アウトドアシーンで調理をする際にあると便利なのが「ツーバーナーコンロ」。名前の通り、ふたつのバーナーが備わっているので、キッチン並みの環境を手軽に整えられるのが特徴です。
しかし、製品による違いは見た目ではなかなか判断できないもの。そこで今回は、ツーバーナーコンロのおすすめモデルをご紹介します。購入を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。
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ツーバーナーコンロの魅力
アウトドアシーンでの主な熱源は、焚き火・炭火・バーナーの3つ。なかでも、バーナーは比較的容易に火を起こせ、着火後の火力も安定しています。
また、ツーバーナーコンロは2か所同時に火を起こせるのが魅力。一方ではお湯を沸かし、もう一方では炊飯などができるので、スピーディかつ効率的にアウトドアシーンで調理を行いたいときに便利です。
ツーバーナーコンロの燃料は?
ホワイトガソリン
「ホワイトガソリン」は原油から精製される液体燃料。車に使われるガソリン(レギュラーガソリン)とは同種に区分されますが、ふたつはまったくの別物です。ホワイトガソリンの成分は、基本的にはナフサのみで無色透明。レギュラーガソリンはさまざまな添加物が入っており、オレンジ色をしています。
ホワイトガソリンはガス燃料と比べると比較的リーズナブルで燃費も良好。また、風が吹いている場所でも火力が安定しているのが魅力です。
デメリットは着火やお手入れなどに手間がかかること。燃料を送り出して燃焼させるためには、まずタンク内に空気の圧力を加える「ポンピング」と呼ばれる作業が必要です。さらに、使用後にタンクからガソリンを抜く作業も欠かせないので、怠らないように注意しておきましょう。
ガス燃料
CB缶
CB缶は家庭用のカセットコンロなどによく採用されているガス燃料です。手頃な価格と入手性のよさが特徴。コンビニやスーパーなどでも容易に購入できるため、万が一キャンプ中に燃料が切れてしまっても慌てる心配がありません。ただし、寒い場所での使用では、火力が弱まってしまうというデメリットもあります。
気軽にキャンプをはじめてみたいと考えている、初心者の方におすすめの燃料です。自宅とアウトドアでカートリッジの使い回しができるので、ガスを残さずに無駄なく使い切れます。
OD缶
アウトドアでの使用を想定して作られたガス燃料がOD缶です。CB缶と比較してコストは高いものの高火力を出せるのが特徴。また、気温が低い環境下での出力が安定しているため、秋や冬でも快適に使用できます。1年を通してキャンプを楽しみたい方におすすめの燃料です。
ランタンやサブバーナーといったほかの燃焼器具類を同じ燃料で揃えれば、状況に応じて効率的に予備カートリッジが使えるので参考にしてみてください。
ツーバーナーコンロの選び方
火力をチェック
ツーバーナーコンロの火力は、2500〜4000kcal/h程度。使用するシチュエーションや人数にもよりますが、3000kcal/hほどあれば十分といえます。
なお、ガスバーナータイプは風や寒さに弱いので、風よけ対策が重要。一般の家庭用として使う台所グッズの油よけなどを活用するのがコツです。ぜひ試してみてください。
材質や表面加工をチェック
耐久性やメンテナンスのしやすさも、選ぶときの大切なポイントです。そのため、材質や表面塗装などもチェックしておきましょう。
ステンレスやアルミニウムはサビに強く、お手入れが簡単。汚れを拭き取りやすいのがポイントです。なお、製品によってはグリルプレートなどに加工が施されており、焦げ付きにくさに配慮したモデルもあります。
携行性をチェック
ツーバーナーコンロはアウトドアで使用するのがメインのアイテムなので、携行性を考えてサイズや重量もチェックしましょう。収納時のサイズは幅50×奥行40cmほどが主流です。
本体重量は4〜12kgとモデルによって差が大きいため、持ち運びしやすさを重視する方は要注意。また、ツーバーナーコンロ本体だけでなく、燃料の重さも考慮する必要があります。ガス燃料のCB缶やOD缶に関しては、たとえ空になっても持ち帰る必要があるので、使用を検討している方は注意しておきましょう。
燃焼可能時間をチェック
