仏壇には欠かせない存在の「仏壇ろうそく」。火の灯りは心を落ち着かせ、故人との繋がりを感じさせてくれるアイテムです。仏壇ろうそくをいざ購入しようとすると、種類・サイズ・宗派ごとの決まりなどがあり、どれを選んでよいのか迷ってしまいます。
そこで今回は、火を灯すタイプとLEDタイプの仏壇ろうそくのおすすめと選び方をご紹介。記事の内容を参考に、自宅の仏壇に合う仏壇ろうそくを選んでみてください。
※商品PRを含む記事です。当メディアはAmazonアソシエイト、楽天アフィリエイトを始めとした各種アフィリエイトプログラムに参加しています。当サービスの記事で紹介している商品を購入すると、売上の一部が弊社に還元されます。
仏壇ろうそくの選び方
種類の違いをチェック
火を灯すタイプ
浄土系の仏教では、ろうそくは「極楽浄土に向かう死者の道標」とされています。古くから火には不浄・邪気・邪念を焼き払う力があるとされ、さまざまなシーンでろうそくは用いられてきました。
仏壇ろうそくで多くの方が思い浮かべるのが、火を灯すタイプの洋ろうそく。線香に火をつけられるのがメリットです。機械で大量生産されるため、安価に販売されているのが特徴。一方で、炎は小さく、風が吹くと消えやすいという一面もあります。煙が多く発生する点も注意しましょう。
また、火を灯すタイプは消し忘れで火災に繋がることも。ろうそくの側から離れる際は、忘れずに消す必要があります。消し忘れが心配な方は、燃焼時間が短い小さなろうろくがおすすめです。
LEDタイプ
LEDタイプは、炎の代わりにLEDの電球を用いた仏壇ろうそくです。火を使用しないため、火傷の心配がないのがメリット。子供やペットのいる家庭でも、安心してろうそくを灯せます。火の消し忘れや、不注意によってろうそくを倒してしまっても火事の心配がないので、煙を気にする方にもおすすめです。
なかには、本物の炎のように、炎のパーツが揺れ動くモノも。リアル感を求める方にぴったりです。LEDタイプは、乾電池式とコード式が展開されています。乾電池式であれば、コンセントの位置を気にせず使用できるうえ、コードがないのですっきりとした印象を与えられます。一方コード式は、電池の残量を気にせず使用することが可能です。
サイズをチェック
三尺仏間に入る横幅90cmの仏壇であれば、7~10.5cm程度の仏壇ろうそくがおすすめ。幅120cm、高さ170cmを超える大型の仏壇は、12.5cm程度の仏壇ろうそくがぴったりです。
和ろうそくの場合、炎が縦に伸びて大きく燃え上がることも。仏壇の大きさに対して、ろうそくが大きすぎると火災のリスクが高まります。選ぶ際は、仏壇の大きさにあったろうそくを選んでみてください。
仏壇ろうそくのなかには、5cm程度で、燃焼時間が数分と短いモノもあります。忙しい方や消し忘れが心配な方、新しいろうそくを使用したい方におすすめです。
形状をチェック
仏壇ろうそくの形状は大きく分けて、棒型・イカリ型の2種類です。棒型は、真っ直ぐでスタンダードな形のろうそく。イカリ型は、緩やかなカーブを描いた日本伝統の美しいフォルムが特徴です。
棒型やイカリ型のほかに、ユニークな形をした変わり種の仏壇ろうそくもラインナップ。蓮の花の形をしたろうそくは、華やかで仏壇に彩りを添えます。安定感のある形なので、倒れにくいのもポイントです。
なかには、食べ物や飲み物をかたどったろうそくもあります。仏壇に長期間置いておいても傷まないので、衛生的で管理しやすく経済的なのが魅力。法要の際のご供養に使うのがおすすめです。仏壇ろうそくは、使用に関して形による決まりは特にないため、シーンや好みに合わせて選んでみてください。
デザインをチェック
標準的な「白ろうそく」
スタンダードで使用頻度の多い白ろうそくは、葬儀・中陰・一周忌・三周忌・祥月命日・月命日などの法要で用いられます。ほかにも、毎日のお勤めや月参りなどでも白ろうそくを使用するのが一般的です。
