。約30台分使用できると謳っています。ノーコンパウンドで安心して車のボディに使えるのもおすすめポイントです。コーティング施工車対応で、ワックスやコーティング剤の前処理として活躍します。
水を付けてこするだけと使い方も簡単。粘土のようにこねる必要がなく、作業性に優れています。作業箇所や車の大きさなどに合わせて、より大きめのLサイズも選択可能です。鉄粉除去のほか、ボディにこびりついた虫の死がいや鳥のフン、花粉などの除去でも役立ちます。
ながら洗車 IRON DELETE 臭くない 鉄粉除去剤 潤滑剤 鉄粉除去パッド
粘着性がある特殊ゴム素材を使用した、高い除去効果が期待できる鉄粉除去剤です。パッドと鉄粉除去剤がセットになった製品。パッドは粘土タイプのように除去力が高く、ボディにこびりついた鉄粉や虫の汚れを除去します。ボディが傷付きにくいのもポイントです。
また、車40~60台分の耐久力があり、長く使いたい方にもおすすめです。パッドの表面は面ファスナーで固定されており、ポリッシャーの装着にも対応します。鉄粉除去剤はニオイが少ないタイプ。原液〜10倍希釈で使えるほか、泡噴霧器にも対応します。
鉄粉除去剤のおすすめ|クロスタイプ
カービューティラボ(CAR BEAUTY LAB) 鉄粉除去ミット CBL10
接地面が広く、スムーズに鉄粉を除去できるクロスタイプの鉄粉除去剤です。本製品は、カーシャンプーと併用することで、車のボディに付着した鉄粉や虫の死がい、鳥のフンを除去できるタイプ。拭き取り時に本体表面のメッシュポケットに汚れを逃がす設計で、車が傷付くのを防止します。
本体はミット型を採用しているため、作業中に地面に落としてしまう心配なく使用可能です。素材が柔らかく、車のボディの曲面に対応できるのもポイント。また、耐久性も良好で、長期間使用したい方におすすめです。
スパシャン(SPASHAN) カーボンクレイタオル spsn-146
車が傷付きにくい設計のタオルタイプ鉄粉除去剤です。本体は特殊な加工により、タオル地に粘土を付着して作られた製品で、鉄粉の吸着率を向上。粘土に特殊な炭素素材を配合することで、より高い鉄粉除去力を実現しています。
タオル地はクッション性があり、お手入れ時に傷が入るのを防止。面積が広く、普通車であれば、およそ10~20分で鉄粉を除去できると謳われています。
カーシャンプーを含ませ、施工面を拭き取るだけでお手入れが可能。拭き取り時は4つ折りにしたタオルの端を持ち、軽く滑らせることで鉄粉を除去できます。また、タオルを封入していたプラスチックパッケージは、保管用のケースとして使えて便利です。
サムコス 鉄粉除去グローブ
手を入れて使うクロスタイプの鉄粉除去剤です。手の感覚を活かして作業しやすいのがおすすめポイント。表面のラバーに、特殊ナノ粒子素材の粘土を配合しているのが特徴です。裏面はマイクロファイバー素材で、洗車やワックスの下地処理、仕上げの拭き取り用としても役立ちます。
鉄粉除去以外にも、虫の死がいや鳥のフンを除去可能。2枚セットながら低価格でコスパが高いのも魅力です。
鉄粉除去剤のおすすめ|除去液タイプ
カーメイト(CARMATE) 本当によく落ちる水アカ鉄粉シャンプー C94
鉄粉・水アカ・融雪剤などの汚れがよく落ちるシャンプー仕様の鉄粉除去剤です。本体は、化学成分による分解と、超微粒子の物理的な洗浄力により、優れた洗浄力を発揮。塗り広げたあとに2~3分待つだけで、汚れを化学分解して浮き上がらせる仕組みです。
強い力でボディを擦らなくても汚れが落ちるため、車を傷付けるリスクを軽減します。また、強力な洗浄力により、古いコーティングやワックスの被膜を落とせるのも特徴。新しくコーティングやワックスがけをしたい場合にもおすすめです。
ピカール(Pikal) 鉄粉とり
