社会の暗部を舞台にした「裏社会・アングラ系漫画」。一般社会とは異なる常識のもと、倫理観のタブーに触れるバイオレンスなドラマが描かれるのが魅力です。アウトローな世界ならではの人間模様も、多くの読者を惹きつけています。

今回は、そんな裏社会・アングラ系漫画のおすすめ作品をご紹介。映像化された人気作から、連載中の話題作までピックアップしたので、ぜひ選書の参考にしてみてください。

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裏社会・アングラ系漫画のおすすめ|完結済み

闇金ウシジマくん

小学館 著者:真鍋昌平 全46巻完結


闇金ウシジマくん

「週刊ビッグコミックスピリッツ」で15年にわたって長期連載されていた、国民的ダークヒーロー漫画です。文化庁メディア芸術祭マンガ部門のソーシャル・インパクト賞や小学館漫画賞を受賞し、累計部数は2100万部を突破。ドラマや実写映画も話題を集めました。

舞台は闇金融業界。「カウカウファイナンス」の経営者・丑嶋馨は、10日で5割という暴利で金に困った人々に貸し付けるアウトローな金貸しです。サラリーマン・OL・フリーター・風俗嬢などさまざまな人々の運命が、丑嶋に借金をしたことで動き始めます。

“最高の社会勉強の教材”とも評される、裏社会・アングラ系漫画の傑作。緻密な取材に基づいて描かれるリアルな闇金の実像は、多くの読者を震撼させました。人間の生々しい欲望と社会の闇を覗き見られる漫画が読みたい方に、まずおすすめの1作です。

新宿スワン

講談社 著者:和久井健 全38巻完結

新宿スワン

『東京卍リベンジャーズ』でも注目を集めた和久井健がおくる、新宿・歌舞伎町に生きるスカウトマンたちの弱肉強食の世界を描いた1作。”アウトロー漫画のレジェンド”とも名高い、裏社会・アングラ系漫画の人気作です。ドラマ化のほか、実写映画も2作公開されています。

仕事も金もない19歳・白鳥タツヒコは、スゴ腕の風俗スカウト・真虎に気に入られ、スカウト会社「バースト」の見習い社員になります。街角の女性に仕事を斡旋し、紹介料で金を稼ぐ裏ビジネスの世界に足を踏み入れたタツヒコ。彼を待っていたのは、壮絶なサバイバルでした。

2000年代初めの歌舞伎町を舞台に、スカウトマンの現実と夢を描いた本作品。夜の世界でのし上がろうとする男たちのプライドと生き様が胸を熱くさせます。水商売にまつわる裏社会・アングラな世界に興味がある方におすすめの名作です。

嘘喰い

集英社 著者:迫稔雄 全49巻完結


嘘喰い

「嘘喰い」と呼ばれる天才ギャンブラーの壮絶な騙し合いを描いた、裏社会・アングラ系ギャンブル漫画です。2006〜2017年にかけて「週刊ヤングジャンプ」で連載され、累計部数は1000万部を突破。2022年に実写映画化もされました。

遊ぶ金欲しさに闇金に手を出し、取立てに追われていた青年・梶。ある日、パチンコ屋で手助けした恩から、謎の男・斑目貘に借金返済を手伝ってもらうことになります。貘が梶を連れてきたのは闇カジノ。そこで、梶は貘のギャンブラーとしての恐るべき実力を目の当たりにするのです。

並外れた頭脳と冷徹さを武器に、裏社会・アングラな世界に生きるイカサマ師たちとのギャンブルに挑んでいく貘。謎の秘密組織「賭郎」にまつわる、貘の真の目的とは何なのでしょうか。デスゲーム・アクション・心理戦など、多彩な見どころが詰まったおすすめ漫画です。

ウロボロス ー警察ヲ裁クハ我ニアリー

新潮社 著者:神崎裕也 全24巻完結


ウロボロス ー警察ヲ裁クハ我ニアリー

日本の警察機構の裏社会・アングラな側面を描いた本格ポリス・エンターテインメント。刑事とヤクザに別れた幼なじみが共闘しながら、法で裁けない悪を粛清していく物語です。2015年に『ウロボロス~この愛こそ、正義。』としてテレビドラマ化もされました。

