女性漫画家として有名な「高橋留美子」。アニメ化された作品も多く、さまざまな賞も受賞しています。『うる星やつら』のようなラブコメディを中心に、『犬夜叉』といったバトル漫画から、『人魚の森』のようなシリアスな作品まで幅広く手がけているのも特徴です。

今回は高橋留美子作品のおすすめと魅力をご紹介。気になった作品を手に取って著者の世界観を堪能してみてください。

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• 目次
• 数々のヒット作を生み出す女性漫画家「高橋留美子」とは？
• 高橋留美子のおすすめ漫画
• 高橋留美子漫画の売れ筋ランキングをチェック

数々のヒット作を生み出す女性漫画家「高橋留美子」とは？

高橋留美子は、1978年生まれの女性漫画家です。1981年に『うる星やつら』で第26回小学館漫画賞少年部門、1987年に第18回星雲賞コミック部門を受賞。2002年には『犬夜叉』で第47回小学館漫画賞少年部門を受賞するなど、長年にわたり活躍を続けています。

ラブコメを軸に、ギャグやバトルを展開していく作風を得意としているのが特徴です。魅力的なキャラクター作りにも定評があり、特に女性ならではの感性を生かし、女性キャラクターの繊細な心理描写を描いているのもポイント。世界観が確立されている漫画が好きな方におすすめの漫画家です。

高橋留美子のおすすめ漫画

うる星やつら 新装版

小学館 著者：高橋留美子 全34巻完結

鬼の娘と浮気性の青年の2人が織りなすラブコメディSF作品です。根強い人気を誇る高橋留美子氏の代表作のひとつ。2022年に、連載開始から半世紀近い時を経て再びアニメ化されたことでも話題になりました。

この世の不幸を集めてしまう体質を持つ諸星あたるは、UFOに乗って突如現れた女の子・ラムちゃんの鬼ごっこの相手に選ばれてしまいます。ラムちゃんとの出会いを機に、あたるの人生はより波乱万丈となっていって…。

漫画界に衝撃を与えたといわれている作品。連載当時にブームが巻き起こった高橋留美子作品を読みたい方におすすめです。

犬夜叉

小学館 著者：高橋留美子 全56巻完結

『週刊少年サンデー』で10年以上連載された、高橋留美子の代表作のひとつ。アニメ化をはじめ、さまざまなメディアミックスが行われた作品です。

ある日、戦国時代へタイムスリップしてしまった中学3年生・かごめは、巫女・桔梗によって封印されていた半妖・犬夜叉と出会います。罠にかけられて封印されていた犬夜叉はかごめたちと一緒に、罠をかけた張本人・奈落と「四魂のかけら」をめぐる戦いに身を投じていき…。

はたして、犬夜叉たちは無事に奈落との因縁に結着をつけられるのでしょうか。冒険とロマンスが楽しめる作品が好きな方におすすめです。

めぞん一刻 新装版

小学館 著者：高橋留美子 全15巻完結

未亡人のヒロインに恋焦がれる主人公の一途な姿を描いた、高橋留美子のラブコメ漫画。恋愛漫画の金字塔とも呼ばれる作品のひとつです。

浪人生活を送る五代裕作が住んでいるのは、古びたアパート「一刻館」。個性豊かな住人に邪魔をされ、なかなか勉強に集中できない裕作は引っ越しを考えます。しかし、決意を固めて訪れた管理人室には、新しい管理人と名乗る美しい女性がいたのでした。

女性作家ならではの、女性キャラクターの繊細な心理描写が魅力的な作品。恋愛漫画が好きな方はぜひチェックしてみてください。

らんま1/2 新装版

小学館 著者：高橋留美子 全20巻完結

とある道場や学校を舞台に、周囲の人間を巻き込んだ騒々しい日常と戦いの日々を描いた、高橋留美子のコメディ作品。水に触れると性別が入れ替わってしまう体質を持った主人公が活躍するのが特徴です。

無差別格闘流天道道場の師範・天道早雲には3人の娘がいました。早雲は3人の娘の誰かを、友人・早乙女玄馬の息子・乱馬と結婚させて道場を継がせる魂胆でしたが、娘たちは面識のない男性との結婚を拒絶。そんななか、乱馬が帰国する話が持ち上がりますが、やってきたのはなぜかチャイナ服の女の子とパンダで…。

