講談社を代表する青年漫画誌として、数々のヒット作を生みだしてきた「ヤングマガジン」。青年向けのため、裏社会などを描いた大人っぽい作品が多いのが大きな特徴です。
そこで本記事では「ヤングマガジン」のおすすめ漫画をご紹介します。ジャンルや巻数もさまざまなので、ぜひお気に入りの漫画を見つけてみてください。
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ヤングマガジンのおすすめ漫画|歴代の人気作品
ザ・ファブル
講談社 著者:南勝久 全22巻完結
元殺し屋の男が一般社会に紛れ込み、奇妙な日常を過ごすヤングマガジン作品です。2019年まで第1部が連載され、2021年から第2部が連載されています。第41回講談社漫画賞では一般部門を受賞した人気作で、実写映画が2作公開、2023年にはテレビアニメ化も発表されました。
ターゲットを華麗に消し去る、殺しの天才「ファブル」。彼は相棒の女と共に裏社会に身を置き、人を殺す日々を過ごしていました。しかし、派手に動きすぎたという理由で、ボスから一般人として1年間身を隠すように指令を受けます。こうして彼のプロとして一般人を演じる日常が幕を開けたのです。
主人公は殺し屋ですが、内容はゆるい雰囲気が漂うコメディです。普通に過ごすことがわからない彼の一般社会への溶け込み方に思わず笑ってしまうという声も多い作品。主人公が強すぎる、人気のアクションコメディを読みたい方におすすめです。
賭博黙示録カイジ
講談社 著者:福本伸行 全13巻完結
底辺を這いつくばる主人公が、己の賭博力を武器に金と戦うギャンブル漫画です。1996年に「週刊ヤングマガジン」にて連載を開始した作品で、本作品の終了後も数多くの続編が発表されました。アニメ化はもちろん、実写映画も3部作にわたって制作されています。
働きもせずギャンブルで負けてばかりの青年・カイジは、底辺の日々を送っていました。ある日、彼のもとに1人の取立て屋が訪ねてきます。昔のバイト仲間の借金を背負わされた彼は、クズの終着点であるギャンブル船「エスポワール」に乗船するのでした。
知略謀略が渦巻く心理戦が本作品の見どころ。個性豊かなキャラクターも多く、人間の嫌な部分を思う存分楽しめます。リアルな人間を描くギャンブル漫画に興味がある方に、おすすめの1作です。
監獄学園
講談社 著者:平本アキラ 全28巻完結
元女子校に入学し罪を犯した5人の男子の、プリズンスクールライフを描くコメディ漫画です。2011年から2017年まで「週刊ヤングマガジン」で連載され、2015年にはアニメ化、テレビドラマ化もされました。また、第37回講談社漫画賞では、一般部門を受賞しています。
元は女子校だったものの、方針の変更で今年度から共学へと変わった進学校「私立八光学園」。学園に入学したたった5人の男子は、ある日覗きを決行します。しかし、その計画は裏生徒会を名乗る3人の凶暴な女子生徒に阻まれ、彼らは学園の懲罰棟に収監されてしまうのでした。
学園漫画らしい女子との甘酸っぱい交流を描きながら、監獄漫画としても楽しめる作品です。裏生徒会のメンバーがセクシーで、少々大人向けな描写も多く盛り込まれています。ハラハラする青年向けコメディ漫画が読みたい方におすすめです。
彼岸島
講談社 著者:松本光司 全33巻完結
吸血鬼が蔓延る島で人間が戦う姿を描いた、サスペンスホラー漫画です。2002年から2010年まで「週刊ヤングマガジン」で連載されました。アニメ化や実写化もされている人気作品です。
吸血鬼が住むある島。その島から生きて帰還した人間は、1人もいません。主人公である宮本明の兄もさらわれ、島で隠れながら生活をしています。そんななか、奇妙な美女の誘いで、ついに明にも魔の手が伸び……。
しっかりと設定が練られており、ストーリーに引き込まれると評判の作品。スピード感もあるので、テンポのよい漫画を探している方におすすめです。
アンダーニンジャ
講談社 著者:花沢健吾 既刊10巻
現代日本で暗躍する忍者の活躍を描く、アクション漫画です。2018年から、「週刊ヤングマガジン」で連載しています。また、2023年10月から、アニメも放送予定です。
