車をカスタマイズする際に便利なのが「内張りはがし」。ドアトリムなどの内装を傷付けにくく、部品の取り外しや配線作業をおこなえるのが魅力です。しかし、種類が豊富なので、どれを購入したらよいか悩んでいる方が多いのではないでしょうか。
そこで今回は、おすすめの内張りはがしをご紹介します。選び方も解説するため、購入を検討している方は参考にしてみてください。
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内張りはがしの選び方
素材をチェック
プラスチック製
プラスチック製の内張りはがしは素材がやわらかいため、パーツを傷付けにくいのが特徴です。ドアの内張りや樹脂製のパネルなどを取り外す作業におすすめ。さまざまな先端形状をした製品が展開されており、幅広い用途に使えるので初心者の方にも適しています。
しかし、同じプラスチック素材でも、種類によって硬さが異なる点には注意が必要です。目に付きやすい場所の作業には、できるだけ傷が付かないやわらかい素材のモノを選びましょう。一方で、目立ちにくい箇所の取り外しなら、作業性を優先して硬めの内張りはがしを選択するなど、用途に応じて使い分けるのがおすすめです。
金属製
クリップやピンを取り外す際は、金属製の内張りはがしがおすすめ。クリップとは、内張りやパネルを固定するために使われている、樹脂製の小さな部品のことです。ドライバーのような形をしている製品が多く展開されています。
Y字型をした金属製の先端を備えており、適度な角度をつけているのが特徴。先端部分をクリップの頭に挟み込み、テコの原理で引き抜けます。持ち手部分はある程度の太さがあって握りやすい形状だと、力を加えやすく作業しやすいので便利です。
種類をチェック
先端がカールしている「プルタイプ」
「プルタイプ」の内張りはがしは先端部分がカールしており、作業をする際にほかの箇所へ干渉しにくいのが特徴です。パネルの隙間に真っ直ぐ差し込んだ状態で作業ができるのが便利。オーディオユニット周辺パネルなど、取り外し用途におすすめのタイプです。
プルタイプモデルのなかには、反対側の先端がY字型になっている製品などもラインナップ。クリップリムーバーとして2WAYで使用できるため、気になる方はチェックしてみてください。
大きめのパーツを外すなら「幅広タイプ」
ドアパネルなど、大きめのパーツを取り外す用途には「幅広タイプ」の内張りはがしがおすすめです。部品と接触する幅が広いため、多少強めに力を加えてもパネルに傷が付きにくく、勘合部分の隙間をしっかりと広げられます。また、ドアに装着されている、水切りモールの取り外し用途などにも便利です。
幅広タイプの製品のなかには、断面がテーパー状に広がっているモデルも展開されています。差し込むだけで内張りが浮き上がるので作業性は良好です。
狭い箇所にも使える「ロングタイプ」
「ロングタイプ」の内張りはがしは、細長い形状をしているのが特徴です。通常の内張りはがしでは入りにくい、狭い箇所での作業におすすめのモデル。差し込んだままテコの原理で持ち上げたり、場所によっては回したりしてパネルを浮かせられます。
先端がY字型になった金属製の製品なら、奥にあるクリップの取り外しをおこないやすいのがメリットです。
複数の形状がセットになったモノがおすすめ
内張りはがしを購入する際はセットになったモデルがおすすめです。複数の形状を備えたツールがまとめて揃うため幅広いシーンで使えるほか、単品で購入するより比較的リーズナブルな価格で購入しやすいのがメリット。また、専用の収納袋が付属しているモデルなら、保管の際や持ち運ぶときに便利です。
しかし、セットによって製品の組み合わせが異なる点には注意が必要。使用の予想されるツールが付属されているかを事前に確認しましょう。
内張りはがしのおすすめ
エーモン(amon) 内張はがし 2way 3507
作業の際に車の内装パーツを傷付けにくい、樹脂製の内張りはがしです。グラスファイバー素材が混ぜ込まれており、樹脂製製品ながら強度は良好。片方の先端には、パネルの隙間に差し込みやすいフラットな形状を採用しています。オーディオユニット周りのパネルを取り外すのにおすすめです。
片方の先端部がY字型に成型されているのも特徴。102°の角度でカールしているため、ルーフに固定されているクリップを取り外す用途に重宝します。先端部分は曲線、背面にはR形状を採用しており、パーツに傷を付ける心配が少ないのも嬉しいポイントです。
エーモン(amon) 内張りはがし セット3501
初めて車のカスタマイズに挑戦する方におすすめの内張りはがしセット。ルームランプのレンズカバー外しに便利なニードルタイプや、固くて外れにくい大型の内張りはがしに活躍するワイドタイプなど、全6種類のツールを集約しているのが特徴です。
全ツールは樹脂製ながらグラスファイバー入りなので、耐久性に優れているのもポイント。専用のロールバッグが付属しているほか、内部がセパレート構造になっているため各ツールの取り出しが容易におこなえます。
エーモン(amon) 内張りはがし Pro 3508
