ゲーミングアンプは、PCや家庭用ゲーム機に接続することで、ヘッドホンやスピーカーの音質がゲーム向けに向上させられる便利なアイテムです。イコライザー設定にも対応し、より快適なゲームプレイを実現します。
しかし、ゲーミングアンプは、複数のゲーミングデバイスメーカーが取り扱っており、どれを選べばよいのか分からない方も多いはずです。そこで今回は、ゲーミングアンプの選び方とおすすめの製品について解説します。
※商品PRを含む記事です。当メディアはAmazonアソシエイト、楽天アフィリエイトを始めとした各種アフィリエイトプログラムに参加しています。当サービスの記事で紹介している商品を購入すると、売上の一部が弊社に還元されます。
ゲーミングアンプとは?
ゲーミングアンプとは、PCやゲーム機に接続すると、より優れたゲーム向けサウンドが得られるようになるデバイスのこと。主に臨場感のあるゲーム体験をしたい方や、FPSなどで足音をしっかりと聞き取りたい方におすすめです。
ゲーミングアンプは、ゲーム機とヘッドホンの間に接続します。しかし、基本的に3.5mmもしくは6.3mmのイヤホンジャックを採用しているので、USB接続式のヘッドホンには対応していない点に注意が必要です。
ゲーミングアンプは必要?使用するメリット
ゲーミングアンプは、音質が良好になる点と、ノイズを軽減できる点が主なメリットです。ゲーミングアンプを使用すれば、ヘッドホンやイヤホンの音質性能が乏しい、または音質性能に優れている場合でも、音質の向上が期待できます。音質がよくなると、より臨場感のあるゲーム体験が可能です。
また、PCはヘッドホンやスピーカーを直接接続すると、電気信号の影響でノイズが発生する場合があります。ゲーミングアンプを用いるとノイズが軽減され、よりゲームが快適に遊べるようになります。
ゲーミングアンプのおすすめメーカー
イーポス(EPOS)
イーポスは、オーディオ製品に特化したゲーミングデバイスメーカーです。元々は「ゼンハイザー・コミュニケーション」として活動していたメーカーで、2003年から聴覚医療グループの「デマント」との合弁により、イーポスが設立されました。
イーポスのゲーミングアンプは、7.1サラウンドサウンドの採用により、優れた音質を得られるのが特徴です。複数のゲーミングアンプを展開しているため、予算や性能に応じた選択ができます。
ロジクール(Logicool)
ロジクールは、スイスに本社を構えるPCをメインとするデバイスメーカーです。ゲーミングアンプは、ロジクールグループのゲーミングデバイスメーカー「ASTRO Gaming」から販売されています。
代表モデル「MIXAMP PRO TR」は、eスポーツアスリートの協力のもと開発された製品で、高い性能を有しています。2つのダイヤルを搭載しているので、ストリーミング中でも音量調節が簡単です。
スティールシリーズ(SteelSeries)
スティールシリーズは、2001年から続くデンマークのゲーミングデバイスメーカー。数多くのeスポーツプロチームやプロプレイヤーのサポートを行っており、世界各国で人気のメーカーです。
スティールシリーズのゲーミングアンプは、入出力ポートが充実している製品が展開されているため、デバイスごとの切り替えがスムーズ。また、低音から高音までのイコライザー調節に対応し、FPSなどで足音をクリアに聞き取りたい方におすすめです。
クリエイティブ・メディア(Creative)
クリエイティブ・メディアは、シンガポールに本社を構える、ゲーミングデバイスメーカーです。ヘッドホンやスピーカーをはじめとした、オーディオ関連のデバイスを多く取り扱っているのが特徴。ゲーミングアンプも豊富なモデルをラインナップしています。
クリエイティブ・メディアのゲーミングアンプは種類が多いので、好みの機能を搭載したモデルを選べます。低価格のモデルも複数取り扱っているため、コストをなるべく抑えたい方にもおすすめです。
ゲーミングアンプのおすすめモデル
イーポス(EPOS) GSX 1000 2nd edition 1001150
7.1サラウンドにより、優れた音質改善が期待できるゲーミングアンプです。本製品は、ゲームとオーディオ用にカスタマイズされた EQプリセットを4種類搭載。ゲーム音声・チャット・サイドトーンのバランス調節にも対応します。
音の設定はロックが可能で、ゲーム中のトラブルを防止したい方にもおすすめ。本体はLEDパネルが自動的に消灯する仕組みで、ゲームに集中しやすいのもポイントです。また、アルミなどの高品質な素材を使用しており、耐久性に優れています。
ロジクール(Logicool) ASTRO Gaming MixAmp Pro TR MAPTR-002
eスポーツアスリートやストリーマーから高い人気を集めているゲーミングアンプです。本製品は、調節可能な4つのイコライザープリセットを搭載。ゲームの用途以外でも、音質を改善したい方におすすめです。
