効率的かつスピーディーにお湯を沸かせるため、登山などのアウトドアシーンで重宝する「ジェットボイル」。調理に適したモノや、ソロ向け・グループ向けのモノなど、用途に合ったモデルがラインナップされています。
今回は、ジェットボイルのおすすめアイテムをご紹介。各モデルの特徴やオプションパーツについても解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
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ジェットボイルとは?
ジェットボイルは、アウトドアで手軽に食事を楽しむための調理器具。「小さな火力に、最大限の仕事をさせる」を目指し、2001年に開発がスタートしました。
「フラックスリング」と呼ばれるじゃばら状の吸熱フィンにより、効率的にクッカーへ熱を伝えるのが特徴です。一般的なクッカーの熱効率は30〜40%程度ですが、ジェットボイルは多くのモデルで80%以上の熱効率を実現。ガスの消費量を約1/2に抑えられるのもメリットです。
スタビライザーやゴトク、計量カップとしても使えるカバーなど、付属品が充実しているのもおすすめポイント。ガスカートリッジも含め、必要なアイテムをすべてクッカーに収納できるオールインワン設計で、荷物をコンパクトにまとめられます。
ジェットボイルは主に液体を熱することを目的としていますが、炊飯や炒め物など、さまざまな料理を作ることも可能。ジェットボイル専用のレシピ本も展開されています。
ジェットボイルの選び方
用途に合ったモデルを選ぶ
汎用性が高く軽量なスタッシュ
ジェットボイルのなかでも軽量な「スタッシュ」。クッカーの容量は0.8L、調理容量0.5Lとコンパクトなため、ソロ登山やソロキャンプに適しています。
収納時にはパーツ同士の隙間が少なく、移動時のガタつきが抑えられているため、持ち運びやすいアイテムを探している方にもおすすめです。
シングルバーナーを採用しているため、ジェットボイル以外のクッカーも使えて汎用性が高いのがメリット。大きめのクッカーを持参すれば複数人分の調理も可能です。
沸騰時間が最も早いフラッシュ
沸騰時間を優先したい方には「フラッシュ」がおすすめです。ジェットボイルのなかでも沸騰時間が早いため、飲み物やインスタント食品を素早く作りたいときに重宝します。
クッカーの容量は1Lで、お湯を注ぎやすい縦長のデザインが特徴。沸騰を色の変化で知らせるインジケーターも搭載しています。クッカー側面は断熱カバーで覆われており、調理中でもクッカーを素手で扱えるのもメリットです。
最小限の機能でOKならジップ
シンプルなアイテムが欲しい方には「ジップ」がおすすめ。搭載されている機能が絞られている分、リーズナブルに手に入るのがメリットです。
軽量かつコンパクトなため、持ち運びやすさを重視したい方にもピッタリ。バックパックに収納しやすく、ソロ登山やソロキャンプに適しています。
ただし、火力調節機能や自動点火装置は搭載されていないため、点火にはマッチやライターが必須。また、低温環境で火力を安定させるサーモレギュレーターも搭載されていないため、春〜秋シーズンや、低山ハイクでの使用がおすすめです。
コンパクトで携帯性の高いマイクロモ
携帯性に優れた「マイクロモ」は、ソロでの使用におすすめです。0.8Lのクッカーを採用し、小型化・軽量化を実現。-6℃の低温下でも安定した火力を発揮する「サーモレギュレーター」を搭載しているため、雪山登山や冬キャンプにもピッタリです。
細かい火力調節を可能にするバルブを搭載しているため、あらゆる料理に使えます。100gのガスボンベで約12Lの水を沸騰させられる効率のよさも魅力。自動点火装置も付いており、ジェットボイルの高次元の機能を盛り込んだハイエンドモデルです。
広口浅型で料理がしやすいミニモ
料理がしやすいモデルを探している方には「ミニモ」がおすすめ。料理や食事をしやすいよう、ほかのモデルより口が広く、底が浅いのが特徴です。
低温環境でも火力が安定するサーモレギュレーターを搭載しているため、雪山登山や冬キャンプにもピッタリ。操作性に優れたステンレス製のハンドルや、自動点火装置なども備えており、使い勝手に優れています。
カラーバリエーションが豊富なほか、着せ替え用の専用カバーもラインナップ。機能面だけでなく、デザイン面にこだわりたい方にもおすすめです。
