「ガソリンランタン」は、強い光を放つ機能性とアンティークなデザインが特徴。キャンプなどのアウトドアで使うと、広い範囲を照らせるうえ、おしゃれな雰囲気を演出できます。
ただし、モデルによって光量や燃焼時間が異なるので、初めてガソリンランタンを使う方はどれを選んだらよいか迷ってしまいがちです。そこで今回は、おすすめのガソリンランタンをご紹介します。
- 目次
- ガソリンランタンの仕組みは?
- ガソリンランタンのメリット・デメリット
- ガソリンランタンの選び方
- ガソリンランタンのおすすめ
- 番外編|コールマン以外なら灯油ランタンがおすすめ
- 番外編|灯油ランタンのおすすめ
- 番外編|ガソリンランタンの使い方と注意点
ガソリンランタンの仕組みは?

By: coleman.co.jp
ガソリンランタンは、燃料のガソリンを気化させてマントルへ送り込み、火をつけることで発光するという仕組みです。マントルとはランタンの発光元になる繊維状のモノで、ガソリンを送る前に空焼きして灰化することで発光します。
まず、燃料タンクにガソリンを入れて、搭載されているポンプノブで空気を送り込む「ポンピング」が必要。ポンピングで押し込まれたガソリンは、ジェネレーターという部品に入って上に上がっていきます。
マントルまでガソリンが届かないように、ジェネレーターの中心にあるバルブを締めてガソリンを途中で止めておきましょう。次に、マントルに火をつけて灰化します。
そのあとバルブを緩めてガソリンと空気を混ぜると気体となり、火をつけることで発光するという仕組みです。
ガソリンランタンのメリット・デメリット

By: coleman.co.jp
ガソリンランタンのメリットは、光量と燃焼性能の高さ。光量が強いので、ガソリンランタンひとつでテントサイトを明るく照らせるのがメリットです。
さらに、気温や気圧が低い所だと気化しにくいガスに比べて、着火性に優れており、冬場や山での利用にもぴったり。環境に左右されにくい燃焼のしやすさが魅力です。
デメリットは、着火するまでにやることが多いこと。使用前にオイルを入れてポンピングし、マントルを空焼きするという作業が必須なので、すぐに着火できないという特徴があります。
また、錆や劣化を防止するために定期的なメンテナンスも必要です。ポンプノブへの油差しやガラス部分の清掃、ガソリンを抜いたりする作業が生じるので、ほかのランタンに比べて労力がかかります。
ガソリンランタンの選び方
光量をチェック

By: coleman.co.jp
ガソリンランタンの光量はキャンドルパワー(cp)やワット(W)、ルーメン(lm)という単位で表します。キャンドルパワーとは光量をろうそくの数に例えた単位で、ルーメンは光の量を表すときに利用するのが特徴。値が大きいほど明るくなります。
ソロキャンプ用サイトのように5畳前後の範囲であれば、100W程度の光量で全体を明るく照らせます。8畳以上の広い範囲を照らしたい場合は、200W以上のガソリンランタンを選びましょう。
マントルの形状や数も光量を大きく左右します。マントルの形状は、オーソドックスな丸い形のマントルと細長い形のチューブマントルに大きく分かれており、チューブマントルの方が明るいのが特徴です。
また、2つのマントルが搭載されているツーマントルタイプも、ひとつのマントルに比べて光量が高くなります。
タンクの容量で選ぶ

By: coleman.co.jp
ガソリンランタンのタンク容量は、基本的に容量が大きいほど明るい光で長時間利用できます。ただし、ガソリンランタンを利用できる時間は、容量だけでなく使用時の光量によっても左右されます。
たとえば、容量が約940ccで燃焼時間が約7〜14時間のモノもあれば、容量約590ccで、燃焼時間が約7.5~15時間のモノもあります。
使用するシーンにあわせて、適したタンク容量と明るさのモノを選んでみてください。また、容量と比例してサイズも大きくなるので、持ち運びやすさも配慮して選ぶのがおすすめです。
レギュラーガソリン対応なら防災用としても便利

