スーツスタイルを格上げするファッションアイテム「蝶ネクタイ」。最近ではフォーマルだけでなく、カジュアルコーデのアクセントとして取り入れることも多く、活躍の幅が広がっている注目アイテムです。
そこで今回は、蝶ネクタイの人気ブランドとおすすめアイテムをご紹介します。また、蝶ネクタイの付け方やマナー、着こなし方についてもお伝えしますのでぜひチェックしてみてください。
蝶ネクタイとは?

蝶ネクタイが生まれた経緯については、クロアチア兵がお守りとして首に巻く習慣があった「フォーカル」という布がルーツだと言われています。布の結び目部分のみを独立させる形で誕生したのが蝶ネクタイです。
蝶ネクタイはフォーマルな場面で活躍することの多いアイテム。格式の高い礼装にもふさわしいとされ、タキシードや燕尾服などに合わせて着用できます。ただし、基本的には夕方以降に付けるアイテムとされているため、フォーマルな場で着用する際には時間帯に注意しましょう。
最近ではカジュアルなファッションに蝶ネクタイを取り入れるスタイルも定着し、活躍の場が拡大。ポップな色柄のモノも多く登場しており、選択肢が広がっています。
蝶ネクタイの選び方
着用シーンで選ぶ

フォーマルな場にふさわしい蝶ネクタイ。結婚式などでの着用を想定している場合は、新郎と被りやすい白は選ばないようにするのがベスト。黒・ネイビーシルバーといった落ち着きのあるカラーであれば、フォーマルシーンでも着用できるのでおすすめです。
逆に普段のカジュアルスタイルに蝶ネクタイを取り入れる場合は、アクセントとなる華やかなカラーのモノを選ぶのがおすすめ。ドットやストライプなど、柄物をチョイスすればコーディネートがグッと華やかになります。
付け方のタイプで選ぶ

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蝶ネクタイは付け方によって大きく2つのタイプに分けられます。1つめは、金具で装着するタイプの蝶ネクタイ。リボンの結び目が作られた状態で着用できるため、器用さに自信がない方でも安心です。
2つめは、通常のネクタイのように自分で結ぶタイプ。キレイに結ぶにはややコツがいるものの、自分で形を整えられるのがメリットです。
結び方は、まず片方を長めにして首周りにセットし、ネクタイをクロスさせます。長い方を内側にくぐらせて結び目を作ったら、短い方をリボンの形になるように折ってセット。その上から、リボンの中心部分を押さえるような形で長い方を折り、そのまま後ろの輪っか部分に通して形を整えれば出来上がりです。
素材で選ぶ

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蝶ネクタイの素材は、見た目の印象を左右する他、マナーの面でも注目しておきたいポイント。フォーマルシーンでの着用を想定している方であれば、迷わずシルクを選びましょう。どんな場面でも失礼にあたることのない素材で、エレガントな雰囲気をまとうこともできます。
砕けた席でのおしゃれであれば、ウール・コットン・ベルベットなど、素材感を楽しめるモノをチョイスするのもおすすめ。普段着におしゃれアイテムとして投入するなら、素材の異なる蝶ネクタイを2、3種類持っておくとコーディネートのバリエーションが広がります。
デザインで選ぶ

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大人の男性であれば、着こなしに合わせておしゃれなデザインの蝶ネクタイを着用したいところ。蝶ネクタイの代表的なデザインは、大きく分けて3つあります。
現在最も一般的なデザインは、「セミバタフライ」です。ベーシックな形の蝶ネクタイで、リボン部分の幅は5.7~7cmほど。フォーマルな場にも合わせやすく、ひとつ持っていると便利です。
セミバタフライよりも小ぶりで、リボンの先が横に長く伸びているタイプが「ストレートエンド」。コウモリの羽の形に似ていることから「バットウィング」とも呼ばれます。
個性を出したい方におすすめなのが「ポインテッド」。リボンの先が尖っているデザインで、一味違うおしゃれを楽しめます。
蝶ネクタイのおすすめブランド
ポールスミス(Paul Smith)

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イギリスのデザイナーであるポール・スミスが設立したファッションブランド。イギリスブランドらしいスタイリッシュさと、ひねりの効いたユニークさを兼ね備えたアイテムが揃います。蝶ネクタイをはじめ、ネクタイピンやカフスなど、スーツ用アクセサリーが充実しているのも特徴です。
コムサコミューン(COMME CA COMMUNE)

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「コムサイズム」などを展開する株式会社ファイブフォックスのメンズ向けブランドです。「伝統的なトラッドをベースに現代の感性を通した服づくり」をコンセプトに作り出されるアイテムは、普段の着こなしに取り入れやすいモノばかり。使い勝手のよい蝶ネクタイも要チェックです。
ポロラルフローレン(Polo Ralph Lauren)

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乗馬のロゴをあしらったアイテムで広く知られる「ポロラルフローレン」。現在はポロシャツやスーツなど幅広いアイテムラインナップですが、ブランドのスタートはネクタイの販売からでした。本格的な結ぶタイプの蝶ネクタイを探す場合には、チェックしておきたいブランドです。
オリヒカ(ORIHICA)

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「オリヒカ」は、株式会社AOKIが展開するブランドで、コンセプトは「Key to the new lifestyle」。メインはスーツやYシャツですが、カジュアルラインにも力を入れています。ネクタイのバリエーションも豊富で、好みのデザインが見つけやすいブランドです。
シップス(SHIPS)

