太陽光や風力を利用した自然エネルギーに新たに、波力が加わりました。

オーストラリアの民間企業が政府とともに数十年の時間と25億円以上を費やしてパース沖に稼働を開始させたのは、波力エネルギーを使用してゼロエミッション発電を可能にする波力発電所CETOです。

この波力発電所は、海底に固定した送水ポンプとブイを使って、波のエネルギーを利用して海水に圧力をかけます。加圧された海水は地上へと送られ、タービンを回転させて発電を行います。電力だけではなく飲料水を約2,000世帯に供給することが可能です。

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従来より波力発電はあったものの、海底に設置したのは初めてであり、台風などによる被害を防ぐことができるといいます。また、海がそこにある限り安定して日夜発電することができるのも、太陽光や風力と比べた利点になります。

クリーンなエネルギー資源として期待されるCETO、今後も2017年稼働を目指してさらに大きな発電機を増やしていくようです。