龍崎イクオと段野竜哉は、15年前に最愛の人を殺されます。2人が犯人の姿を目撃していたにもかかわらず、警察は事件を隠蔽。事件の秘密を探り出し、2人が追う男が身を置く警察機構に復讐するため、イクオは刑事、竜哉はヤクザとして闘うことを誓います。

刑事とヤクザという正反対のコンビが、陰で協力しながらさまざまな犯罪捜査を繰り広げる異色の警察漫画。15年前の事件の真相を追うミステリー要素も、読者の心を揺さぶります。警察の暗部を描いた漫画が読みたい方におすすめの裏社会・アングラ系漫画です。

ザ・ファブル

講談社 著者:南勝久 全22巻完結

ザ・ファブル

シリーズ累計2000万部を記録する、異色の殺し屋引退伝説。第41回講談社漫画賞一般部門を受賞し、2度にわたって実写映画化もされた裏社会・アングラ系漫画の傑作です。現在は「週刊ヤングマガジン」で『ザ・ファブル The second contact』として第2部が連載されています。

主人公「ファブル」は、どんな敵も鮮やかに葬る殺しの天才。相棒の女とともに裏社会の仕事をこなしていましたが、ある日、ボスから突然の「休業命令」を出されます。2人は1年間、一般人に紛れて全く新しい生活を送ろうとしますが……。

「殺さない殺しの天才」という斬新な設定が、多くの読者を魅了したおすすめの1作。大阪を舞台に、どうにか誰も殺さずに生きようとするファブルの奮闘がシュールに描かれています。裏社会・アングラにかかわる人間ならではのシリアスなドラマも見どころの青年漫画です。

ギフト±

日本文芸社 著者:ナガテユカ 全26巻完結


ギフト±

日本の裏社会・アングラな世界で極秘裏に行われている、臓器売買の闇に迫った社会派ミステリー漫画です。2015年から「週刊漫画ゴラク」で連載され、2022年に完結。配信形式でアニメ化もされました。

主人公の女子高生・鈴原環の本性は、違法な臓器売買グループの一員であり、人間狩りのプロ。更正を期待できない凶悪犯を相手に、その臓器を欲する人へ届ける「命の再配達」を行なっています。一見残酷な所業から、命の価値を問いかける衝撃作です。

グロテスクな臓器売買の様子と環にまつわる謎や陰謀が絡みあい、先の読めない展開が繰り広げられます。倫理観を揺さぶられるミステリーテイストな漫画が好きな方におすすめの、裏社会・アングラ系漫画です。

外道の歌

少年画報社 著者:渡邊ダイスケ 全15巻完結


外道の歌

法で裁けない犯罪者に、復讐屋の2人の男が代行で復讐するバイオレンスな裏社会・アングラ系漫画。著者が手掛けた『善悪の屑』の第2部にして、同作品の4年前を舞台にした過去編が描かれている点にも注目してみてください。

「カモメ古書店」には、凶悪な犯罪に巻き込まれた被害者や遺族が訪れます。そんな依頼人たちの無念を晴らすため、復讐代行を請け負ってきた店主・カモと相方・トラ。2人は、事件の被害者が受けた苦しみと同じ程度の制裁をターゲットに与えていくのです。

凄惨な事件の数々をリアリティあふれる筆致で描き、正義とは、善悪とは何かを読者に突きつける名作。裏社会・アングラ系漫画ならではのダークな雰囲気と深い人間ドラマを堪能できる、おすすめの1作です。

クロサギ

小学館 作画:黒丸 原案:夏原武 全20巻完結

クロサギ

詐欺師をだます詐欺師「クロサギ」の暗躍を描いた、衝撃のヒューマンサスペンス漫画。累計部数は850万部を記録し、第53回小学館漫画賞一般部門にも輝いた秀作です。たびたび映像化され、2022年にもテレビドラマが放送されました。

