未知の興味をかき立てる、妖怪を題材にした「妖怪漫画」。すぐ隣にいる存在ではない妖怪をテーマにしているのが特徴です。
そこで今回は、妖怪漫画のおすすめをご紹介します。名作や人気作品をラインナップしているので、ぜひチェックしてみてください。
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妖怪漫画のおすすめ|人気
ゲゲゲの鬼太郎
講談社 著者:水木しげる 全13巻完結
妖怪の少年が、人間と関わりながら、古今東西の妖怪と戦いを繰り広げる妖怪漫画です。昭和40年に初めて漫画になってから、複数の雑誌に掲載された本作品。現代でもアニメ化や映画化、舞台化されている妖怪漫画のレジェンド的名作です。
血を輸血する血液銀行に勤めている男は、輸血した血に妖怪の血が混じっていたという報告に驚きます。血を売った人物の住所を追うと、そこには赤ん坊を身籠った妖怪の夫婦が。数ヶ月後夫婦が死に男が墓に埋めると、地中から1人の子供が出てきて……。
個性豊かな妖怪が、次々と登場するのが魅力。鬼太郎の誕生秘話も楽しめるので、アニメや映画で「鬼太郎」に触れた経験がある方にもおすすめです。水木しげるの独特な世界観が好きな方は、ぜひ手に取ってみてください。
幽★遊★白書
集英社 著者:冨樫義博 全19巻完結
1度死亡し霊界探偵となった少年を主人公に、妖怪との熱いバトルを描く妖怪漫画です。1990年に「週刊少年ジャンプ」で連載を開始し、瞬く間に人気作となりました。第39回の小学館漫画賞を受賞しており、アニメ化はもちろん、2023年にはNetflixで実写化もされます。
名の知れた不良である浦飯幽助は、ある日子供を助け事故で死んでしまいます。しかし、霊界にとって、彼の死はまったくの想定外。幽助は案内人・ぼたんから、生き返るための試練として、1つの卵を孵すように言われるのでした。
蔵馬や飛影などかっこいい妖怪キャラも多く、熾烈なバトル描写が魅力。各々にストーリーがあるので、ヒューマンドラマも楽しめます。妖怪が題材の少年漫画らしい熱い作品を探している方におすすめの1作です。
妖怪ウォッチ
小学館 著者:小西紀行 全23巻完結
ある日妖怪が見えるようになった少年が織りなす、ドタバタな日常を描いた妖怪漫画です。ゲームプロジェクトから派生して、「月刊コロコロコミック」にて漫画化された本作品。アニメや映画も大ヒットを記録し、一大ブームを巻き起こしました。
小学5年生の天野ケータは、ある日森で妖怪・ウィスパーと出会います。ウィスパーから貰った不思議な時計「妖怪ウォッチ」を着けたケータは、突如妖怪が見えるように……。こうして彼は、妖怪と関わりながら友達になっていくのでした。
いたずらや悪さをする妖怪が多く登場しますが、ケータが悪を倒すのではなく、友達になろうとするのが魅力。子供向けの平和な妖怪漫画を探している方におすすめの作品です。
うしおととら
小学館 著者:藤田和日郎 全33巻完結
少年と伝説の妖怪がコンビを組み、数々の妖怪と戦う姿を描いた妖怪漫画です。1990年から1996年まで、「週刊少年サンデー」で連載された作品。小学館漫画賞や星雲賞などの賞を受賞しており、2015年にはアニメ化もされています。
寺の息子である蒼月潮は、蔵で槍に貫かれた妖怪と出会います。その妖怪は槍により封印されており、潮に抜くよう頼みました。ほかの妖怪に襲われた幼馴染を助けることを条件に、蔵の妖怪を解放する彼。そこから「とら」と名付けられ槍で脅される大妖怪と、潮の妖怪退治の日々が始まったのでした。
凶悪な大妖怪であるとらには、500年封印されていたこともあり、お茶目でかわいらしい一面もあります。そんなとらと潮の、凸凹コンビが魅力的。主人公コンビが活躍する、バディ漫画が好きな方におすすめの作品です。
犬夜叉
小学館 著者:高橋留美子 全56巻完結
半妖の少年・犬夜叉と少女が、四魂の玉をめぐる戦いに身を投じる姿を描いた妖怪漫画です。1996年から2008年に「週刊少年サンデー」にて連載されていた作品で、高橋留美子の代表作のひとつとして知られています。2000年にはアニメ化もされ、第47回の小学館漫画賞も受賞しました。