また、白ろうそくは、お墓参りや仏壇に使用し、日常的に仏壇を灯すモノとして知られています。赤いろうそくがない場合も使用可能。シーンを選ばずに活用できます。
仏壇へのお性根入れ(魂入れ)で使う「朱ろうそく」
朱ろうそくは、仏壇の魂入れやお精根入れと呼ばれる儀式の際に使用されます。魂入れは、菩提寺の僧侶が読経を行い、普通のモノから魂を宿らせ礼拝の対象にする儀式です。
浄土真宗では、七回忌からの年忌・彼岸・お盆などのタイミングで使用されています。ほかにも、お正月・仏前結婚など、おめでたいシーンなどでも用いられるのが特徴。宗派や地域によって朱ろうそくを使うタイミングは異なるため、あらかじめお寺に確認しておくのがおすすめです。
華やかでおしゃれな「絵ろうそく」
絵ろうそくは、美しい花が描かれた華やかな見た目が特徴で、花ろうそくとも呼ばれています。冬が長く続き、お供えする花がないときでも少しでも明るく華やかにしたいという思いから、ろうそくに花の絵を描いて灯したのが始まりとされる民衆文化です。
火を灯さず仏壇に供えておけば、生花が枯れてしまった際も先祖に失礼にならないという意味合いも持ち、インテリアとしても楽しめるのがポイント。絵ろうそくは現代でも、神仏用や結婚式に用いられています。
仏壇ろうそくのおすすめ|火を灯すタイプ
カメヤマ 大ローソク 1号5
シンプルで定番の幅広いシーンで活用できる白い仏壇ろうそくです。ろうそくの品質を決める「流れず、曲がらず、くすぶらず」の三ずの実現のため、品質のよい原材料を使用。燃え残りが少なく、ススやニオイを抑えたろうそくに仕上げています。
ろうそくのサイズは、直径0.93×高さ10.8cm。燃焼時間は約1時間です。1箱に255g、40本入っています。同シリーズには、4.1cm・5cm・6.1cm・7cmなどの小さなサイズから、24.8cm・25.5cm・31.5cmなどの大きなサイズもラインナップ。仏壇の大きさにあったサイズが見つかる仏壇ろうそくです。
カメヤマ 和ろうそく 1号5 朱 箱入
奈良時代から親しまれている和ローソクを、昔ながらの形をそのままに洋ろうそくの製法で作られた赤色の仏壇ろうそくです。サイズは直径1.1×高さ9cm。燃焼時間は約30分間です。
内容量は約50gで、10本入っています。手頃なサイズで、幅広いシーンで使いやすい朱ろうそくを探している方におすすめの仏壇ろうそくです。
松本商店 1月~12月のお花 絵ろうそく 定番 四季の花
1月から12月まで、1年の季節の花を描いた仏壇ろうそくです。1月は水仙、2月は梅、3月はすみれ、4月は桜など、季節や月ごとの花が楽しめます。注文を受けてから、絵師が1本ずつ手描きで丁寧に描いているのもポイントです。芯を含めたサイズは10cm。燃焼時間は、約50分間です。
20~30分燃焼し続けると、和紙に井草を巻いた芯が長く残るため、はさみで芯の真ん中付近を切ってみてください。消す際も同様に芯を切ると、灰が飛び散らず再点灯しやすくなります。
寒く花が咲かない冬のほか、花が枯れやすい暑い夏の時期に仏壇に供える花の代わりとして活用するのもおすすめ。また、仏壇がやさしい雰囲気に変わり、親しみやすくなります。明るい仏壇にしたい方におすすめの仏壇ろうそくです。
ディアファミリー(Dear Family) 超ミニろうそく ぬくもり
燃焼時間が約5分と短い、ミニサイズの仏壇ろうそくです。ろうそくのサイズは約2cm。ミニサイズのろうそくですが、丁寧に製造された国産のモノです。ろうが燃え残りにくいよう、ろうそくの底から糸が出ています。ろうが少なくなる終盤では横向きに倒れますが、ミニサイズのためろう立てからはみ出ないのもポイントです。
1箱に約200本入っています。ピンク・イエロー・グリーン・ブルー・パープルの5色が入ったカラー芯タイプもラインナップ。燃焼時間が短いミニサイズの仏壇ろうそくを探している方におすすめです。