中性タイプで車のボディに安心して使える除去液タイプの鉄粉除去剤です。4Lの大容量ながら比較的安価で、コスパを重視する方におすすめの製品。スプレー容器と専用スポンジが付属しており、別途揃えるアイテムが少なく済むのもポイントです。
また、プロ仕様のため、鉄粉の除去作業が短時間で行えるのもメリット。冬季の凍結防止剤によるボディの黄ばみも除去できるので、雪の降る地域で車を利用している方にも適しています。
ピットワーク(Pitwork) 強力鉄粉除去クリーナー 4L KA307-00490
強力な鉄粉除去力で人気を集めている、除去液タイプの鉄粉除去剤。ボディおよびアルミホイールに付着した鉄粉や汚れを落とすことが可能です。鉄素材のみに反応するため、ガラス・ゴム・プラスチック・メッキ部などへの影響が少なく、安心してお手入れできます。
また、シャンプー効果もあるので、鉄粉除去の作業で車がキレイになるのもポイント。容量は4Lと多く、複数台分のお手入れに対応します。
イチネンケミカルズ(ICHINEN CHEMICALS) アイアンキャッチャー NX780
内容量4Lの除去液タイプ鉄粉除去剤です。大容量でたっぷり使用でき、洗車する機会が多い方におすすめ。業務用としても適しています。スプレータイプと同じく、洗車で落ちない鉄粉をしっかり落とす優れた除去力を発揮するのも魅力です。
手持ちのスプレーを利用して使いたい方にもぴったり。鉄粉に反応すると赤紫色に変化するので、洗浄効果をひと目で確認できます。
鉄粉除去剤のおすすめ|粘土タイプ
シュアラスター(Surluster) ネンドクリーナー ソフト S-83
研磨剤が入っていないノーコンパウンドで、コーティング施工車でも安心して使える粘土タイプ鉄粉除去剤です。本製品は、車のボディに付着した鉄粉・虫・鳥フンの汚れを落とせるアイテム。ボディがすべすべになるため、ワックスやコーディングの定着性を向上させたい場合にもおすすめです。
柔らかくてこねやすい粘土なので、作業性に優れているのもポイント。車のボディだけでなく、ホイールに付着したブレーキダストにも対応します。
使用の際は、シュアラスターの「ネンドスムーサー」と併用すれば、よりスピーディーな作業が可能。ネンドスムーサーの代わりに、施工箇所に水をかけながらの作業も可能です。
ホルツ(Holts) ねんどクリーナー・ボディ用 MH972
車のボディにやさしいソフト仕様の粘土タイプ鉄粉除去剤です。本体は、塗装面の負担を軽減しながら、鉄粉・虫・鳥フン・塗装ミストなどのザラつきを除去できる製品。全塗装色対応かつ、コーディング施工車にも使用可能で、幅広い車のお手入れにおすすめです。
使用方法は、水で車のボディのホコリや汚れを洗い流したあと、水をかけながら、厚さ1cmほどのサイズに練り込んだ粘土を擦るだけ。粘土の表面が汚れた際には、汚れた部分を内側に練り込むことで、再びキレイな面で鉄粉を除去できます。
洗車の王国 ホイール付着物除去用ネンド ホイールクレイ 717
ホイールの固着物除去用として販売されている粘土タイプの鉄粉除去剤です。ホイールにこびりついた鉄粉やブレーキダストなどの汚れをしっかり落としたい方におすすめ。細かい部分に合わせて粘土をこねて使える作業性のよさもポイントです。
シャンプーでは落ちない頑固な固着物にも対応可能。しかし、強く擦りすぎるとボディが傷付いてしまう恐れがあるので留意しましょう。
アクス(axe) 鉄粉除去用粘土
ボディに付着した鉄粉や塗料ミストを落とすのにおすすめの粘土タイプ鉄粉除去剤。ハードタイプで優れた鉄粉除去能力を発揮するのが特徴です。特殊な配合によって鉄粉をしっかり除去できると謳っており、業務用としても適しています。
汚れた面を内側に押し込めば、繰り返し使えるコスパのよさにも注目です。
