「君の名は。」「天気の子」といった作品を手掛け、日本を代表するアニメーション監督である「新海誠」。なかには、魅力的な作品が多いため、どれから観ればよいかわからない方もいるのではないでしょうか。

そこで今回は、新海誠映画のおすすめタイトルをご紹介します。新海誠を代表する名作から最新作までさまざまな作品を掲載しているので、ぜひ最後までチェックしてみてください。

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新海誠作品のおすすめ

君の名は。 – 新海誠

2016年公開・上映時間:107分

君の名は。

「言の葉の庭」から3年ぶりに製作した新海誠監督の長編アニメーション映画です。人気作といわれ、国内興行ランキング29週連続トップ10入りを果たし、興行収入は250億円を突破しています。

1000年ぶりに接近する彗星イベントが1か月後に迫ったある日、田舎で暮らす女子高生・宮水三葉は不思議な夢を見ます。それは自分が東京の男子高校生になっている夢でした。

一方で、東京で暮らす男子高校生の立花瀧も三葉と同様に田舎の女子高生になっている夢を見ていました。お互いの心と身体が夢のなかで入れ替わっている現象が続いたことで、お互いの存在を知った2人はやがて真実を知るのでした。

都会の街並みと田舎の街並みの美しい美術が見どころです。特に彗星の落下は美しく、挿入歌と相まって爽やかな気分にさせます。また、先が気になるストーリーは見ごたえがあります。新海誠作品を初めて見る方におすすめです。

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天気の子 – 新海誠

2019年公開・上映時間:114分

天気の子

天候の調和が狂っていく時代を背景に生き方を考える少年少女を描いた新海誠作品です。主題歌は前作「君の名は。」の楽曲担当したRADWIMPSが引き続き担当し、日本アカデミー賞の最優秀アニメーション作品賞を受賞しました。

離島から家出をして東京にやってきた帆高でしたが、高校生の身であるため、生活はすぐに困窮してしまいます。生活の糧を得るために仕事を探し、ようやく手にしたのは怪しげなオカルト雑誌のライターでした。ある日、帆高は祈りによって天候を晴れにできる陽菜という少女に出会い……。

新海誠作品の特徴のひとつである美術の美しさが見どころです。本作品は水と光が重要な要素であるため、作画が丁寧に描写されており、リアルな映像が楽しめます。また、ストーリー展開はシンプルであるため、頭に入りやすく、大切な人と共に過ごす大切さがわかりやすく理解できます。

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すずめの戸締り – 新海誠

2022年公開・上映時間:121分

すずめの戸締り

災いの元に立ち向かう少女の冒険を描いた新海誠作品です。日本アカデミー賞の最優秀音楽賞を受賞し、日本のアニメーション作品として千と千尋の神隠し以来のベルリン映画祭コンペ入りをしています。

九州で暮らす女子高生の岩戸鈴芽はある日、鈴芽は旅の青年である宗像草太と出会います。草太は扉を探して旅をしているとのことです。鈴芽は草太の後を追って山中の廃墟に辿り付きますが、そこで古びた扉を見つけるのでした。やがて日本各地で扉が開き始め、扉の向こうからは災いがやってくるとのことで、すずめは扉を閉める旅に出ます。

扉から災いが世界に広がっていく恐怖が見どころです。侵食していく災いと同時に恐怖も段々と広がっていく雰囲気は見ごたえがあります。また、鈴芽の表情が豊かで感情移入しやすい点も見どころです。ストーリーに重きを置く方におすすめです。

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星を追う子ども – 新海誠

2011年公開・上映時間:116分

星を追う子ども

「秒速5センチメートル」以来5年ぶりに手掛けられた新海誠作品です。

山で育った少女のアスナは、父の形見のラジオから聴こえた不思議な唄を聴き、忘れられなくなります。ある日、アガルタという地下世界から来た少年のシュンと出会ったアスナは仲良くなり、シュンは地上の素晴らしさを知ります。しかし、アスナの前から突然姿を消してしまい……。

生者と死者の定義を考えさせる作品で、死者に会おうとするアスナの姿は見ごたえがあります。どのように死者を認識し、生きるとはどのような意味があるのかを問いかける作品です。哲学的な作品が好きな方におすすめです。

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雲のむこう、約束の場所 – 新海誠

2004年公開・上映時間:91分

雲のむこう、約束の場所

津軽海峡を挟んで南北に分断された戦後日本を舞台にした新海誠作品です。新海誠作品としては初の長編アニメーション作品となり、俳優の吉岡秀隆や萩原聖人が出演しています。

戦後、米軍に統治された日本の青森に藤沢浩紀と白川拓也という中学生が住んでいました。2人は津軽海峡を挟んだ北海道にある巨大な塔に憧れ、いつかそこを目指すべく飛行機を密かに組み立てていました。ある夏休みの日、2人は憧れの同級生である沢渡佐由理に秘密を打ち明け、3人は同じ夢を共有します。しかし、佐由理は転校し、塔を目指す夢も宙ぶらりんになり、3年の時が過ぎるのでした。

恋愛描写を含みつつパラレルワールドを描いた新海誠作品らしいファンタジーが見どころです。並行世界の日本や佐由理の睡眠など謎を多く張り巡らせつつも心を重要視した世界観は見ごたえがあります。

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ほしのこえ – 新海誠

2002年公開・上映時間:25分

ほしのこえ

新海誠が個人製作したフルデジタルのアニメーション作品です。個人製作でありながらクオリティの高さから高い評価を得たといわれています。

2046年、中学の同級生で同じ部活に所属する長峰美加子と寺尾昇がいました。3年生の夏に国連軍の選抜メンバーに選ばれた美加子は、翌年に地球を後にします。一方、昇は高校に進学したことで離ればなれになるのでした。

遠く離れた2人はメールで連絡を取り合っていましたが、美加子を載せた宇宙船が太陽系の深淵に向かうにつれて連絡が取りづらくなっていきました。時間が経つにつれて時間のズレが広がっていき、ついに決定的なものになり……。

たった1人で作成したとは思えないクオリティの高さが見どころです。浦島太郎のような時間のズレによって引き離されていく2人は切なさがあります。初期の新海誠作品が見たい方におすすめです。

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秒速5センチメートル – 新海誠

2007年公開・上映時間:63分

秒速5センチメートル

全3作短編を連作にした新海誠作品です。山崎まさよしの「One more time, One more chance」を主題歌にしています。

両想いだった貴樹と明里は、小学校卒業と同時に引っ越しによって離ればなれになってしまいました。中学に進学してしばらくすると引っ越した明里から手紙が届き、貴樹は明里に会いに行くことを決意します……。

中学生、高校生、社会人と成長につれて変化する恋愛観を丁寧に描写しています。見る人によって捉え方が変わる作品であるため、多くの方におすすめです。

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言の葉の庭 – 新海誠

2013年公開・上映時間:46分

言の葉の庭

監督の新海誠が原作、脚本も務めたアニメーション作品です。初の東京を舞台にした映画です。

靴職人を目指す高校生のタカオは、雨が降るたびに学校をさぼり、公園で靴のスケッチをしていました。ある日、謎めいた年上女性のユキノと出会ったタカオは、雨の日だけ出会いを重ねていきます。ユキノは居場所を見失ってしまったとのことで、タカオはユキノのために靴を作ろうとします。

「君の名は。」「天気の子」といった後の作品を彷彿とさせる映像美が見どころです。街並みや雨模様の繊細な美術は美しく、雨の匂いが感じられるようです。また、雨の中でゆっくりと心を通わせていく様子は見ごたえがあります。

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