調理次第で餅・おはぎ・赤飯など、ご飯ものからスイーツまで幅広く味わえる「もち米」。もち米は産地・品種・生産年などによって味が異なるため、使用用途・風味・食感などの特徴を参考にしながら選ぶのが大切です。
そこで今回は、おすすめのもち米をご紹介します赤飯・おはぎ・餅・大福などはもち米によって料理の味わいも違いが出るので、ぜひじっくり吟味して選んでみてください。
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もち米の特徴
もち米とは白米の一種で、餅・赤飯・おこわなどの原料に使うお米です。うるち米に混ぜて、炊き込みご飯を作ったり、大福・桜餅・あられなどお菓子作りにも活用したりできます。弾力がある独特の食感を活かす使い方が多いのが特徴的。粘りが強く、冷めても固くなりにくいのが、嬉しいポイントです。
もち米と普通のお米の違いとは?
普段食べているお米は「うるち米」といいます。うるち米は精米すると透明になるのに対し、もち米を精米すると白く不透明になるのが特徴。大きな違いを作っているのは、お米の主要成分であるデンプン成分です。
うるち米のデンプンの成分構成は、アミロース2、アミノペクチン8の割合。もち米のデンプン成分は、アミノペクチン100%で、アミロースを含んでいません。アミノペクチンには、お米の粘りのもととなる、熱水でデンプン糊を生じる性質があります。
もち米のおすすめ
岡萬 岡山で穫れたヒメノモチ
あっさりした風味と食感を持つもち米です。粘りの強さと歯切れのよい食感が特徴。特に赤飯・おこわと相性がぴったりです。古米やパサパサしたお米に混ぜれば、ふっくらとしたもちもち食感が楽しめます。際立つ白さや、噛むたびに感じるやさしい甘さもヒメノモチ特有。コシが強く、よく伸びるのもポイントです。
令和6年に生産したもち米のみを使った、単一原料米。1袋あたりの内容量は5kgです。食感が楽しめる高級もち米を食べてみたい方は、検討してみてください。
ホクレン きたゆきもち
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一定の品質と食味のよさが評価されているもち米です。北海糯・上育糯・風の子もちをかけ合わせた品種で、優れた耐冷性が特徴。安定した生産量に加え、生産地や収穫時期によって風味の差が少なく、毎年同じ味わいのもち米を購入したい方におすすめです。
おこわの食味官能試験では白度とつや、味のよさが評価されています。冷めてもやわらかさや粘りのよさが持続するのも魅力のひとつ。おこわとして食べるのに適したもち米で、つやのあるおこわに仕上がります。内容量は1kgと5kgの2種類。精米済みなのですぐに食べられます。北海道産の単一原料米です。
ホクレン はくちょうもち
北海道で20年以上の歴史を持つもち米です。粘り気が強く、赤飯・おこわなどはもちろん、大福・おはぎなど和菓子を作るのに適しています。
炊いた後も長持ちするやわらかさが魅力。単一原料米で生産地は北海道です。内容量は1kgと5kgを展開しています。家庭用の炊飯器でも炊きやすい手軽なもち米を探している方におすすめです。
水菜土農園 きぬのはだ
そのまま食べてもおいしい、粘り気がある秋田県産のもち米です。できるだけ農薬を使用せず、有機肥料を使って育てた特別栽培米。滑らかな食感を持つ品種で、食感と絹のようにきめ細かい見た目が名前の由来といわれています。もち米ならではの強い粘り気が特徴です。
餅・赤飯・おこわを作るのにぴったり。そのまま食べれば、もちもちの食感が楽しめます。100%同じもち米を使用した単一原料米。令和6年に収穫しています。内容量は900gから10kgまで幅広くラインナップ。餅やおこわ作りに適した減農薬のもち米を探している方におすすめです。
佐々木米穀店 ヒメノモチ 岩手県
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バランスのよい粘りと食感の岩手県産もち米です。岩手の気候と風土がよい地域で栽培されたヒメノモチで、風味豊かな味わいが魅力。しっかりとしたコシも楽しめます。伸びがよく加工しやすいため、餅として食べたい方にもおすすめです。
おこわや赤飯に使うと特有の粒感で、歯切れのよい食感が感じられます。輝くような白い見た目を持つ品種。徹底した品質管理を行っています。1袋の内容量は1kgと10kgがラインナップ。さまざまな料理に合わせやすいもち米です。