また、デジタルデイジーチェーン機能の搭載により、チームメンバーとの円滑なコミュニケーションが求められるシーンにも適しています。無料のカスタマイズソフトウェアを使えば、マイクレベルや入出力パラメータなどの設定変更も簡単です。
本体はシンプルかつ、かっこいいデザイン。操作が分かりやすく、ストリーミング中でも、スムーズに音量バランスを調節できます。
スティールシリーズ(SteelSeries) GAMEDAC GEN 2 60262
低音から高音までの10バンドのイコライザー調節に対応したゲーミングアンプです。本製品は音のカスタマイズ性がよく、足音や銃声などの音をクリアに聞き取りたい方におすすめ。解像度が高く、デバイスからの純粋なサウンド表現が可能です。
USBポートは2つ配置しているので、PCと家庭用ゲーム機との接続切り替えが簡単。3.5mmジャックを搭載し、さまざまなヘッドセットやイヤホンに対応しているのもポイントです。3.5mm入力ポートにより、スマホを繋いでボイスチャットも楽しめます。
本体は、コントロールホイールとタッチセンサー操作で、直感的な操作を実現。専用ソフトウェアから、細かな音域調節も可能です。
スティールシリーズ(SteelSeries) GameDac 61370
本体の有機ELディスプレイから、オーディオバランスの調節やイコライザー設定を行えるゲーミングアンプ。ドライバーやソフトウェアのインストールは不要です。
本体上部にはPS4・Windows PC・スピーカー・スマホなどに接続できる出力端子を搭載。ゲーム機以外のデバイスの音質も向上できます。また、ハイレゾオーディオの認定を受けており、24bit/96kHzの高音質再生が可能です。
DTS Headphone:X 2.0サラウンドサウンドにも対応しているため、FPSゲームで敵の位置が捉えやすいのが魅力。ゲーム音声にこだわりたい方やPC不要で音質設定を行いたい方におすすめのアイテムです。
クリエイティブ・メディア(Creative) SOUND BLASTER G3 SB-G-3
本体価格が安く、設置スペースも取らないゲーミングアンプです。片手で持てるほどの大きさなので場所を取らず、音量バランスを素早くコントロールできます。スマホの専用アプリを使えば、手元でイコライザーなどの設定も可能です。
本体にプリセットされた「フットステップ エンハンサー」イコライザーは、ゲームの足音が聞き取りやすくなります。少しの音でも感じ取りやすくなるので、FPSをプレイする方におすすめです。フットステップ エンハンサーは、ワンボタン操作でオンとオフを切り替えられます。
また、相手のボイスチャット音声をミックスして音量バランスを調節する「GameVoice Mix」機能も搭載していて便利です。
クリエイティブ・メディア(Creative) Sound Blaster Play!4 SB-PLAY4
価格が安いので、費用を抑えて導入したい方におすすめのゲーミングアンプです。本製品は価格の安さが魅力で、気軽にゲーミングアンプを導入できます。PCだけでなく、PS5・PS4・Nintendo Switchといった家庭用ゲーム機にも接続可能です。
接続端子はUSB Type-C、または付属のアダプターによりUSB Type-Aにも対応。イヤホンマイクやヘッドセットを用いると、音声通話もできます。
さらに、使用時には通話相手や自分の声にのるノイズなどを低減可能。クリアな音質でボイスチャットを楽しめます。また、自分が発言したときにだけマイクが有効になる、マイクマナー機能を搭載している点も便利です。
クリエイティブ・メディア(Creative) Sound Blaster GC7
ゲーム機を彷彿とさせるカラーリングが特徴的なゲーミングアンプ。「ファイナルファンタジーXIV Windows版」において、スクウェア・エニックスが動作認定を行っている推奨品です。
PS5・PS4・PS4 Proに対応。AKMの「AK4377 オーディオファイル クラスDAC」を搭載し、パソコンとUSB接続をしているときに、24bit/192kHzのハイレゾ音声を楽しめます。
また、Dolby Digitalデコードに対応した光デジタル入力が可能。PS4 Proと光デジタル接続を行うことで、5.1chのサラウンドサウンドを楽しめるのも魅力です。
大きめのノブや各種ボタンなど、分かりやすいインターフェイスもポイント。シンプルかつ直感的な操作ができます。ほかにも、専用のスマホアプリからワイヤレスコントロールをすることも可能。さまざまな機器との接続を考えている方におすすめのモデルです。
クリエイティブ・メディア(Creative) Sound BlasterX G1 SBX-G1