かつて栄えた日本の忍者ですが、戦後はGHQによって解体され消滅してしまいます。しかし、忍者は、実は現代の日本でも密かに活動を続けていました。雲隠九郎は仕事が貰えず、ニート同然の暮らしを送っている忍者の1人。そんな彼のもとに、ある任務が舞い込んでくるのです。
癖のある忍者が多く登場し、コメディ作品としても読み応えがある本作品。忍者漫画の魅力である、アクロバティックなアクションも楽しめます。ゆったりした日常と高度なバトルの差が激しく、独特なテンポが特徴の作品です。
復刻版 疾風伝説 特攻の拓
講談社 原作:佐木飛朗斗 作画:所十三 全27巻
いじめられっ子から不良になった少年の、ドタバタな暴走族生活を描いたヤンキー漫画。1991年から1997年に「週刊少年マガジン」で連載されていました。連載終了25周年の復刻版も発売されています。
浅川拓の学校での立場は、いじめられっ子。しかし、そんな日々のなかで秀人と出会い、彼の圧倒的な強さに憧れた拓。秀人みたいになりたいと思い、不良デビューを飾るのでした。
弱気で腕っぷしも強くない拓が、友達のために立ちあがる姿が見どころ。弱い主人公が、根性で困難に立ち向かうおすすめの作品です。
パリピ孔明
講談社 原作:四葉夕卜 作画:小川亮 既刊14巻
死から蘇った諸葛亮孔明が、シンガーソングライターの女性の夢を叶えるため軍師となるヤングマガジン作品です。2019年に漫画アプリ「コミックDAYS」で連載を開始し、2021年からは「週刊ヤングマガジン」で連載しています。2022年にはアニメが放送され、2023年からはドラマも放送予定です。
三国志で知られる軍師・諸葛亮孔明は、五丈原の戦いで死を迎えます。そんな彼が次に目を覚ましたのは、現代日本の渋谷でした。若者に連れられ訪れたクラブで、シンガーソングライターを志す月見英子と出会います。孔明の二度目の人生が、幕を開くのでした……。
諸葛亮孔明が渋谷に転生するという異色の設定ですが、内容には王道の魅力が詰まっています。報われない人たちを孔明の戦略で救うのが面白いと話題の漫画です。小ネタ満載で、青春感もあるおすすめのヤングマガジン作品です。
何度、時をくりかえしても本能寺が燃えるんじゃが!?
講談社 原作:井出圭亮 作画:藤本ケンシ 既刊10巻
傍若無人な振る舞いから謀反を起こされた織田信長が、歴史に挑むSF作品です。戦国時代のタイムリープをテーマにした物語。2020年から「週刊ヤングマガジン」にて連載中です。
天正10年の本能寺、織田信長は家臣の明智光秀に謀反を起こされ、息絶えます。気づくと前には、謎の熊がいました。歴史を変えるためやり直しのチャンスを貰う彼ですが、その残虐なおこないから結局本能寺で謀反を起こされてしまい……。
有名な織田信長と本能寺の変をテーマにしたタイムリープもので、新解釈の歴史を楽しめます。イメージ通り部下にも容赦がない信長ですが、ループを抜けだすために彼自身が変われるのかが注目ポイント。歴史にあまり詳しくない方にもおすすめです。
マイホームヒーロー
講談社 原作:山川直輝 作画:朝基まさし 既刊21巻
大切な娘を守るため犯した罪によって、サラリーマンの日常が壊れていく姿を描いたサスペンス漫画です。2017年から「週刊ヤングマガジン」にて連載中で、2023年にはアニメ化もされました。
推理小説が好きな普通のサラリーマン・鳥栖哲雄は、妻や反抗期の娘と共に幸せな日々を送っていました。しかし、一人暮らしを始めた娘の顔に殴られた痕を見つけた瞬間から、事態は急変します。娘の身の危険を感じた彼は、家にいた彼氏を殺害してしまい……。
ただの推理小説好きだった主人公が、知識を実践していく姿にワクワクしてしまう本作品。また、共犯となり冷静に対処する妻の姿に、家族の絆も感じられると評判の漫画です。家族をテーマにしたクライムサスペンスに興味がある方におすすめです。
ケッチン
講談社 著者:きらたかし 全15巻完結
何もかもそこそこの冴えない少年を主人公に、甘くほろ苦い青春模様を描いた作品です。『赤灯えれじい』で有名なきらたかしが、2009年から2013年に「週刊ヤングマガジン」で連載していました。
