「フライトジャケット」は元々海軍や空軍などが着用するモノでしたが、今やカジュアルファッションの定番として知られているアイテムです。

なかでも「MA-1」が有名ですが、ほかにもさまざまな種類があり、それぞれ違いをおさえておくとコーディネートの幅が広がります。そこで今回は、フライトジャケットのおすすめモデルと着こなしをご紹介。興味がある方はぜひ参考にしてみてください。

フライトジャケットの種類

A-2

By: amazon.co.jp

1931年に陸軍航空隊の夏季用フライトジャケットとして採用された「A-2」。ファスナー式を初めて取り入れたフライトジャケットとしても有名で、素材には「シールブラウン」と呼ばれる濃い茶色に染められたレザーが採用されています。襟やパッチポケットが大きめに作られているのも特徴です。

G-1

By: amazon.co.jp

「G-1」は1930年代頃にアメリカ海軍が使っていたジャケットです。襟にボアが付いているのが特徴で、立てて着用することで風を防ぐことが可能。また、腕を動かしやすくするため、ショルダー部分にアクションプリーツが付いています。

B-3

By: amazon.co.jp

「B-3」は1934年に誕生したフライトジャケットです。当時優れた防寒素材のひとつであった羊の毛皮を使用したモデル。-30~-10℃の寒冷地用として開発されました。防寒性の高さが特徴で、米陸軍航空隊の爆撃機搭乗員たちが愛用したともいわれています。

MA-1

「MA-1」とは1940年代頃に開発されたアメリカ空軍用のアウターのこと。リバーシブル仕様のモデルが多く、裏地はレスキューカラーであるオレンジが基本です。素材にはナイロンを用いており、狭いコックピットでも動きやすいようシンプルなデザインに仕上がっています。

B-15

「B-15」はフライトジャケットとして初めて布を採用して作られた「B-10」の後継モデル。素材は綿やナイロンを用いており、フロントファスナーが真ん中より少しずれた位置に配置されているのが特徴です。また、左腕にはペンシルポケットとシガレットケースが付いています。

フライトジャケットの選び方

By: amazon.co.jp

フライトジャケットは、素材により大きく印象が変わります。レザーを採用したアイテムは無骨さと重厚感が魅力。コーディネートの際は野暮ったくならないように工夫する必要がありますが、フライトジャケットならではの男臭さを演出できます。

対して、MA-1をはじめとするナイロン製フライトジャケットは今っぽいスタイルに合わせやすいのがメリット。スポーツミックスコーデはもちろん、デザインによってはきれいめコーデにも取り入れられるため、幅広い着こなしが楽しめます。

また、サイズもしっかりチェックしておきたいポイント。初めて購入する場合は、着こなしやすいジャストサイズのアイテムを選ぶのがおすすめです。

フライトジャケットのおすすめ

アヴィレックス(AVIREX) A-2 プレーン

牛革を採用したメンズフライトジャケットです。レザーの色味やディテールなど、A-2の特徴を継承。本格的なルックスをキープしつつ、伸縮性に優れたポリウレタン入りの生地を用いることで、快適に着用できるタウンユース仕様のアイテムに仕上げられています。

装飾が控えめなので着回しやすく、ワードローブに1着揃えておけばヘビロテアイテムとして活躍。合わせるアイテム次第でロングシーズン着用できるのも嬉しいポイントです。

アヴィレックス(AVIREX) REBUILD COLLECTION G-1 ブラック エーシス


アメリカの人気ミリタリーウェアブランド「アヴィレックス」が手がけるメンズフライトジャケットです。素材には高級感のあるベジタブルタンニングのやぎ革を採用。本革ならではの重厚感を味わいたい方におすすめです。

また、ワッペンをボディに馴染むブラックカラーで統一しているのもポイント。装飾性の高いデザインながら、カラーが落ち着いているため普段の着こなしに取り入れやすいのが魅力です。1枚で存在感があり、シンプルなインナー、ボトムスを組み合わせるだけでコーデが完成します。

アヴィレックス(AVIREX) B-3 シープスキン


羊革を贅沢に使った、防寒性の高いおすすめモデル。寒冷地用フライトジャケットとして開発されたB-3のディテールを再現しています。裏面のファーは肌触りがよく、体をしっかりと包み込んで体温をキープ。冬のメインアウターとして活躍が期待できます。

