なんだかか月面宇宙基地のような、カッコいいこの物体は一体……? 正体は、空気を入れるだけで設営できるハイテクテント、ヘイムプラネット(HEIMPLANET)の「THE CAVE」です。2003年にドイツのステファン兄弟によって創設されたヘイムプラネット社のテントは、INFLATABLE DIAMOND GRIDと名付けられた五角形の構造を持つ独特のエアフレーム構造により、素早く立ち上げることができます。
こだわりの”変わったデザイン”
普通の三角形のテントと違い、五角形のドームスタイルは居住性に優れています。また、強風が吹いた時も丸いドーム型より耐久性が高くいことも特徴です。これは「バクミンスターフラーのジオシックドーム理論」で説明されているので、気になる人は調べてみましょう。通常の3人用サイズと同じ大きさで、荷物を入れても最大で大人2人、子供2人が余裕をもって寝られます。
使いやすさはどうなの?
テント内のいたるところに小物収納用のポケットがついていたり、脱いだ靴を置くスペースを作るなど、細かい気配りもまた嬉しいところ。5カ所の換気口があり気温の調整も容易です。70Dナイロン/PUラミネート耐水圧7,000mmのグランドシートは冬山でもしっかり地面からの湿気を防いでくれるでしょう。
ヘイムプラネット(HEIMPLANET)The Cave Gray
金属のフレームがないため、とってもコンパクトに収納(5.2kg)できるのですが、「それって強度は大丈夫なの?」というのも気になるところ。でも何を隠そう、このポリゴングラフィックスのような形は、フラー博士の『ドーム構造理論』によって耐久性と居住性の両方を追求した、”理想の形” なんですよね。空気を入れる支柱部分は5つの空間に分けられており、付属のポンプによって素早く立ち上げられるようになっています。
ヘイムプラネット(HEIMPLANET)The Wedge2人用
金属フレームすらないこの形状が、携帯性の高さを実現。このThe Wedge2人用が、ヘイムプラネット(HEIMPLANET)本来の強みかも知れません。とかく登山やアウトドア用の装備は、荷物の軽量化に頭を悩ませるものなので、3.2kgの重量はなかなか魅力的ですね。骨組み部分に分割式の空気室をもうけることで、いざ空気が漏れた事態にも耐えられる設計になっています。エアーポンプは小型で邪魔にならないように配慮されていますし、3方向に開口部によって風通しが良いのも特徴です。
ヘイムプラネット(HEIMPLANET) The Cave Cairo Camo
ミリタリー調のデザインがカッコいい、The Caveの迷彩カモパターンです。話は変わりますが、「ヌマカ」というのをご存知ですか? 実は、虫除けのメッシュを通り抜けてくる極小の蚊のこと、なんです。こいつに噛まれて朝起きたら酷い事になった人も多いはずですが、HEIMPLANETのメッシュはヌマカをも通さないので安心して眠れます。
見た目が派手なのでキャンプ場で人目を魅くこと間違いなし! 軽量化のためにフレームがない代わりにポンプがあるのですが、そのポンプは荷物にならないようかなりコンパクトに設計されています。設営、撤収も素早くおこなえるので、やはり登山などのハードユースに向いていると言った所でしょうか。頼れる相棒になるアイテムは賢く選びたいものですね。