2015年には、米国を代表するアウトドア専門誌「BACKPACKER」による「Editors’ Choice Award」を受賞。悪天候下などでの厳しいフィールドテストを経て選ばれるため、アウトドア界で最も権威ある賞といわれています。
複数人での使用に最適なスモー
グループやファミリーなど、複数人で使用したい方には「スモー」がピッタリです。1.8Lの大容量モデルで、1Lの水が約4分45秒で沸騰します。
サーモレギュレーターを搭載しているため、低温環境下でも安定した火力を発揮。雪山登山や冬キャンプで使えるモデルを探している方にもおすすめです。
ただし、大容量な分、深さがあり奥までかき混ぜにくいといった側面もあります。また、ジェットボイルシリーズのなかでは収納サイズ・重量ともに最大です。
使いやすい機能をチェック
スムーズに点火するなら自動点火装置付きを
スムーズに点火したい場合は、自動点火装置付きのモデルがおすすめ。フラッシュ・マイクロモ・ミニモ・スモーの4モデルが自動点火機能を搭載しています。
自動点火装置付きのモデルは、スイッチを押すだけで点火できるのが魅力。火元に手を近づける必要がなく、やけどのリスクを減らせるのもメリットです。
点火用のマッチやライターが不要なため荷物を減らせるほか、万が一ライターを忘れても使用できます。ただし、標高が高い場所や気温が低い環境では、自動点火装置が正常に機能しないケースも。そのため自動点火装置があるモデルを使用する場合でも、ライターを持参するのがおすすめです。
寒い場所での使用にはサーモレギュレーター搭載モデルが安心
寒い場所で使用したい場合は、サーモレギュレーター搭載モデルがおすすめです。サーモレギュレーターは、マイクロモ・ミニモ・スモーの3モデルに搭載されています。
サーモレギュレーター搭載モデルは、-6℃までの低温環境でも安定した火力を維持できるのが魅力。雪山登山や冬キャンプなどでも重宝するため、オールシーズン使えるモノが欲しい方にピッタリです。
また、火加減を細かく調節できるのも特徴。強火での急速沸騰はもちろん、小さい炎をキープするとろ火での煮込み料理にも便利なため、ジェットボイルでさまざまな料理を作りたい方にもおすすめです。
別売りクッカーが対応しているかチェック
オプションのクッカーが対応しているかもチェックしておきたいポイント。オプションのクッカーは「1.5Lセラミック フラックスリング クックポット」「1.5Lクッキングポット」「サミットスキレット」の3種類がラインナップされています。
「1.5Lセラミックフラックスリング クックポット」「1.5Lクッキングポット」は、スタッシュ以外のモデルで使用可能。「サミットスキレット」は、スタッシュではそのまま使用可能で、そのほかのモデルでも付属のゴトクを使用すれば使えます。
また、ジェットボイルには2種類のコーヒープレスもラインナップされています。湯切りざる・蒸し器・落としぶた・泡立て器としても使える便利なアイテム。直径9.5cmの「コーヒープレス」はフラッシュ・ジップ・マイクロモに、直径11.5cmの「グランデ コーヒープレス」はミニモ・スモー・スタッシュに対応しています。
ジェットボイルのおすすめ
ジェットボイル(JETBOIL) スタッシュ 1824400
重量200gの軽量モデルです。収納時サイズは直径13×高さ11.2cm。荷物をよりコンパクトにしたい登山などにおすすめです。
シリーズ最大径のフラックスリングを搭載。従来の一体型ジェットボイルと同様の急速沸騰を実現しています。出力は1134kcal/hで、0.5Lの水を沸騰させるまでの時間は約2分30秒です。
シングルバーナーを採用しており、ジェットボイル専用クッカー以外でも使えるのが特徴。火力調節機能は付いていないため、湯沸かしや煮物などシンプルな料理に適しています。スタビライザー・バーナー用スタッフバッグ・小物入れ缶が付属するのも魅力です。
本製品のクッカーを他社のバーナーに使用したり、本製品のバーナーやクッカーを従来のジェットボイル製品と組み合わせたりすることはできないので注意が必要。また、自動点火装置は付いていないため、使用の際にはマッチやライターが必須です。
ジェットボイル(JETBOIL) フラッシュ 1824393
沸騰スピードが速いモデルです。フラックスリングや、クッカー側面の断熱カバーにより高い火力とエネルギー効率を実現。出力は2269kcal/hで、0.5Lの水を約1分40秒で沸騰させます。