ボリューム感があり、ザクっと羽織るだけでラギッドなスタイルが完成。ボトムスにはスキニーデニムなど、スッキリとしたシルエットのアイテムを取り入れると好バランスにまとまります。

アヴィレックス(AVIREX) ヴィンテージ B-15C ジャケット

ヴィンテージ品の重量感やディテールを重視して作られたおすすめフライトジャケットです。-10~10℃の「インターメディエイトゾーン」用のフライトジャケットである「B-15C」は、防寒性の高さが魅力。本モデルも密度の高い中綿を用いて優れた防寒性を有する1着に仕上げられています。

カラーは空軍独立記念モデルに採用されていたロイヤルブルーに。落ち着いた深みのある青は普段の着こなしにも取り入れやすく、使い勝手は良好です。デニムと合わせた定番スタイルもどこかクリーンな印象に仕上がります。

アルファインダストリーズ(ALPHA INDUSTRIES) MA-1 ナイロンジャケット USスペック


米軍用品供給メーカーとして長い歴史を持つ「アルファインダストリーズ」を代表するモデルです。超軽量保温ライニングを用いて、動きやすさと防寒性を両立。さらに、ジッパー内側の比翼が風をシャットアウトして保温性を高めます。

本モデルはUSスペックで、身幅や肩周りの作りがゆったりとしているのが特徴です。ビッグシルエットのフライトジャケットをルーズに着こなしたい方におすすめ。汎用性が高く、デニム・スウェット・カーゴパンツなどさまざまなボトムスとの組み合わせを楽しめる1着です。

アルファインダストリーズ(ALPHA INDUSTRIES) CWU-36P U.S.サイズ


ゆったりとしたサイズ感に設計されたUSスペックモデルです。「CWU-36P」は、10~30℃の「ライトゾーン」に対応するフライトジャケット。中綿が入っていないため軽やかな着用感で、風よけのフラップも省かれておりミニマルなデザインが魅力です。

季節の変わり目にサッと羽織るライトアウターとして活躍するのはもちろん、厚めインナーと組み合わせれば寒い季節にも対応可能。着こなし次第でオールシーズン使えます。ガシガシ着回せるフライトジャケットを求めている方は要チェックです。

ロエフ(LOEFF) ラムレザー フライトジャケット


大人の着こなしにマッチするおすすめのフライトジャケットです。A-2をベースとしたデザインで、素材には上質なラムレザーを採用。ルーズさを抑えたシルエットに仕上げられており、上品な雰囲気で着こなせるのが魅力です。

カラーは濃い色味に仕上げられたネイビーと、着こなしやすいブラックがラインナップ。いずれも大人っぽい印象で、スラックスなどきれいめのボトムスともよく合います。

ショット(Schott) NEW STYLE MA-1

無骨で男らしいテイストのアイテムが揃うファッションブランド「ショット」が手がける1着です。MA-1をベースとしつつ、あえて裾のリブを排し、ディテールもシングルライダースを思わせる仕様に。ブランドの個性が光るデザインにおしゃれ心をくすぐられます。

両サイドのポケットに加えて、胸元と袖にジップポケットが設けられており、収納面が優れているのもポイント。基本的にカバンを持ち歩かない手ぶら派の方にもおすすめです。カラーはブラック・セージ・ロイヤルと着こなしやすい定番カラーが揃っています。

ヒューストン(HOUSTON) G-1 レザー ジャケット


1972年から続く日本のミリタリー&アメカジブランド「ヒューストン」のメンズフライトジャケットです。人気の高いG-1を現代的な着こなしにマッチする細身シルエットにアップデート。素材には柔らかなシープスキンを採用しており、着心地も良好です。

首元のボアやフロントのフラップポケット、動きやすさを確保するためのアクションプリーツなど、G-1のディテールを忠実に再現。本格的な作りを堪能しつつ、長く着込んでレザーの経年変化を楽しめる1着です。

