日本独自の文化や風習に不気味さを付け加えて映画化した日本のホラー映画。なかには、数多くの作品があるため、どれから観ればよいかわからない方もいるのではないでしょうか。
そこで今回は、日本のホラー映画のおすすめタイトルをご紹介します。昭和や平成の名作から最新作までさまざまな作品を掲載しているので、ぜひ最後までチェックしてみてください。
※配信サイト情報は執筆時点のものであり、予告なく配信終了になる場合があります
※商品PRを含む記事です。当メディアはAmazonアソシエイト、楽天アフィリエイトを始めとした各種アフィリエイトプログラムに参加しています。当サービスの記事で紹介している商品を購入すると、売上の一部が弊社に還元されます。
日本のホラー映画おすすめ
リング – 中田秀夫
1998年公開・上映時間:95分

By: amazon.co.jp
鈴木光司のベストセラー小説「リング」を原作にした日本のホラー映画です。日本ホラー映画ブームの火付け役といわれる程の名作で、日本アカデミー賞の話題賞にノミネートされました。
テレビ局でディレクターを務める浅川玲子は巷で噂される1本のビデオテープの存在を知ります。そのビデオテープは「見ると1週間後に死ぬ」といったもので、親戚の娘も犠牲になったとのことです。玲子もそのビデオテープを見てしまったため、元夫で大学講師の高山竜司に相談。分析した結果、三原山の噴火に関係があることを知ります。
身近な物をホラーの題材にすることで恐怖を身近に感じられる点が見どころです。ビデオテープを再生し、テレビの中から出てくる長髪の女性「貞子」の不気味さは背筋がゾクゾクするような不気味さがあります。日本ホラー映画の名作が見たい方におすすめです。
・配信サイト
・Blu-ray / DVD
呪怨 – 清水崇
2003年公開・上映時間:92分

By: amazon.co.jp
惨劇の起きた一軒家に関する呪いをテーマにした日本のホラー映画です。呪怨シリーズの第1作目にあたり、後にさまざまな派生作品が作られました。
ボランティアで徳永家にやってきた女子大生の理佳は俊雄という少年と黒い影の女の幽霊に遭遇します。それから数日後、理佳からの連絡がなくなります。心配した福祉センターの上司が駆け付けるとそこには遺体となった老婆と傍らで呆然とする理佳の姿がありました。警察の捜査が始まると、さらに天井裏から老婆の息子である勝也夫婦の変死体も見つかるのでした。
映像のクオリティが高く、不気味さを繊細に表現しているのが特徴です。また、恐怖表現が多彩で誰もが一度は体験したであろう恐怖を逃れる手法に対して、その手法の中にまで襲ってくる様子は見ごたえがあります。リングと並ぶ日本ホラー映画の名作であるため、何を見たらいいか迷っている方におすすめです。
・配信サイト
・Blu-ray / DVD
八つ墓村 – 市川崑
1996年公開・上映時間:127分

By: amazon.co.jp
岡山県と鳥取県の境にある山村で起きた殺人事件を舞台にした日本のホラー映画です。金田一耕助シリーズのサスペンス映画のひとつでもあり、横溝正史の同名ベストセラー小説を原作にしています。
その昔、懸賞金に目がくらんで8人の落ち武者を惨殺し、殺された武者の祟りによって呪われているといわれる村・八つ墓村がありました。神戸で平凡な暮らしをしている寺田辰弥はある日、祖父を名乗る丑松という男が八つ墓村から訪ねてきます。その日から辰弥の周りで残忍な殺人事件が起き、辰弥の身を案じた諏訪弁護士は名探偵・金田一耕助に依頼をするのでした。
閉鎖的な村を舞台に秘密を守るためなら殺人もお構いなしといった人間の恐怖が見どころです。独自のルールが形成されているため、常識外のことを平気で行う村民の姿は不気味さを感じさせます。また、豊川悦司が演じる金田一耕助は動きにキレがあり、昭和っぽさを感じさせる名演技です。金田一シリーズが好きな方におすすめです。
・配信サイト
・Blu-ray / DVD
仄暗い水の底から – 中田秀夫
2002年公開・上映時間:101分

