DTMに必要な機器を揃える際にコスパを重視したいのであれば、安いオーディオインターフェイスも選択肢に入れるのがおすすめ。オーディオインターフェイスにかかるコストを抑え、マイクや楽器、ケーブル類、ミキサーなどほかの機器に予算をかけたい場合にも適しています。
しかし、さまざまなメーカーから多彩な製品が展開されており、購入する際にはどれを選んでよいか迷ってしまいがち。そこで今回はおすすめの安いオーディオインターフェイスをご紹介します。
※商品PRを含む記事です。当メディアはAmazonアソシエイト、楽天アフィリエイトを始めとした各種アフィリエイトプログラムに参加しています。当サービスの記事で紹介している商品を購入すると、売上の一部が弊社に還元されます。
オーディオインターフェイスとは?

By: biccamera.com
オーディオインターフェイスとは、マイクや楽器などをパソコンに接続する際に使用する機器のこと。パソコンに音を取り込み、音楽制作や配信などを行う際に利用します。
オーディオインターフェイスを使用すれば、パソコンに付いている入力端子を使う場合に比べて高音質なサウンドを期待できるのが魅力。音質にこだわりたい場合には、オーディオインターフェイスを介してサウンドを取り込むのがおすすめです。
安いオーディオインターフェイスの特徴

By: tascam.jp
オーディオインターフェイスの価格は製品ごとにさまざまですが、安いモデルにはいくつかの特徴があります。低価格モデルのオーディオインターフェイスは、高額なモデルに比べると搭載されている機能が少なめ。端子の数を少なくしたりループバック機能をなくしたりするなどコストを抑えているのがポイントです。
低額なモデルであっても基本的な機能をしっかりと備えているモノもあるため、購入する際は自分が使用したい機能の搭載有無をチェックしておきましょう。
また、リーズナブルなオーディオインターフェイスでは、対応するOSが限られている場合もあります。WindowsやmacOSなど、DTMで使用するパソコンのOSに対応しているかも確認しておくのがポイントです。
安いオーディオインターフェイスの選び方
用途に適した入力端子の構成・機能をチェック
ギター録音

By: amazon.co.jp
エレキギターやエレキベース、キーボードなどを接続する場合は、シールドとも呼ばれるTSフォーンケーブルを使うのが一般的。オーディオインターフェイスのフォーン端子や、XLR端子とフォーン端子両方の機能を備えたコンボ端子に差し込んで接続します。
また、エレキギターやエレキベースはインピーダンスが高く、ハイ・インピーダンスに対応した端子に接続するのがポイント。ハイ・インピーダンスに対応しているオーディオインターフェイスは、「Hi-Z」と表記されたスイッチが該当する端子部分に付いています。
ボーカル録音

By: m-audio.jp
ボーカルを録音する場合には、オーディオインターフェイスにマイクを接続する必要があります。マイクの接続には、XLR端子やコンボ端子を使うのがポイントです。
また、マイクには、ダイナミックマイクとコンデンサーマイクの2つの種類が存在します。コンデンサーマイクを使うには、オーディオインターフェイスがファンタム電源と呼ばれる機能を備えている必要があるので留意しておきましょう。
配信・実況

By: biccamera.com
ライブ配信やゲーム実況などでオーディオインターフェイスを使用する場合には、マイクの接続に使用するXLR端子やコンボ端子が必要。対談形式でマイクを2本使うのであれば、XLR端子やコンボ端子を2つ以上備えている必要性があるので注意しましょう。
また、ギターやキーボードを使って弾き語りで配信するのであれば、楽器を接続する端子も使います。自分が行う配信や実況のスタイルに合わせて入力端子の構成・機能を選択しましょう。
サンプリング周波数・ビット深度をチェック

