年々需要が高まってきているゲーミングPC。家庭用ゲーム機から移行したい、そろそろゲーミングPCを買ってみたいと検討している方も多くいます。しかし、なかにはパーツやスペックについて詳しくなく、選ぶのが難しいと感じている方もいるのではないでしょうか。
そこで今回は、CPUとGPUの関係性や、ゲームをプレイするならなぜインテルのCPUがよいのかを解説。インテル® Core™ i7 プロセッサー搭載のゲーミングPCおすすめモデルもご紹介しているので、購入を考えている方はぜひチェックしてみてください。
※掲載情報は執筆時点のものであり、予告なく価格やスペックが変更される場合があります。
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- 目次
- ゲーミングPCを買う・自作する際にCPU選びが重要になる理由
- ゲームをするならインテルの第13世代CPU搭載モデルを選ぼう
- 各ゲームプレイ時のベンチマーク
- Core i7搭載のゲーミングPCおすすめモデル
ゲーミングPCを買う・自作する際にCPU選びが重要になる理由
GPUはCPUの性能によってフル活用できるかどうかが決まる
ゲームをプレイする場合、映像処理を行うパーツである「GPU」の性能が注目されがち。しかし、どんなにGPUの性能が高くても、そのスペックに見合う「CPU」を選ばなければ、GPUの性能をフルで発揮することはできません。
CPUは、人間の身体でいう「脳みそ」とよく表現されるほど重要なパーツ。CPUの性能がPC自体の性能を左右するため、ゲームだけでなく、動画編集やイラスト制作などのクリエーティブな作業をする方にとっても大切なパーツといえます。
このCPUとGPUの性能差によって生じるパフォーマンス低下のことを「ボトルネック」と呼びます。ボトルネックが発生するような構成の場合、本来出せるはずのフレームレートが出せなかったり、余裕があるはずなのに高画質設定でカクついたりといったことが起こり得るため注意が必要です。
大手BTOメーカーからゲーミングPCを買う場合は、メーカー側がボトルネックが生じないような構成で組むためほとんど心配いりませんが、自作をする方はGPUだけでなくCPUにも気を配るようにしましょう。
ゲームをするならインテルの第13世代CPU搭載モデルを選ぼう
現在、CPUはインテルとAMDという2つの企業が市場シェアを占めています。どちらのメーカーも非常に優れたCPUを販売していますが、インテルに関しては、ゲームに強いCPUとして長年多くのゲーマーから愛されており、最近では特に人気を集めているのが特徴です。
インテルが人気の理由のひとつとして、第12世代になってから、これまでの世代より飛躍的に性能がアップしたことが挙げられます。ゲームに関わるシングルスレッド性能、動画編集等複数のタスク処理に関わるマルチスレッド性能がどちらも向上。最新世代である第13世代のモデルでは、さらに高性能になっています。
これまでは、AMDのRyzen CPUよりも価格面での差があるとされてきましたが、第13世代では概ねコスパがよいと評判。性能・価格どちらの点においても、ゲームをするのであればインテル® CPUがおすすめです。
各ゲームプレイ時のベンチマーク
※おすすめCPUガイド事務局調べ
※【テスト環境】
・共通
マザーボード:ROG STRIX Z790-F Gaming WiFi / CPUクーラー:CORSAIR iCUE H150i ELITE LCD / SSD:インテル® SSD 660p 1TB / 電源: SilverStone ST1000-PTS(1000W)
・インテル® Core™ i7-13700K プロセッサー
GPU:ASUS ROG Strix GeForce RTX™ 4070 Ti 12GB GDDR6X OC Edition
メモリー:DDR5-5600 32GB
・インテル® Core™ i5-13400 プロセッサー
GPU:ASUS ROG Strix GeForce RTX™ 4080 16GB GDDR6X OC Edition
メモリー:DDR5-4800 32GB
上記の画像は、「インテル® Core™ i5-13400 プロセッサー×GeForce RTX™ 4080 16GB」と、「インテル® Core™ i7-13700K プロセッサー×GeForce RTX™ 4070 Ti 12GB」の2つの構成を各ベンチマークテストおよびゲームプレイで比較した結果です。
全体的に見て、CPU性能はやや劣るインテル® Core™ i5-13400 プロセッサーとワンランク上のGPUであるGeForce RTX™ 4080 16GBの組み合わせより、高性能なCPUであるインテル® Core™ i7-13700K プロセッサーと下位モデルであるGeForce RTX™ 4070 Ti 12GBの組み合わせのほうが高いスコアを出していることが分かります。
たとえば、人気MMORPG『ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ』では、「インテル® Core™ i7-13700K プロセッサー×GeForce RTX™ 4070 Ti 12GB」の組み合わせが約1.2~1.3倍スコアを上回っています。FPSゲーム『Call of Duty®:Modern Warfare®Ⅱ』でも同様に、平均25fpsの差がつきました。