性別が入れ替わるという奇想天外な設定が、物語にさまざまな展開を生み出しています。高橋留美子作品らしい個性的なキャラクターと、ラブコメを中心としたコメディ要素を楽しみたい方におすすめです。

MAO

小学館 著者：高橋留美子 既刊15巻

『週刊少年サンデー』で連載中の作品。大正時代を舞台に、主人公たちが運命と立ち向かい成長していく姿が特徴です。

黄葉菜花は小学1年生のときに家族そろって事故に巻き込まれますが、自分だけ生き残ります。中学3年になって再び事故現場へ訪れた菜花は、大正時代へタイムスリップして陰陽師の青年・摩緒と運命の出会いを果たすのでした。

『犬夜叉』と共通する要素の多い怪奇ロマン作品なので、同作のファンだった方にもおすすめの作品です。摩緒の生い立ちや、菜花に隠された秘密に注目しながら読んでみてください。

境界のRINNE

小学館 著者：高橋留美子 全40巻完結

死神のような仕事を全うする少年と、霊感を持った少女の2人による「放課後レクイエムコメディー」。『らんま1/2』以来、高橋留美子が久々に挑戦した学園コメディーです。

高校1年生・真宮桜は幽霊が見える体質。入学してから一度も登校していなかった同級生・六道りんねが5月に初めて姿を現します。

りんねは奇抜な外見の少年でしたが、なぜか彼の姿はほかの同級生には見えておらず…。学園・コメディ・バトル・妖怪といった、高橋留美子の世界観を凝縮させた作品を読みたい方におすすめです。

1ポンドの福音

小学館 著者：高橋留美子 全4巻完結

ボクシングを題材にした作品です。2008年には実写ドラマ化もされました。才能はあるのに根性がないボクサー・畑中耕作とシスタ－アンジェラとのラブロマンスを描いています。

試合前でも食事制限ができず、ジムの会長に呆れられている耕作。片思い中のシスターアンジェラに会いに出かけては懺悔をし、励まされています。試合にすら出られない状態に陥るなか、ロードワーク中に殴ってしまったプロボクサーとリング上で戦うことになって…。

はたして耕作がボクサーとして、男としても一人前になって、シスターアンジェラと結ばれる日は来るのでしょうか。スポーツ漫画が好きな方におすすめの高橋留美子作品です。

人魚の森

小学館 著者：高橋留美子 全3巻完結

人魚と不老不死にまつわるエピソードを6編収録した、高橋留美子の作品集です。「人魚シリーズ」と呼ばれる一連の作品のひとつで、全3巻出版されています。

『人魚は笑わない』は、野摺崎という場所を目指している青年・湧太が主人公の物語。彼は、500年前に人魚の肉を食べて不老不死になってしまい、元の身体に戻るために人魚を探していました。山中で人を見つけた湧太でしたが…。

全編を通してシリアスな作風が特徴。従来の高橋留美子作品とは一線を画した、哲学的な側面を持つ作品を読んでみたい方におすすめです。

高橋留美子傑作集 魔女とディナー

小学館 著者：高橋留美子 全1巻

『ビッグオリジナル』で1年に1作発表されていた『高橋留美子劇場』を単行本化した作品集です。表題作をはじめ、全6編を収録しています。

どれだけ食べても太ることのない美魔女に出会った男の運命を描く『魔女のディナー』や、以前浮気していた相手が息子の婚約者として再び目の前に現れる『やましい出来事』。死んでしまった愛犬が、姿を変えて戻ってくる『私のスカイ』などの作品を楽しめます。

いずれの作品も主人公は中年のおじさんで、登場する女性に振り回される姿を描いているのが特徴。哀愁漂う高橋留美子作品を読みたい方におすすめです。

高橋留美子傑作短編集

小学館 著者：高橋留美子 全2巻完結

高橋留美子の短編作品を集めており、才能の開花を感じられる初期短編の傑作集。執筆された順番にアソートしており、著者の変遷を実感できるのも魅力です。

装丁にもこだわった、ファン必見の1冊。デビュー作『勝手なやつら』を皮切りに、『腹はらホール』『黄金の貧乏神』『ダストスパート!!』などを収録しています。

荒唐無稽なギャグや展開が見どころのひとつです。今まで長編の高橋留美子作品しか読んだことのない方は、ぜひ手に取ってみてください。

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