By: amazon.co.jp
リングを手掛けた監督・中田秀夫と原作・鈴木光司が再び手掛けた日本のホラー映画です。主演に黒木瞳を迎えており、自身初のホラー映画となっています。
夫との離婚によって新生活を始めた淑美は娘の郁子と暮らしていました。しかし、新居では不可解な足音や水漏れといった心霊現象が頻発し、悩みの種となっています。ある日、郁子が子供用のバッグを拾ってきました。そのバッグの中身から未解決の幼女失踪事件の事実につながるものが見つかり……。
水漏れやしたたりといった水をホラーに上手く使用したホラー映画です。日本ホラー映画の基本を踏襲しつつ、母性を感じさせるストーリー展開は見ごたえがあります。ストーリーがしっかりしたホラー映画を見たい方におすすめです。
・配信サイト
・Blu-ray / DVD
着信アリ – 三池崇史
2004年公開・上映時間:112分

By: amazon.co.jp
携帯電話をテーマにした日本のホラー映画です。原作は乃木坂46、櫻坂46、日向坂46といった坂道グループのプロデューサーである秋元康が担当しました。
この世に強い恨みを残した女性が携帯電話を通じて死の予告メッセージを流し、メッセージを受けた者が死亡する事件が発生しました。この呪いによって親友のなつみを亡くした女子大生の由美は自分にも同様の死のメッセージが届きます。呪いの連鎖を断ち切り、事件の真相を追うために由美は動き始めます。
俳優陣の演技力が高く、恐怖を助長させています。当時、普及しきった携帯電話のメール機能を利用して、多くの方がイメージしやすい恐怖を演出しているおすすめの映画です。
・配信サイト
・Blu-ray / DVD
学校の怪談 呪いの言霊 – 落合正幸
2014年公開・上映時間:105分

By: amazon.co.jp
原作は累計270万部を突破し、過去に4本の映画化を果した学園ホラー「学校の怪談」シリーズのひとつである日本のホラー映画です。ダンスグループ「東京女子流」が主演を務めました。
彩乃、未夢、友梨、芽生の高校生4人組は過去に学校で起き、死者も出たガス事故の噂話を聞きました。その日から体育館に不気味な人影が出現したり閉鎖された教室に人の気配を感じたりと心霊現象が起こり始めます。一方、フェイクホラー映像を撮影するために廃校に忍びこんだひとみは霊界につながるといわれる「きつねの窓」を作成します。中を覗きますが……。
ホラー要素を控えめに演者である「東京女子流」のかわいさを引き立てているストーリーが見どころです。トラウマ級の怖い映画は怖くて見られない、「東京女子流」が好きといった方におすすめです。
・配信サイト
・Blu-ray / DVD
残穢(ざんえ) 住んではいけない部屋 – 中村義洋
2016年公開・上映時間:107分

By: amazon.co.jp
第26回山本周五郎賞を受賞した同名のベストセラー小説を原作にした日本のホラー映画です。竹内結子を主演に迎え、佐々木蔵之介、坂口健太郎、滝藤賢一といった実力のある俳優が出演しました。
小説家をしている「私」のもとも届いた一通の手紙。その内容は「住んでいる部屋で奇妙な音がする」といったもので好奇心で私と手紙の送り主である久保さんは調査を開始します。調査の結果、その部屋では過去の住人たちが自殺や無理心中、殺人といった事件を起こしている事実でした。
じわじわと恐怖が忍び寄り、気付いたら取り返しのつかないことになっているといった王道のホラーが見どころです。身近で起こりそうなことをホラーに落とし込んでいるため、否応なく感情移入させられ、自分事のような恐怖を味わえます。王道のホラー映画が見たい方におすすめです。
・配信サイト
・Blu-ray / DVD
来る – 中島哲也
2018年公開・上映時間:134分

