月面で試されるクワトロ。
ドイツの高級自動車メーカーの御三家のひとつ、アウディ。活動の範囲を地球の外、月にまで広げようとしていることが報じられました! メインプロジェクトを立ち上げているチーム、「パートタイム・サイエンティスツ」のパートナー企業として、月面探査ローバーAudi lunar quattroを送り込むことに。さっそく詳細を見てみましょう!
プロジェクトの経緯
今回の打ち上げプロジェクトには、Googleがスポンサーである月面無人探査のコンテスト「Google Lunar XPRIZE」への参加が含まれ、アウディが協力。月面探査ローバーでの技術供与という形でパートナーシップを組んだとのこと。
3,000万ドルの賞金獲得はもちろんのこと、「パートタイム・サイエンティスツ」の研究プロジェクトの遂行も目的。アウディにとっては自社テクノロジーを宇宙という究極の環境で試せるチャンスとなるわけです。
アウディの月面探査ローバー
ではAudi lunar quattroとはどんな月面探査ローバーなのでしょうか? クワトロという名を冠しているように4輪駆動で、先進のハイブリッドシステム「e-tron」で培ったテクノロジーをふんだんに取り入れました!
“地球仕様”で実績を積んだ分野、高剛性で軽量なボディを実現、重量はたったの30kg! 走行と周囲の探査のために搭載される4基のカメラにより、3D、360°画像を撮影することが可能に。
2017年にも出発
「パートタイム・サイエンティスツ」は2017年の終わりまでにはスペースX社の「Falcon 9」による打ち上げを予定。2台のAudi lunar quattroを搭載し、アポロ17号の着陸地点近くにタッチダウンするというから楽しみですね!
もうすでに最終的なテストや調整を行っているとされるAudi lunar quattro。アウディのテクノロジー「クワトロ」&「e-tron」の真価が試される日が近づいています!
「Google Lunar XPRIZE」で勝利するためには、月面で少なくとも500m走行し、高解像度の画像を送信する必要があります。活躍が楽しみです!