今議商店 新潟県産こがねもち米
風味豊かな餅が作れる希少なもち米です。全国で作られるもち米のうち、15%程度しか生産されない品種。大半が原材料として出荷されるため、市販品としての流通量は限られています。粘りとコシの強さ、味のよさに優れているのが特徴です。
餅つきに使うと、懐かしい昔ながらの餅に仕上がります。赤飯・おこわ・おはぎなどはもちろん、ほかのメニューにもおすすめです。令和6年に生産された新米。単一原料米です。精米済みなのですぐに食べられます。1袋の内容量は1kgと5kgを展開。旨みのある餅が作れるもち米です。
新潟辰巳屋 新潟県産 こがねもち 黄金もち
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香り高い新潟県産のもち米です。コシの強さやほのかな甘みも兼ね備えています。同じもち米を100%使用した単一原料米。餅・おこわ・赤飯・おはぎなど、さまざまな料理と相性がよく風味のよさが際立ちます。
本商品は令和6年産の新米です。内容量は1.5kgと5kgの2種類を展開。味わい豊かなもち米を探している方におすすめです。
富永米穀店 佐賀産ひよくもち
全国有数のもち米産地、佐賀県で栽培されたもち米です。焼き餅・雑煮・ぜんざい・赤飯など、オールマイティーに合わせられるバランスのよさが特徴。佐賀県産ひよくもちのみを使用した単一原料米で、1等米のみが入っています。
内容量は1.4kgから30kgまでラインナップ。精米済みなのですぐに使えます。餅をメインにした料理におすすめのもち米です。
山野 茨城県 マンゲツモチ
茨城県で栽培された歯ごたえのよさが際立つもち米です。豊かなコシと弾力の強さがマンゲツモチの特徴。もち米のなかでも特に強いコシを活かして、餅に加工するのがおすすめです。もちろん、おこわを作ってもおいしく食べられます。
本商品は令和6年産の新米。受注後に精米して発送しています。内容量は5〜23kgがラインナップ。米袋に入って届きます。
藤食糧 無洗米 九州産ヒヨクモチ
家庭用としてはもちろん、イベント用にもおすすめのもち米です。研がずに袋から出してすぐに使える、便利な無洗米タイプ。熊本県産のひよくもちを100%使用した単一原料米の商品です。入庫から製造、出荷まで全て自社管理の一貫体制。内容量は1〜5kgを展開しています。
釜に水ともち米を入れて、なじませるようにかき混ぜてから炊くだけで完成。8時間たっぷり水につけておくのがポイントです。詳しい炊き方はパッケージを参考にすれば、簡単に調理できます。通常のもち米と変わらない風味が楽しめる無洗米を探している方におすすめです。
地球畑 有機もち米
有機JAS認証を取得したもち米です。農薬・化学肥料・除草剤を使用しないこだわりの栽培方法がポイント。種稲の消毒にも薬品を使用せず、田んぼや水の管理に工夫を凝らして有機栽培を実現しています。
生産地は熊本県・宮崎県・鹿児島県。明確な産地や品種が表示されない未検査米ですが、定期的に栽培記録の厳格な検査を受けて有機JAS表示をしています。内容量は1kgです。おこわ・赤飯・炊き込みご飯にぴったり。甘みを活かして、桜餅・ぼたもち・大福など、幅広い料理にもおすすめです。
太ももの会 特別栽培米でわのもち白米
栽培が難しく収穫量も少ないため、幻となりつつあるもち米です。山形県の庄内地方で古くから栽培されてきた品種。粘りとコシの強さに加えて香り高さと甘みが際立つ、バランスのよい風味が特徴です。餅にぴったりの味わいに仕上がっています。
農薬を使用せず、有機肥料のみで手間暇かけて育てたもち米。単一原料米で、令和6年に生産された商品です。内容量は1kg。精米時に炭酸ガスを充填し、冬眠米に仕上げて鮮度を保っています。お餅作りにぴったりのもち米を探している方におすすめです。
グラントマト キラッと玄米 もち米
人気のもち米2種類をブレンドした玄米タイプの商品です。粘り・コシ・風味に優れたこがねもちと、白さが際立つヒメノモチを使用。餅にするとこがねもちが持つ歯ごたえのよさと、ヒメノモチの滑らかな食感が楽しめます。よく伸びて甘みのある餅を味わいたい方におすすめです。
もち米のなかでは比較的あっさりした味わい。餅以外にも、赤飯やおこわとよく合います。内容量は、10kgと30kgがラインナップ。一般的な玄米とは異なり、もみ殻・小石・草の実などを取り除いてから出荷しています。食べやすい玄米タイプのもち米です。
くまもとごはん 熊本産 もち米玄米