金属製の軸を備えた内張りはがしです。素材に機械構造用炭素鋼「S55C」を採用しており、高硬度と優れた耐摩耗性能を有しています。固くて外れにくいクリップ箇所の作業におすすめ。また、Y字型に広がった先端形状をしているため、クリップをしっかりと挟み込めます。
丈夫なABS樹脂製のグリップを搭載しているのもポイント。握りやすい形状を採用しており、力が入れやすいので、硬いパーツの取り外し作業をおこないやすいのもメリットです。
エーモン(amon) パネルはがし 2本組 1498
オーディオユニット周辺の、パネルを取り外す作業におすすめの内張りはがしです。異なる先端形状の内張りはがしが2本付属しているのが特徴。作業する場所の構造に応じて、種類を使い分けられるので便利です。
単体で利用するのはもちろん、2本を同時に差し込みパネルを順に浮かせるなど、使い勝手は良好。やわらかいナイロン素材を採用しているため、パネルを傷付けにくいのもメリットです。
エーモン(amon) パネルはがし ロング 1499
長さが約300mmあるロングタイプの内張りはがしです。幅は約15mmとスリムなうえ、先端にいくほど細い形状を採用。狭いところへ差し込む作業におすすめです。
奥まで差し込んでからテコの原理でパネルを浮き上がらせる際に便利。また、作業のしにくい箇所にあるピンは、本体を回転させることで取り外せるなど使い勝手は良好です。
コーナー部分に面取り加工を施しているため、回す際にパーツを傷付ける心配が少ないのもメリット。ツールボックスに1本入れておくと、さまざまなシーンで重宝します。
エーモン(amon) 内張りはがし 8385
全長約350mmのロングタイプの内張りはがし。狭いところにも差し込みやすく、楽に作業できます。自動車のトリムクリップや内張りパネルを取り外す際におすすめです。
素材にはプラスチックの一種であるポリアセタールを採用しています。ソフトタイプで、内装を傷付けにくいのがメリットです。また、先端が割れた形状になっており、樹脂製クリップの取り外しにも使えます。
エーモン(amon) カークリップはずし 8382
Y字型をした金属製の先端を備えた内張りはがし。ドアトリムクリップが外しやすい形状で、スムーズに作業できます。また、先端がカーブした形状なので、テコの力を使って取り外ししやすいのもメリットです。
ドライバーのように握りやすいグリップ形状をしているのもポイント。しっかり握って力をかけられるため、パワーの必要な場面でも活躍します。
トネ(TONE) クリップリムーバー CLR-201
ソフトなプラスチック製の内張りはがし。自動車の内装や樹脂製クリップの取り外し用としておすすめです。先端が割れた形状になっているので、樹脂製クリップなどの細かいパーツをしっかり引っ掛けられます。
先端が15°折れ曲がっているのもポイント。作業時にほかの場所に干渉しにくく、スムーズに作業できます。また、持ち手部分に溝が刻まれており、握りやすいのもメリットです。
トネ(TONE) クリップリムーバーセット CLR3011S
形状やサイズの異なる11種類の内張りはがしがセットになったアイテム。工具選びに悩む心配が少なく済むので、初心者の方にもおすすめです。
周囲のパーツを傷付けにくいプルタイプや引っ張り作業をしやすい取っ手付きタイプなど、幅広い用途で活躍するアイテムを用意。全てのツールは強化樹脂素材を採用しており、耐久性に優れているのが特徴です。
京都機械工具(KTC) クリップクランプツール ロングストレートセット ATP03C
全長が505mmあるロングタイプの金属製内張りはがしです。先端の大きさが異なるツールが2本と、ロングタイプの可動支点ツールを1本同梱しています。
ストレート形状を採用しているため、狭い隙間に差し込みやすいのがポイント。奥まった場所にある、クリップやピンを取り外すのにおすすめです。
可動支点ツールと併用し、テコの原理で楽に作業をしやすいのもメリット。また、取り外すパーツのサイズに合わせて、2種類のツールを使い分けられるのも便利です。
京都機械工具(KTC) ハンディリムーバーセット ATP2015
形状の異なる5種類の内張りはがしがセットになったモデルです。狭い隙間に差し込みやすいナロータイプや、奥まった場所の作業に適したフラットタイプなどの便利なツールが同梱されています。
素材はパネルに傷を付けにくいプラスチックを採用。さらに、ファイバー素材を加えることで、引き上げたりこじったりする作業に必要な強度を確保しているのもポイントです。
京都機械工具(KTC) クリップクランプツールセット ATP2022A
ロックピン引き抜きタイプの樹脂製クリップ専用ツール。ペンチのような形状をしており、クリップの溝を3方向から同時に挟み込んでロックを外せるのが特徴です。
クリップを傷付ける心配が少ないため、取り外したパーツを再利用することが可能。溝の広いタイプと狭いタイプ、両方のパーツに対応しています。
