音を抑えてバイオリンの練習をするのに適した「サイレントバイオリン」。バイオリンの練習がしたくても、環境によっては音を出して演奏するのが難しい場合があります。しかし、サイレントバイオリンであれば大きな音を出さずに演奏が可能です。

そこで今回は、サイレントバイオリンの特徴やおすすめの製品をご紹介します。選び方についても解説するので、サイレントバイオリンの購入を検討している方はぜひ参考にしてみてください。

サイレントバイオリンとは?

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そもそも、サイレントバイオリンとは日本の大手楽器メーカーである「ヤマハ株式会社」の登録商標です。他社からも消音タイプのバイオリンはラインナップされていますが、サイレントバイオリンというのはヤマハ独自の名称となります。

弓と弦の摩擦によって直接音を出すのではなく、電子変換してヘッドホンやスピーカーとの接続により音を奏でるのが特徴。マンションやアパートといった集合住宅で練習する場合でも、音漏れを気にせずに演奏できます。

ヘッドホンで自分の弾いた音を聴くだけではなく、アンプやスピーカーに接続すれば他者に演奏を聴かせることも可能です。

サイレントバイオリンと普通のバイオリンの違い

バイオリンは16世紀頃に誕生したといわれている弦楽器です。一般的にみられるバイオリンの形状は、17~18世紀頃までに確立されており、形を変えず現在に継承されています。弓で弦を擦って出るときの音を木箱で構成しているボディに共鳴させ、響かせた音によって演奏する仕組みです。

一方、サイレントバイオリンは音を共鳴させる木箱のボディを持ちません。通常のバイオリンと同じく弓で弦を擦って演奏しますが、摩擦によるアコースティック音ではなく、電気的に音を奏でるのが特徴です。

楽器から直接共鳴音が出ず静かな環境を維持できるうえ、高価な製品が多いバイオリンと比較して価格も低め。初心者の方が、これからバイオリンの練習を始める場合にもおすすめです。

サイレントバイオリンとエレキバイオリンの違い

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ヤマハのサイレントシリーズを含む、消音での演奏ができるすべてのデジタル式のバイオリンを「エレクトリックバイオリン」や「エレキバイオリン」と呼びます。

サイレントバイオリンは、ヤマハが独自に開発し展開している製品。サイレントバイオリンと各社が展開するエレキバイオリンは、製品によって性能や特徴に違いはあるものの、仕組みや使い方などは基本的に同じモノです。

サイレントバイオリンの選び方

音量をチェック

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サイレントバイオリンは電子楽器のため、音量のボリューム調節ができます。選ぶ際には、用途や目的に応じて音量をチェックしておきましょう。

基本的にすべてのサイレントバイオリンは静音設計で作られています。特にアパートなどの周囲への配慮が必要な環境で練習する場合や、初心者の方などが練習目的で使うのであれば、より音量が小さなタイプがおすすめです。

一方、ライブでの演奏などで使う場合には、大きな音量の出るタイプが適しています。また、大型のアンプに接続すればより大音量での演奏も可能なので、検討してみてください。

価格をチェック

サイレントバイオリンの価格は、10万円以上の製品が主にラインナップされており、高い性能を備えているのが特徴。ヤマハが展開するサイレントバイオリン以外のエレキバイオリンは、グレードによって1万円程度のモノから10万円以上のモデルまで幅広く展開されています。

しかし、なるべくリーズナブルな製品を購入したい場合でも、あまりに安価なモノでは性能も低く、スキルの向上に繋がらないことがあるので注意が必要です。

そのため、初心者の方であっても、しっかりと練習をしたい場合は、10万円程度のモデルがおすすめ。ハイスペックなサイレントバイオリンは、よい音を奏でられるうえ壊れにくいため、長い目でみるとコスパにも優れています。

セット商品ならすぐに演奏できる

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バイオリンはギターなどの楽器のように、本体だけがあれば演奏できるわけではありません。演奏を行うためには本体のほかに、音を出すための弓や松ヤニが必須。また、収納や持ち運びのためのバイオリンケースも必要です。

初心者の方がこれらの道具を揃えるのは大変ですが、なかには演奏に必要な最低限のアイテムがセットになった製品もラインナップされています。

サイレントバイオリンを購入してすぐに演奏をしたい方は、必要な道具がセットになっているかをチェックして選ぶのがおすすめです。

サイレントバイオリンのおすすめ

ヤマハ(YAMAHA) サイレントバイオリンセット YSV104S

演奏に必要な弓と松ヤニに、収納ができるハードケースも付いているサイレントバイオリンセット。「SRT POWERED システム」により、リアルな胴鳴りの感覚や音色の変化を再現したモデルです。

さらに、左右のチャンネルで音量と周波数の特性や、音が到達する時間などをシーンごとに調節可能。よりリアリティのある音色や響きで演奏できるのが魅力です。

また、ネック・駒・テールピース・あご当てといった各パーツもアコースティックバイオリンと同じ配置。初心者の方の練習にはもちろん、普段はアコースティックバイオリンを使用している方も違和感なく演奏できます。

ヤマハ(YAMAHA) サイレントバイオリン SV250

重量やバランスがアコースティックバイオリンとほぼ同じ設計のサイレントバイオリン。テールピース・ネック・ペグなどのパーツもアコースティックバイオリンと同じモノを採用しています。さらに、細部まで高精度な加工が施されているため、違和感がなく演奏できるのが魅力です。

肩当てはほとんどの市販製品を装着できるので、使い慣れたモノで快適な演奏ができます。また、コントロールボックスによって自由に音作りが可能。演奏を行う会場やシーンに応じた音の出力を選択できるのが魅力です。

静かな環境を維持しての練習から、ダイナミックなボリュームでの演奏まで、幅広く使用したい方におすすめです。なお、同モデルには1弦増えた5弦タイプもラインナップされており、さらに広音域での演奏を実現できます。