競技人口の少ないスポーツを題材にして描く「マイナースポーツ漫画」。カバディやアルティメットのような一般的な認知度自体が低い競技を扱う作品もあれば、女子野球や車椅子バスケといったスポーツ自体は有名でも、競技人口が少ないスポーツを扱った作品もあります。

そこで今回はマイナースポーツ漫画のおすすめをご紹介。スポーツに対して新しい発見がある作品も多いので、気になる作品をぜひチェックしてみてください。

※商品PRを含む記事です。当メディアはAmazonアソシエイト、楽天アフィリエイトを始めとした各種アフィリエイトプログラムに参加しています。当サービスの記事で紹介している商品を購入すると、売上の一部が弊社に還元されます。

マイナースポーツ漫画おすすめ|完結

さよなら私のクラマー

講談社 著者:新川直司 全14巻完結

さよなら私のクラマー

講談社漫画賞少年部門を受賞した『四月は君の嘘』でも知られる、新川直司の作品。題材は女子サッカーです。

ポジションはウイング。中学時代に取り立てて成績を残せなかった周防すみれは、ライバル・曽志崎緑から同じチームへと勧誘されます。周防は曽志の真剣な誘いに対してどのように答えるのでしょうか。

魅力的なキャラクターが多数登場するのが見どころ。サッカーという競技自体の知名度は高いので、マイナースポーツ漫画として親しみやすいのもポイントです。

クロス・マネジ

集英社 著者:KAITO 全5巻完結

クロス・マネジ

ラクロスをテーマにしたマイナースポーツ漫画です。高校生の櫻井は何をやっても長続きせず、上手くいかない日々を過ごしていました。

ある日、ラクロスの練習に取り組む深空と出会った櫻井は、真摯に競技と向き合う姿に感化されて…。しだいに彼の日常は、大きく変化していくのでした。

主人公の櫻井はプレイヤーではなく、ラクロス部のマネージャーとして物語に関わっていきます。ジャンプ系の作品としては珍しく、プレイヤーではないキャラクターが主人公になっている点にも注目です。

天を射る

小学館 原作:西荻弓絵 漫画:飛松良輔 全6巻完結

天を射る

舞台は江戸時代、弓道をテーマに描いたマイナースポーツ漫画です。本作品は弓道のなかでも「堂射」と呼ばれる競技に着目しています。テレビドラマ『ダブル・キッチン』『SPEC』を手がけた脚本家が原作を手がけている点もポイントです。

主人公の勘左は、尾張藩下級武士の三男で、「通し矢」の新しい記録樹立を夢見ています。京都「三十三間堂」の本堂西軒下で丸一日かけて通した矢の数を競う通し矢は、藩と藩のプライドをかけた江戸時代のオリンピックとも呼べる存在でした。

江戸時代のスポーツに注目した着眼点がおすすめのポイント。知名度が低いマイナースポーツですが、現代でも新春にかけてイベントとして開催されている競技です。

ちはやふる

講談社 著者:末次由紀 全50巻完結

ちはやふる

競技かるたを扱った末次由紀の漫画作品。「小倉百人一首」のかるた札を用いて行う競技かるたは、「全日本かるた協会」からも老若男女が楽しめるスポーツと謳われています。

何かに夢中になった経験がない小学6年生・千早。福井からやってきた転校生・新の意外な特技である小倉百人一首競技かるたに衝撃を受けます。試しにかるたに挑戦した千早のセンスに、経験者の新も釘付けになって…。

アニメ化や実写映画化もされ、本作品がヒットしたことにより、競技かるたの人口は大幅に増えたといわれています。マイナースポーツに多大な影響を及ぼした作品を読んでみたい方におすすめです。