戦国時代の日本では、願いを叶える「四魂の玉」をめぐって争いが起きています。そして、半妖の少年・犬夜叉が、巫女・桔梗に封印されて500年後。現代に生きる日暮かごめは古い井戸から、犬夜叉が封印されてから50年後の世界にタイムリープしました。
封印された犬夜叉に出会うかごめ。妖怪に狙われるかごめの体内から、なぜか四魂の玉が出てきました。こうして、2人の玉を狙う妖怪と戦う日々が始まるのでした。
妖怪とのバトルものでありながら、ラブコメも楽しめるのもおすすめポイントです。妖怪の描写がリアルで不気味ではあるものの、独特な絵のかわいらしさやギャグもあり、読みやすいという声も多い作品です。
妖怪漫画のおすすめ|バトル・怪奇譚
怪物事変
集英社 著者:藍本松 既刊19巻
「泥田坊」と呼ばれた半妖の少年が、東京で自分の人生と向き合う妖怪漫画です。2016年から「ジャンプスクエア」にて連載中で、2021年にはアニメも放送されました。物語は、探偵・隠神鼓八千が田舎の村へ、とある任務でやってくる場面から始まります。
怪異専門の探偵である隠神は、田舎の村で「泥田坊」と呼ばれる少年と出会います。実は隠神の目的は、事件の犯人だと思われる泥田坊を殺すこと。しかし、両親に会いたいと話す少年に何かを感じた彼は、泥田坊を東京に連れて帰るのでした。
虐げられて生きてきた、泥田坊こと夏羽。悲しい人生を生きてきたからこそ、感情表現が下手な彼を中心としたヒューマンドラマが魅力です。バトルもありながら、サスペンス要素も楽しめる漫画を探している方におすすめです。
化物語
講談社 原作:西尾維新 作画:大暮維人 全22巻完結
少女に憑いた怪異との対峙を描いた、妖怪漫画です。2006年に発売された同名小説を原作に、「週刊少年マガジン」で連載されていた本作品。2009年にはアニメ化もされています。
空から降ってきた少女・戦場ヶ原ひたぎ。阿良々木暦が受け止めたその少女には、「体重」がありませんでした。戦場ヶ原ひたぎは、1匹の「蟹」に体重を奪われていたのです。
少女たちと暦の掛け合いに、思わず笑ってしまうと話題の作品。闇がある少女はキャラが立っていて、西尾維新独特のセリフ回しも楽しめます。美しい絵柄で描かれる作品に興味がある方におすすめです。
ぬらりひょんの孫
集英社 著者:椎橋寛 全25巻完結
妖怪総大将・ぬらりひょんの血を継いだ人間の戦いと成長を描いた妖怪漫画です。2008年から2012年に、「週刊少年ジャンプ」で連載されていました。2010年と2011年には、それぞれアニメ1期・2期が放送されています。
リクオはぬらりひょんの血を4分の1だけ継いだ、普通の少年。ある日友達のピンチで興奮した彼は、突如妖怪化し驚異的な強さを発揮します。リクオに次の頭を継いでもらえると安心する妖怪たちですが、血の影響で彼は1日の4分の1しか妖怪化できないと判明し……。
普段の真面目で明るいリクオと、妖怪化したときのギャップがかっこいいと話題。表とは違う、妖怪の世界の任侠を描いたおすすめの作品です。
もっけ
講談社 著者:熊倉隆敏 全9巻完結
妖怪を近くで感じる姉妹の、日常の事件を優しく描く妖怪漫画です。2009年まで「月刊アフタヌーン」で連載していた作品で、2007年にはアニメ化もされています。
妖怪に憑かれやすい少女・瑞生には、妖怪が見える姉・静流がいます。ある日瑞生は神社の前で、静流を待っていました。彼女の背中には妖怪が乗っているようで、静流にはそれが見えるとのこと。その後、ある行動によって妖怪の消滅に成功した瑞生ですが、妖怪の正体は神社での願いと関係があるようで……。
派手なバトルはなく、民俗学と絡めた妖怪の物語に引き込まれる作品です。田舎らしくゆっくり時間が流れる漫画ですが、重い描写も多く哲学的な面もあります。ストーリー性を重視した、1話完結の妖怪漫画を探している方におすすめです。
石影妖漫画譚
集英社 著者:河合孝典 全11巻完結
天才絵師が怪事件を解決する妖怪漫画です。2010年に「週刊ヤングジャンプ」で開始した作品で、2012年まで「webYJ」に移籍し連載されました。
江戸時代には、妖怪ばかりを描き続ける不思議な絵師がいました。絵師・烏山石影の絵は、実際に妖怪を見ながら描いたという噂があります。噂を聞きつけたある男は彼のもとを訪ねますが、妖怪を探し歩くのは嫌いだから、事件を解決する条件で情報を集めているという石影。彼の絵は、描いた妖怪を顕現できる不思議な絵で……。
