キャンプシーンにおいて必須アイテムともいえる「ランタン」。光量の大きいガソリンタイプや点火が簡単なガスタイプ、安全性が高いバッテリー仕様のLEDタイプなどがあり、豊富なラインナップが揃っています。
今回は、ランタンのなかでも、炎の揺らめきとあたたかみのある光色で根強い人気のある「灯油ランタン」のおすすめモデルをご紹介します。興味がある方はぜひチェックしてみてください。
灯油ランタンとは?

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灯油ランタンとは、灯油を燃料とするランタンのこと。明るさはルーメンやキャンドルパワーという単位で表記され、数値が大きければ大きいほど明るく、しっかりと周囲を照らします。製品によってはワットに換算されている場合もあるので、比較する際は留意しておきましょう。
灯油ランタンの魅力
あたたかみのある炎で雰囲気UP

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灯油ランタンはあたたかみのあるオレンジ色の灯りで眩しすぎず、目に優しいのが魅力。なかには、広範囲を明るく照らせる光量を有しているモノもラインナップされています。揺らめく炎がキャンプの夜をムーディーに演出し、雰囲気をぐっと盛り上げるのでおすすめです。
燃料コストが安い

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灯油ランタンの燃料である灯油は、ガソリンスタンドなどで購入可能です。タンク容量にもよりますが、最大20時間程度持続するモデルもあります。ガソリンランタンやガスランタンに比べて燃費がよく、灯油自体も低価格なのでランニングコストを抑えられるのも魅力のひとつです。
暖房としても使える

灯油ランタンは照明としてだけでなく、暖房としても使用可能。冬キャンプの厳しい寒さをしのげるほどの暖房能力はありませんが、春や秋など少し肌寒いときに体を優しくあたためます。夜空を眺めたいときや、外でお酒を飲みながらくつろぎたいときなどにおすすめです。
なお、テント内に持ち込むと一酸化炭素中毒を引き起こす危険があるほか、倒れて引火する恐れがあるので十分に注意しておきましょう。
灯油ランタンの種類と仕組み
明るさ重視なら「圧力式ランタン」

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圧力式ランタンは、燃料タンク内部へ圧力をかけることで灯油を気化させ、光を発生させる仕組みです。具体的には、予熱・気化・燃焼の順に進んでいきます。
実際に使用する際は、燃料やマントルのセッティング後、圧力計を見ながらポンピングを実施。ライターやマッチなどで火をつけ、「プレヒート」と呼ばれる予熱作業をします。
内部が十分にあたたまったら、燃料バルブを開いて点火。液体の灯油が沸騰して蒸発し、燃焼しながらマントルとぶつかり合うことで光が発生します。光量が多いモノが多く、周囲を明るく照らせるのが特徴です。
燃費に優れた「フェアーハンド式ランタン」

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フェアーハンド式ランタンは、ドイツのランタンメーカーである「フュアーハンド(Feuer Hand)」の製品で採用している仕組みを用いています。平たい炎で、安定して灯し続けられるのが特徴です。
使用する際はまず、灯油を入れて内部の芯へしみこませます。毛細管現象によって、灯油が上部へしみこんでいくのがポイントです。
時間が経ったら、芯に火をつけて炎を発生させます。あたためられた空気が上昇して排出されるときに起こる上昇気流により、新鮮な空気が取り込まれ、空洞を伝ってタンクの下部へ下降。継続して燃焼し続けられるのが魅力です。燃費が非常によく、20時間以上で点灯できるモノも多くラインナップされています。
灯油ランタンの選び方
明るさをチェック

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灯油ランタンの明るさは「キャンドルパワー(CP)」「カンデラ(cd)」「ルーメン(lm)」という単位で表記されており、なかには「ワット(W)」に換算されているモデルも存在します。数値が大きいほど光量が多く、広範囲を明るく照らすことが可能です。
キャンドルパワーとカンデラは「1キャンドルパワー(カンデラ)=ロウソク1本分程度の明るさ」とされています。目安として、メインの照明として使用する場合は数値が200以上のモデルがおすすめ。ルーメンなら1000ルーメン以上、ワットなら200ワット以上あるとキャンプサイトを明るく照らせます。
メンテナンスのしやすさをチェック

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灯油ランタンを選ぶ際は、メンテナンスのしやすさもしっかりチェックしておきましょう。圧力式はパーツが多く、構造も複雑なため、定期的なメンテナンスが必要。キャンプ上級者におすすめのアイテムです。
フェアーハンド式は芯の交換が必要ですが、構造がシンプルなので使い方もお手入れも簡単。アウトドアを本格的に楽しみたい方は圧力式、初心者や面倒な手間を省きたい方は手軽に使えるフェアーハンド式の灯油ランタンがおすすめです。
灯油ランタンのおすすめモデル|圧力式
ペトロマックス(Petromax) HK500
レトロなデザインが美しい、おすすめの灯油ランタンです。約400Wと明るいのが魅力。軍隊でも採用されるなど、アウトドアでの使用で人気があります。200以上のパーツで構成され、ひとつずつドイツ工場で丁寧に作られているのが特徴です。
また、別売りの「ペトロマックス ラジエーター」と「プロテクションプレート」を用意すれば、暖房器具として使用できるのも魅力。ほかにも、調理ができる「クッキングトップ」など、別売りの製品と合わせて使えるのがメリットです。
Lynx Cabin 石油ランタン