先端角度の異なる、2種類のアイテムをセットにしているのがポイント。20°タイプは周囲に干渉するモノがない平面での作業に適しています。また、80°タイプは狭い場所での作業がしやすいなど、周りの状況に応じて使い分けやすいのがメリットです。
京都機械工具(KTC) ハンディリムーバーセット ATP2014
内張りはがしとクリップ取り外し用の工具4点がセットになった製品。中サイズのハンディリムーバーは内張り全般の取り外しに使用できます。先端は30°×20°のカール状と90°のL字形状の2種類搭載しており、テコの力で楽に作業できるのが特徴です。
中サイズのハンディリムーバープルタイプは内張り全般に加え、ピラー付近などの取り外しにもおすすめ。また、ナロウタイプのハンディリムーバーはメーターパネル付近などの取り外しに使えます。
ワイドタイプのハンディリムーバーはサイドモールなどの取り外しにぴったりです。ストレートタイプとカールタイプの2種類の先端を備えており、状況に応じて使い分けられます。
藤原産業(FujiwaraSangyo) クリップクランプツール M SK11 NO.800-075M
軸に金属を採用している内張りはがしです。先端が幅10mmに開いたY字型をしており、車のクリップやピンを取り外すのにおすすめ。また、グリップにはエラストマー樹脂を採用しているのが特徴です。
握りやすく滑りにくいなど、優れた作業性を有しているのもポイント。固くて抜き取るのが難しいパーツでも、しっかりと力をかけられるのがメリットです。
藤原産業(FujiwaraSangyo) SK11 クランプツール M PF-8
狭い場所での作業におすすめの内張りはがし。先端がY字形状になっており、内張りだけではなくクリップなどの取り外しにも使用できます。さらに、先端は角度付きで、テコの力で楽に作業できるのも魅力です。
握りやすいグリップが付いているのもポイント。しっかり握って力をかけやすく、パワーが必要な場面でも活躍します。
Yabiic メタルトリムリムーバー
素材にクロムモリブデンを使用した金属製の内張りはがし。先端を0.5mmの薄さに仕上げており、パネルの狭い隙間にもスムーズに差し込めます。また、適度なしなりがあり、先端の感覚を掴みやすいのも特徴です。
カーブタイプ・ストレートタイプの2種類の先端を搭載しているのもポイント。使用シーンに応じて使い分けられます。オーディオ交換・ドアパネル取り外し・ルームランプ交換などにおすすめです。
硬度と強度が高く、耐久性に優れているのも魅力。先端が欠けたり割れにくいため、長く使い続けられます。
シェアスタイル(Share Style) マルチに使えるプロ仕様の内張りはがしセット ss-diytool-liningpeel
内張りはがしとバルブ外し・ヒューズ管外しに使える工具がセットになった製品。内張りはがしは先端が薄いので、隙間に入りやすいのが特徴です。また、先端が丸まっており、作業時に傷が付きにくくしています。
バルブ外し・ヒューズ管外し用の工具は、指で直接バルブ・ヒューズに触れるのを避けられるのがメリット。静電破壊や熱によるやけどを防止できます。また、手の届きにくい場所で作業する際にも便利です。
ヴェレーノ(VELENO) ルームランプはずし
ルームランプはがし専用の内張りはがし。厚さは持ち手部分が約0.7mm、先端が約0.5mmと薄く仕上げています。さまざまな隙間にスムーズに差し込めるのがメリットです。
適度な硬度がありユニットを傷付けにくいのも魅力。また、幅設計を追求しているのもポイント。作業しやすく、簡単に取り外しができます。
こだわりの先端設計にも注目。緻密に計算したカーブや角度を採用しており、作業の精度を高めています。ルームランプはがしに特化した内張りはがしが欲しい方におすすめです。
ストレート(STRAIGHT) 内張りこじ郎 頑固ワイドタイプ 19-0110
幅広タイプと細いタイプの2種類の先端を搭載した内張りはがし。細い先端はクリップ・小さい蓋の取り外し、幅広の先端はセンターパネルなどの大きいモノの取り外しに使えます。1本で幅広い作業に対応できる内張りはがしが欲しい方におすすめです。
素材にステンレススチールを使用した金属製の製品。プラスチック製のモノよりも強度が高く、強い力をかけても壊れにくいのがメリットです。
ストレート(STRAIGHT) こじ郎セット 19-5689
4種類の内張りはがしがセットになった製品。幅広のモノや細い形状のモノがセットになっているので、使用場所に応じて使い分けられます。内張りはがしをセットで手に入れたい方におすすめです。
素材はナイロン樹脂にファイバーを加えたモノを使用しており、強靭性に優れています。さらに、ソフトな当たりでパーツを傷付けにくいのもメリットです。自動車の内装だけではなく、外装部品の取り外しにも使用できます。
内張りはがしを購入する際には採用されている素材や形状など、チェックすべきポイントが複数あります。用途に適したモデルを使用しないと、内装やパーツを傷付けたり破損させたりする可能性があるので注意が必要。今回ご紹介した選び方を参考に、作業内容に合った内張りはがしを選んでみてください。