グラフィックボードは、パソコンで映像に関する処理を行う際に活躍するパーツ。グラフィックボードに内蔵されているGPUを開発しているのは、主にNVIDIAとAMDに2社です。
本記事では、NVIDIAのGPUを搭載したグラフィックボードのおすすめモデルをご紹介。選び方などについても併せて解説しているので、ぜひ製品選びの参考にしてみてください。
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- 目次
- グラフィックボードとは?
- NVIDIAのグラフィックボードの魅力
- NVIDIAのグラフィックボードの選び方
- NVIDIAのグラフィックボードのおすすめ
- NVIDIAのグラフィックボードの売れ筋ランキングをチェック
グラフィックボードとは?
グラフィックボードは、ビデオカードやグラフィックカードとも呼ばれる、映像の処理を行うGPU(Graphic Processing Unit)を内蔵したパソコンパーツです。省略して「グラボ」と呼ばれることも多く、GPUのほかに、基板、VRAM(ビデオメモリ)や冷却ファン、出力端子などを搭載。マザーボードの拡張スロットに接続して使用します。
グラフィックボードに内蔵されたGPUを開発するメーカーは、主にNVIDIAとAMDの2社。NVIDIAのGPUを内蔵したグラフィックボードは「GeForce」シリーズが有名で、ゲーミングPCなどに広く採用されています。
GPUを開発しているのは主に上記の2社ですが、グラフィックボードはさまざまなメーカーから販売。NVIDIAやAMDなどのGPU開発メーカーが販売するグラフィックボードを「リファレンスモデル」、ほかのメーカーが販売するモノを「オリジナルモデル」と呼びます。
NVIDIAのグラフィックボードの魅力
グラフィックボードは、GPUを内蔵した映像の処理を行うためのパーツ。性能はグレードやシリーズによってさまざまですが、CPUに内蔵されているグラフィックス機能では処理しきれない作業もスムーズにこなせるのが魅力です。
グラフィックボードがあれば、ゲームや動画編集、3Dモデリングなどの作業もスムーズにこなせます。受注生産品や既製品では主に、ゲーミングPCなどのハイスペックなパソコンに多く搭載されているのが特徴です。
NVIDIAのグラフィックボードの選び方
スペックと価格のバランスを考慮して選ぶ
NVIDIAのグラフィックボードには、スペックや価格の異なるさまざまなモデルがあります。PCパーツのなかでも高価なパーツなので、自身の用途に合ったスペックのモノをしっかりと検討して選びましょう。
NVIDIAは主に、一般向けの製品としてGeForceシリーズを展開しています。現在は、「GeForce RTX 40シリーズ」と、「GeForce RTX 30シリーズ」が広く普及。40シリーズの場合は、エントリーモデルに「GeForce RTX 4060」や「GeForce RTX 4060 Ti」をラインナップしています。軽めのゲームをちょっとした動画・画像編集などの用途に向いています。
「GeForce RTX 4070」や「GeForce RTX 4070 Ti」は、比較的負荷の大きいゲームなども快適にプレイできるミドルモデル。さらに高いスペックを求める方は、「GeForce RTX 4080」や「GeForce RTX 4090」などのハイエンドモデルをチェックしてみてください。
消費電力をチェック
グラフィックボードを選ぶ際は、消費電力もしっかりとチェックしておきましょう。電源ユニットの容量に対して消費電力が大きすぎると、電力不足になってしまい、パソコンがうまく起動しなかったり、突然シャットダウンしてしまったりなどの不具合が発生することがあります。
グラフィックボードは、基本的に性能が高くなるほど消費電力が増加。「GeForce RTX 3050」や「GeForce RTX 4060」などのエントリーモデルであれば、消費電力は100~200W前後です。「GeForce RTX 4070」などのミドルモデルは、200~300Wまでのモノが数多くラインナップしています。
「GeForce RTX 4080」以上のハイエンドモデルは、300Wを超えるモノがほとんど。ほかのパーツの消費電力を考慮しつつ、電源ユニットの容量にも注意しながら、選ぶと安心です。
ファンの静音性をチェック
静音性の高さについても、チェックしておきたいポイントです。基本的にグラフィックボードには冷却用のファンを搭載。動作中はファンが回転し、負荷が大きくなるほどファンの回転がはやくなり、音も大きくなります。
ファンの回転音が気になる方や静かな環境で作業をしたい方は、なるべくファンの音が静かなモデルがおすすめ。静音性の高さを謳うモデルもあるので、ぜひチェックしてみてください。