アイシールド21

集英社 漫画:村田雄介 原作:稲垣理一郎 全37巻完結

アイシールド21

アメリカンフットボールをテーマにしたスポーツ漫画です。本作品の影響で、高校や大学でアメフトに挑戦する学生が増加したともいわれています。

泥門高校1年・小早川瀬那は意気地のない性格が災いし、昔から友達にパシリとして使われていました。しかし、長年のパシリ生活によって俊足を手に入れた瀬那は、悪魔のような男・ヒル魔に目を付けられ、アメフトをやることになります。

個性豊かなキャラクターと、アメフトをていねいに描いた作風が魅力。弱気な少年だった瀬那が、少しずつ成長していく過程を楽しみながら読んでみてください。

黒鉄ボブスレー

小学館 著者:土屋雄民 全3巻完結

黒鉄ボブスレー

「氷上のF1」と表現されるボブスレーをテーマにしたマイナースポーツ漫画です。東京大田区の町工場「黒井精機」の社長を父・銀蔵に持つテツこと黒井鉄郎は、金属加工の職人として働いていました。

ある日、工場にボブスレーのソリを製造して欲しいという依頼が。フェラーリやBMWなどの名だたる企業が参入するなか、小さな町工場が世界一を目指して奮起します。

同僚で幼なじみ・白河や、一番弟子・アカネといった仲間と共に、テツの夢が叶う日はやってくるのでしょうか。スポーツに用いる道具に焦点を当てた、視点を変えたスポーツ漫画を読みたい方におすすめです。

紅緋のアルティ

小学館 著者:菅野ナオト 全3巻完結

紅緋のアルティ

フライングディスクを用いて行う競技「アルティメット」を題材にした青春ストーリーを楽しめる漫画作品。アルティメットは「フライングディスクを使った究極のマイナースポーツ」ともいわれています。

写真撮影や山登りが好きな女子高生・峰村蘇芳は目立つことが嫌いで、常に鑑賞する側でいたいと思っています。しかし、アルティメットで名のある選手と出会ったことを機に、自らがプレイヤーとして活躍することになって…。

アルティメットを通して、少しずつ自分に自信を付けていく主人公の成長が見どころ。マイナースポーツを通して、キャラクターの成長物語を読みたい方におすすめです。

ALL OUT!!

講談社 著者:雨瀬シオリ 全17巻完結

ALL OUT!!

ラグビーをテーマにした青春スポーツ漫画。著者は『ディヴィッドの肖像』で第60回ちばてつや賞奨励賞を受賞した雨瀬シオリです。

祗園健次は身長の低さがコンプレックスの少年。神奈川高校(通称ジンコー)の入学式当日、高身長の少年・石清水と出会ったことをきっかけとして、ラグビーの世界へ足を踏み入れることになります。

ラグビーは競技としての知名度はありますが、高校生の部活動ではまだまだマイナースポーツとして認知されているのがポイント。漫画を通してラグビーの魅力を感じたい方におすすめです。

送球ボーイズ

小学館 著者:原作:フウワイ 作画:サカズキ九 全25巻完結

送球ボーイズ

ハンドボールの経験者である著者が手がけるハンドボールを題材にした漫画作品。北陸の高校生が、ハンドボールに捧げた青春を描いている作品です。

富山県氷見市は、ハンドボールの町として知られている田舎町。ある日、ハンドボール少年・凪は、東京からやって来た不思議な少年・エイトと出会います。エイトはハンドボール部へ入部しようとしますが、身長が低いのを理由に門前払いされて…。

マイナースポーツであるハンドボールを盛り上げる氷見市を舞台にした、王道ハンドボールストーリーを楽しめます。ハンドボールの聖地で体格に恵まれないエイトが、どのような活躍を見せるのか注目してみてください。

ジューリョーAGAIN

秋田書店 著者:友安よーいち 全3巻完結

ジューリョーAGAIN

泣き虫だった少年が、縁もゆかりもないウェイトリフティングに挑戦するマイナースポーツ漫画。中学時代は引きこもってゲームばかりしていた少年・佐倉要が主人公の物語です。