By: amazon.co.jp
澤村伊智の小説「ぼぎわんが、来る」を原作にした日本のホラー映画です。原作は第22回日本ホラー大賞で大賞を受賞しており、岡田准一を主演に迎えています。
幸せな新婚生活を送る田原秀樹の会社にある日、謎の訪問者が現れます。取り次いだ後輩は伝言を受けており、「知紗さんの件で」とのことです。知紗とは妊娠した嫁が名付けたばかりの娘の名前で、他の人間が知っているはずがないため、秀樹は戦慄を覚えます。その後、来訪者の正体はわからず、取り次いだ後輩は不審死をとげるのでした。
ホラー要素を基本としつつも社会派問題にも触れている点が特徴です。ネグレストや子育てによるストレスといった人間の業を生々しく描いており、違った恐怖の種類を味わえるおすすめの映画です。
・配信サイト
・Blu-ray / DVD
女優霊 – 中田秀夫
1996年公開・上映時間:75分

現像していないフィルムを発見したことで心霊現象が起きる様子を描いた日本のホラー映画です。後に名作ホラー映画・リングを製作することになる中田秀夫が監督を務めました。
映画監督の村井は昇進したばかりの新米です。初撮影に意欲を見せ、撮影も順調に進んでいました。しかし、テストフィルムを確認すると途中から撮影した覚えのない不思議な映像がありました。端尺フィルムと思って撮影していましたが、実際には未現像のフィルムのようです。しかし、村井はその不思議な映像に見覚えがあり……。
幽霊とも怪物ともいえる女優霊がトラウマ級の恐怖を演出しています。後のリングを彷彿とさせる映像を使った恐怖演出は見ごたえがあります。これぞ日本のホラー映画という作品が見たい方におすすめです。
・配信サイト
・DVD
黒い家 – 森田芳光
1999年公開・上映時間:118分

By: amazon.co.jp
貴志祐介による原作小説を映画化した日本のホラー映画です。日本アカデミー賞の主演女優賞に大竹しのぶ、助演男優賞に西村雅彦がノミネートされました。
昭和生命北陸支社の会社員である若槻慎二は、保険金の請求処理に追われて忙しい日々を送っていました。ある日、若槻は問い合わせの電話を受けます。その電話の内容は「自殺でも保険金は下りるのか」といったものです。女性の様子が思い詰めていた声であったため、思わず若槻は自殺を思いとどまるようになだめますが……。
心霊現象によるホラーではなく、人間の業を感じさせる恐怖が見どころです。狂気とすらいえる登場人物のサイコパスぶりは思わず身震いがするほどで、見ごたえがあります。
・配信サイト
・DVD
ノロイ – 白石晃士
2005年公開・上映時間:115分

白石晃士が監督を務め、リングや呪怨シリーズを手掛けた一瀬隆重がプロデューサーを務めた日本のホラー映画です。
さまざまな心霊現象や怪奇実話を発表してきた作家・小林雅文の実家が全焼するといった事件が発生しました。現場からは妻・景子の焼死体が発見されますが、雅文は行方不明です。雅文は最新作となる「ノロイ」を完成させたばかりでした。
ドキュメンタリー風の斬新な演出が見どころです。ニュース映像や特番のようにテレビ番組を映す形でストーリーが進行していくため、現実感が強く、実際に起きているのではないかと錯覚させる緊迫感があります。ドキュメンタリーが好きな方におすすめです。
・DVD
輪廻 – 清水崇
2005年公開・上映時間:96分