ヒューストン(HOUSTON) N-3B フライトジャケット


細部まで再現度を高めた、ブランドのこだわりが光る1着。「N-3B」は-30~-10℃の「ヘビーゾーン」での着用を目的として開発されたフライトジャケットで、防寒性を高めるための工夫が詰め込まれています。

フードにはファーをたっぷりとあしらい、裏側にボアを敷き詰めることで保温性を向上。両胸部分にはハンドウォーマーポケットが設けられています。

カラーはミリタリーテイスト溢れるオリーブドラブと、着こなしやすいブラックがラインナップ。寒さの厳しい日もおしゃれかつ快適に過ごせるおすすめの1着です。

ロスコ(Rothco) MA-1 Flight Jacket


60年以上の歴史を持つアメリカのミリタリーウェアブランド「ロスコ」のMA-1。厚手のナイロン素材を採用しており、耐久性が高いためデイリーにガシガシ着用できます。また、MA-1の特徴のひとつである裏地のレスキューオレンジも再現。リバーシブルで着用可能です。

フライトジャケットの定番カラーはもちろん、パッと目を引く個性的なカラーも揃っておりバリエーション豊富。トライしやすいリーズナブルな価格も嬉しいポイントです。

ユナイテッドアローズ グリーンレーベルリラクシング(UNITED ARROWS green label relaxing) GLR or パテッド オーバー ジャケット

秋冬のメインアウターとして活躍が期待できる中綿入りフライトジャケットです。米軍で採用されている現行型フライトジャケット「CWU-45P」をカジュアルにアップデート。装飾を削ぎ落しミニマルなデザインに仕上げられており、着回しやすいのが魅力です。

また、ゆったりとしたオーバーサイズシルエットも特徴。厚手のインナーも着込みやすく、パーカーやスウェットと合わせた着こなしもおすすめです。カラーはオリーブとブラックがラインナップされています。

ワイパーインク(WAIPER.inc) 米軍 B-15A MOD フライトジャケット


「B-15A MOD」の実物を元に復刻したおすすめモデルです。フロントファスナーが真ん中より少しずれた位置に設置されている点と、首元がスッキリとしたリブニット仕様になっている点が特徴。酸素マスクのホースを固定するための三角形タブも目を引くポイントです。

表地には耐久性に優れたへヴィーコットンを採用。裏面にはアクリルボアが敷き詰められており、防寒性に優れています。ザクっと羽織っても、前を閉めて着こなしてもおしゃれに決まる1着です。

ワイパーインク(WAIPER.inc) 米軍 B-15 フライトジャケット


細部までこだわりが宿るおすすめのB-15フライトジャケットです。「B-15B」から変更された、フロントのボックスタブがデザインのポイント。首元には贅沢にムートンボアを配し、見た目にもあたたかい1着に仕上げられています。

ディテールを忠実に再現しつつ、シルエットや着丈は現代的な着こなしにマッチするよう設計。フライトジャケットならではの無骨さがありながらも、野暮ったくならずに着こなせるよう配慮されています。

シテン(CITEN) L2-Bジャケット by YF


北陸の合繊生地メーカーが手がける、日本製のナイロン生地を採用したおすすめモデルです。デザインのベースとなっているのはライトゾーン用フライトジャケット「L-2B」。現代のスタイリングに合わせやすいようシルエットなどを再設定しているため、普段のコーデにすんなり馴染みます。

カラーはブラックとオリーブがラインナップ。いずれもオレンジカラーの裏地を採用しており、ふとしたときにのぞく鮮やかな色味が着こなしにアクセントを添えます。

アズールバイマウジー(AZUL by moussy) フェイクムートンB-3


人気ファッションブランド「アズールバイマウジー」が手がける、スタイリッシュなB-3フライトジャケットです。適度にボリュームダウンし、タウンユースしやすい1着に。カジュアルな着こなしはもちろん、細身パンツと合わせたきれいめコーデもおしゃれに決まります。

素材にはフェイクムートンを採用しており、リアルムートンに比べて手の届きやすい価格に抑えられているのも嬉しいポイント。1枚羽織るだけで季節感を演出できるおすすめアイテムです。

フライトジャケットの売れ筋ランキングをチェック

フライトジャケットのランキングをチェックしたい方はこちら。