描いた妖怪を出して戦う設定が、斬新と評判の作品です。アクション漫画ですが、ただ妖怪を倒すだけではなく、妖怪の事情にも寄り添っているのがポイント。青年誌らしいドラマもある、妖怪漫画を探している方におすすめの作品です。
妖怪漫画のおすすめ|恋愛・コメディ
夏目友人帳
白泉社 著者:緑川ゆき 既刊29巻
周囲の人物とは違い、妖が見える少年の友人帳をめぐる日々を描いた妖怪漫画です。2007年から「LaLa」で連載中の作品で、6期以上にわたってアニメ化している人気作です。また、2018年には映画化もされました。
妖怪が見えるがゆえに、周囲から孤立している少年・夏目。彼は同じく妖怪が見えた祖母・レイコが所持していた「友人帳」を見つけます。妖怪にとって重要な存在である友人帳を持った夏目は、用心棒・ニャンコ先生と奮闘することになり……。
本作品はハートフルなストーリーが魅力で、妖怪と人間の絆や思いやりを丁寧に描いています。妖怪が活躍する、少女漫画を探している方におすすめです。
鬼灯の冷徹
講談社 著者:江口夏実 全31巻完結
有能な地獄の役人が送る日常を描く、コメディ系の妖怪漫画です。2011年から2020年に「モーニング」で連載されていた本作品は、2期にわたってアニメ化もされています。また、第52回星雲賞ではコミック部門を受賞しました。
人が死後に訪れる、天国と地獄。地獄は272の部署に分かれ、さまざまなトラブルが日々発生しています。冷徹でドSな閻魔大王第一補佐官・鬼灯は、今日も問題解決のため奔走するのでした……。
地獄を舞台にしている漫画ですが、ブラックなコメディが見どころ。誰もが知る妖怪やおとぎ話の世界観を登場させながら、多彩なギャグが繰り広げられます。シュールなコメディ漫画が好きな方におすすめの作品です。
妖狐×僕SS
スクウェア・エニックス 著者:藤原ここあ 全11巻完結
妖怪の血を引く者が集まるマンションを舞台に、少女とSS(シークレットサービス)の日常を描いた妖怪漫画です。2009年から2014年に「月刊ガンガンJOKER」で連載され、2012年にはアニメも放送されました。
妖怪の先祖返りが集う、高級マンション「メゾン・ド・章樫」。マンションに引っ越してきたお嬢様の少女は、SSの御狐神双熾と出会います。SSは不要と話す少女ですが、御狐神は勝手に忠誠を誓っており……。
ラブコメ要素が多いなか、半妖キャラクターが抱える闇描写もポイント。繊細な心理描写も特徴なので、内面を描く妖怪漫画を探している方におすすめの1作です。
繰繰れ! コックリさん
スクウェア・エニックス 著者:遠藤ミドリ 全12巻完結
少女とコックリさんの、ゆるいギャグが楽しめる妖怪漫画です。2016年まで「月刊ガンガンJOKER」にて連載されていた作品で、2014年にはアニメ化もしています。また、スピンオフ漫画も発表されている人気作です。
少女に呼びだされたコックリさんは、鍵を自力で割り部屋に入ります。少女はそんな彼を見ても、まったく動じません。少女の不規則な生活を心配したコックリさんは、いつしか少女と仲良くなり……。
“超虚脱系ゆるふわコメディ”と謳う本作品。ほのぼのとした2人の日常を読みやすく描きます。ゆったりとしたギャグ漫画が好きな方におすすめです。
妖怪アパートの幽雅な日常
講談社 原作:香月日輪 作画:深山和香 全24巻完結
妖怪が住むアパートに引っ越した少年の、温もりに溢れた日常を描く妖怪漫画です。同名小説を原作に、2011年から2021年まで、「月刊少年シリウス」で連載されていました。また、2017年には、アニメも放送されています。
両親を亡くし、親族のもとで育った稲葉夕士。息苦しさを感じていた彼は、寮付きの高校に入学し一安心します。しかし、寮が火事で燃えてしまい、入寮は延期に。そんななか、夕士がみつけた格安のアパートには、驚くべき秘密があり……。
人間との関わりで闇を抱えていた主人公が、妖怪との出会いであたたかさを取り戻していくのが見どころ。人情味に溢れた妖怪漫画を探している方におすすめです。
妖怪漫画にはバトルのイメージがある方も多いですが、ラブコメやほのぼのとした日常系もあります。ぜひ、本記事で紹介したおすすめ作品から、自分の好きなジャンルのお気に入りをみつけて、手に取ってみてください。