また、それぞれ写真・動画編集時のパフォーマンスを計測できるソフト「UL Procyon Video Editing」や「UL Procyon Photo Editing」の数値について、「インテル® Core™ i7-13700K プロセッサー×GeForce RTX™ 4070 Ti 12GB」のほうが約1.1~1.2倍ほどスコアが高い点にも注目。処理にかかる時間がより短くなるため、ゲームを快適にプレイしたい方だけでなくクリエーティブな作業を効率よくこなしたい方にとっても、CPU選びは重要です。
上記のことから、予算を注ぎ込んでワンランク上のGPUを搭載したモデルを購入するよりも、CPU性能が高いモデルを購入したほうがコスパがよいといえます。
特にハイエンドなGPUは値段が非常に高く、1つ上のGPUにするだけでも大きな価格差が生じます。できる限り安くゲーミングPCを手に入れ、かつ性能を重視するのであれば、インテル® Core™ i7 プロセッサー以上のCPUを搭載したモデルを選ぶのがおすすめです。
Core i7搭載のゲーミングPCおすすめモデル
ツクモ(TSUKUMO) G-GEAR GB7J-K231/BRGB2
ARGBライティングに対応した水冷CPUクーラーやケースファンを標準搭載するゲーミングPC。側面のスモークガラスから艶やかに透過するライティングでゲーム部屋を彩れるのが魅力です。
サイズは幅210×奥行き415×高さ400mmのミニタワーサイズで、ゲーミングPCとしてはコンパクト。床下だけでなく、ラックやデスクの上にも置きやすいモデルを探している方におすすめです。前面・底面に防塵フィルターを備え付けているのもポイント。吸気する際にホコリが内部に入り込むのを防げます。
前面上部には、電源ボタンやType-C USBポートなどのインターフェースを搭載。ななめ配置のためアクセスしやすく、簡単に手間なくゲーミングデバイスを接続することが可能です。
ストレージは1TBのM.2 SSDを標準採用。2TBや4TBの大容量タイプにも変更できるため、複数のタイトルをインストールしたい方や、自分のプレイ動画を保存しておきたい方にも向いています。予算に合わせて搭載GPUも選べるため、気になる方はチェックしてみてください。
ドスパラ GALLERIA(ガレリア) XA7C-R47T
140mmの大型ファンが搭載されたハイスペック・ゲーミングPC。低速回転でも風量が大きくしっかりと内部を冷却できるため、静音性を重視する方におすすめです。GPUは「GeForce RTX™ 4070 Ti 12GB」が採用されており、画質設定にもよりますが現行ゲームのほとんどを快適にプレイできる性能があります。
USBポートや電源ボタンなどにアクセスしやすいよう、コンソールパネルに「ななめ45°」の傾斜が設けられているのもポイント。デスク下に置いてもゲーミングデバイスの着脱や起動などの操作がしやすく便利です。
筐体前面には、RGB-LEDライトを搭載。ゲーム部屋の雰囲気に合わせてカラーリングが変えられるほか、光らないゲーミングPCがほしい方向けに消灯することも可能です。性能だけでなくデザインも気になる方に適しています。
パソコン工房 レベルインフィニティ LEVEL-R779-LC137KF-UL2X
インテル最新世代のCPU「インテル® Core™ i7-13700KF プロセッサー」と、NVIDIAの高性能GPU「GeForce RTX™ 4070 Ti 12GB」を搭載したハイスペック・ゲーミングPC。素早い反応と精確な操作が求められるFPSゲームを高フレームレートでブレの少ない映像でプレイしたり、オープンワールドゲームのリアルな映像を高画質で楽しんだりといった、高スペックが要求される用途でゲーミングPCを探している方にぴったりです。
BTOパソコンに搭載されている一般的なメモリー容量は16GBですが、本モデルは標準で32GBと大容量。ゲームプレイ中にDiscordなどの通話アプリを使ったり、1PCでも快適に配信できたりするモデルを探している方にもおすすめです。SSDについても1TBと十分な容量を備えていますが、よりたくさんのゲームをインストールしたい場合は、カスタマイズ画面で1TB以上、もしくは別の保存先として便利な2ndストレージを増設することが可能です。
PCケースは、最長380mmのグラボや高さ166mmまでのCPUクーラーを搭載できる広さなうえ、複数のドライブベイも備え付けられており、拡張性に優れています。性能だけでなく、拡張性やデザイン性も重視したい場合はチェックしてみてください。
※パーツの拡張を行う場合、保証内容を必ず事前にご確認ください。
マウスコンピューター(MouseComputer) G-Tune FZ-I7G70
インテル第13世代のCPU「インテル® Core™ i7-13700KF プロセッサー」と、高性能なGPU「GeForce RTX™ 4070 12GB」を搭載したゲーミングPC。人気FPSゲームを高フレームレートでプレイするのはもちろん、MMORPGなどを美麗なグラフィックで遊べるスペックがあります。性能を重視したい方におすすめです。
メモリーは標準で32GBと大容量。ゲームを起動しながらSNS・攻略サイト等を閲覧したり、複数のアプリを同時に使ったりといった用途でも活躍します。ストリーマー・クリエーター向けのモデルを探している方にもぴったりです。
スライドしてワンタッチで取り外せる「大型ダストフィルター」を搭載しているのもポイント。初めてゲーミングPCを買う方でもホコリなどを掃除しやすく便利。メンテナンス性に優れた製品がほしい場合はチェックしてみてください。
ゲーミングPCを選ぶ際、ついGPUに目が行きがちですが、CPUも性能に大きく関わる非常に重要なパーツです。フレームレートなどは差が顕著に現れるため、スペック重視の方は特に要注目。本記事を参考に、自分に合ったインテル® CPU搭載モデルを選んでみてください。