NVIDIAのグラフィックボードのおすすめ
ピーエヌワイ(PNY) PNY GeForce RTX 4070 SUPER 12GB VERTO OC デュアルファン VCG4070S12DFXPB1-O
ハイパフォーマンスなGPUを搭載したグラフィックボードです。NVIDIAの「GeForce RTX 4070 SUPER」を採用。「GeForce RTX4070」と比較して、消費電力を約10%増やすことでパフォーマンスが約20%向上する効果が期待できると謳われています。
幅247.4×厚み40.8mmとコンパクトなサイズ感も魅力。「Micro-ATX」や「Mini-ITX」などの小型PC向けケースに収まりやすくおすすめです。
グラフィックボードの背面には、剛性を高めるメタルプレートを搭載。たわみを防止するとともに、ファンの風がプレートに当たることで効率的に冷却できる役割も備えています。
玄人志向 GALAKURO GAMING NVIDIA GeForce RTX 4060 搭載 グラフィックボード GG-RTX4060-E8GB/SF
大型のシングルファンを搭載したコンパクトなグラフィックボードです。NVIDIAの「Geforce RTX 4060」を採用。ファンのサイズが92mmと大型で、強力な風量・風圧でしっかりと冷却できます。
横幅が157mmとコンパクトなサイズ感もおすすめポイント。小型PCケースに設置しやすく、ケーブルを取り回しやすいのもメリットです。
ソフトウェア「Xtreme Tuner」を使用することで、ファンの速度やオーバークロックの制御をすることが可能。GPUのパフォーマンスを高めたい方におすすめです。
玄人志向 NVIDIA GeForce RTX 3050 ロープロファイル対応 デュアルファン搭載 グラフィックボード GK-RTX3050-E6GB/WHITE/LP
できるだけコストを抑えたい方におすすめのグラフィックボードです。GPUにはNVIDIAの「GeForce RTX 3050」を搭載しています。
サイズは169×69×34mmと高さが抑えられているため、ロープロファイルに対応。専用のブラケットも付属しています。スリムPCへの設置や、PCケース内のスペース削減におすすめ。ホワイトを採用しているため、白いPCケースとの相性が良好です。
コンパクトなモデルながらもデュアルファンを搭載しており、効率的に冷却することが可能。ファンコントロール機能を使用することで静音性を高められます。
玄人志向 GALAKURO GAMING NVIDIA GeForce RTX 4070 Ti Super トリプルファン搭載 オーバークロック グラフィックボード GG-RTX4070TiSP-E16GB/EX/TP2
トリプルファンを搭載した高性能なグラフィックボードです。102mmの大型ファンのサイドに92mmファンを2つ搭載。風量・風圧ともに強力で、グラフィックボード内全体の放熱性能を高めます。高負荷な作業や高解像度なゲームをする方におすすめです。
GPUにはNVIDIAの「GeForce RTX 4070 Ti Super」を搭載。NVIDIA DLSS 3技術とレイトレーシングにも対応しています。
本製品を2枚挿しすることで画像生成AI「Stable Diffusion」の生成速度が半分に短縮すると謳われており、AIを活用する方にもおすすめの製品です。
エイスース(ASUS) ProArt GeForce RTX 4070 Ti OC edition 12GB GDDR6X PROART-RTX4070TI-O12G
シンプルかつスタイリッシュなデザインを採用した、クリエイター向けのグラフィックボード。GPUにNVIDIAの「GeForce RTX 4070 Ti」を搭載しており、クリエイティブな用途からゲームまで快適にこなせるスペックを有しています。
本体サイズは300×120×50mmで、占有スロットは2.5スロット。比較的小さめなので、ケースを選ぶことなく設置しやすいのも魅力のひとつです。冷却ファンには、独自の「Axial-techファン」を3基搭載しています。両サイドのファンは反時計回りに回転するように設計されており、乱流を抑えて効率よく冷却可能です。
また、温度が50°以下になるとファンが停止するので、低負荷時は静かな環境で作業を進められます。映像出力端子にはHDMI 2.1a・DisplayPort 1.4a×3を搭載。VRAMは12GBあります。
エイスース(ASUS) Dual GeForce RTX 3060 V2 OC Edition DUAL-RTX3060-O12G-V2
デュアルファンを搭載したコスパが高いグラフィックボードです。GPUはNVIDIAの「GeForce RTX 3060」を採用。エイスースのソフト「GPU Tweak II」を使用してGPUの制御が可能です。