By: rakuten.co.jp
ガソリンランタンの燃料にはホワイトガソリンを使用するのが主流ですが、なかにはレギュラーガソリンに対応している製品もあります。レギュラーガソリンはホワイトガソリンに比べて入手しやすいので、災害時にも役立ちます。
ホワイトガソリンがアウトドアショップやホームセンターで手に入るのに対し、レギュラーガソリンはガソリンスタンドや所有している車から入手可能です。
汎用性の高い製品を選びたい方にぴったりなので、ホワイトガソリンとレギュラーガソリンの双方に対応している製品もあわせてチェックしてみてください。
自動点火機能の有無をチェック

By: rakuten.co.jp
ライターなどで火をつけるのが苦手な方は、「自動点火機能」が付いているのか事前にチェックしてみましょう。
自動点火機能は名前の通り、ボタンを押すだけで火を自動でつけられる機能です。直接火をつけるタイプに比べて安全な設計なので、火の扱いに慣れていない方にもおすすめのモデルです。ガソリンランタンを購入する際に注目してみてください。
持ち運びやすさで選ぶ

By: amazon.co.jp
ガゾリンランタンの重量は、ランタンのなかでも比較的重いアイテムなので、注意が必要です。持ち運びやすい製品を選ぶには、持ち手が付いている専用のケースが付属されているのかチェックしましょう。
ガソリンランタンのなかには、持ち手が付いた収納ケースが付属されているモノもあります。持ち運びやすいだけでなく、ぶつかったり落としてしまったりしたときの衝撃から保護できるのも魅力です。
また、ほかのランタンに比べてサイズが大きいのも特徴。ガソリンランタンを選ぶときは、持ち運びに支障がないサイズなのかと、持ち手付きのケースが付属されていのか事前にチェックしておくのがおすすめです。
ガソリンランタンのおすすめ
コールマン(Coleman) パワーハウスツーマントルランタン 290A740J
2つのマントルが搭載されているツーマントルタイプのガソリンランタンです。明るさは最大約190Wでキャンドル300個分の明るさを誇り、6畳ほどの範囲を明るく照らせるのが特徴。メインランタンとしても活用できます。
タンク容量が約940cc。燃焼時間は約7〜14時間と大容量で、長時間利用できるのがおすすめのポイント。1回の燃料注入で数日間利用できる持続力も魅力です。
サイズは約直径18×高さ35cm。重量が1.8kgと大きくて重量感がありますが、付属のプラスチックケースに入れることで持ち運びやすくなります。広範囲を明るく照らせるランタンを選びたい方におすすめの製品です。
コールマン(Coleman) ノーススター チューブマントルランタン 2000-750J
チューブ型のマントルを採用しており、広範囲を明るく照らせるのが魅力のガソリンランタン。明るさは約230Wで、キャンドル360個分の明るさを実現します。
ボタンを押すだけで着火できる「自動点火機能」を搭載しているので、安全性に優れているのが特徴。ガソリンランタンに火をつけるのが苦手な方はチェックしてみてください。
また、ポンプノブのサイズが大きいため、ポンピングしやすいのも特徴のひとつ。プレッシャーインジケーターを搭載しており、ポンピングの目安が一目でわかります。安心して使いやすいので、初めてガソリンランタンを利用する方にもおすすめです。
コールマン(Coleman) ワンマントルランタン 286A740J
サイズが約直径16×高さ31cmで、重量約1.4kgのガソリンランタンです。ホワイトガソリンを燃料としており、気温の低い環境でも安定して利用できます。
燃料バルブが搭載されており、点火や火力調節、消化など、さまざまな役割をバルブひとつで実現できるのが魅力。ガソリンランタンを使うのに自信がない方にぴったりです。
タンク容量約590ccで、約7.5~15時間利用できるコスパのよさもおすすめのポイント。明るさは、約130Wでキャンドル200個分の明るさを実現します。
コールマン(Coleman) プレミアム ダブルフューエル ランタン
ホワイトガソリンとレギュラーガソリンの双方で利用できるガソリンランタン。アウトドアでの利用だけでなく、非常用としても役立つのがおすすめポイントです。
光度調整機能が搭載されており、バルブをひねるだけで簡単に明るさを調節できます。700ルーメンの明るさを実現できるため、ソロキャンプのメインランタンにぴったりです。
ランタンに持ち手が付いているため、持ち運びや吊り下げに便利。汎用性に優れていて持ち運びやすいガソリンランタンを探している方におすすめです。
コールマン(Coleman) ガソリンランタン ワンマントルランタン 2169494
重量約1.4kgのガソリンランタンです。持ち手付きの収納ケースも付属されており、手軽に持ち運べるのが魅力です。
タンクの容量は約590ccで、燃焼時間が約7.5〜15時間と長時間利用できます。約130Wの光量を実現できるので、メインランタンとして活用できる明るさもおすすめのポイントです。
また、低温時でも明るさが安定すると謳われているため、冬場のキャンプの使用にも適しています。
コールマン(Coleman) ガソリンランタン パワーハウスツーマントルランタン 2169495
アンティークデザインが特徴的なガソリンランタン。2つのマントルを搭載していることもあり、約190Wの光量で広い範囲を明るく照らせるのが特徴です。
火力を調節できる燃料バルブが搭載されており、シーンにあわせて明るさを変えられるのが魅力。火力を抑えて長時間利用したり、火力を上げてメインランタンとして活用したりできます。
収納ケースが付属されているので、安全に持ち運べるのもおすすめのポイント。機能性に優れたおしゃれなガソリンランタンを選びたい方にぴったりです。
番外編|コールマン以外なら灯油ランタンがおすすめ