小型ながらも内容の充実したゲーミングアンプです。16~600Ωのインピーダンスのヘッドホンに対応する高性能ヘッドホンアンプを搭載しているのが特徴。イヤホンから高級ヘッドホンまで駆動できるので、機器を問わずに高音質が楽しめます。
また、Windows用ソフト「BlasterX Acoustic Engine Pro」により、バーチャル7.1chサラウンドサウンドにも対応。FPSに適した音質モードも搭載し、ヘッドセット使用にも対応しているためゲーム用に最適です。
一度設定しておくと、ソフトのインストールなしに自前の各種設定を再現可能な「X-Plus コンフィグレーター」機能もポイント。友人宅やゲーム大会などで役に立ちます。PS4とのUSB接続に対応するのも便利。幅広い用途におすすめできるコンパクトモデルです。
クリエイティブ・メディア(Creative) Sound Blaster PLAY! 3 SB-PLAY3
サウンドを気軽に向上できる軽量コンパクトなゲーミングアンプ。エントリーモデルに位置する製品なので、リーズナブルな価格で購入できるコスパのよさも魅力です。
入出力端子には、3.5mmステレオミニジャックのヘッドセット端子とマイク端子を搭載。ゲームでのボイスチャットが楽しめます。24bit/96kHzのハイレゾ再生に対応しているのも嬉しいポイントです。
また、PCに専用ソフトの「Sound Blaster Play! 3 コントロール パネル」をインストールすれば、さまざまなサウンドの設定が行えます。予算をかけずに音質の向上を楽しみたい方はチェックしてみてください。
クリエイティブ・メディア(Creative) Sound Blaster X4 SB-X-4
PC・PS5・PS4・Nintendo Switchに接続できるゲーミングアンプ。バーチャルサラウンド技術「Super X-Fi」を採用しているのが特徴です。PCや家庭用ゲーム機の音もリアルな音場で楽しめます。
音声通話によるコミュニケーションを円滑にする機能も搭載。再生中の音と、相手の音声をミックスしてバランスを調節する「オーディオバランス機能」により、快適な通話が行えます。ノイズ低減や、喋っているときだけマイクが有効になる機能なども備えているため、ゲームだけでなく会議などの際にも便利です。
また、最大7.1chのスピーカー出力と、最大7.1chのバーチャル ヘッドホン出力に対応。3タイプのサラウンド方式に対応しており、さまざまな方法でサラウンドサウンドを楽しめます。さらに、専用アプリでオーディオ設定のカスタマイズも可能。多彩な機能を備えた使い勝手のよいおすすめ製品です。
ヤマハ(YAMAHA) ゲーム/配信用オーディオミキサー ZG01
機能性がよく、ゲームボイスチャットとゲーム配信のために設計されたゲーミングアンプです。さまざまな音声を自身の環境に合わせてクリアにできるので、ゲームへの没入感を向上します。
ヤマハの独自技術「ViReal Technologies for headphones」により、リアルなバーチャルサラウンドを実現。ステレオヘッドホンを使用した場合でも、立体音響効果を楽しめます。
また、FPSで足音を強調するなど、ゲームタイトルやシーンに応じた音質設定の変更も可能です。HDMIなどの接続端子を多く搭載し、家庭用ゲーム機との直接接続に対応しているのもポイントです。
レイザー(Razer) THX Onyx RC21-01630100-R3M1
Android・iOS・Windows10・Macと幅広いデバイスに対応したゲーミングアンプです。本体はUSB Type-AとType-Cポートの接続が可能で、スマホでもアンプを使用したい方におすすめ。マイクの有無にかかわらず接続できるのもポイントです。
本体素材は、金属シャーシを採用。コンパクトながらも高い耐久性を実現しています。ケーブルは内蔵された磁気クラスプにより、快適に管理が可能。オーディオ技術によりオリジナル音源のディテールを再現し、スタジオ品質のサウンドを体感できます。
プリンストン(PRINCETON) ULTRA PLUS USBゲーミングサウンドコントローラー UP-USC
ゲームのジャンルに合わせて変更できる3つのイコライザーを搭載しているゲーミングアンプ。「3Dモード」を選択すれば、7.1chバーチャルサラウンドに対応するFPSゲームに適したサウンドに設定可能です。
「RPGモード」は低音がより強調されているので、臨場感のあるサウンドが楽しめます。ムービーシーンが多いゲームや壮大なRPGゲームのプレイにもおすすめ。3つ目の「VCモード」は、通話中の音声を聞き取りやすくするので、友人などとボイスチャットをしながらゲームをプレイしたい方におすすめです。