頭はそこそこではあるものの、気弱でハマっているモノもない15歳のユウ。彼は幼馴染である、想いを寄せる優しい少女・マコや、粗暴な少年・シュウと、別々の進路に進みます。そして、バイクとの出会いを中心に、これまでとは違う青春を過ごすのでした。
リアルな作風で、キャラクターの行動や心理を丁寧に描写しているのが特徴。埼玉を舞台に繰り広げる、ゆったりとした青春漫画が読みたい方におすすめです。
ナニワトモアレ
講談社 著者:南勝久 全28巻完結
1990年代の大阪を舞台に、走り屋たちを描いたヤングマガジン作品です。著者は現在『ザ・ファブル』を連載している南勝久。2007年に第1部が終了し、同年から2014年まで第2部『なにわ友あれ』が連載されました。
女をナンパすることしか考えていない、18歳のグッさん。運転免許を取ってナンパを成功させることしか考えていない彼は、先輩の中古車屋からある噂を聞きます。環状線を走る走り屋がモテると聞いたグッさんは、最初はナンパ目的で新車のシルビアを購入するも……。
徐々に走り屋になっていくグッさんを描いた漫画ですが、喧嘩に恋とヤンキー作品としても人気です。古く熱くアホな昔の走り屋の魅力が詰まった作品。真っ直ぐな不良コメディが好きな方におすすめです。
僕といっしょ
講談社 著者:古谷実 全4巻完結
家出をした兄弟や親に捨てられた少年が、無茶苦茶な日常を描く姿をコミカルに描いたギャグ漫画です。数々の名作を生みだした古谷実の作品で、1997年から1998年まで「週刊ヤングマガジン」で連載されていました。
義父に捨てられなぜか東京に来た、すぐ夫、いく夫兄弟。彼らは東京にて1人で生きる少年・イトキンと出会い、ホームレス生活を始めます。そんななか、女子高生のあや子に拾われた彼らは、奇妙な共同生活を開始し……。
設定は暗めながら、内容はギャグ漫画です。過酷な運命にもかかわらずたくましい彼らの生き方に、思わず笑ってしまいます。「人生」の意味を問うストーリーも多く、心にくるギャグ漫画が好きな方におすすめの作品です。
ケンシロウによろしく
講談社 著者:ジャスミン・ギュ 既刊6巻
復讐のため『北斗の拳』を読みツボの勉強をした青年が、凄腕マッサージ師になるコメディ漫画。「週刊ヤングマガジン」にて2020年から連載中で、2023年にはバカリズムが脚本を担当するドラマが制作予定です。
ヤクザに母親を奪われた少年は、復讐を決意します。自宅にあった『北斗の拳』を読みながら体を鍛えた彼でしたが、復讐は失敗に終わってしまいます。具体的なツボの勉強をしなければ人を殺せないと考えた青年は、勉強を重ね国家資格を持つマッサージ師になったのでした。
重い始まりながら、基本的に内容はギャグをメインとした物語です。復讐のために修行した結果、マッサージ師になってしまうという展開にクスッと笑ってしまう方も多い作品。軽い気持ちで楽しめるギャグ漫画を探している方に、おすすめの1作です。
工業哀歌バレーボーイズ
講談社 著者:村田ひろゆき 全50巻完結
工業高校で灰色の青春を過ごす3バカが、女を求め悪戦苦闘する青春漫画です。1989年から2006年まで「週刊ヤングマガジン」で連載していた作品。その後も『好色哀歌 元バレーボーイズ』『バ令和ボーイズ』と続編が発表されています。
油に塗れ、右に向けば男、左を向いても男の工業高で青春を過ごす赤木駿。彼は友達の宮本、谷口と共に愚痴を吐きながら、男子校に入学したことを後悔していました。近くの共学も巻き込んだ、ドタバタコメディです。
バカだけど愛おしい男子高校生の煩悩に塗れた日々を描いた作品。灰色をピンクに変えようとする、おすすめのヤンキー漫画です。
暴想処女
講談社 著者:酉川宇宙 全10巻完結
勘違い女子のとんでもない勘違いを描く、ラブコメ漫画です。2007年に「別冊ヤングマガジン」に掲載され、2009年からは「週刊ヤングマガジン」で連載されました。
一見普通の可愛い女子高生の牧野弥生は、母とある約束をしていました。それは20歳になるまで、性行為をしないこと。
弥生は超勘違い女子で、同級生の不良・鈴木が口にした「やめろ」を「ナメろ」に、「かえれ」を「(布団に)はいれ」に、とんでもない聞き間違いをします。その度に弥生は純潔を守るため、斜めな思考で彼に立ち向かうのでした。