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玄米が初めての方でも食べやすい、やわらかい食感のもち米です。もちもちとした弾力のある食感もポイント。子供から年配の方まで幅広い年齢層で食べやすい味わいです。初めての方は、白米と本商品を2対1の割合で混ぜて、浸水時間を長めで炊くのがおすすめ。天然塩を入れると、さらにおいしく仕上がります。
有機堆肥と天然ミネラル水で育った熊本県産のもち米。除草剤を使用せずに育てる農法がポイントです。残留農薬検査をクリアしているのも魅力。内容量は2kgです。保存に便利なジッパーが付いています。
もち米の選び方
収穫時期をチェック
もち米を選ぶ際は、収穫時期もチェックしてみてください。お米は収穫時期によって風味が異なります。もち米の新米時期は関東が8月下旬、新潟は9月下旬、東北は10月上旬。新米の収穫時期は西から北上していきます。もち米の新米は、香りと味が強く出るのが特徴です。
市場に出荷する時期は農家・地域・年度によって多少の差がありますが、だいたい10~4月。生産された年の12月31日までに精米・包装されたお米が新米と表記されます。
生産地をチェック
お米は、産地によって品種が異なり、風味や食感も生産地ごとに違いがあります。もち米の生産量が多い代表的な地域は北海道・佐賀・新潟・岩手・熊本です。農家ごとにこだわりがあり、なかには農薬・化学肥料不使用で育てている農家も存在します。
産地や農家によって値段も異なるので、用途や予算も考慮しつつ好みの産地を探してみてください。
容量をチェック
もち米を購入する際は、もち米1合あたり約140gの容量を目安に、できるだけ早く食べきれる量を選ぶのがおすすめです。もち米は、野菜やフルーツと同じように、精米し皮がはがれると酸化して風味が落ちていきます。また、粒感がなくなり、食感も悪くなってしまいます。
さらに、時間が経つことでもち米特有の粘り気も失われるほか、米に含まれる水分によってカビが発生する場合も。鮮度を保ったおいしいもち米を食べるために、食べ切れる量で必要な分だけ購入するのがおすすめです。
パッケージに単一原料米と表記があるモノなら、品種・生産地・生産年度が同じお米が入っています。容量と合わせて鮮度のよさにこだわるならパッケージも確認してみてください。
品種をチェック
こがねもち
こがねもちは、新潟県をはじめ全国5県で生産している品種で、色の白さに定評があります。また、風味のよさと口当たりのよさに加え、粘り気とコシの強さも特徴です。
弾力のあるしっかりした歯ごたえがあるため、煮崩れしにくいのも魅力のひとつ。こがねもちを調理して食べるなら、お雑煮・お汁粉など、煮物料理におすすめです。もちろん、餅としてそのまま焼いたり、赤飯・おこわにしたりと、定番の料理としても楽しめます。
ひよくもち
ひよくもちは、九州のみで生産しており、なかでも佐賀県での生産数が多い品種です。収穫時期は10月中旬以降と少し遅め。名前の一部にあるひよくは、九州の肥沃地帯に由来しています。
ひよくもちの特徴は、コシの強さです。きめが細かく、粘り気も強いのも魅力のひとつ。炊いた後も硬くなりにくいといわれており、餅だけでなくおこわ・赤飯にも適しています。
ヒメノモチ
ヒメノモチは、岩手県をはじめ全国13県で生産している品種で、もち米のなかでは生産量が特に豊富。こがねもちの後継品種として誕生し、豊かな風味を引き継いでいます。また、滑らかな口当たりと、弾力のある食感が特徴です。
ひと粒ずつ独立しており、ふっくらした食感とともに、歯ごたえも感じられます。特有の粒感を活かし、おはぎや団子にするのがおすすめです。さらに、あっさりした味わいのため、赤飯やおこわのほか、炊きこみご飯にしても楽しめます。
はくちょうもち
はくちょうもちは、北海道に作付けが限定されているもち米です。寒さに強く餅質がよいのが特徴。明治時代、入植者たちによって植えられてから品種改良をつづけ、1989年に奨励品種に指定されました。北海道のもち米として人気があり、なかでも生産量が多い名寄市は、日本一のもち米産地といわれています。
冷めても、やわらかさが長持ちするのが特徴のもち米です。粘りが強く、おこわ・赤飯・大福などに適しています。家庭の炊飯器で炊けるのも嬉しいポイント。赤飯やおこわを自宅で気軽に味わえます。
JAS認証有機栽培かどうかをチェック