プロスタッフ(Prostaff) 魁磨き塾 プロ技ねんどクリーナー
「ねんどキャッチャー」付きの粘土タイプ鉄粉除去剤です。持ちやすい硬質パフにセットして作業できるのがおすすめポイント。バケツ1杯の水で手軽に鉄粉を落とせます。
ノーコンパウンドで塗装面やコーティング面にも安心して使用可能。下地処理からちょっとしたお手入れまで、さまざまなシーンで重宝します。鉄粉のほか、虫・ピッチ・樹液・花粉などの除去にも対応。使い勝手のよいモノを求める方は、チェックしてみてください。
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鉄粉除去剤の選び方
用途に合ったタイプを選ぶ
手軽に作業ができる「スプレータイプ」
手軽に鉄粉を除去したい方には、スプレータイプがおすすめです。スプレータイプは、キレイにしたい箇所にスプレーを噴霧して時間を置くと、こびりついた鉄粉が浮き上がり、拭き取りやすくなる仕組み。使い方が簡単で、初心者にもおすすめです。
スプレーをしたあとは、汚れが紫に変色する設計で、洗い流すタイミングを判別しやすい特徴があります。また、鉄粉除去剤のなかでも製品のラインナップが豊富なのもポイント。コーティング施工車対応やホイール専用、高濃縮タイプなど、用途に合わせたモノを選べます。
ただし、手軽に使える分、スプレータイプで1回作業しただけでは汚れを落としきれず、繰り返し作業を行わなければならない場合もあるので注意してください。製品によっては溶液のニオイが強いため、快適にお手入れしたい方は、ニオイの少ないタイプを選びましょう。
定期的なお手入れにぴったりの「スポンジタイプ」
定期的にお手入れしたい方は、スポンジタイプを検討してみてください。スポンジタイプは、一般的なスポンジのタイプや、ゴム素材を採用したタイプがあります。
使い方は、水を付けて汚れた部分を擦るか、鉄粉除去液を塗布して擦るだけと簡単。水のある環境であれば、汚れが気になったときに手早くお手入れが可能です。また、耐久性も良好で、なかには数十台分のお手入れに対応できるモノもあります。
広範囲の鉄粉除去に効果的「クロスタイプ」
クロスタイプの鉄粉除去剤は、広範囲をお手入れしたい場合におすすめです。粘土タイプに比べて一度に拭き取れる範囲が広く、効率よく作業したい方に適しています。
クロスタイプは、マイクロファイバーの生地にラバー素材や粘土を含んでおり、水やカーシャンプーと組み合わせて拭き取ることで、鉄粉を除去する仕組みです。生地が柔らかいので、車のボディを傷付けにくい特徴があります。また、使用後に洗うことで、繰り返しの使用が可能です。
ただし、ほかのタイプに比べて鉄粉の除去力が乏しい点はデメリット。なかなか鉄粉を落とせない場合は、ほかのタイプと併用するか、高濃縮タイプの除去液を使用することを検討してみてください。
こびりついた汚れに対応できる「除去液タイプ」
こびりついた汚れをキレイにしたい場合は、除去液タイプを検討してみてください。除去液タイプは、スプレータイプと同様に化学分解により鉄粉を浮かせる仕組みで、強力な除去力を有しているのが特徴です。
除去液タイプは、頻繁にお手入れする方向けに、大容量タイプもラインナップされています。使い方は、スプレーを利用して吹き付けたり、希釈して使ったりと製品によりさまざまです。
注意点として、強力な鉄粉除去効果が期待できる分、溶液のニオイが気になる場合があります。
狭い範囲の頑固な汚れを除去する「粘土タイプ」
狭い範囲の頑固な汚れを除去したい方には、粘土タイプの鉄粉除去剤がおすすめ。粘土タイプは、本体を適切なサイズに練り、ボディに水を流しながら擦ってお手入れする方法が一般的です。
粘土タイプは形を自由に変えられるため、手の届きにくい箇所でもお手入れしやすいほか、頑固な汚れでも鉄粉を除去しやすいのが特徴です。
