バイオリン弦は、バイオリンの音色を左右する重要なパーツです。弦の種類によって音質や演奏感が変わるため、楽器との相性を考慮する必要があります。しかし、製品ごとに材質や太さなどが異なるため、どれを選ぶか迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、おすすめのバイオリン弦をご紹介します。選び方のポイントもあわせて解説するので、ぜひ参考にしてみてください。
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バイオリン弦の張り替え時はいつ?

バイオリンの弦は消耗品で、張り替え時期の目安は弦の種類などによって異なります。一般的には、おおよそ1ヶ月から半年程度での交換を考えておきましょう。定期的な弦の交換は、バイオリンの美しい音色を保つ大切なポイントです。
演奏頻度によっても弦を交換するタイミングは変わります。プロの演奏家のなかには、週単位で弦を貼り替える方も。よく演奏する方は数ヶ月ごと、たまに楽しむ方は1年に1回程度の交換を目安にしてみてください。
演奏会や発表会を控えている方は、本番の1〜2週間前に弦を張り替えるのがおすすめです。事前に交換しておくと弦が楽器に程よく馴染み、安定した音質で演奏に臨めます。本番直前の弦切れリスクを減らし、よいコンディションを維持するためにも大事な準備です。
バイオリン弦の選び方
材質をチェック
音色と耐久性のバランスがいいナイロン弦

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ナイロン弦は、ガット弦に似たやわらかく豊かな音色と、スチール弦に近い耐久性を兼ね備えているのが特徴です。扱いやすさと音質のバランスがよいため、多くの方に選ばれています。また、温度や湿度の変化に比較的強い点が魅力です。
ガット弦のようなあたたかみのある音を求めつつメンテナンスの手間を減らしたい、中級者以上の方におすすめ。チューニングの安定性はガット弦より優れており、練習から本番まで幅広く活躍します。取り扱いが容易なので、最初の弦交換にもぴったりです。
製品の種類が豊富で、価格帯の広さもポイント。さまざまな太さ・テンションのモノがあり、自分の好みや楽器に合った弦を見つけやすいのもメリットです。
はっきりとした音色で耐久性のあるスチール弦

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スチール弦は、はっきりとしたクリアな音色で、十分な音量を得やすいのが特徴です。金属製のため耐久性が高く、切れにくいのがポイント。チューニングが安定しやすく、初心者の方でも扱いやすい弦といえます。
主にバイオリンを始めたばかりの方や、メンテナンスに手間をかけたくない方におすすめです。弦が切れにくく長持ちするので、頻繁に交換せずに済みます。習い始めの基礎練習などにも適した弦です。
比較的安価で、手に入れやすいのもメリット。しかし、音質は硬めで、バイオリン特有のやわらかく豊かな響きを求める方にとっては、少し物足りない場合もあります。はっきりした音を好む方は検討してみてください。
豊かであたたかみがある音色が特徴のガット弦

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ガット弦は羊の腸で作られており、豊かであたたかみのある音色が最大の特徴です。バイオリン本来の自然で深みのある響きが得られるので、表現力豊かな演奏を求める方に適しています。倍音が豊かで、聴く人を魅了する音質です。
独特のしなやかさと倍音の豊かさは、ほかの素材の弦では得難い魅力。細かなニュアンスを表現しやすく、音色にこだわりたい中級者以上の方に人気があります。演奏に深みとあたたかみを加えたい方におすすめです。
なお、ナイロン弦やスチール弦に比べてデリケートな点には注意しましょう。湿度や温度の変化に影響を受けやすく、チューニングは安定しにくい傾向があります。また、価格が高めかつ耐久性はやや劣るため、取り扱いには慣れが必要です。
E線のタイプをチェック