大人数のキャンプなどでツーバーナーコンロをフル活用する場合は、燃焼可能時間をあらかじめ確認しておきましょう。燃焼可能時間は、燃料の種類によって異なります。火力を強火に設定したときの燃料タイプ別の目安はホワイトガソリンなら2時間、ガスOD缶なら1.5時間、ガスCB缶なら1時間程度です。
ツーバーナーコンロのおすすめメーカー
ソト(SOTO)
「ソト」は1978年に設立された工業用バーナーの製造会社「新富士バーナー」のアウトドアブランドです。CB缶と呼ばれるカセットガスを燃料に用いた器具を豊富に取り揃えており、特にバーナーやストーブは人気があります。
同ブランドが販売するいくつかのバーナー製品はアウトドアの定番アイテムとして知られており、ツーバーナーコンロも人気製品のひとつです。
ユニフレーム(UNIFLAME)
「ユニフレーム」は、1985年に新潟県燕市で誕生したアウトドアメーカーです。“ユニークな炎(フレーム)を創造する”を理念としており、日本人のニーズに応えるアウトドア製品を数多く展開しています。
同社の製品は、高品質かつ確かな機能性を備えており、コストパフォーマンスの高さが魅力。シンプルでスタイリッシュなデザインも人気です。
なかでも、バーナーやランタン製品、焚き火台などは人気があり、ツーバーナーコンロも使い勝手は良好。気になる方は、ぜひチェックしてみてください。
プリムス(PRIMUS)
「プリムス」はスウェーデン発の燃焼器具ブランド。高度な燃焼技術を活かした製品を展開しているのが特徴です。
特に、アウトドア専用のストーブには定評があり、1911年に初めて人類が南極点に到達した際や、1953年のエベレスト初登頂時にも同社の製品が使用されていたといわれています。ツーバーナーコンロに関しては、シンプルな操作性や燃焼効率はもちろん、軽量で持ち運びに優れているのも魅力です。
ツーバーナーコンロのおすすめ人気モデル
プリムス(PRIMUS) キンジャ P-CKJ-2
高さを抑えており、安定感のあるフラットボディを採用したツーバーナーコンロです。テーブルに置いて調理しやすい、コンパクトなモデルを探している方におすすめ。1つのOD缶で2つのバーナーに対応する仕様で、燃料を無駄なく消費できるのも特徴です。
ウッドハンドルを搭載したおしゃれなデザインも魅力。耐久性に優れているボディで安心して使えます。ステンレス製の五徳と受け皿は、取り外してお手入れ可能。シンプルな形状で洗いやすく、常に清潔な状態をキープしたい方にもぴったりです。
プリムス(PRIMUS)トゥピケ P-CTK-2
折りたたみ式スタンドを備えているツーバーナーコンロ。スタンドを立てるとバーナーの下に空間ができ、調理器具や食材を置くスペースとして有効活用できます。3~6人での使用におすすめのアイテムです。
天板を閉じてハンドルを倒すと自動的にロックがかかり、移動中に開く心配がありません。また、調理器具の大きさや風の強さに合わせて2段階で調節できる風防を搭載。風が強い場面で火が消えにくく、スムーズな調理をサポートします。
取り外せる五徳で、シンプルな形とあいまってお手入れも簡単。1つのOD缶で2つのバーナーを使える仕様です。
ソト(SOTO) レギュレーター2バーナー GRID ST-528
テーブルトップタイプの薄型ツーバーナーコンロ。五徳までの高さが122mmあるローフォルムで、テーブルの中心に置いて使いやすいのがおすすめポイントです。
持ち運びや保管に便利なトートバッグ型の収納袋が付属しているほか、専用テーブルやハードケースなどオプションも充実しています。
マイクロレギュレーターを搭載し、低温下や連続使用時の火力低下を最小限に抑えられるのもポイント。火口径を従来比で21mm拡張しており、広範囲に効率よく加熱できるように工夫しています。着脱式風防が付属で、強風時に役立つのも魅力です。
ユニフレーム(UNIFLAME) ツインバーナーUS-1900 ブラック LTD 610350
CB缶を使用するタイプながら、パワフルな火力を実現しているツーバーナーコンロです。レギュラーガス3000kcal×2、プレミアムガス3900kcal×2の最大火力を発揮するのが特徴。燃焼部分の熱をCB缶に伝えてあたためるパワーブースターを搭載し、出力ダウンを防ぎながら調理できるおすすめモデルです。
サイドに風防を設けており、風の強いときも安心。火力調節も簡単で、トロ火にもできます。直径5.5mmの五徳を採用し、約26cmの鍋を並べて調理可能です。
ハイパワーと高強度の仕様にマッチするブラックのカラーリングを採用した、スタイリッシュなデザインも魅力。フタを取り外せば、約33cmまでの鉄板も使用できます。