入力端子にはUSB Type-A端子を搭載し、出力端子には4極3.5mmステレオミニジャックを搭載しています。PCだけでなく、PS4での使用にもぴったりです。本体には、マイクスイッチ・ボリューム調節ボタン・イコライザー切替ボタンを搭載。ゲーム中でも手元で素早く操作できます。
マッドキャッツ(Mad Catz) F.R.E.Q. DAC-L AF00C3INBL001-0J
安価で購入できるコンパクトなゲーミングアンプ。USB Type-C接続に対応しており、ゲーム機のほか、デスクトップPCやノートPC、MacBook、Androidタブレット、スマホでも利用できるのが魅力です。
ステレオ・ゲーム・音楽・映画の4つのEQモードを搭載しているのもポイント。ゲームに適したダイナミックサウンドから音楽向けの臨場感あふれるサウンドなど、用途に合わせて適切に高音質化を行えます。
さらに、7.1chサラウンドサウンドやハイレゾ出力にも対応しているのも嬉しいポイント。コスパを重視したい方や外付けサウンドカードを試してみたい方におすすめの製品です。
シャークーン(SHARKOON) Gaming DAC Pro S
USBメモリと同じくらいのコンパクトなゲーミングアンプ。高音質化したいデバイスにUSB接続して、ヘッドホンやイヤホンを接続するだけで利用可能です。電源から生じるノイズを低減できるのが特徴。クリアなサウンドで音楽やゲーム、映画などを楽しめます。
24bit/96kHzのハイレゾオーディオに対応しているのも魅力。PS4・PS5とも互換性があり、スタジオクラスの音質でゲームをしたい方に向いています。
また、別売りの「OTGアダプター」を使用すれば、Android端末でも使用可能。携帯性に優れた汎用性の高いおすすめのゲーミングアンプです。
XROUND 世界最小ホームシアター XPUMP XRD-XP02
高音質なバーチャルサラウンドが特徴のゲーミングアンプ。特許取得の演算技術「XROUND」により、さまざまな音源を3次元の立体音響としてヘッドホン出力します。
ゲーム・映画・音楽と音源に合ったサラウンドを自動的に構築。FPSやRPGなどのゲームで、これまで以上に周囲の環境を音で捉えられます。また、サラウンド効果はスピーカー再生にも有効なので、ホームオーディオ用にも活用可能です。
本体にはバッテリーを内蔵。スマホや携帯ゲーム機と接続しても電池を消耗させないのも魅力です。サイズもコンパクトなので、モバイル使用に適しています。
ゲーミングアンプの選び方
対応機種で選ぶ
ゲーミングアンプを選ぶ際は、使用するデバイスに対応しているかをチェックしましょう。例えば、幅広い機種に接続できるUSBタイプのモデルでも、ゲーム機との相性が悪く、正しい効果が得られない場合があります。
なかには、対応機種であっても、一部の機能が使えないモデルもあるので、製品選びの際は仕様をよく確認しましょう。
接続方法で選ぶ
ゲーミングアンプは、モデルによって接続方法が異なります。接続方法は、USB接続と光デジタル接続の2種類が代表的です。
USB接続は、PCから家庭用ゲーム機まで幅広く対応できるのがポイント。製品数が多く、選択肢も豊富です。USB接続は、端子がUSB Type-AまたはType-Cのモデルがあるので、ゲーミングアンプを使用するデバイスの接続規格を確認してみてください。
光デジタル接続は、光デジタルケーブルが接続可能なPCやPS4 Proなどで使えるタイプ。5.1chまでのサラウンド再生が可能で、迫力のある音声を楽しめます。しかし、USB接続タイプと比べて機種が少ないほか、接続できるデバイスが限られている点には留意しておきましょう。
バーチャルサラウンドに対応しているか
ゲーミングアンプは、バーチャルサラウンドに対応していると、臨場感のある音声を楽しめます。バーチャルサラウンドとは、聴覚の錯覚を利用して、疑似的にスピーカーのない場所からでも音声が聞こえるようになる技術のことです。
バーチャルサラウンドを搭載していると、FPSのような音の聞き取りが重要なゲームをプレイした際に、位置情報を判断しやすくなる効果が期待できます。
ソフトウェアの有無や機能をチェック
ゲーミングアンプを選ぶ際は、専用のソフトウェアや、便利な機能を搭載しているかを確認しておきましょう。専用ソフトウェアは、イコライザーや各種音声の制御ができるようになるため、自分好みの音環境を構築できます。
なかには、あらかじめ設定したイコライザーをゲームジャンルや好みに応じて変えられる、プリセット機能を搭載しているモノもあります。プリセット機能があると、ゲームプレイのたびに設定を調節する必要がなくなるので快適です。
ゲーミングアンプを選ぶ際は、対応機種と接続方法を確認しましょう。使用したいデバイスに対応していないと、仮に接続できても正しい効果が得られない場合があります。より臨場感を高めたい方は、疑似的にさまざまな方向から音が聞こえるようになる、バーチャルサラウンド対応のモデルがおすすめです。