ただし、寒い時期だと粘土が硬くて練りにくく、場合によってはお湯であたためる必要があります。また、物理的に鉄粉を除去する方法により、強く擦りすぎるとボディが傷付いてしまう恐れもあるので注意してください。
ボディ・ホイール兼用なら作業がよりスムーズ
鉄粉除去剤は、ボディ・ホイール兼用のモノを選ぶのがおすすめです。1つで車全体をキレイにできるため、スムーズに作業可能。また、別々に購入する手間が省けます。
ただし、車全体をキレイにできる分、多くの容量を必要とするので、洗浄できる回数や容量もあわせてチェックしておきましょう。
車の塗装色に対応したモノを選ぶ
鉄粉除去剤は、お手入れしたい車の塗装色に合うモノを選びましょう。対応している塗装色、または対応していない塗装色については仕様欄に記述されているため、しっかりと確認しておくことが大切です。
なお、「全塗装色対応」と記述されているモノでも「イエロー系の塗装車には使用不可」など、一部対応していない色もあるため注意してください。
使用頻度とコストパフォーマンスで選ぶ
鉄粉除去剤を選ぶ際は、使用頻度に応じた製品を選びましょう。鉄粉除去剤は、溶液の容量が多いモノから少ないモノまでラインナップ。スポンジタイプ・クロスタイプ・粘土タイプなど長く使えるモノもあります。
車で工場などの付近をよく走行する方は鉄粉が付着しやすく、除去剤の使用頻度が高くなるもの。容量の少ない鉄粉除去剤だとすぐに買い替えることになり、コストがかさんでしまうので注意が必要です。
一方で、鉄粉除去を頻繁に行わない方や、除去剤をコンパクトに保管したい方は、場所を取りにくい少量タイプを検討してみてください。
コーティング車なら専用クリーナーを選ぶ
コーティング車の鉄粉を除去したい方は、コーティング車専用のクリーナーを選びましょう。専用クリーナーは主に中性タイプを採用し、車の塗装面のコーティングを落とさないように作られています。
コーティング車専用のクリーナーを使わなかった場合、化学反応によりコーティングが剥がれてしまう恐れがあるので注意してください。
頑固な汚れには高濃縮クリーナーがおすすめ
通常の鉄粉除去剤では落ちにくい頑固な汚れを落としたい方には、高濃縮タイプがおすすめです。高濃度の薬剤により、頑固な汚れでも簡単かつスムーズに落としやすくなります。
高濃縮クリーナーは、汚れのレベルに合わせて濃度を調節できるのもポイント。希釈して使えば、その分多くの回数でお手入れできます。また、高濃縮クリーナーは、スプレータイプに比べて除去液タイプのほうが市場に多い傾向にあるのでぜひチェックしてみてください。
番外編|鉄粉除去剤を使う際の注意点は?
鉄粉除去剤は、製品により対応している色が異なるので、事前に仕様欄をよく確認しておきましょう。例えば「全塗装色対応」とパッケージに記述されている製品でも、仕様欄を見るとイエローカラーの塗装には非対応の場合があります。
また、スポンジタイプ・クロスタイプ・粘土タイプの鉄粉除去剤は、鉄粉が付着したままボディを擦ると傷ができてしまいます。お手入れの際は、使用するたびに鉄粉を洗い流したり、粘土タイプの場合は鉄粉が付着した面を内側に折り込んだりするなど、傷が付かないように使いしましょう。
無理に鉄粉を落とそうとしないことも重要です。力を込めすぎるとボディやホイールに傷が付きやすいため、どうしても鉄粉が落ちない場合は、化学反応により汚れを落とす、高濃度の除去液タイプを使うことも検討してみてください。
鉄粉を手軽に除去したい方には、スプレータイプがおすすめ。使い方が簡単なほか、製品数が多い分、全塗装色対応やボディ・ホイールに対応するモノなど、用途に合わせて選べます。お手入れの頻度が高い方は、耐久性に優れたスポンジタイプや容量の多い除去液タイプなども検討してみてください。