約3.9kgの軽量モデルで、引き出し式ハンドル搭載とあいまって移動も楽に行えるのがポイント。汁受けには汚れに強いステンレスを採用し、拭き取り掃除も簡単にできます。
キャプテンスタッグ(CAPTAIN STAG) エクスギア ガスツーバーナーコンロ UF-17
折りたたむと厚さが約8cmになる薄型のツーバーナーコンロです。車のトランクルームはもちろん、自宅で保管する際にもかさばらない製品が欲しい方におすすめのモデル。本体裏面には取っ手になるくぼみが設けられているため簡単に持ち運べます。汁受け部分にはステンレス素材が使われているのでお手入れが簡単です。
さらに、五徳や風防も取り外して洗えるなどメンテナンス性は良好なので、きれいな状態を保ちたい方にぴったりです。最高出力3000kcal/hのコンロを2口備えており、煮物・焼き物・炒め物などさまざまな料理が楽しめます。
キャプテンスタッグ(CAPTAIN STAG) ステイジャー コンパクトガスツーバーナーコンロ M-8249
圧電点火装置を搭載した扱いやすいモデルです。ツマミを回しボタンを押し込むだけで着火できるので、ライターやマッチを持ち歩く面倒はありません。気軽にキャンプやBBQを楽しみたい、初心者の方におすすめのツーバーナーコンロ。各コンロ3000kcal/hの火力を備えているため、片方でパスタを茹でながらもう片方でソースを作るといった使い方が可能です。
立ち上げたフタと左右に配置した風防で風をしっかりとガード。風が強い場所でも炎があおられにくく安定した火力で料理がおこなえます。外装にダークブルーのメラミン焼き付け塗装を施すなど、おしゃれな見た目も本モデルの魅力のひとつです。
スノーピーク(snow peak) ギガパワー ツーバーナー液出し GS230
最大出力3000kcalのパワフルな火力を発揮するツーバーナーコンロです。専用OD缶を本体に対し、逆さまに倒立させて装着するのが特徴。ガスカートリッジが気化熱によって冷えるのを防ぎ、安定したガス供給を最後まで継続できるおすすめモデルです。
本体手前に左右1つずつオートイグナイタを搭載し、安全に着火できるのもポイント。大型クッカー対応で調理しやすいほか、スノーピークの「アイアングリルテーブル」にセットできる使い勝手のよさも魅力です。
付属の着脱式スタンドを立てて卓上でも使用可能。クッカーサイズを問わず効率よく放熱する「凹型バーナーヘッド」を採用しています。
床面にフッ素加工を施しており、吹きこぼれや油汚れなどを簡単に拭き取れるお手入れしやすさにも注目です。
イワタニ(Iwatani) BBQグリル グリルスター CB-SBG-2
タイヤ付きスタンド搭載した、おすすめのツーバーナーコンロ。本体重量約13kgでも転がして持ち運びでき、駐車場から移動距離があるシチュエーションで役立ちます。手軽かつ安価に入手しやすいCB缶を使用するタイプで、ランニングコストを抑えられるのもポイントです。
スタンド式で本格的なBBQを楽しめるほか、スタンドを取り外せば卓上コンロとしてテーブルに置いても調理可能。最大発熱量はそれぞれ2800kcalで、屋外でも連続燃焼時間片側約70分の安定した火力を発揮します。
ガスの気化を促進するヒートパネル方式により、火力を落とさずにガスを最後まで使い切れる点にも注目です。
CB缶を磁石で固定するマグネット着脱式を採用しており、万一異常加熱すると自動的に外れる仕組み。器具栓つまみが「消」に戻っていないとセットできない構造を採用するなど、安全性にも優れています。
イワタニ(Iwatani) カセットガス テーブルトップBBQグリル CB-TBG-1
豪快なグリル料理を楽しみたい方におすすめのツーバーナーコンロです。専用のグリルプレートを2枚付属しているのが特徴。しっかりとした焼き目の付いたステーキを、手軽に焼き上げられます。
プレートを取り外せば五徳が現われるため、フライパン・鍋・ケトルといった一般の調理器具も利用可能です。
多孔式バーナーを採用しているのも本モデルの特徴。短くした炎を282個の火口から出力することで、2800kcal/hの高火力と優れた耐風性を実現しています。風が強い海辺や河川敷でのBBQで使いやすい製品です。
イワタニ(Iwatani) カセットガス テーブルトップBBQこんろ CB-TBG-2
テーブルの上で料理ができるフラットタイプのツーバーナーコンロ。燃料にCB缶を採用しており横向きに寝かせてセットするのが特徴です。