By: m-audio.jp
安いオーディオインターフェイスでもしっかりと音質にこだわりたい場合には、「サンプリング周波数」や「ビット深度」といわれるスペックをチェックしておくのがおすすめです。
サンプリング周波数は、一秒あたりにおけるデータ分割数のことを指します。数値が高いほど音声が滑らかに聞こえるのが特徴です。
一方でビット深度を確認すれば、細分化されたデジタルの音声信号にどの程度のデータ容量が与えられているか把握できます。音の大小やエフェクトなどの表現の部分に関連するのがポイント。また、サンプリング周波数とビット深度を掛けあわせれば、1秒間あたりのデータ情報量を知ることも可能です。
オーディオインターフェイスにクオリティの高い音質を求めている場合には、サンプリング周波数やビット深度が高いモデルを選択しましょう。
レイテンシーの数値をチェック

By: tascam.jp
音楽制作を快適に行いたい場合には、オーディオインターフェイスの「レイテンシー」の数値にもこだわるのがおすすめ。レイテンシーとは、アナログからデジタルに音声信号をデータ変換処理する際、発生する遅延のことをいいます。
ボーカルの声や楽器の音をオーディオインターフェイス経由で音楽ソフトに取り込んでヘッドホンやスピーカーで再生すると、どうしてもタイムラグは生じてしまいます。
レイテンシーの数値が少ないモデルは遅延を抑えられるので、快適に録音を行いたい方は低レイテンシーのモデルを選択しましょう。
初心者はDAW付属製品がおすすめ