“1千万円の出資で1億円の融資が受けられる”という財団法人理事長の誘いに乗り、会社社長・丹羽里子は金を振り込みます。しかし、手形の決済前に財団事務所が消滅。崖っぷちに立たされた丹波の前に、詐欺師を名乗る謎の青年・黒崎が現れるのです。

さまざまな詐欺師を手玉に取っていく黒崎の、ダークヒーロー的な活躍が痛快なおすすめ漫画。詐欺の手口や、金融・法律についての情報が丁寧に描かれているのもポイントです。裏社会・アングラな世界に生きる詐欺師の復讐を、ぜひ見届けてみてください。

うなぎ鬼

少年画報社 著者:落合裕介 原作:高田侑 全3巻完結

うなぎ鬼

裏社会・アングラな世界の運び屋を主人公にした、背筋が凍るサイコホラー漫画。高田侑の同名小説のコミカライズ作品です。

ギャンブルで作ってしまった借金に苦しむ倉見勝は、街金の社長・千脇に拾われ、裏稼業に励むことになります。勝に課せられたのは、うなぎの養殖池を持つ「マルヨシ水産」に謎のコンテナを運ぶことでした。コンテナの中身とは一体何なのでしょうか……。

不気味で生臭い街に生きる、闇の住人たちの姿がリアルに描かれているのがポイント。巧みに張り巡らされた伏線も、読者のさまざまな想像を駆り立てます。裏社会・アングラな世界に迷い込むような恐ろしさを味わえる、おすすめの短編漫画です。

東京闇虫

白泉社 著者:本田優貴 全7巻完結


東京闇虫

2013年に実写映画化もされた、闇ビジネスをテーマにした裏社会・アングラ系漫画です。返済不能な借金を抱えた青年・加藤が、どん底から這い上がるために裏社会のビジネスに染まっていく姿を描きました。

債権回収屋によって拉致され、大阪から東京に連れて行かれた加藤。そこで出会った男・浅村の下で、借金返済の代わりに働き始めます。最初は抵抗感があった加藤ですが、やがて浅村のカリスマ性や得られる現金の多さに心を奪われていき……。

東京を舞台に、闇金・カード詐欺・新興宗教など、裏社会・アングラな世界のさまざまな稼業が取り上げられます。読みやすいダイナミックな絵柄も魅力的なおすすめ漫画です。アングラな世界に堕ちた人間の行く末が気になる方は、ぜひ手に取ってみてください。

殺し屋1

小学館 著者:山本英夫 全5巻完結


殺し屋1

「1(イチ)」と呼ばれる殺し屋を主人公に、ハードコアバイオレンスな世界を描いた裏社会・アングラ系漫画の名作です。2001年に実写映画化もされました。

ヤクザを破門された者たちを率いる謎の男・ジジイは、新宿・歌舞伎町にあるマンションを根城にしていた安生組の組長を殺害します。実行したのは、妄想癖のある殺し屋・イチ。この事件を知った安生組の若頭・垣原雅雄は、報復するために犯人探しを始めますが……。

アウトローな人間たちとヤクザの、バイオレンスな抗争を描いたアクション漫画です。元いじめられっ子の殺し屋・イチと、命を狙われることが喜びのヤクザ・垣原の強烈なキャラクター性も見どころ。暴力とエロスに満ちた作風が多くの読者に衝撃を与えたおすすめの1作です。

新宿セブン

日本文芸社 作画:奥道則 原作:観月昴 全12巻完結


新宿セブン

新宿・歌舞伎町を舞台に活躍する天才鑑定士の活躍と、人情ドラマを描いたアウトロー質屋譚。2017年に上田竜也主演でドラマ化もされた裏社会・アングラ系漫画です。

主人公・七瀬は、歌舞伎町で店を営む質屋「七つ屋」の店主。類まれな鑑定眼を持ち、街でも一目置かれる存在です。店にはさまざまなワケありの依頼が持ち込まれ、トラブルもしばしば。七瀬は鑑定士としてモノや人の嘘と真を見極めながら、問題を解決していきます。