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「シップス」は、ウェアやシューズ、アクセサリーまで幅広く取り扱うファッションブランドです。ブランドのコンセプトは「STYLISH STANDARD」。大人の男性の魅力を引き出すスタイリッシュなアイテムが豊富です。蝶ネクタイは、普段のコーデにも取り入れやすいカジュアルテイストのモノが揃っています。
ジラフ(giraffe)

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「ジラフ」は、ネクタイを専門に扱う日本のブランド。「ネクタイには体温がある。」というユニークな発想から、ジラフのネクタイはデザインによって34℃・36℃・38℃・40 ℃の4段階に分けられています。個性的なネクタイほど高い体温で表現され、シーンや好みによってデザインが選びやすい設定になっているのが特徴です。
蝶ネクタイのおすすめモデル
ポールスミス(Paul Smith) AHXA WBOW

シルク素材を採用した、フォーマルシーンに最適なアイテムです。フォルムやデザインなどを徹底してシンプルに仕上げることにより、使い勝手のよい万能アイテムに。ホック式で、蝶ネクタイを付け慣れていない方でも安心です。
スーツアクセサリーに定評のあるポール・スミスの蝶ネクタイは、贈り物にも最適。フォーマル用の蝶ネクタイを探している方であれば、まずチェックしておきたいアイテムです。
コムサコミューン(COMME CA COMMUNE) ヘンプクロスドット蝶タイ

麻生地とドット柄の爽やかな組み合わせで、着こなしに清涼感をプラスしてくれるアイテム。普段のカジュアルスタイルにも気軽に取り入れられる、かしこまりすぎないデザインが魅力です。
クリップ式で、トップスの襟にパチンと留めれば装着できます。デザインや装着の手軽さなど、普段使いに最適な要素が揃ったおすすめアイテムです。カジュアル用の蝶ネクタイをお探しの方は、ぜひチェックしてみてください。
コムサコミューン(COMME CA COMMUNE) ブリティッシュレジメン蝶タイ

トラッドなアイテムを多く扱うコムサコミューンらしい、レジメンタル柄を配した蝶ネクタイ。はっきりとしたカラーリングながら、オーソドックスなデザインなのでコーディネートしやすいのがポイントです。
レジメンタル柄はスーツとの相性もよく、スマートさを演出してくれます。普段の着こなしであれば、プレッピースタイルに取り入れるとより雰囲気が出ておすすめです。
ポロラルフローレン(Polo Ralph Lauren) ドットシルクボウタイ

細やかなドット柄が品のよさを感じさせる、大人の男性にぴったりの蝶ネクタイです。シルク素材を採用しているのも、上品さをアップさせているのがポイント。黒地に白のドットというカラーリングで、コーデの色合わせも簡単にできます。
手結びタイプの蝶ネクタイなので、好みに合わせて形の微調整が可能。ここぞという大切なシーンで着用したい、本格派アイテムです。
オリヒカ(ORIHICA) 蝶ネクタイ織柄無地

落ち着いた色合いで、フォーマルスタイルに合わせやすいフック式の蝶ネクタイ。主張しすぎず、かつおしゃれさをアピールできる織柄デザインがポイントです。
また、テフロン加工が施されている点も実用面で大きなメリット。優れた撥水性を有し、食べ物や飲み物によるシミが付きにくくなっています。デザイン性と実用性を兼ね備えたおすすめアイテムです。
オリヒカ(ORIHICA) チョウタイワインドット

ワインカラーの生地に、ドット柄をあしらったおしゃれな蝶ネクタイ。食べこぼしなどによりシミがつきにくいテフロン加工済みなので、パーティーなどで飲食する際にも安心です。
鮮やかな色合いで、ダークカラーのスーツやタキシードにぴったり。コーディネートがグッと華やぐため、二次会用の蝶ネクタイにもおすすめです。
シップス(SHIPS) ソリッドボウタイ

シルク100%で、結婚式などのフォーマルな場にも最適な蝶ネクタイです。シンプルな無地デザインで、汎用性の高さは抜群。シルクならではの光沢が上品で、スーツスタイルを格上げしてくれます。
また、リボンの形が既に完成されたフックで止めるタイプなので、着脱も簡単。蝶ネクタイを初めて購入する方におすすめのアイテムです。
シップス(SHIPS) CANEPA 社製生地 ニットボウタイ

ニットのふわりとした質感が楽しい蝶ネクタイ。シルク素材ながら、ニット編みデザインにすることでカジュアルな着こなしにも取り入れやすいアイテムに仕上がっています。
素材には、シルク織物で有名なイタリア・カネパ社の生地を採用。デザインのシンプルさゆえに、素材の上質さが際立ちます。結婚式の二次会にも、普段の着こなしにも使える蝶ネクタイが欲しいという方にはぴったりのアイテムです。
番外編:結婚式で蝶ネクタイを付けるときのマナー

品がよく、かつ華やかな装いが求められる結婚式は、蝶ネクタイを付けるのに最適なイベント。しかし、蝶ネクタイ着用にはルールがあります。
まず、気をつけたいのが時間帯。蝶ネクタイは夕方以降の着用がふさわしいとされるアイテムですので、昼間の結婚式では避けた方が無難です。
次に、色や柄も注意しておきたいポイント。白色の蝶ネクタイは新郎と色が被ってしまうため、避けるのがベストです。また、原色で鮮やかすぎるモノやアニマル柄も控えましょう。
シンプルなスーツスタイルにプラスするだけで、上品かつ華やかな着こなしを可能にしてくれる蝶ネクタイ。ワンランク上のフォーマルコーディネートを楽しみたいと考えている方は、ぜひこの機会にチャレンジしてみてください。汎用性の高いデザインのモノを選べば、カジュアルスタイルにも応用できるためおすすめです。