ガスカートリッジは磁石で簡単に装着できるほか、万が一異常が発生しても自動的に外れるなど、安全性に優れています。アウトドアはもちろん、自宅でも2口コンロを使いたい方におすすめのモデルです。
本製品は、バーナーの位置を低く配置するなど風の影響を受けにくくする設計がされています。また、ヒートパネルを搭載しているのも特徴。コンロの熱でカートリッジを適度にあたため火力の低下を抑えるので、快適に料理をおこなえます。
ロゴス(LOGOS) LOGOS×SENGOKU ALADDIN ポータブル ガス カセットコンロ 2バーナー 81060050
CB缶が外から見えない構造を採用するなど、スタイリッシュな外観が魅力のおすすめツーバーナーコンロ。アウトドアブランド「ロゴス」と石油ストーブブランド「センゴクアラジン」のコラボモデルです。
日本の伝統的な「かまど」をイメージしたおしゃれなデザインが印象的。キャンプサイトに馴染みやすいグリーンカラーを採用しています。
底面がフラットでテーブルに置いて調理でき、右のバーナーが2.9kW、左が2.1kWと左右で炎径が異なる仕様なのも特徴。左でメイン料理、右ではケトルを使って湯沸かしするなど、調理器具に合わせて使い分けできます。耐荷重20kgで、ダッチオーブンなど重量のある調理器具も使用可能です。
取り外せるトップカバーは風防としても活躍。取っ手付きで持ち運びしやすく、ベルトで固定すれば移動時にトップカバーが外れず安全に移動できます。
キャンプシェフ(CampChef) 2バーナーストーブ YUKON YK60LW
アメリカのアウトドアクッキング機器ブランド「キャンプシェフ」が販売するツーバーナーコンロです。
燃料に一般家庭用のLPガスを使用しており、業務用コンロ並みの高火力を備えているのが特徴。7560kcalのバーナーを2つ搭載しているため、火力を必要とするさまざまな料理に対応可能です。大量のお湯が短時間で沸かせるので、大人数分のパスタを素早く茹でるといったシーンで活躍します。
本体に4本の脚と風防を取り付けるだけと、組み立ては簡単。運搬時は分解してコンパクトに持ち運べます。
ウェーバー(weber) スピリット E-215 ガスグリル
本格的なBBQが楽しめる大型のツーバーナーコンロです。燃料にはプロパン(LP)ガスを使用。自宅の庭やビルの屋上などでおこなう、屋外パーティーにおすすめのモデルです。
また、調理台に使える便利な折りたたみ式のサイドテーブルを搭載しています。トングやターナー類が吊るせるフックが付いているなど使い勝手は良好。もう片方のテーブルにはウォーミングラックを備えているため、ソテーなど軽く炒めるような料理にも対応可能です。
本体と焼き網にはホーロー加工が施されています。耐久性に優れているうえ汚れが落としやすく、使用後のお手入れが容易です。
ウェーバー(weber) Q3200 ガスグリル 570121JPN
大人数に対応できるツーバーナーコンロを探している方におすすめのモデルです。63×45cmの大きな調理エリアを確保しているのが特徴。8〜10人で楽しむBBQパーティーにピッタリです。フタに温度計が付いているため、手軽に美味しいオーブン料理が作れます。
また、電子式点火システムや折りたたみ式サイドテーブルを備えるなど、使い勝手のよさも本モデルの特徴です。キャスター付きなので、使い終わった後は簡単に移動できます。
テンマクデザイン(tent-Mark DESIGNS) サイレントツーバーナー
アルコールバーナーを使用するツーバーナーコンロ。ガスより火力が劣るものの、燃焼時に音がしにくい静音性の高さがおすすめポイント。キャンプ場で小鳥のさえずりや川のせせらぎを聞きながら、コーヒーを淹れるようなシチュエーションにぴったりです。
CB缶やOD缶をセットする部分がなく、テーブルに置いて調理しやすいのもポイント。シンプルなデザインでお手入れも簡単です。
なお、スウェーデンのポータブルストーブ関連製品メーカー「トランギア」のアルコールバーナーの使用を前提に設計されている点に留意しておきましょう。
ツーバーナーコンロを活用する際は調理場の環境を整えるために、別途サイドテーブルなどを用意することも重要。食器やキッチングッズを取りやすい場所に置くことで、効率的かつスムーズに料理できます。なお、その際の配置は並列、もしくはL字型にするのがコツです。ぜひ参考にしてみてください。