By: rakuten.co.jp
ガソリンランタンはコールマンのみ発売していますが、灯油ランタンは複数のメーカーが販売しており、数多くの製品から選べます。また、灯油はガソリンよりも安いのでコスパがよいのもおすすめポイントです。
光量はガソリンランタンよりも小さくて優しい光を実現。アンティーク調の製品が豊富で、おしゃれなオブジェとしても活用できます。さらに、重量が1kg未満と軽い製品も多く、手軽に持ち運べるのも魅力のひとつです。
マントル不要の製品があり、コスパがよいのも特徴。利便性に優れているランタンを探している方にぴったりなのが灯油ランタンです。
番外編|灯油ランタンのおすすめ
ペトロマックス(Petromax) 灯油ランタン HK500
金属の輝きとレトロな佇まいが魅力の灯油ランタン。キャンプなどのアウトドアはもちろん、リビングに置くことでおしゃれなオブジェとしても活用できるのがおすすめポイントです。
高さ40cmとランタンのなかでも比較的大きいですが、持ち手が付いているので、簡単に持ち運べるのが特徴。明るさは最大約400Wを実現できるため、メインライトとして活躍できます。
キャプテンスタッグ(CAPTAIN STAG) オイルランタン UK-507
大・中・小3種類のサイズと5種類のカラーを展開している灯油ランタンです。燃焼時間が約20時間と長時間利用できるのが特徴。白灯油とランタン用パラフィンオイルに対応しており、1回の燃料注入で数日間利用できます。
銅メッキ加工によるアンティークなデザインが魅力で、アウトドア以外にもインテリアや防災非常用として利用可能。また、目に優しい明るさがおすすめのポイントです。
本製品は重量約490gと軽量。持ち手も付いているので、手軽に持ち運びできます。おしゃれなデザインの灯油ランタンを探している方はチェックしてみてください。
番外編|ガソリンランタンの使い方と注意点

By: amazon.co.jp
ガソリンランタンを使う手順は、まず燃料タンクにガソリンが入っていることと、ジェネレーターのバルブが閉まっていることを確認しましょう。次にポンピングして圧を加えたあと、マントルを燃やして灰化します。
最後にバルブを緩めてマントルに火をつけることで発光。ガソリンランタンは火で明かりを照らしているので、グローブ(ガラス)部分が熱くなります。触ると火傷する可能性があるため注意しましょう。
周りに燃えるモノがない水平な場所で利用することで、万が一倒してしまった際に、周囲に引火する危険性を防止できます。また、テント内で利用すると、一酸化炭素中毒になる可能性があるので、外で利用するのがおすすめです。
ガソリンランタンは、メンテナンスすることで、ガソリンさえ入れれば何度も利用できるのが魅力。明るく照らすだけでなく、アンティークなデザインを活かして、おしゃれなオブジェとしても活用できます。レギュラーガソリンに対応している製品であれば防災時にも活躍するので、好みのガソリンランタンを探してみてください。