脳しんとうからアスリートを守ろう
スポーツでは様々なケガが起こりますが、その中でも危険性が高い部類に入るのが、脳しんとうです。脳しんとうには後遺症が残る場合もあり、選手生命やその後の人生へ与える影響も少なくありません。
NFL(アメフトのプロリーグ)では、近年脳しんとうへの啓蒙活動も行われており、脳しんとうを題材とした映画も制作されるほど注目されています。
脳しんとうは見た目だけではわからないこともあるので、見過ごされてしまうこともあります。脳しんとうが起こっているのにそのままスポーツを続けてしまうと、症状が悪化したり、脳障害を引き起こすことにもつながりかねません。
早期に医師の診断を受けるなど、適切な処置を受けることが必要ですが、そのためにも脳しんとうを発見しなければいけません。
Jolt Sensorが頭部の揺れを検知する
今回ご紹介するJolt Sensorは、脳しんとうの早期発見をサポートしてくれるデバイスです。上でご説明した通り、適切に脳しんとうの処置をするためには、早期発見が重要です。Jolt Sensorは、アスリートの頭部の揺れを検知して、脳しんとうの疑いがある場合はアラートを出してくれるんです。
Jolt Sensorは、シリコンでできたクリップタイプのデバイスです。バンダナやヘルメットなど、頭部につけるアクセサリー類に装着します。ウォータープルーフなので、雨が降っていても使用可能です。
Jolt Sensorが激しい揺れを検知すると、本体がバイブレーションして、アスリートに危険を知らせます。それと同時に、専用アプリ(iOS、Android)にアラートを送信します。Bluetoothが接続できる距離えあれば、距離が離れていてもアラートの受信が可能です。
脳しんとうは、見た目だけでは気がつかないこともあります。Jolt Sensorアプリでコーチや保護者がアラートを受け取ったら、アスリートを休ませ、医師の診断を受けるなど適切に処置すると良いでしょう。
計測データはクラウド連携ができる!
Jolt Sensorが計測したデータは、クラウド保存が可能です。コーチとチームドクター、保護者の間で、計測データの共有ができるので、迅速な処置の助けとなってくれそうですね。
ファウンダーのBenが、レスリングの練習中に脳しんとうを起こしたことがキッカケとなり、Jolt Sensorが開発されました。製品の発送は、2015年4月を予定しています。