火力調節つまみや自動点火装置など、便利な機能も搭載。火力調節つまみは大型のため、グローブを装着したままでも扱いやすいのがメリットです。他社のクッカーに対応するゴトクが付属するのもおすすめポイント。煮る・炒めるなど、高火力を生かしたスピーディーな調理も楽しめます。
収納時サイズは直径10.4×高さ18cm、重量は約371g。カラーはカモ・カーボン・フラクタイル・マトリックス・ワイルド・ウィルダネスの6種類がラインナップされています。
ジェットボイル(JETBOIL) ジップ 1824325
リーズナブルに入手できるモデルです。ジェットボイルのメリットである高い熱効率はそのままに、必要最小限の機能に絞ることで高いコストパフォーマンスを実現しています。出力は1134kcal/hで、0.5Lの水が沸騰するまでの時間は約2分30秒です。
クッカーの側面を覆うカバーが断熱性に優れているため、ヒートロスを防ぐほか、調理中でもクッカーを素手で扱えます。カバーにはスプーンやフォークなどのカトラリーを差し込めるポケットも搭載。クッカーの容量は0.8Lです。
重量は約340g、収納時サイズは直径10.4×高さ16.5cm。コンパクトでひっかかりのない形状で、バックパックなどに収納しやすい点もおすすめです。カートリッジに装着して転倒を防ぐスタビライザーと、他社製のクッカーに対応するゴトクが付属します。
ジェットボイル(JETBOIL) マイクロモ 1824380
サーモレギュレーターを搭載したモデルです。収納時サイズは直径10.4×高さ16.5cm、重量は約340gとコンパクトかつ軽量。単独での山行やファストハイクに適したアイテムが欲しい方におすすめです。
出力は1404kcal/hで、0.5Lの沸騰到達時間は約2分20秒。火加減を繊細に調節できるため、強火での急速沸騰や、とろ火での煮込み料理など、幅広く活躍します。
クッカーを覆うカバーは断熱性に優れ、効果的な加熱をサポート。沸騰時でもカバーの上からクッカーを持てるため、注ぐ作業をスムーズに行えます。
クッカーの容量は0.8Lで、カラーはカーボンとタマレの2種類がラインナップ。カートリッジに装着して転倒を防ぐスタビライザーと、専用クッカー以外のクッカーに対応するゴトクが付属します。
ジェットボイル(JETBOIL) ミニモ 1824381
調理用に最適化されたモデルです。従来のジェットボイルシリーズのクッカーに比べ、口を2.3cm広く、高さを4.5cm低く設計。調理や食事の際に、カトラリーを持つ手がカップに触れにくく、安全に使用できます。クッカーの容量は1Lです。
出力は1404kcal/hで、0.5Lの沸騰到達時間は2分20秒。火加減を細かく調節できるため、強火での急速沸騰や、とろ火での煮込み料理に対応します。自動点火装置と、サーモレギュレーターを搭載しているのもおすすめポイントです。
軽量で丈夫なステンレス製ハンドルを搭載しているのも魅力。安定感があり、操作性に優れています。折りたためるため、バックパックのなかでかさばらず、スマートに収納できます。
収納時サイズは直径12.7×高さ15.2cm、重量は約415g。カラーはアドベンチャー・カモフラージュ・カーボンロゴ・サンセットの4種類がラインナップされています。
ジェットボイル(JETBOIL) スモー 1824382
グループ向けのモデルです。クッカーの容量は1.8Lと、ジェットボイルシリーズのなかで最大容量。出力は1404kcal/hで、1Lの水を約4分45秒で沸騰させるため、複数人分の調理の際に活躍します。
本製品はサーモレギュレーター搭載モデルのため、冬季や高所などの低温環境でも安定した火力を発揮。火加減の調節機能も備えているため、強火での急速沸騰から、とろ火での煮込み料理まで幅広く楽しめます。
すべてのパーツをクッカー内に収納して持ち運べる、オールインワン設計なのもおすすめポイントです。収納時サイズは直径12.5×高さ21cm、重量は約453g。バックパックなどに収納しやすい、ひっかかりのない形状です。
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携行性に優れたモノや調理に適したモデルなど、さまざまなタイプがラインナップされているジェットボイル。人数や作りたい料理など、使用シーンをイメージして選ぶのがポイントです。本記事を参考に、自分にピッタリのジェットボイルを見つけてみてください。