高校入学をきっかけに今までの自分と決別するため、運動部へ入部することを決意します。さまざまな部活動を検討した結果、行き着いたのはマイナースポーツであるウェイトリフティングでした。

はたして、ウェイトリフティングとはどのような競技なのでしょうか。数少ないウェイトリフティングを題材にした漫画として、競技に興味のある方はぜひチェックしてみてください。

あさひなぐ

小学館 著者:こざき亜衣 全34巻完結

あさひなぐ

薙刀を題材にしたマイナースポーツ漫画です。2017年には乃木坂46のメンバーを中心に実写映画化されたことでも話題になりました。

主人公の東島旭は二ツ坂高校の1年生です。中学時代は美術部でしたが、スポーツ経験のない人間でも全国大会を目指せるという誘い文句に心打たれて薙刀部に入部。個性豊かな仲間たちと薙刀に打ち込む日々が始まります。

画力やストーリー構成の緻密さが魅力のひとつで、誌上で連載されていたときから反響の大きかった作品。マイナースポーツ漫画としてはもちろん、漫画自体のレベルの高い漫画作品としてもおすすめです。

火ノ丸相撲

集英社 著者:川田 全28巻完結

火ノ丸相撲

日本の国技でもある相撲をテーマにしたマイナースポーツ漫画です。「週刊少年ジャンプ」に連載されていた作品で、全28巻を発売する人気作でもあります。

大太刀高校にある無名の相撲部に入部した新入生・潮火ノ丸は小柄な少年。体格の大きさが絶対的な条件に挙げられる相撲に適していない新入部員でしたが…。

巨漢だらけの相撲界で、潮がどのように頂点を目指していくのかが見どころ。神事・武道・格闘技としての側面を持つ相撲の、新たな魅力を発見できる作品です。

のぼる小寺さん

講談社 著者:珈琲 全4巻完結

のぼる小寺さん

ボルダリングにいそしむ少女の日常を第三者視点で見つめる、斬新な設定のマイナースポーツ漫画です。2020年には実写映画化もされています。

フリークライミングの1種である「ボルダリング」が得意で、壁を見ると登りたくなってしまう小寺さん。卓球部として同じ体育館にいる「僕」は、小寺さんが必死に壁を登っていく姿をついつい眺めてしまって…。

近年、少しずつ認知度や人気が高まってきているクライミングスポーツ。この機会に、いち早くボルダリングをはじめとするクライミングスポーツへの理解を深めてみてください。

モンキーターン

小学館 著者:河合克敏 全30巻完結

モンキーターン

青春を競艇に捧げる主人公が登場する青春漫画。仲間との絆や競技における戦いのなかで成長していく若者の姿を描いているのが特徴です。

波多野憲二は、負けず嫌いで気が強い17歳の少年。子供のころからプロ野球選手になることに憧れていましたが、夢半ばで諦めてしまいます。担任教師・筒井の言葉をきっかけとして、新たに競艇選手になる夢を持った憲二は、ボートレーサーを目指して本栖研修所の試験を受験するのでした。

実在の競艇選手をモデルにして描かれたキャラクターもいるといわれています。ボートレースを身近なスポーツにするきっかけを作った作品を読みたい方におすすめです。

マイナースポーツ漫画おすすめ|連載中

REAL

集英社 著者:井上雄彦 既刊15巻

REAL

『SLAM DUNK』の著者・井上雄彦が描くバスケットボールを題材にした漫画です。バスケのなかでも、車椅子バスケに焦点を当てているのが特徴。車椅子バスケは通常のバスケと異なり、マイナースポーツとして競技の継続が難しいとされている種目のひとつです。

バスケを辞めてからつまらない日々を過ごす野宮朋美は、ナンパで出会った山下夏美をバイクに乗せて事故にあい、怪我をさせてしまいます。高校も退学した野宮は、車椅子に乗る男性・戸川清春と出会い、1on1のバスケ勝負に挑みますが…。