長いブレードのファンを2つ搭載しており、効率的な冷却が可能。GPUの温度が50℃以下になると自動的にファンが停止します。2スロット設計ながらも本体がコンパクトで、設置しやすいのもおすすめポイントです。
背面には防護用のバックプレートを搭載。基盤の歪みを防げます。ブラケットはステンレス製で錆びに強く、長期間使えます。
エイスース(ASUS) ROG Strix GeForce RTX 4080 SUPER 16GB GDDR6X OC Edition ROG-STRIX-RTX4080S-O16G-GAMING
3つのファンを搭載したハイエンドモデルのグラフィックボードです。GPUには第4世代Tensorコアを搭載した「GeForce RTX 4080 SUPER」を採用。優れた処理能力があるため、リアルで没入感のあるグラフィックでゲームを楽しみたい方におすすめです。
3つのファンの中央は時計回り、両サイドは反時計回りに回転するため、ヒートシンク内の空気を効率的に逃がせます。GPUの温度が50℃を下回るとファンが停止。負荷の軽い作業を行うときは、動作音が静かで集中しやすいのが魅力です。
ARGBライティングに対応しているのも特徴のひとつ。光り方や色をカスタマイズできるため、グラフィックボードのデザイン性を重視する方にもおすすめです。
エイスース(ASUS) TUF Gaming GeForce RTX 4090 OC Edition 24GB GDDR6X TUF-RTX4090-O24G-GAMING
4Kや8Kの高解像度でゲームプレイしたい方におすすめのグラフィックボードです。GPUにはNVIDIAのフラッグシップモデル「GeForce RTX 4090」を採用。高性能かつハイパフォーマンスな製品を探している方に適しています。
大型のヒートシンクとトリプルファンにより、優れた放熱性を発揮。一定の温度を下回ると自動的にファンが停止するため、軽作業時の静音性にも優れています。コンデンサはミリタリーグレードの耐久性があり、105℃で2万時間耐えられると謳われています。
また、グラフィックスカードホルダーが付属しており、たるみや歪みを防げるのも特徴。ARGBライティングに対応しているため、華やかな見た目も楽しめます。
エムエスアイ(MSI) GeForce RTX 4060 VENTUS 2X BLACK 8G OC
コスパの高いグラフィックボードです。NVIDIAのGPUである「GeForce RTX 4060」を搭載しています。消費電力は115~120Wと控えめで、ミドルレンジPCで扱いやすいのが魅力です。
AIグラフィックス技術の「NVIDIA DLSS 3」を採用しており、高解像度でゲームをプレイしたい方におすすめ。光や影を綺麗に描写できる「レイトレーシング」にも対応しています。
また、冷却性能が高いデュアルファンを搭載。一対のファンブレードを外輪部で結合させており、大型のヒートシンクを効率的に冷却できます。
ギガバイト(GIGABYTE) GeForce RTX 4060 Ti WINDFORCE OC 8G GV-N406TWF2OC-8GD
オリジナルのブレードファンを2基搭載している、NVIDIAのGPUを搭載したグラフィックボードです。GPUには、エントリークラスの「NVIDIA GeForce RTX4060 Ti」を採用しています。フルHDモニターとの組み合わせにぴったりのスペックです。フルHD解像度であれば、負荷が大きめのゲームも比較的快適にプレイできます。
設定を下げれば高フレームレートも維持できるので、FPSなどのゲームをプレイしたい方にもおすすめです。本体サイズはL201×W120×H41mm。HDMI 2.1aとDisplayPort 1.4aをそれぞれ2基ずつ搭載する、豊富な映像出力端子も魅力のひとつです。モニターをたくさん設置したい方も、本モデルを検討してみてください。
それぞれのファンが逆方向に回転するようになっており、高い冷却性能も実現しています。また、「3D Active Fan」機能で、低負荷時はファンの回転が停止。グラフィックボードに負担のかからない軽めの作業やゲームであれば、騒音が気にならないのも便利なポイントです。
NVIDIAのグラフィックボードの売れ筋ランキングをチェック
NVIDIAのグラフィックボードのランキングをチェックしたい方はこちら。
グラフィックボードを搭載することで、映像に関する処理能力が大幅に向上します。スペックの異なるさまざまなモデルがあるので、用途や予算に合ったモノを選択可能です。本記事では、NVIDIAのGPUの世代やグレードなどについても触れています。ぜひ、製品選びの参考にしてみてください。