ゲームを通じた社会貢献。

欧米の大企業は、福祉への投資を常に求められます。自社だけが儲かればいい、という姿勢は非難の対象です。

Microsoftは障害者にも扱えるゲームコントローラー「Xbox Adaptive Controller」を発表し、大きな注目を集めています。障害の有無を気にせずゲームができる製品として、今後の展開が期待される製品です。

両手がなくても楽しめる

アメリカという国は、世界中に軍を派遣しています。戦場で四肢を失った傷痍軍人のリハビリ事業には、多くの大企業が出資を行っています。その中でMicrosoftは、両手がなくても扱えるゲームコントローラーを開発。低価格での市場投入を計画しています。

本体には大きなボタンがふたつ。これは、手首から先の運動機能を持たない人でも扱えるように設計されたモノです。

操作系統は拡張可能

Xbox Adaptive Controllerは、たくさんの3.5mmジャックを内蔵。各々の身体に合わせて、ボタンやジョイスティックなどを拡張することができます。

また、従来のMicrosoft製コントローラーと組み合わせて使うことも可能。パッケージにも工夫が凝らされていて、誰でも簡単に開封できる設計です。

企業の利益は度外視

ゲームは、健常者だけのモノではありません。どのような障害を抱えていたとしても、皆が平等にプレイできる。それこそがゲームの在り方ではないでしょうか。

Xbox Adaptive Controllerの販売予定価格は99.99ドル(約1万900円)。はっきり言って、これでは利益が出ないのは明白です。もしかしたら赤字になるのではとも言われています。

しかし、これは社会福祉のための製品です。企業の利益よりも、社会の利益を優先することでこのプロジェクトは花開きます。