2001年には「第5回文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞」を受賞した作品。名作家が描くマイナースポーツ漫画を読んでみたい方におすすめです。

ぐらんぶる

講談社 原作:井上堅二 漫画:吉岡公威 既刊19巻

ぐらんぶる

ダイビングを楽しむ大学生たちを描く青春コメディー。笑いの絶えないキャンパスライフを描きながら、ダイビングの魅力も伝えている作品です。

大学生になったことを機に一人暮らしを始めた北原伊織が住むのは、とある海沿いの街。偶然出会った美女と、酒とスキューバダイビングを愛する男性たちとの出会いをきっかけに、伊織はスキューバダイビングの世界へ飛び込みます。

しかし、伊織にはカナヅチという弱点があって…。個性豊かな作家がタッグを組んで描く、マイナースポーツ漫画を読んでみたい方におすすめの作品です。

ボールルームへようこそ

講談社 著者:竹内友 既刊12巻

ボールルームへようこそ

ダンススポーツの世界で、少しずつ才能を開花させていく少年の成長を描いたマイナースポーツ漫画。ダンススポーツは、社交ダンスとも言われるボールルームダンスをベースに競技性を高めたスポーツです。

突出した特技もない富士田多々良は、日々をなんとなく過ごしている少年。ある日、不良に絡まれた多々良は、謎の男に助けられて社交ダンスの教室へ連れていかれます。

そこで同級生・花岡雫や、天才ダンサー・兵藤清春らと出会い、少しずつダンススポーツの世界へ引き込まれて行って…。登場人物たちのダンスにかける想いが伝わってくる、熱量のある作品を読みたい方におすすめです。

弱虫ペダル

秋田書店 著者:渡辺航 既刊82巻

弱虫ペダル

ロードレースをテーマにしたマイナースポーツ漫画。第39回講談社漫画賞の少年部門を受賞しています。さらに、アニメ化や舞台化もされた人気作品です。

ママチャリで激坂を登ったり、秋葉原に赴いたりし、往復90kmもの距離を走る高校生・小野田坂道。アニメ・ゲーム・ガシャポンフィギュアが大好きな少年は、とあるきっかけから自転車競技の奥深さに気付き、しだいにのめり込むようになっていきます。

個性豊かな登場人物たちが登場するので、推しのキャラクターを探しやすいのも魅力のひとつ。80巻を超える長編作品なので、時間をかけてひとつの作品を読みたい方にもおすすめです。

花鈴のマウンド

わかさ生活 著者:星桜高校マンガ研究会 既刊12巻

花鈴のマウンド

女子野球をテーマにしたマイナースポーツ漫画です。男子野球部にしか権利のない甲子園出場。本作品は、いつの日か女子野球でも甲子園のマウンドに立てると信じてひたむきに努力を続ける女性たちの物語です。

星桜高校女子硬式野球部の3年生でピッチャー・桐谷花鈴。幼なじみ・頼と出会って野球を始めた花鈴は、実父と実母が甲子園を夢見ていたことを知り、自分自身も甲子園へ行きたいと思うようになります。

しかし、女子は甲子園大会に出られないことを知って…。花鈴たち女子野球部員が夢を叶えられるのかに注目しながら読んでみてください。

灼熱カバディ

小学館 著者:武蔵野創 既刊23巻

灼熱カバディ

マイナースポーツとして知られる「カバディ」を扱った漫画作品です。カバディは鬼ごっこに似た競技で、攻撃チームが守備チームをタッチして得点を重ねていくのが特徴です。

宵越竜哉は名の知れたサッカー選手でしたが、高校入学を機にスポーツから距離を置いていました。そんなある日、カバディ部が勧誘にやって来て…。

面白半分で部活動を見学に行くと、想像よりも激しい戦いが繰り広げられていたのでした。カバディの魅力に触れてみたい方におすすめの作品です。