前世の因縁を背負った新人女優に降りかかる災難を描いた日本のホラー映画です。主演に優香を迎え、脚本は監督の清水崇と安達正軌が共同で制作しました。
35年前に起きた群馬での大量無差別殺人事件をモデルにした映画が製作が決定し、主役に新人女優の渚が抜擢されます。しかし、主役決定以降、渚の周りで不気味な少女がたびたび目撃されるようになります。その少女は事件の犯人・大森に殺された大森の娘である千里でした。
千里は渚が演じる役のモデルでもありますが、実際に現場となったホテルを訪れると記憶に導かれるように千里が殺された客室を訪れます。
主演を務める優香の名演技が見どころです。演技力の高さによって自然な恐怖を演出し、見る者を引き込みます。また、ホラーだけでなくサスペンス要素もあり、先が読めないストーリーも見どころです。優香が好きな方におすすめです。
・DVD
らせん – 飯田譲治
1998年公開・上映時間:97分

By: amazon.co.jp
鈴木光司の同名小説を監督の飯田譲治が脚色して公開した日本のホラー映画です。第17回吉川英治文学新人賞を受賞しており、同時公開されたリングの内容を受けて続編としてストーリーが展開されます。
幼い息子を死なせてしまい、自殺ばかりを考えて生きている解剖医の安藤は、ある日、不審死をとげた高山竜司の解剖を担当します。遺体を解剖すると胃の中から暗号の書かれた紙片を見つけました。竜司と安藤は学生時代の同級生であり、その暗号は彼らが学生時代に流行った遊びで使われた暗号でした。
呪いを科学的に解明するといったストーリーが展開が見どころです。ホラー要素を弱め、サスペンス要素を強くすることで知的好奇心が刺激される展開は見ごたえがあります。サスペンスや科学が好きな方におすすめです。
・配信サイト
・Blu-ray / DVD
劇場版 零~ゼロ~ – 安里麻里
2014年公開・上映時間:104分

By: amazon.co.jp
テクモから発売されたホラーゲーム「零」シリーズを実写化した日本のホラー映画です。原作ゲームは8作制作され、累計で130万本のセールスを記録しました。
山間の街にある学校の学園寮で暮らしている月守アヤは、自分の死という幻に襲われます。以降、ショックで自室にアヤは引きこもってしまいますが、以降、学園内で生徒が失踪し、謎の水死体となって発見されるといった事件が発生します。事件の捜査が始まると亡くなった生徒たちがそろって生前にアヤそっくりの少女が写った写真を見ているとわかり……。
神秘的な映像美が見どころのひとつです。水の上を歩いていく神秘的な雰囲気や女性同士の友情や恋慕といった感情は官能的な雰囲気があります。中条あやみが好きな方におすすめです。
・配信サイト
・Blu-ray / DVD
トイレの花子さん – 松岡錠司
1995年公開・上映時間:100分

By: amazon.co.jp
学校や学園の七不思議のひとつとして全国の小学校で知名度が高いといわれるトイレの花子さんを題材にした日本のホラー映画です。
拓也の通う本町小学校では何者かによって小学生が殺される事件が発生していました。そのため、次に狙われるのは自分ではないかと子供たちの間では不安が広がっています。ある日、本町小学校に冴子が転校してきます。容姿端麗、成績優秀ですぐにクラスの人気者になりますが、花子さんが出ると噂されるトイレから出てきたことで、「冴子は花子さんなのではないか」と疑われるのでした。
子供たちの噂話によって翻弄される冴子の様子が見どころです。小学校で起きがちな問題点に切り込んでおり、ホラー映画としてだけでなく、さまざまなことを考えさせられる作品です。
・配信サイト
ミスミソウ – 内藤瑛亮
2017年公開・上映時間:114分

