“事実とフィクションを隔てているのは時間だけである”
上記は数々の息を呑むようなデザインのオートバイを創出してきた「Bandit9 Motors」の創始者であり、チーフデザイナーでもあるダリル・ビジャヌエバによる言葉。
実際にそれらの”作品”たちは時空を超えて、フィクションであるはずの世界から現実世界に姿を現したかのような、近未来感あふれるモノばかりです。今回は、Bandit9 Motorsがリリースした最新作「L concept」をご紹介します。
L conceptとは?
L conceptとは、一瞥しただけで目に焼き付いてしまうほどの強烈な個性を放つ美術品クラスのオートバイ。一体型のボディとそこから吊り下げられたかのように見えるエンジンが特徴的な、ひとつひとつが職人の手作りによる、唯一無二の輝きを放つマシンなのです!
凄味さえ感じるデザイン
極限までポリッシュされたメタルな表面。フロントからリアエンドまで直線的に流れるボディ。そこから映画「スタートレック」の宇宙船「エンタープライズ」を彷彿とさせる仕方で、エンジン部分が伸びています。
前後のライトはスリットから強烈な光を放つLED。独特の雰囲気を醸し出しています。そしてボディを真横から見たときに少しくぼんでいるのがサドル。レザーと冷たい金属の対極にある素材同士の化学反応が凄味さえ感じます。
すべてのパーツが動く
どのパーツを取ってみても、当然のことながら、それらは全てL conceptになくてはならない、実際に動く部品のひとつ。125ccの4ストローク空冷エンジンによる最高速度は時速110kmです。
開発チームお気に入りのSF作品へのオマージュであるL conceptは1万950ドル(約115万5900円)です! SFファンでなくても欲しくなる逸品!
どこを見ても鏡面加工のメタルなボディもさることながら、ひとつひとつのパーツの造形美にウットリさせられるL concept。水平に鎮座するダブル・リアショックひとつ取っても、実用的な働きがあるとは思えないほどの美しさです。これはもう一生モノとなることでしょう!