ニア・スペースをもっと身近に。
大気圏と宇宙の境界となる高度20-100kmのニア・スペース。その領域の物理的な優位性のために、今のところ、軍事利用の研究開発の競争の場となっている。でも、国際宇宙大学の学生たちは、そのいまだ未踏に近い領域を、もっと身近に活用したい! と考え、実験用プラットフォームを飛ばすことにしました。ではさっそく、Kickstarterのそのプロジェクトをご紹介いたします。
そのミッション
![d6bdad00e11492cc80e581a18534c3ca_original](http://sakidorico.s3.amazonaws.com/wp/wp-content/uploads/2016/01/569dca727203f.png)
このプロジェクトにはどんなミッションがあるのでしょうか?
それは、Universal Near Space Platform (UNSP)というプラットフォームを打ち上げ、誰でも、どこからでも、質の高い実験をニア・スペースで実施できるようにすること。
実験用プラットフォームってどんな感じ?
![3dfb1fe87e645bd3d3beef48055a625a_original](http://sakidorico.s3.amazonaws.com/wp/wp-content/uploads/2016/01/569dca6e55049.gif)
このプラットフォームは特別な気球が4つあるトラス構造物。その先端には、機体のコントロールのためだと思われるプロペラ4基を装備。
その設計により、さまざまな器材などが比較的重量物であっても搭載でき、長期間にわたる実験が可能です。
まずVRカメラから
![0pityn-unspstructure(joe refine) lr screens 1](http://sakidorico.s3.amazonaws.com/wp/wp-content/uploads/2016/01/569dca6bc48c9.png)
どのような実験計画があるのか、現段階では詳細が明らかにされていませんが、まずは、VRカメラを搭載する予定とのこと。
![b06655c1d9806f877c51bc374fd877b3_original](http://sakidorico.s3.amazonaws.com/wp/wp-content/uploads/2016/01/569dca712fb26.png)
Kickstarterのプロジェクトへの出資者が早期に見ることができるVR映像。VRヘッドセットで”体感”するニア・スペースの世界はどんな感じなのでしょう?
足元には地球、目を上げると大気がうっすらと見えるかも。その上方には漆黒の宇宙空間が広がっています。きっと、想像を絶する光景なのでしょうね!
![5470ee656ea93c8cb77363c2fe263e28_original](http://sakidorico.s3.amazonaws.com/wp/wp-content/uploads/2016/01/569dca6fbdce2.png)
メイキング・ストーリー本や新着情報、VR映像への早期アクセス権などのベーシックなセットの出資額が25ドルのUNSPプロジェクト。
子どもに宇宙への興味をもってもらうための第1歩になるかもしれません!
宇宙を"毎日のひとコマ"くらいに身近なものにしたい…という思いの開発チーム。このファンディングに成功して、さらに楽しいスペースプロジェクトを企画してほしいですね!