数ある紳士用ビジネスブランドの中でも、10代~30代とさまざまな年代に人気のポールスミス。1970年にイギリスのノッティンガムにて店をオープンしたのが始まりとされています。1976年にはパリで新作コレクションを開催、1994年にはエリザベス女王より大英帝国勲章に叙勲され、ブレア首相の首相就任式のスーツを担当した歴史ある世界的な一流のブランドです。
自身のデザインに固執しすぎず、優れたものを積極的に取り入れる柔軟な姿勢から、伝統的な技術はそのままに、遊び心のあるデザインが魅力とされています。そんな「ひねりのあるクラシック」と評されるポールスミス。今回は、あらゆる場面で活躍すること間違いなしの上質なメンズ財布をご紹介していきます。
一生ものの財布を見つけるためにポイント1:シーンに合わせたデザイン選び
ポールスミスではさまざまなデザインの財布があり、どれも個性的なアイテムになっています。ブランドの代名詞でもあるマルチストライプの鮮やかな配色は目を惹き、洗練されたデザインは女性からの支持も高いです。しかし、デザインによっては、ビジネスシーンでは派手になりすぎてしまうという側面もあります。全体にカラーやプリントのあるタイプは、プライベートでの使用が望ましいでしょう。
一方、ブラックやネイビーなど落ち着いた色を基調としながらも、ポイントや内側に遊び心のあるデザインも。こちらのタイプはビジネスシーンでも取り入れやすく、TPOに合わせたデザイン選びが重要です。
ポイント2:長財布?二つ折り?機能性で考える
デザインごとに長財布、二つ折り財布と2種類のパターンでの展開があります。長財布はお札を折らずに持ち歩けるので、スマートな出し入れが可能です。スーツとも相性がよく、引き締まった印象となります。次に二つ折り財布ですが、こちらのタイプはポケットにおさまるため、財布を入れるための鞄を用意することなく、楽に使うことができます。
最近では薄くコンパクトなデザインも多数ありますので、普段自分がどのように財布を持ち歩いているのか、またどのようなときに使うのか、イメージを固めたうえで選ぶようにしましょう。
ポイント3:革の種類、特性を知る
ポールスミスの財布はさまざまな種類の革が使われています。皮革の中でも代表的な牛革はもちろん、生後6ヶ月以内の子牛の革を用いたカーフスキンは最も上質とされ、牛革よりもさらにきめが細かい仕上がりになります。
他にも、牛革に比べて通気性がよく、軽量でありながらも摩擦に強い特性を持つ豚革を使用したものも。最近では海外ブランドでも多く扱われ、その価値はさらに上がっています。また、「革の宝石」と称されるコードバンレザーシリーズも。その希少性・質の高さは動物皮革の中では特に高級品とされています。
いずれも使い込むほどに革の風合いが増してきますので、経年変化の深い味わいを感じることができます。同じ革でもエンボス加工や蝋引きなど、加工によっても表情が変わります。革のもつ特性を理解したうえで、お気に入りの財布を選んでいきましょう。
ポールスミスおすすめメンズ財布
ポールスミス(Paul Smith) ブラック×マルチストライプ PSU056-990
ポールスミスといえばこちらのマルチストライプが有名ですね。こちらの一部分のみに柄がプリントされたポイントシリーズは、チラリとさりげなく見えるデザインがおしゃれな長財布です。全体は落ち着いたブラックになっていますので、ビジネスシーンでも使いやすいアイテム。小銭入れはファスナータイプで取り出しやすく、機能性も抜群です。
ポールスミス(Paul Smith) ブラック×マルチストライプ PSU055-990
ひとつめに紹介したものの二つ折りタイプです。荷物をあまり持ちたくない、コンパクトなシルエットがお好きな方にも。このタイプだとスーツのポケットにも入れられます。札入れや小銭入れの内布部分のみが紫になっており、シンプルながらもさまざまなひねりのあるデザインが施されています。二つ折り財布で上品なものをお探しであれば、こちらをおすすめします。
ポールスミス(Paul Smith) インサイドマルチ P075
マルチストライプを内側全面に柄を用いた華やかな長財布。こちらも表面はブラック一色ですので、ポイントシリーズよりもインパクトがほしい方、華やかなデザインが好きな方向けですね。