カメヤマ 進物 清蓮灯
蓮の花の形をした美しい仏壇ろうそくです。花びらはピンクのグラデーションで、繊細さと美しさを表現しています。セット内容は、蓮ピンク大×1・蓮ピンク小×3・陶器製皿です。大は、直径8.6×高さ4cmで、燃焼時間は約7時間。小は、直径5.8×高さ2.8cmで、燃焼時間は約2時間です。
本製品は、蓮の葉をイメージした陶器製の皿に乗せて使用してみてください。同シリーズには、紫色の蓮も展開しています。大きな蓮は命日に、小さな蓮はお盆のお供えや迎え火送り火に使用するのがおすすめ。仏壇を華やかに彩る仏壇ろうそくです。
仏壇ろうそくのおすすめ|LEDタイプ
福正堂 ゆらぐLEDろうそく キャンドル 電池式 仏壇用 蓮
蓮の絵が描かれた華やかな仏壇ろうそくです。本物の炎のようにLEDで灯された部分がゆらゆらと揺れ動きます。万が一電源を消し忘れてしまっても、熱くならない仕様です。また、本物のろうを使用し、リアルさを追求しています。
電池式のコードレスで、単4形乾電池3本使用。約150時間点灯可能です。LED電球寿命は、約30000時間。本体サイズは、幅7.5×高さ8.5cmです。蓮のほか、桜や無地のプレーンタイプもラインナップされています。
滝田商店 電子ローソク ゆらめき サンまごころ 茶色
本物の炎のように、LEDの灯りが揺れ動いて見える仏壇ろうそくです。サイズは、高さ16.5×底径4cm。樹脂製の茶色い燭台が付いています。炎の部分を上から軽く押すと、灯りのオン・オフが可能です。
単4形乾電池1本で、約20時間連続点灯できます。同シリーズには、りんどう・菊が描かれた絵ろうそくタイプもラインナップ。燭台付きの仏壇ろうそくを探している方におすすめです。
サンメニー(SUNMANY) 電気ローソク1対 金メッキ 小
柔らかく上品な灯りで仏壇を灯す、コンセント式の仏壇ろうそくです。和ろうそくのような形がポイント。2本1セットでケーブルが繋がっているため、1つのタップで2本同時に灯せます。ケーブルの長さは、燭台間は33cm、燭台からコンセントプラグまでは142cmです。電球は取り外しできます。
カラー展開は、金メッキと茶色の2色です。大サイズは高さ20×底径6.5cm、小サイズは高さ17×底径5cm。乾電池ではなく、コンセント式の仏壇ろうそくを探している方におすすめです。
中島晴薫堂 LEDローソク あかり 白
30分後に、自動で消灯するタイマー付きの仏壇ろうそくです。本物のろうそくの炎のように、炎の部分が自然に揺れ動きます。サイズは、直径2×高さ12cm。単5形乾電池1本で点灯します。天面部分を押すと、オン・オフの切り替えが可能です。
LED電球の寿命は、約30000時間。ろうそくの部分に花が描かれた絵ろうそくバージョンも展開しています。タイマー付きで、消し忘れの心配がない仏壇ろうそくを探している方におすすめです。
オーム電機 電池式LEDローソク Mサイズ
好みの燭台を使用できる仏壇ろうそくです。本製品は、ろうそく部分のみで本体の底部分に燭台に差し込む穴が空いています。オレンジ色のLEDを2個使用。炎の部分の明るさが変化し、リアルな炎の揺らめきを感じられます。
サイズは、直径1.7×高さ11.8cmです。電源のオン・オフはワンプッシュでできます。1日5分間の点灯で、約3ヵ月間使用可能。自分好みの燭台を使用したい方におすすめの仏壇ろうそくです。
仏壇ろうそくの売れ筋ランキングをチェック
仏壇ろうそくのランキングをチェックしたい方はこちら。
仏壇ろうそくは、故人への供養の気持ちを表す大切なモノです。ろうそくと合わせて、線香に火をつけたい方は火を灯すタイプがおすすめ。消し忘れが怖い方や子供やペットがいる家庭の方は、LEDタイプなら安心して使用できます。今回ご紹介したポイントを参考に、自分に合った仏壇ろうそくを選んでみてください。