By: amazon.co.jp
押切蓮介によるサスペンス漫画を実写化した日本のホラー映画です。「ライチ☆光クラブ」を手掛けた内藤瑛が監督を務めました。
東京から田舎の中学校に転校した野咲春花は、よそ者として扱われ、陰湿ないじめを受けていました。唯一の味方はクラスメイトの相場晄だけです。いじめを受けながらも春花は耐えていましたが、次第にエスカレートしていき、ついに春花の家が炎に包まれ、家族を失ってしまいます。春花の心は壊れ、復習が始まるのでした。
人間の愚かさを描いたホラーであるのが特徴です。殺人にためらいがなく、涼しい顔で残忍な選択をする春花は難しい役ですが、山田杏奈が見事に演じています。山田杏奈が好きな方におすすめです。
・配信サイト
・Blu-ray / DVD
貞子vs伽椰子 – 白石晃士
2016年公開・上映時間:99分

By: amazon.co.jp
リングと呪怨の日本ホラー映画を代表するキャラクターが共演した日本のホラー映画です。「ノロイ」や「オカルト」といった作品を手掛けた白石晃士が監督を務めています。
見ると貞子から電話がかかり、死が訪れるとされる動画を見てしまった有里という女子大生がいました。一方、入ったら行方不明になるといわれる呪いの家に入ってしまった鈴花という女子高生もいました。呪いによって災いが降りかかってしまった2人を助けるために霊媒師の経蔵はある秘策を考え付きます。
2大日本ホラー映画の設定を上手くまとめ上げ、丁寧な雰囲気づくりをしているのが特徴です。原作にあった設定を活かしつつ、新たな恐怖を演出する様子は見ごたえがあります。リングや呪怨を見た方におすすめです。
・配信サイト
・Blu-ray / DVD
犬神家の一族 – 市川崑
1976年公開・上映時間:146分

By: amazon.co.jp
横溝正史の同名小説を原作にした日本のホラー映画です。主演の金田一耕助は石坂浩二が務めました。
製薬王・犬神佐兵衛。犬神財閥の創始者である彼は遺言を残して他界しました。莫大な遺産の相続争いを予期して犬神家の顧問弁護士の助手を務める若林は、金田一耕肋に助けを求めますが、若林は金田一と会う前に何者かに毒殺されてしまいます。この殺人がこれから始まる壮絶な殺人事件の始まりでした。
丁寧な作りの美術と美術を引き立たせるカメラワークが見どころです。山国特有の閉塞感をカメラワークによって上手く演出しており、昔の作品で現代のような技術がないにもかかわらず閉じ込められているかのような雰囲気を感じられます。名作が見たい方におすすめです。
・配信サイト
・Blu-ray / DVD
トリハダ 劇場版 – 三木康一郎
2012年公開・上映時間:87分

By: amazon.co.jp
2006年に放送が開始され、シリーズとして人気を博した「トリハダ」シリーズの劇場版となる日本ホラー映画です。
家電メーカーのコールセンターで働くひかりは、地味だけど真面目に働く社員でしたが、一方で上司の中村と不倫といった秘密も抱えていました。ある日、クレーム対応で疲れて帰宅したひかりは隣の住人がクレーマーだと気付き……。
心霊現象よりも人間の方が怖いといったスタイルの作品です。シャンプーに血が入っていたりお裾分けでもらったシチューに舌が入っていたりとリアルに想像してしまう恐怖は見ごたえがあります。人的な恐怖が好きな方におすすめです。
・配信サイト
あのコはだぁれ? – 清水崇
2024年公開・上映時間:107分

By: amazon.co.jp
ミンナのウタを手掛けた清水崇が監督を務める最新の日本のホラー映画です。元NMB48のメンバーで現在はマルチタレントとして活躍する渋谷凪咲が主演を務め、日本アカデミー賞の新人俳優賞を受賞しました。
夏休みに臨時教師として補習クラスを担当していた君島ほのかはある日、自分の目の前で女子生徒が突然飛び降り自殺をするといった現場に遭遇します。あまりに不可解な死と教室にいるはずのない生徒の謎に対してほのかはあることに気付きます。補習を受ける生徒たちと共にほのかはある真実に辿り着き……。
清水崇監督が得意とする心霊現象が楽しめるおすすめのホラー映画です。屋敷の不気味さや死に際の音を録音したカセットテープなど背筋が凍る演出は見ごたえがあります。
・配信サイト
・Blu-ray / DVD
事故物件 恐い間取り – 中田秀夫
2020年公開・上映時間:111分

