小麦粘土を知っていますか?

みなさん、粘土と言えば油粘土や紙粘土を思い出しませんか。油粘土は乾燥しづらく、何度も遊べる。紙粘土は、紙を原料として乾燥すると固まる。では、小麦粘土の特徴は……?

今回は、その答えとしてアメリカ生まれの小麦粘土「プレイ・ドー」を紹介します!

世界中の子どもに愛されている小麦粘土のプレイ・ドー

小麦粘土「プレイ・ドー」は1956年に初めてアメリカで発売。これまで世界で約20億個が売れており、日本を含む75カ国の子どもたちの想像力を育んできました。発売したのはアメリカの玩具メーカー「Hasbro(ハズブロ)」。ナーフやジェンガなど“定番”とも呼べる人気商品を数多く手がけています。

プレイ・ドーの人気の秘密は、そのカラフルさと、柔らかいのにベタベタしない絶妙な触感。プレイ・ドーは、小麦と塩、水が主成分で、楽しく遊んでいただけます。専用のケースに保存しておけば、乾燥も防げます。少し固くなってしまったとしても、少しずつ水を足していけばまた柔らかくなります。

現在、日本で販売されているプレイ・ドーは全12色。「プレイ・ドーきほんの4色」として白、赤、黄、青はセットで販売されています。自分で白と赤を混ぜてピンクを作ったり、黄色と青を混ぜて緑を作ったり。各色はもちろん、8色や12色セットも販売されており、混ぜて使用すればさらにたくさんの色を作り出すことができます。

そんな世界中の子どもたちに愛されている、色鮮やかなプレイ・ドーが、もっと楽しくなるセットおもちゃを紹介します。

プレイ・ドーで将来の夢を見つけられるかも

発売当時の「ゆかいなとこやさん」

日本では1978年に発売され、1990年代後半に復刻の声が起きたほど人気の「ゆかいなとこやさん」は、元祖職業シリーズともいえるツールセットです。また、キッチンシリーズでは、ケーキやアイスクリーム、スムージーなど色鮮やかなお菓子を作ることができ、ヌードルセットでは、色鮮やかなパスタも作ることができます。そして、特にユニークなのは床屋さんや歯医者さんになりきれる職業シリーズです。

プレイ・ドーゆかいなとこやさん

「プレイ・ドーゆかいなとこやさん」は、人形に粘土をセットしてハンドルを回せば、むにゅーっと色鮮やかな髪とヒゲが生えてきます。

ハサミで長さを揃えたり、バリカンで一気に刈ったり、クシやドライヤーで整えたり、ヒゲソリでヒゲを切ったり。お花の型のアクセサリーや帽子を作って、頭に乗せることもできるので、床屋さん、美容師さん気分になれます。

プレイ・ドーねんどではいしゃさん

「プレイ・ドーねんどではいしゃさん」では、粘土を歯型に入れて前歯から奥歯まで一本ずつ作って遊ぶことができるこだわり。ひげの生えたおじさんの口にセットできたら歯磨きをしならがら虫歯がないか検診しましょう。


虫歯を見つけたら電動ドリルで穴を開けて治療。治療できないときは思い切って抜歯しちゃいましょう!


歯並びが悪いときは矯正器具をつけたりなど、プロ顔負けの本格的な治療が体験できます。歯医者嫌いの子も歯医者さんが好きになれるかも?

“元”子どもから子どもたちへ伝えられる粘土遊びの魅力

実は「プレイ・ドー」は元々知育教材としてアメリカのオハイオ州で生まれました。子どもの想像力は無限大。カラフルな色と絶妙な触感で、思う存分発揮してもらうために、親や先生もプレイ・ドーを選んだという背景もあります。たくさんの色を用意しているのも、色を混ぜて発見を体験して欲しいという願いを込めています。

粘土遊びの魅力は、室内で遊んでいるのに頭の中で大冒険ができるところ。ちぎって丸めて伸ばして切って、アイスクリームや動物を作ったり、まだ見たことがない宇宙人や未来のロボットを作ってみたり。想像力がある限りモノヅクリやごっこ遊びなど、たくさんの冒険ができます。

そんな大冒険をしてきた“元”子どもたちが、子どもを持ってみて「粘土遊びをやって欲しい」と思ってくれたからこそ、「プレイ・ドー」は長く愛されてきたのかもしれません。