異彩を放つ英国ラグジュアリーカーメーカー。
第二次世界大戦後、航空機メーカーであるブリストル・エアロプレーン社につくられた自動車生産部門にルーツを持つラグジュアリーカーメーカー、ブリストル・カーズ。1947年の生産開始からの歴代モデルの特徴である「ロングノーズ・ショートデッキ」や「Bristol 404」辺りから顕著になり始めた直線的なシルエットは、一度見たら忘れられません!
そんな彼らが2003年のモデル以来、久しぶりに新型車 Bullet(ブレット)を発表したのです。やっぱり異彩を放つ英国ラグジュアリーカーでした!
ネオクラシック!
まずは Bullet の外観。特に1953から1967年にかけて、アイコニック・デザインとも感じられる”離れて配置された小さな丸目のヘッドライト”が復活。滑らかに隆起と沈下を繰り返すフロントマスクのネオクラシックに凄みさえ感じられます。
そしてハッとさせられるのが、ノーズからテールまでホイールアーチを中心に一直線にのびるサイドライン。まさにブリストルの受け継がれてきたヘリテージそのもの!
クラシックを被った”怪物”
ラグジュアリーカーと言っても、派手さは微塵も感じられない、質実剛健なブリストル。それでも、歴代モデルはその時代のハイスペックを誇る高級車でした。
Bullet は70周年記念モデルというタイトルにふさわしいスペックをまとったネオクラシック。BMW製の4.8リッター V8エンジンは、370馬力で最高250km/hを記録。
カーボンファイバー・コンポジット素材による軽量な高剛性ボディは、間違いなく Bullet のハイスペックの要。V8の轟きをバックに楽しむ人馬一体感…今のところ想像するしかありません!
ネオクラシック・コックピット
そして Bullet のコックピット。シートからドアトリムに至るまで、惜しげもなくレザーが施された内装、ウッド使いのダッシュボードパネルは20世紀の香りに満ちています。
にもかかわらず、ビルトイン・マルチタッチスクリーンを装備。Bluetooth や Wi-Fi でスマートフォンとのさまざまな連携も難なくこなす”ハイテク”とクラシックの調和が美しいです。
一台一台を大切に、手づくり生産を続けるブリストル・カーズ社の Bullet の価格は25万ポンド! ブリティッシュ・クラフトマンシップと受け継がれた歴史が詰まった名車がまた誕生しました!
どんなに古いモデルでも、ハイレベルなレストアからオーバーホールまでを"メーカー品質"で引き受けるブリストル・カーズ社。異彩を放つ理由がここにもあります。