マルチストライプにはエンボス加工がされており、従来のものよりも鮮やかな発色となっています。主役級の新作アイテムを自分へのご褒美にいかがでしょうか。
ポールスミス(Paul Smith) ラウンドファスナー PSK869
さわやかなネイビーが基調となっています。汚れやキズに強いハードレザー加工が施してあります。マルチストライプ柄のジップがアクセントとなり、シンプルですが存在感のある一点です。内布のワインレッドも魅力的。
ラウンドファスナー式なので札や小銭の出し入れがしやすく、機能性も抜群です。やや大きめですが、すっきりとしたデザインが人気のシリーズです。
ポールスミス(Paul Smith) かぶせ長財布 PSY619
こちらはピッグスキンシリーズの長財布。豚の革は牛革に比べて通気性がよく、軽量でありながらも摩擦に強いという特徴があり、長年愛され続けているポールスミスの代表的な財布です。ホワイトステッチがブラックによく映えるデザイン性の高い仕上がりとなっています。内布の落ち着いたグリーン、差し色で入ったパープルのブランドロゴが上品ですね。
ポールスミス(paul smith) ダブルステッチ P708NN
ステッチつながりでこちらもご紹介。ベーシックなデザインに、ホワイト・レッド・ブルーが絶妙なバランスでステッチされています。カードポケットが10個、他にもポケットが5個と収納スペースが豊富なのも魅力。
牛革のしっかりとした作りになっていますので、最初は硬めかもしれませんが、使っていくうちに柔らかくなり、長く愛用していただけます。
ポールスミス(paul smith) コントラストカラー P936
ブラック・パープル・ターコイズ・ブルーの4色展開。ポップなカラーコンビネーションが鮮やかで、ひねりのあるデザインになっています。ハンドステッチのアクセントがポールスミスらしい二つ折り財布。中のカードケースは取り外し可能ですので、セットでも単体でも使うことができます。コンパクトながらも収納もしっかりできるデザインですので、二つ折り財布派の方には大満足の一点になっています。
ポールスミス(paul smith) NEWコードバン P995
馬の臀部の線維組織の一部分からのみ採れる希少な革、コードバンレザーで仕上げた贅沢な逸品です。コードバンだからこそのなめらかさ、光沢感、光の角度によって生じる濃淡は美しい発色を楽しむことができます。
内側には牛革を使用した高級感あふれる長財布です。使えば使うほど手になじむコードバン。さりげなく施されたステッチが遊び心のあるデザインになっています。
ポールスミス(paul smith) PCワックス J160
PCワックスシリーズの二つ折り財布。蝋引きをした牛革が独特な味を表現しており、他にはなかなかないめずらしい色をしています。使いこむことで蝋の変化を楽しめるのもいいですね。内側には、ピンクやオレンジなどカラフルなパイピングが施されており、ダークトーンの地によく映えます。シンプルすぎない、大人のおしゃれなかっこよさが魅力的なシリーズです。
ポールスミス(paul smith) PCステインカーフ J313
生後6ヶ月以内の子牛の革を使用。最も上質とされるカーフスキンは、大人の牛の革に比べきめが細かいのが特徴。革の表情を生かした染色をおこなっており、血筋や色ムラを味としてあえて残したまま完成させています。そのため同じものはひとつとなく、自分だけの一点を手に入れることができます。計10個のカードポケットやコインケースがファスナー式になっていたりと、使いやすさも兼ね備えられた逸品です。
ポールスミスは1984年日本に進出し、南青山の骨董通りに路面店を構えて以来、その伝統的で確かな品質とひねりのあるデザインが今も人気です。財布だけでなく、名刺入れや手帳など、ビジネスマンの必須アイテムも幅広く取りそろえています。お気に入りの財布を見つけたら、同じデザインでトータルコーディネートができることも魅力的。一点一点の価値がより一層引き立つこと間違いなしです。気を引き締める意味でも、ポールスミスの上質なアイテムを日常に取り入れてみてはいかがでしょうか。