クロムメッキを使って作られた石油ランタンです。本製品は、持ち手が長いのが魅力。吊り下げたり片手で持ち歩いたりと、さまざまなスタイルで使用できます。
連続点灯時間は約12時間。重量は約1.6kgと、ずっしりしているのがポイントです。約150CPの優しい明るさで、ゆったりとした時間を楽しめます。本格的な圧力式ランタンの購入を検討している方におすすめです。
灯油ランタンのおすすめモデル|フェアーハンド式
フェアーハンド(Feuer Hand) ベイビースペシャル276 ジンク
マットシルバーカラーを採用した灯油ランタンです。表面に亜鉛メッキが施されているので、雨に濡れてもサビにくいのがメリット。安定した作りで、少し強い風が吹いただけでは火が消えにくいのも魅力です。
タンク容量は340mlで、燃焼時間は20時間以上と良好。灯油やスターパラフィンオイルの注入に対応しています。明るさは5Wで、アウトドアシーンでゆっくりした時間を過ごすのにぴったり。しっかりとした作りの灯油ランタンを探している方に適しています。
デイツ(DIETZ) ハリケーンランタン BEL055-BK

タンク容量が2500mlで、約75時間燃焼する灯油ランタンです。キャンプはもちろん、災害時などでも便利に使えます。持ち手がついているので、片手で持ち運ぶことも可能です。
サイズは約幅225×奥行225.5×高さ390mm。白熱電球15W程度の明るさで利用できます。おしゃれかつ実用的な、おすすめの灯油ランタンです。
デイツ(DIETZ) ハリケーンランタン BEL052-RD

赤いカラーが特徴的なおすすめの灯油ランタンです。サイズは約幅204×奥行195×高さ308mm。タンク容量は930mlあり、約27時間燃焼するのが魅力です。
また、大型のホヤを採用しているのもポイント。燃焼可能な空間が広いので、より安定感のあるきれいな炎を楽しめます。明るさは電球15W程度です。大きくて存在感のある灯油ランタンを探している方は、チェックしてみてください。
キャプテンスタッグ(CAPTAIN STAG) CS オイルランタン 大 UK-507
ブロンズカラーのデザインが美しい灯油ランタンです。キャンプでの使用はもちろん、室内のインテリア用としてもおすすめ。本体には銅メッキを施した鉄を、ホヤには耐熱ガラスを用いています。
サイズは約幅170×奥行140×高さ305mm。重量は約0.49kgと軽量なので、持ち運ぶのが負担になりにくいのが魅力です。容量は約300mlで、20時間程度燃焼できます。また、リングをひねるだけで火力を調節できるのもポイント。あたたかみのある色を楽しめる灯油ランタンです。
キャプテンスタッグ(CAPTAIN STAG) CS オイルランタン 中 UK-510

真っ赤なデザインが目を引く灯油ランタンです。約幅160×奥行120×高さ250mmと持ち運びやすいサイズなのがうれしい点。ふんわりとした明るさで、夜の暗闇を照らせます。
容量は200mlで、約14時間燃焼するのもポイントです。電気が使えないときにも明かりがつくので、災害時などの備えにもぴったり。おしゃれで使いやすい、おすすめの灯油ランタンです。
YOGOGO ケロシン 灯油 ランタン

幅95×高さ190mmの小型サイズを採用した灯油ランタンです。シルバーとダークカラーの2色セットながら、非常に安い価格で購入できるのがうれしいポイント。灯油ランタンを試してみたい方におすすめです。
また、灯油のほかにアルコールやディーゼルなどに対応。連続で20時間以上使えるのも魅力です。半径8~10mの範囲を照らせるうえ、明るさを調節できるので、その場の雰囲気に合わせて明かりを作れます。
アキラ(AKIRA) 灯油ランタン

レトロな雰囲気がおしゃれな灯油ランタンです。キャンプなどのアウトドアはもちろん、自宅のインテリアとしても使用しやすいのがメリット。上部に持ち手がついているので、気軽に持ち運んだり、吊るして飾ったりできます。
タンク容量は約250mlで、200ml程度まで給油して使用。灯油のほかに、ススやニオイが気になりにくいパラフィンオイルも使えます。機能性とデザイン性を兼ね備えた灯油ランタンを探している方におすすめです。
mwfnb ヴィンテージ灯油ランタンランプ

高さ190mmのコンパクトサイズを採用した灯油ランタンの2個セットです。灯油のほか、ディーゼルやパラフィンオイルなどの燃料に対応。タンクオイルは80mlと小さめで、気軽に使えます。
屋外キャンプで夜に設置したり、自宅が停電したときに使ったりと、幅広く活用できるのが魅力。そのほか、インテリアとしても利用できます。収納や持ち運びがしやすい小さめの灯油ランタンです。
JFEIBLUE オイルランタン灯油ランタン

耐久性に優れた灯油ランタンです。本体表面には防食や防サビの効果を期待できる亜鉛メッキコーティングが施されており、きちんとメンテナンスすることで長く使えます。
芯ホルダースイッチを回せば、炎の大きさを自由に調節できるので便利。周りの状況に合わせて、ちょうどよい明るさを作れます。レトロな雰囲気でキャンプを楽しめる灯油ランタンです。
マウントハッピー(Mt.happy) オイルランタン

かわいいカラーが特徴的な灯油ランタンです。フックに吊り下げてインテリアとして使ったり、夜のキャンプで明かりを灯したりできます。
タンクの容量は約250ml。200mlの給油であれば、芯に60分程度なじませてから使い始められます。11mm幅の替え芯が付属しているのもポイント。価格が安いので、はじめて灯油ランタンを使う方にもおすすめです。
圧力式ランタンは、点灯するまでにプレヒートやポンピングといった準備が必要ですが、手間がかかるぶん愛着が湧くのが魅力です。また、フェアーハンド式の場合、LEDランタンにはない火特有の揺らぎを楽しめます。ぜひ今回の記事を参考に、自分にぴったりの灯油ランタンを探してみてください。