By: m-audio.jp
DTM初心者が初めてオーディオインターフェイスを購入するのであれば、DAWソフト付属の製品がおすすめです。DAWソフトのDAWは、「Digital Audio Workstation」の略称。DAWソフトは、パソコンを使って音楽制作する際に使用するソフトのことをいいます。
DAWソフトが付属したオーディオインターフェイスであれば、購入後すぐに音楽制作に取り組むことが可能。別途ソフトを導入する際にかかる手間やコストを削減できる点もメリットです。
安いオーディオインターフェイスのおすすめ
ベリンガー(BEHRINGER) U-PHORIA UMC22
MIDAS設計の高品位なマイクプリアンプを搭載している安いオーディオインターフェイスです。ファンタム電源を供給できるので、ダイナミックマイクだけでなくコンデンサーマイクにも対応できます。
パソコンとの接続にはUSBを使用。2入力2出力の端子を備えており、エレキギターの接続に適したハイ・インピーダンス対応のコンボ端子も搭載しています。ヘッドホンの出力はボリュームの調節も可能。モニターセレクト機能が付いている点も便利です。
ボディの素材には堅牢性に優れたメタルを採用。USBバスパワーで駆動する点もメリットです。また、Windows XPやMac OSX以降のパソコンに対応しているのもポイント。幅広いパソコンで使用できます。
ベリンガー(BEHRINGER) U-CONTROL UCA202
比較的コンパクトなデザインを採用している安いオーディオインターフェイスです。2系統のRCAアナログ入力やRCAアナログ出力に加えて、1系統のS/DIF出力を備えているのが特徴。本体に付いているUSBケーブルを使ってパソコンと簡単に接続できる点もメリットです。
また、標準フォーンジャックを採用したステレオヘッドホン出力を搭載しているのもポイント。スイッチを切り替えれば、入力および出力されているソースを個別に選択してモニタリングできます。
USBバスパワーで駆動するのもおすすめのポイント。別途電源を用意する必要がなく、手軽に使用できる点も魅力です。
M-AUDIO 2チャンネルUSBオーディオインターフェース M-Track Solo
ヘッドホンやスピーカーを使ったゼロレイテンシーのモニタリングが可能な、安いオーディオインターフェイスです。1/4インチヘッドホン端子やRCAメイン出力端子を搭載。マイクや楽器から入力された音の遅延を抑えて録音したい場合に便利です。
加えて、「MPC Beats」と呼ばれるDAWソフトが付属しているのもメリット。WindowsパソコンだけでなくmacOSにも対応しており、オーディオインターフェイス購入後すぐに音楽制作や配信に取り組めます。
さらに、Airのエフェクトプラグインが80種類内蔵されているのも長所。リバーブやイコライザー、ディレイ、フィルターなど多彩なエフェクトが使用できるのもおすすめポイントです。
タスカム(TASCAM) iPad/iPhone/iPod touch/Androidデバイス用マイク/ギターインターフェース iXZ
スマホやタブレットなどとの接続を想定して設計されている小型のオーディオインターフェイスです。ファンタム電源対応のコンボ端子を備えているのが特徴。マイクだけでなく、エレキギターやキーボードなどの楽器を接続する場合におすすめです。
また、コンデンサーマイクの使用に対応しているのもポイント。マイクの入力レベルを調節するダイヤルも備えており、手元で簡単に設定できます。
出力には、ステレオミニジャックを使用。イヤホンやヘッドホン、スピーカーなどに接続してモニタリングできるのもポイントです。
タスカム(TASCAM) 2MIC 2IN/2OUT 192kHz対応多目的USBオーディオインターフェース US-2x2HR
マイク/ライン入力を2系統備えているだけでなく、MIDI入出力端子も付いている安いオーディオインターフェイスです。マイクでボーカルを録る際に加えて、エレキギターやドラムマシーンなどのサウンドを録音する場合にも使用が可能。パソコンとの接続にはUSB Type-C端子を使い、バスパワーで駆動する設計です。
サンプリング周波数は192kHzに対応。低ノイズで定評のあるタスカムのマイクプリアンプ「Ultra HDDA」も搭載されており、優れたオーディオ性能が期待できます。
また、ダイレクトモニタリング機能が利用できるのも長所。歌や楽器の音を遅延を抑えてモニタリングできます。
ZOOM AMS-22
モバイル端末との接続を想定して設計されている安いオーディオインターフェイスです。スマホやタブレットを使った配信やレコーディングで使いやすいコンパクトな設計が特徴。XLRとフォーン両方の機能を備えたコンボ端子に加えて、音楽プレイヤーなどが接続できるステレオミニ端子も搭載しています。
ループバックやダイレクトモニターなどの機能は、本体に付いているスイッチで操作が可能。専用ソフトを使わず、直感的にコントロールできるのもおすすめポイントです。
また、3種類の給電方式に対応しているのも便利。USBバスパワーだけでなく、別売りのACアダプタやモバイルバッテリーからの給電でも駆動します。
KIKUTANI オーディオインターフェイス Newmal X
使いやすさやわかりやすさを重視して設計されている安いオーディオインターフェイスです。ゲーム配信から音楽制作まで幅広い用途に使える製品。初めて購入するオーディオインターフェイスとしてもおすすめです。
入力はコンボ端子を2基搭載。3バンドEQによって、音質を調節できるのも便利です。また、16種類のエフェクト機能が内蔵されているのもメリット。エフェクトのON・OFF切り替えだけでなく、モニターのみへの適応も操作できます。
