スロバキア伝統がアウディに出会った…。
1909年の創業以来、着実に技術力を積み上げ、今やプレミアム感あふれるブランドへと成長したアウディ。世界中の人々を魅了し続けるのは、言うまでもなくそのテクノロジーと強烈な個性。そのアイデンティティに東欧の国、スロバキアのデザイナーMartin Tittel氏が共感し、コンセプトカーを製作しました。スロバキア伝統×アウディは見ものです!
アウディにささげるコンセプトカー
今回ご紹介するのはスロバキアのデザイナーMartin Tittel氏がてがけたコンセプトカー。画像を見ると「これは…何ですか…?」となること請け合いの不思議な世界うずまくアーティスティックデザイン。ではこれから、なぜこうなったのかひも解いてみましょう。
骨太なアイデンティティ
先進の4輪駆動システムであるクアトロや押しの強いデザインをはじめとした数々の特徴。「これぞアウディ!」となるアイデンティティはまさに骨太としか言いようがありません。
そしてMartin Tittel氏はスロバキアの首都ブラチスラヴァ在住。そこに見られる伝統的な美術デザインや、今でも走る共産主義時代の東欧諸国の素朴な車。やはり骨太アイデンティティです!
どんな共通点が?
骨太のアイデンティティという共通項をもつスロバキア伝統デザインや東欧車とアウディ。たとえばアウディのラリーレースカー。その”伝統”は「シンプル・高耐久・機能性」です。
1980年登場の「アウディ・クワトロ」のデザインのワクワク感は今でも色あせることがありません。そして何十年たっていても見た目も走りも”大丈夫”な東欧諸国のシンプルな車たち…。そこに共通点を見出したというのです!
またアウディのショールームのミニマルで、まるで記念碑のようにも見えるデザインに”アート”を感じたMartin Tittel氏は、スロバキア各所に見られるレリーフや彫刻を重ね合わせました。
時代を超越
上記の共通の骨太アイデンティティを独自の視点から解釈したのが今回のコンセプトカー。金属板を折り曲げて加工したボディは未来的でもあり、一方、古代デザインのレリーフも見られ、もう時代を超越しています!
アウディのための提案として発表された今回のコンセプトカー。アウディサイドの反応が非常に気になります!
共産主義時代の東欧諸国の車、ブラチスラヴァでよく見られる彫刻やレリーフにインスパイアされたという今回のコンセプトカー。奥が深すぎます!