処女を守りぬくため、性行為以外であれば自分からなんでもする弥生。そんな彼女の勘違いっぷりが、面白い作品。バカバカしいギャグ漫画が好きな方はチェックしてみてください。
明日のエサ キミだから
講談社 著者:若杉公徳 全10巻完結
少年と未知の化物との戦いを描いたパニック作品です。著者は『デトロイト・メタル・シティ』で知られる若杉公徳。2018年から「月刊ヤングマガジン」で連載していました。
謎の化物に、突如襲われた学園。人間を喰らう化物ですが、学園に閉じ込められた7人はある方法でその場を凌いでいました。それは、毎日1人をエサとして化物に与えることです。スクールカースト最底辺の主人公は、ついにエサに選ばれてしまい……。
ハラハラドキドキのパニック漫画としてはもちろん、サスペンス要素も楽しめる作品です。作中には要所要所に謎が散りばめられていて、考えながら読み進められます。先が気になるサバイバル漫画を探している方におすすめです。
僕は君たちを支配する
講談社 著者:千田大輔 既刊8巻
閉鎖空間で精神を支配しハーレムを築く、サスペンス漫画です。2022年3月から、「ヤンマガWeb」で連載中の作品。閉鎖された学園に、8人の男女が閉じ込められる場面から物語は始まります。
同窓会のため、学園に集まった20代半ばの男女。不思議な壁によって学園に閉じ込められた8人は、共同生活をしながら不安な日々を過ごしていました。唯一の男性である無職のハルカは無難に過ごしていたものの、変わっていく女性たちをみて、自分も自覚していなかった本性と対峙します。
極限状態だからこその不安定な精神を描きながら、洗脳をして体を求めるダークでサスペンスな展開が魅力。内容は暗くリアルですが、絵柄が可愛いので重くなりすぎずに読めると評判です。洗脳をテーマにした漫画に興味がある方におすすめです。
バカビリーバー
講談社 著者:市川マサ 全5巻完結
夢いっぱいのバカな男が主人公の格闘技漫画です。2015年から2016年に、「週刊ヤングマガジン」で連載していました。
中学1年生の頃遅刻したときに「大物になる」と言われた袴田もついちは、教師のその言葉を信じて20歳になります。大型の家具を片手で持ちあげるほど、パワーがあるもついち。そんな彼は未だ自分の才能が何の分野の才能なのかわからず、芸人を目指しているのでした。
才能があるもついちの痛快な戦いぶりにスカッとできると、アクションの評価も高い作品。爽快に笑える格闘技漫画に興味がある方におすすめです。
頭文字D
講談社 著者:しげの秀一 全48巻完結
走り屋の青年たちの戦いを描いた人気の自動車漫画です。1995年から2013年まで「週刊ヤングマガジン」にて連載されていた作品で、アニメ化や実写映画化もされています。また、ドライブゲームも制作され、大きな話題になりました。
藤原拓海は常にボーッとしている、普通の高校生。しかし、彼の駆る車「AE86」、そして彼自身はとんでもないポテンシャルを秘めていたのです……。
ドライブテクニックについての詳しい解説もあるなど、車の知識がなくても楽しめる作品。ボーッとした主人公が猛者を倒していくのが魅力です。本格自動車漫画に興味がある方におすすめの1作です。
みんな! エスパーだよ!
講談社 著者:若杉公徳 全8巻完結
突如超能力に目覚めた少年を中心に、超能力者たちの激闘の日々を描いたコメディ漫画です。2015年まで「週刊ヤングマガジン」で連載。2013年にはドラマ化、2015年には映画化もされました。
田舎に住む普通の少年であった鴨川嘉郎は、ある日突然超能力に目覚めます。他人の心の声が聞こえるようになり、変態教師やマドンナの本音に驚きを隠せない彼。そんななか、嘉郎が住む田舎町に研究者がやってきて……。
多くの超能力者が登場する作品ですが、基本的に全員が変態で私欲のために能力を使っています。中学生の妄想を具現化したともいわれるストーリーで、思わず笑ってしまう作品。青春SF漫画が好きな方におすすめです。
青年誌ならではの過激な描写も多い「ヤングマガジン」。少年誌と比べると対象年齢は高いですが、ギャグからバトルまでしっかりとさまざまなジャンルが揃っています。気になる作品がある方は、ぜひチェックしてみてください。