また、USBで接続している機器から音声を取り込めるループバック機能に対応しているのもおすすめポイント。マイク入力で話している際のみループバックの音量を下げるボイスオーバー機能も使え、聞きやすさをアップさせられます。
マッキー(MACKIE) Onyx USB オーディオインターフェース Producer 2・2
マッキーが四半期にわたって培ったアナログ回路や頑丈なデザインを採用している安いオーディオインターフェイスです。「Onyxマイクプリアンプ」を2基備えており、マイクだけでなく楽器もダイレクトに接続することが可能。ノイズを抑えた明瞭度の高いサウンドが期待できます。
また、MIDI入出力端子を備えているのも長所。シンセサイザーやシーケンサーなどを使用する場合にも便利です。加えて、ダイレクトモニタリング機能を搭載しているのもポイント。プリアンプやヘッドホンでレイテンシーを抑えたモニタリングが可能です。
パソコンとの接続にはUSBケーブルを使用。USBバスパワーに対応しているので、別途電源を用意せず、ケーブル1本で使用できる点もおすすめです。
ARTURIA MiniFuse 2
2イン2アウト仕様で、ボーカルとギターの同時録音やキーボードのステレオ録りにも対応できる安いオーディオインターフェイスです。MIDI入出力端子を備えているので、シンセサイザーやサンプラー、リズムマシンと同期させたい場合にも使用が可能。オーディオインターフェイスとしてだけでなく、MIDIインターフェイスとしても使えます。
本製品はエントリーモデルながら、110dBのダイナミックレンジと低ノイズも実現。クオリティの高い音質が期待できます。
さらに、Ableton Live LiteやAnalog Lab Introなどのソフトがバンドルされているのもメリット。音楽制作に使用するソフトを所有していない方にもおすすめです。
スタインバーグ(Steinberg) USB Audio Interface IXO12
24bit/192Hz対応の比較的コンパクトにデザインされている安いオーディオインターフェイスです。Windowに加えて、macOSにも対応しているのが特徴。iPadやiPhoneと接続しても動作します。
また、高品位なマイクプリアンプを搭載しているのも長所。マイクで取り込んだ音声や楽器を演奏したサウンドをミックスして配信できるループバック機能にも対応しています。配信で使用するオーディオインターフェイスを探している方におすすめです。
NATIVE INSTRUMENTS KOMPLETE AUDIO 2
2つのコンボ端子を搭載した安いオーディオインターフェイスです。2本のマイクを使ってメインのボーカルとコーラスを同時に録音できます。フォーン出力端子2つに加えて、ヘッドホン出力端子も搭載。スピーカーやヘッドホンでのモニタリングに対応できます。
また、DAWソフトのAbleton Live Liteやアナログシンセを再現したMONARKなどのソフトシンセなどが付属しているのもメリット。レコーディングやトラック制作に必要なソフトを別途購入する手間やコストを削減したい場合にもおすすめです。
Focusrite Vocaster One
配信向けに設計されている安いオーディオインターフェイスです。高品質なマイク入力によって、スタジオクオリティのサウンドを実現できるのがポイント。70dB以上のゲインにも対応しているので、幅広いマイクの性能をしっかりと引き出せます。
また、本体にミュート機能を備えているのも長所。配信中に咳やくしゃみをする際は、ボタンを押すだけでミュート機能が利用できます。
加えて、オートゲイン機能が使えるのも魅力。ボタンを押してからマイクに向かって話しかけるだけで自動的にマイクのレベルが調節される、おすすめモデルです。
ヤマハ(YAMAHA) Live Streaming Mixer AG03MK2
DSPエフェクトやLoopbackなど配信を行う際に便利な機能も搭載している、オーディオインターフェイス内蔵のミキサーです。本体にノブやフェーダー、ボタンを備えているのが特徴。入力された音のボリュームやリバーブおよびミュート機能のON・OFFなどが直感的にコントロールできる設計です。
USB Type-Cポートを利用した接続で、安定した音声信号の転送と電力供給を実現しています。
オーディオテクニカ(audio-technica) USBオーディオミキサー AT-UMX3
ケーブルをつなぐだけで気軽に使用できる、オーディオインターフェイス内蔵のミキサーです。ライン入力はHi-Z入力とステレオ入力の2系統を搭載。楽器の演奏とボーカルをミキシングして配信するのにおすすめです。
また、入力された音とUSBで接続した機器でサウンドを重ねるループバック機能に対応しているのもポイント。ライブ配信の際にパソコンからBGMを流したい場合にもおすすめです。
プリソーナス(PreSonus) Studio 24c
レコーディングからライブ配信まで幅広い用途に使える安いオーディオインターフェイスです。高品位な「XMAX-Lマイク・プリアンプ」を2基内蔵しているのが特徴。ボーカルを録音する際だけでなく、ギターやベースをオーディオインターフェイスに直接つないでレコーディングする場合にも便利です。
また、堅牢性に優れたユニットを採用しているのも長所。USBのバスパワー駆動にも対応しているのもおすすめポイントです。
DTMや配信に取り組む場合には、オーディオインターフェイスを使うのが一般的。なるべくコストを抑えてDTMや配信の環境を整えたいのであれば、安いオーディオインターフェイスを選ぶのがおすすめです。低額なモデルでも音質や機能性に優れたモデルは展開されているので、用途に合った製品を選択しましょう。