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バイオリンの弦セットのなかでも、E線は特に多くの種類が存在します。主な違いは素材や構造、そして楽器への取り付け部分であるエンドタイプです。素材にスチール・クロムスチール・金メッキ・錫メッキを施したモノなどがあり、それぞれ音色と耐久性が異なります。
E線のエンドタイプは、ボールエンドとループエンドの2種類が主流です。ボールエンドの先端にはボールが付属し、テールピースのアジャスターに引っ掛けて使用します。ループエンドは輪っか状になっており、ループエンド専用のアジャスターが必要です。
E線は構造上、ほかの弦に比べて細く巻線がないため、「裏返り」と呼ばれる特有の音が発生する場合があります。テンションの強さとゲージの太さも音質に影響するので、自分の好みや楽器との相性を考慮して選んでみてください。
音の特性をチェック

バイオリン弦を選ぶ際は、材質ごとの音の特性を理解することが大切です。弦によって音の「明るさ」「やわらかさ」「あたたかみ」といった要素が異なります。自分の理想の音を見つけるためにも、演奏したい曲の雰囲気や求める音色に合わせて選んでみましょう。
例えば、スチール弦は明るくクリアで、硬めのしっかりとした音色が特徴です。一方、ガット弦はやわらかく豊かで、あたたかみのある音色が魅力。ナイロン弦は、ガット弦に近いやわらかさを持ちつつ、より扱いやすいバランスのよさがポイントです。
音の特性以外にも、チューニングの安定性や弓に対する反応のよさも演奏のしやすさに関わる重要な要素。倍音が豊かであれば音に深みが増し、表現の幅も広がります。さまざまな特性を比較検討して、自分にぴったりな弦を選んでみてください。
バイオリン弦のおすすめ
Thomastik-Infeld バイオリン4/4弦セット
やわらかくあたたかみのある音色を奏でられるバイオリン弦セット。ナイロンを採用しつつも、ガット弦のような自然な響きと豊かな倍音を実現しています。透明感のある美しい音色と適度な音量感を持ち、バイオリン本来の魅力を引き出す設計です。
チューニングの安定性に優れ、演奏中の音程変動が少ないため、安心して演奏に集中できます。E線・A線・D線・G線の4本セットで、扱いやすい特性から初心者・プロ問わず幅広い演奏レベルの方におすすめです。
Thomastik-Infeld Vision ヴィジョン 4/4バイオリン弦セット VI100
明るく輝きのある音色が特徴的なバイオリン弦セット。高度な合成コア素材を採用しており、純粋で鮮明なサウンドを奏でられます。短いブレーキンタイムで安定したチューニングが可能なため、すぐに演奏を始めたい方にぴったりです。
E弦には多層スチールに錫巻き、A・D・G弦には合成コアにアルミニウムまたは銀巻きを施した構造。温度や湿度の変化にも強い安定性を備えています。オーケストラや室内楽、教育現場など、幅広い演奏シーンに対応したいバイオリニストの方におすすめです。
Thomastik-Infeld Dominant No.131 ヴァイオリン弦 ペルロン アルミ巻 A線 4/4
やわらかくつややかな音色を奏でられるバイオリンA線。ペルロン素材の芯にアルミ巻きを施しており、ガット弦のようなあたたかみと力強い重厚感をあわせ持ちます。豊かな倍音が特徴で、バイオリン本来の美しい響きを引き出す設計です。
ピッチが安定しやすく、演奏をスムーズに進められます。手頃な価格ながら高いコストパフォーマンスを実現しているため、バイオリンを始めたばかりの学生や初心者の方におすすめです。
Thomastik-Infeld INFELD BLUE 4/4 バイオリン弦セット IB100
明るく輝かしい音色を奏でられる高品質なバイオリン弦セットです。ミディアムテンション設計で、優れた調弦安定性と素早いレスポンスを実現。演奏性と音の伸びのバランスが絶妙です。シャープな印象の音色がクリアに響き、演奏表現の幅を広げます。