裏社会・アングラな世界の依頼人が持ち込む多種多様な品物の鑑定と、品物にまつわる人間ドラマを描いていくのが見どころ。芯の通った男気あふれる七瀬のキャラクター性も、物語に爽快感を与えています。任侠ドラマが好きな方にもおすすめの人気作です。

スモーキング

講談社 著者:岩城宏士 全5巻完結

スモーキング

ホームレス4人で結成された殺し屋集団が、法で裁けない悪を成敗していく裏社会・アングラ系漫画。2015〜2017年まで「週刊ヤングマガジン」で連載され、Netflixで配信ドラマ化もされています。

チームを組んで殺し屋稼業を営む、年齢も経歴も違う4人の男たち。普段はホームレスとして生きる彼らは、掴みどころのない存在として「スモーキング」「煙屋」などと呼ばれています。この世にはびこる悪党を人知れず裁く、アウトローたちの物語です。

それぞれに得意分野を持つ4人の、チームによる痛快な悪党退治が人気を集めた1作。1話完結で読みやすいエピソードも多く、気楽に裏社会・アングラ系漫画の世界に浸りたい方におすすめです。

シマウマ

少年画報社 著者:小幡文生 全22巻完結


シマウマ

2016年に実写映画化もされた、復讐代行業を担う「回収屋」の生き様を描いたダークなピカレスクロマン。暴力に満ちた裏社会・アングラな世界を徹底的に描き、”絶対に読んではいけない漫画”とも評された問題作です。

ある日、半グレの主人公・倉神竜夫のもとに、1通のメールが届きます。そこに添付されていたのは、原型のない仲間の顔と抜き取られた一対の肋骨でした。小遣い稼ぎでヤクザを引っ掛けてしまったことをきっかけに、竜夫の日常は瞬く間に闇へと堕ちていきます。

人間の闇をあぶり出すようなヘビーな世界観と、極限まで痛めつける壮絶なバイオレンス描写に定評がある本作品。血みどろな復讐が描かれる裏社会・アングラ漫画が気になる方におすすめです。

銀と金 新装版

双葉社 著者:福本伸行 全10巻完結


銀と金 新装版

金がすべての裏社会・アングラな世界で繰り広げられる、緊迫感あふれるマネー戦争を描いた青年漫画。著者・福本伸行の『賭博黙示録カイジ』以前の代表作として、今も高い人気を有する名作です。ドラマ化もされています。

バイトとギャンブルに明け暮れる森田鉄雄の日々は、突然現れた謎の男「銀王」こと平井銀二との出会いによって一変しました。裏社会の黒幕として生きる銀二は「国を買う」という野望のため、鉄雄とともにさまざまな闇の金脈を狙いにいくのです。

政治家や資産家らを相手に、株の仕手や骨董品をめぐる駆け引きなど、命をかけた金の奪いあいが描かれます。金と人生にまつわる名言の数々も魅力のひとつ。裏社会・アングラな世界の金にまつわる物語を読んでみたい方におすすめの傑作です。

サンクチュアリ

小学館 作画:井上遼一 原作:史村翔 全12巻完結

サンクチュアリ

政治家秘書と極道という、光と影の世界にわかれた2人の男が、日本社会を改革するために闘う裏社会・アングラ系漫画の傑作。1990年代に連載され、根強い人気を誇る不朽の名作です。累計部数は700万部を突破しています。

北条彰と浅見千秋は、少年時代に戦乱のカンボジア貧民窟で暮らしていました。日本へと戻った2人は日本社会の現状に疑問を感じ、浅見は政界へ、北条は極道へと身を投じます。日本を変えるという目標を胸に、2人はそれぞれの頂点へと上り詰めることはできるのでしょうか。

腐敗した政界の現状や、暴力や薬にまみれた日本の裏社会・アングラな世界が、2人の前に立ちはだかります。相反する世界に生きる2人が、陰で協力しながら理想の社会を目指していくのが魅力。日本の権力と暴力を正面から描いた名作としておすすめの漫画です。