もち米を選ぶ際は、有機JASマークの有無もあわせてチェックしてみてください。有機JAS規格とは、堆肥で土づくりを行っており、種まき・植え付け前の3年以上、禁止された農薬・化学肥料を使用していないことを示す厳しい規格です。有機JASマークが付いているもち米は、農薬や化学肥料に頼らず作られています。
土壌が本来持つ生産力を発揮させているほか、環境への負担もできる限り軽減するという項目もあります。また、遺伝子組換え技術を使用していないこともチェック。厳しい基準をクリアし、安心して食べられるもち米を選びたい場合は、有機JAS付きのモノを選ぶようにしましょう。
炊飯器を使ったもち米のおいしい炊き方
家庭用の炊飯器を使ったもち米の炊き方をご紹介します。もち米を上手に炊くには、もち米の計量と水加減が重要です。もち米1合は約150g。計量カップで180ccの目盛りを使って計量できます。水加減は、もち米の用途に合わせて調節してみてください。
洗米は計4回。1回目は軽くすすぎ、2〜3回目は水を溜めながら研ぎ洗いして水を捨てます。4回目で軽くすすぎ洗いしたら水を捨てて洗米が完了。もち米1カップに対し、180ccの水を入れて準備がととのいます。水に浸さない状態でも炊けますが、浸す場合は30分を目安に切り上げてみてください。
表面を平らにして炊飯スイッチを押し、炊き上がったら15〜20分間蒸らします。余分な水分を飛ばすのが、光沢のあるもち米を作るコツ。蒸らし終わったら、空気を入れるようにまんべんなく混ぜてほぐします。赤飯やおこわを作る場合は、浸水時間を1〜2時間長めにとり、水加減を1〜2割少なくするのがポイントです。
もち米を使ったおすすめレシピ
簡単中華おこわ
もち米2合は洗ってザルに上げて水気を切り、30分ほど置きます。干ししいたけ4枚を水で戻し、軽く水気をしぼって軸を切り1cm角に。焼き豚100g・たけのこ80gは5mm幅にスライスして、1cm角に切っておきます。
フライパンにごま油を熱し、干ししいたけとたけのこを入れて加熱。もち米を加えてさらに炒めます。焼き豚を加え、生姜のみじん切り小さじ1・ネギのみじん切り大さじ4・酒大さじ1・醤油大さじ1.5を投入。炒めた米を炊飯器に移し入れ、水280ml・鶏がらスープ小さじ0.5を入れて軽く混ぜて炊きます。
炊き上がったら10分程度蒸らし、うずらの卵とごまをお好みで投入。笹の葉で包んでちまき風にしたら完成です。
赤飯
あずき50gは水で洗い、水から茹でます。煮立ってきたら3分ほど弱火で茹でてザルに上げて水切り。同じ要領で2回ほど茹でこぼして、アクをとります。再び、水を入れた鍋にあずきを戻し、中火で加熱。煮立ったら弱火にして、20分ほど蓋をしてあずきを固めに茹でます。そのまま20~30分置いて、あずきと茹で汁を分けておきましょう。
もち米2カップは洗ってザルに上げて水気を切り、30分ほど放置。炊飯器にもち米・茹で汁280ml・水2カップ・塩小さじ1/4を入れて混ぜ、あずきをのせて炊きます。炊き上がったら、底から混ぜ、蓋をして10分ほど蒸した状態に。器に盛り、ごま塩をかけてでき上がりです。
もち米しゅうまい
もち米1カップはといで、水に30分ほどつけておきます。もち米をザルに上げて水切り。ボウルにひき肉300g・玉ねぎ100gのみじん切りを加えてよく練ります。さらに、溶き卵1個・パン粉1/2カップ・片栗粉大さじ2・砂糖大さじ1・醤油大さじ1・塩小さじ2/3・生姜汁を適量投入。さらによく混ぜていきます。
肉だねを2cmぐらいの団子状にして、もち米の上で転がしてまんべんなくまぶすのがポイント。蒸し器で15~20分蒸してでき上がりです。醤油・酢・からしをつけて食べてみてください。
3色おはぎ
もち米2.5カップは洗ってザルに上げて水気を切り、30分ほど放置。炊飯器にもち米と熱湯2.5カップを入れて炊きましょう。もち米が炊き上がったら、水で濡らしたすりこぎで半つぶしにします。
手に水をつけながら、もち米を丸く成形。ラップにあずきあんを広げ、丸めたもち米を乗せて包みます。きな粉やすりごま50gに砂糖大さじ1.5と塩適量を混ぜて、きなこあん・ごまあんも作り、同様にもち米にあんをつけましょう。3色並べて皿に盛りつけて、でき上がりです。
もち米は産地によって風味が変わるのがポイントです。産地のなかでも、こがねもち・ひよくもち・はくちょうもち・ヒメノモチなど、有名な品種は生産農家ごとに特徴が異なります。また、もち米は餅・おはぎ・赤飯など使用用途が幅広いので、調理方法から相性のよい商品を選ぶのもおすすめです。