E弦は錫メッキのカーボン鋼製、A・D線はハイドロニウム巻き、G線はシルバー巻きのハイブリッドコア構造。クラシックからフォークまで、さまざまなジャンルを演奏する方におすすめです。
D’Addario 4/4M PRELUDE バイオリン弦セット Medium J810
ソリッドスチール芯線を採用した高品質なバイオリン弦セットです。独自の製法により、優れた耐久性と安定したピッチを実現。温度や湿度の変化に強いのが特徴です。幅広い演奏レベルに対応する確かな品質を有しています。
あたたかみのある音色と良好なボウレスポンスを兼ね備え、音程精度の高さも魅力。手頃な価格ながらコストパフォーマンスが高いため、バイオリンを始めたばかりの学生や初心者の方におすすめです。
D’Addario バイオリン弦 Ascente セット 4/4M A310
シンセティックコアを採用したバイオリン弦セットです。豊かなオーバートーンと柔軟な表現性を備えつつ、モネル合金の使用によりピッチの安定性と耐久性を高めているのがポイント。あたたかくやわらかな音色と良好なレスポンスで、演奏者の表現力をサポートします。
4/4サイズでメディウムテンションに設計されており、適度な弾き心地と弾力性を実現。演奏技術を向上させたい初中級者から繊細な表現を求める中上級者まで、幅広いレベルのバイオリン演奏者におすすめです。
OPTIMA ゴールドブロカット バイオリン弦 4/4 E 0.26 mmループ プレミアム24K金メッキ 631744
繊細で美しい音色を奏でられるバイオリン弦です。24カラットの金を精巧なプロセスでコーティングした高級E線で、あたたかみのあるまろやかな音色が魅力。楽器の魅力を引き出します。0.26mmの標準的な太さとループエンド仕様により、取り付けは容易です。
気候や温度変化に対して安定した性能を発揮。演奏環境に左右されにくい耐久性を備えています。クリアで力強い高音が特徴なので、音色の繊細さを大切にする演奏者や、質の高い弦を探している方におすすめです。
PIRASTRO Gold E線ループエンド ゴールド バイオリン弦 E3158
やわらかな音色と安定性を両立したバイオリンE線。ゴールドの巻線によりあたたかみのある豊かな音を生み出します。やや太めの音色が特徴です。やわらかめのテンション設計で、弾きやすさも良好。繊細な表現ができます。
E線特有の音のひっくり返りが少なく、安定した演奏が可能。ループエンド仕様で取り付けは簡単なので、音色に敏感な奏者やバッハの無伴奏曲など解放弦を多用する演奏スタイルの方におすすめです。
Imelod バイオリン弦ユニバーサルフルセット
あたたかくやさしい音色を奏でられるバイオリン弦セットです。ニッケル銀巻きの高品質ソリッドスチールコアを使用。E弦にはステンレス鋼線を採用することで高い耐久性を実現しています。酸化に強く長期間使いやすいのが特徴です。
5本入り(E-E-A-D-G)の構成で、チューニングの安定性に優れたピッチ設計により再調整の手間が少なく済みます。4/4から1/4までさまざまなサイズのバイオリンに対応しているため、初めて弦を交換する方にもおすすめです。
PIRASTRO オブリガート バイオリン弦 A.D.G線セット
ガット弦の音色を目標に作られたバイオリン弦セットです。シンセティックコア素材により、木の幹のような豊かであたたかみのある音色を実現。美しい倍音も持ち合わせています。張ってすぐに馴染みやすく、素早く安定した音色を奏でられるのが特徴です。
温度や湿度などの環境変化に強く、全音域で反応が良好。演奏性に優れています。オーケストラや室内楽など、さまざまな演奏スタイルに対応できるため、幅広い奏法を探究したいバイオリニストの方におすすめです。
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バイオリン弦は、材質やゲージ(太さ)、ブランドによって特徴が異なります。求める音色や演奏のしやすさ、楽器との相性を考えることが弦選びでは大切。初心者向けからプロ用まで選択肢は多岐にわたるため、ポイントを押さえることも重要です。ぜひ本記事を参考に、自分に適したアイテムを探してみてください。