・サンクチュアリ 新装版 全7巻完結

裏社会・アングラ系漫画のおすすめ|連載中

土竜の唄

小学館 著者:高橋のぼる 既刊80巻

土竜の唄

「モグラ(潜入捜査官)」としてヤクザ組織に潜入捜査する警察官の活劇を描いた裏社会・アングラ系漫画です。現在も「週刊ビッグコミックスピリッツ」で連載中。3度にわたって実写映画化され、累計部数は1000万部を突破する大ヒット作になりました。

菊川玲二は、真っ直ぐすぎるがためにやりすぎてしまうこともある熱い正義感を持った警察官。突然、懲戒免職になった玲二は、署長から超極秘の任務を言い渡されます。それは、日本一武闘派のヤクザ集団「数寄矢会」に潜入し、会長・轟周宝を検挙することでした。

バイオレンスな世界の正義と仁義を描き、第59回小学館漫画賞にも輝いた秀作です。コミカルなギャグとお色気要素を交えた勢いあふれる筆致も見どころ。漢気とユーモアあふれる裏社会・アングラ系漫画が読みたい方におすすめです。

九条の大罪

小学館 著者:真鍋昌平 既刊8巻


九条の大罪

司法をテーマに、裏社会・アングラな世界に生きる人々の法とモラルにまつわる極限の人間ドラマを描いた青年漫画です。著者は『闇金ウシジマくん』を手掛けた真鍋昌平。「週刊ビッグコミックスピリッツ」での連載開始から爆発的な反響を呼び、累計200万部を突破しています。

主人公は、ビルの屋上でテント生活をしている変わり者の弁護士・九条間人。彼のもとには、半グレ・ヤクザ・前科持ちなどの厄介な案件ばかりが舞い込んできます。世間からは悪徳弁護士と罵られる九条は、ある日、半グレが起こしたひき逃げ事件を担当することになり……。

九条は法律の隙間を狙った戦略で、同情の余地もない依頼人を無罪・減刑に導いていきます。読者も共感しやすいエピソードから、法律の知識の必要性について考えさせられるのが魅力。裏社会・アングラな世界に生きる弁護士の活躍が気になる方におすすめの人気作です。

満州アヘンスクワッド

講談社 漫画:鹿子 原作:門馬司 既刊13巻


満州アヘンスクワッド

第二次世界大戦前の満州国を舞台に、アヘン密造に手を染めた人々の群像劇を描いたクライム・サスペンス漫画です。2020年に「コミックDAYS」で連載開始され、現在は「週刊ヤングマガジン」で連載されています。累計160万部を超える話題作です。

昭和12年。満州にやってきた関東軍の兵士・日方勇は、戦地で右目の視力を失い、軍の食糧を作る農業義勇軍に回されます。ある日、農場の片隅でアヘンの原料・ケシが栽培されていることに気がついた勇。病気の母を治療する金を得るため、勇はアヘンの密造に手を染めますが……。

満州国の知られざる裏社会・アングラな側面を、アヘン密売人の視点から描いた衝撃作。関東軍と満州マフィアの思惑や利権が入り乱れ、予想もつかないスリリングな駆け引きが繰り広げられます。ヘビーな歴史漫画としても楽しめるおすすめの1作です。

来世は他人がいい

講談社 著者:小西明日翔 既刊7巻


来世は他人がいい

極道の世界に生きる高校生の、スリルと笑いに満ちた恋模様が描かれるラブコメ漫画。2017年から「アフタヌーン」で連載されており、次にくるマンガ大賞2018で第1位に輝いた話題作です。

関西の極道の家で、組長の孫娘として育った女子高生・染井吉乃。組員に囲まれた特殊な家庭環境ながら、平穏な日々を過ごしていました。そんなある日、関東の極道一家総長の孫息子・深山霧島と、東西の和平のために婚約することになるのです。

東京の深山一家で居候を始めた吉乃。霧島と同じ高校に通うなかで、次第に爽やかな好青年の本性が見えてきて……。

はみだし者たちが繰り広げる一風変わった恋模様に、極道の社会に渦巻く陰謀や謎も織り交ぜられているのがポイント。裏社会・アングラな世界を舞台にしたスリリングなラブストーリーを読んでみたい方におすすめの注目作です。