音声アシスタントをもっと便利に。
スマートスピーカーを筆頭に、破竹の勢いで勢力範囲を広げているAI音声アシスタント。しかし、会話がやや不自然な場合もあり、ストレスを感じることも。
そんな中、自動車部品大手「ロバート・ボッシュ」(独・ボッシュ社)から、より自然な会話が可能で賢い、車載用に開発された音声アシスタント「Voice talent at Bosch」がプレスリリースされました。どんなことができるのでしょうか?
ドライブを快適で安全に
独ボッシュ社の開発したVoice talent at Boschは、ナビやスマートフォンの煩わしい操作をすることなく、快適で安全なドライビングを約束する、呑み込みの早い“デキル子”なのです。
オフラインでもOK
スマートスピーカーやスマートフォンの音声アシスタントは多くの場合、Wi-Fiや携帯電話の圏外であるオフラインとなると、途端にできることが限られるものです。
でもVoice talent at Boschはトンネルなどの電波の届かないところでも、きちんとユーザーとの会話が成立し、仕事を粛々とこなしてくれるというから頼もしすぎます!
会話が自然
各社の音声アシスタントは「OK Google」や「Hey Siri」、「Alexa」などとメーカーによって決められていますが、Voice talent at Boschはユーザーが自由に呼び名を選べます。ココ結構大事ですね。
そして音声アシスタントにありがちなのが、会話の“間”の不自然さ。こちらが発話するのは音声アシスタントが話し終わってからですが、途中で話を遮ることもOK。その場合でもしっかりと耳を傾けてくれます。
痒いところに手が届く
Voice talent at Boschが優れているのはその“マジメ”な仕事ぶり。たとえば通勤途上で電話を同僚「鈴木さん」にかける指示をした場合、ユーザーのコンタクトリストから複数の「鈴木さん」候補を選び出します。
そして次に位置情報から車が仕事場に向かっていることを考慮して、仕事関係の「鈴木さん」もしくは最近頻繁に電話をかけている「鈴木さん」を候補として絞って提案してくれるというのです。
また、車に乗り込んで「次の私のアポの場所へ連れて行って」と話すと、ユーザーのカレンダーから約束の時間と場所を調べてから案内してくれます。痒いところに手が届くとはこのことでしょう!
多言語に対応
さらに驚くのは、設定を変更しなくても瞬時に30もの言語を理解してしまうところ。EU圏内でドイツからフランスに移動する場合、そのままフランス語で目的地を伝えても理解してくれる賢さが素晴らしいです!
ユーザーがハンドルから手を離すことなく、多くの仕事をやりこなしてくれる相棒であるVoice talent at Bosch。未来のクルマ社会が楽しみになるテクノロジーですね!
日本の各自動車メーカーもインターネットにつながり、情報を発信・収集する「コネクテッド・カー」を進化させる開発に余念がありません。ビッグデータやAIの活用により、より安全で快適な運転を目指しているのですが、そこへ独ボッシュ社のテクノロジーを融合させると……。もうそこには明るい未来のクルマ社会しか想像できません!