危険な仕事はロボットにおまかせ。
深い海に沈む難破船に眠る財宝のために、命がけの仕事を続けるトレジャーハンターたち。でも、もうそんな危険なことはしなくても”軽々”と作業がはかどる時代がやってくるかもしれません。今回ご紹介するのは、なんと水中で人間のかわりに、さまざまな仕事をこなしてくれる OceanOne です。なんともけなげな人型ロボットの詳細をこれから見てみましょう。
OceanOne とは?
OceanOne とは、どちらかというと人型というよりは”マーメイド”型の水中ロボット。スクリューで水中を移動し、カメラ装備の頭部と作業のための2本のアームを備えているのが特徴。
輝かしい実績
実は OceanOne はすでに実績を積んだダイバーなのです。これまで人類が捜索することが困難だった、沈没したあのルイ14世の旗艦から花瓶を持ち帰ることに成功。それは船上の人間のオペレーターと OceanOne による貴重な共同作業でした。
まるで自分の手のように…
OceanOne の手は何本かの”指”により構成。センサーにより、対象物を判断してつかむ強さを調節。そしてオペレーターはつかんだ時の”感触”を感じることができるというから、まさに一心同体!
財宝だけでなく、サンゴ礁などのデリケートなものを扱うのも得意な OceanOne。深い海で一人で作業をこなしている姿がけなげですね。
開発したスタンフォード大学によると、水中で潮流の変化が生じても体勢を自動で維持しようとする OceanOne。おかげでオペレーターはほかのことに集中可能。本当に頼もしい"バディ"です。