9件の事故物件に住んだ芸人・松原タニシの実体験を記したノンフィクション「事故物件怪談 恐い間取り」を実写化した日本のホラー映画です。
売れない芸人である山野ヤマメは先輩からの無茶ぶりとテレビ出演、家賃の安さから殺人事件が起きたとされる事故物件に引っ越します。引っ越した部屋は一見すると普通でしたが、部屋を撮影すると謎の白い物が映りこんだり音声が乱れたりと不可解な現象が起きました。その様子をテレビで公表すると番組は盛り上がり、ヤマメは事故物件を転々とします。
グロテスクな表現はなしで、心霊現象を中心とした演出が見どころです。視聴後の夜中にふと聞こえる物音や水が滴る音に敏感になってしまうような心霊現象の数々は見ごたえがあります。実話をもとにしているため、ノンフィクションが好きな方におすすめです。
・配信サイト
・Blu-ray / DVD
感染 – 落合正幸
2004年公開・上映時間:99分

君塚良一の原案をもとに監督である落合正幸が脚本を書いた日本のホラー映画です。主演に多くのドラマや映画で活躍する佐藤浩市を迎えています。
経営危機を抱えていた中央病院である夜、医療ミスによる死亡事故が発生しました。担当医であった秋葉は内科医師の魚住から提案され隠ぺい工作を画策します。ただでさえ大変な中、内臓が溶けるといった不可思議な症状の急患が運ばれます。未知のウイルスであるようだったため、自分たちの手には負えないと受け入れを拒否。しかし、研究欲に駆られた医師・赤井によって患者を受け入れてしまうのでした。
パンデミックの恐怖を描いており、症状が目に見えて命を脅かすものだとわかるため、忍び寄る恐怖が感じられます。少し前まで人間だったものが悲痛な叫びを訴える様子は背筋が凍るような感覚になります。医療ホラーが見たい方におすすめです。
・DVD
牛首村 – 清水崇
2022年公開・上映時間:115分

By: amazon.co.jp
「犬鳴村」「樹海村」に続く恐怖の村シリーズとなる日本のホラー映画です。実在の心霊スポットを舞台に怪奇現象が起きる様子を描いています。
奏音はある心霊動画を視聴した際に驚愕します。その内容は自分そっくりな女子高生が無理矢理に牛首マスクを被せられ、廃墟に閉じ込められるといったものです。奏音は胸騒ぎと不安を拭いきれず、動画が撮影された富山県の坪野鉱泉に向かいますが……。
閉鎖的な村にある古いしきたりを使って不気味な雰囲気を丁寧に表現している作品です。また、景色や映像が美しく、恐怖を引き立たせているため、感情移入がしやすいおすすめの映画です。
・配信サイト
・Blu-ray / DVD
サユリ – 白石晃士
2024年公開・上映時間:108分

By: amazon.co.jp
「ハイスコアガール」で知られる押切蓮介による同名漫画を実写化した日本のホラー映画です。主演にドラマやNHK連続テレビ小説で活躍した南出凌嘉を迎えています。
夢のマイホームに引っ越してきた神木家は新生活早々、どこから聞こえるかわからない奇怪な笑い声と共に家族が死んでいくといった事態が発生します。この異常事態はマイホームに棲みつく幽霊・サユリが原因でした。神木家の長男である則雄の前にもサユリは現れ、則雄はパニックに陥ります。しかし、認知症だったはずの祖母がはっきりと意識を取り戻し、2人でサユリに立ち向かうのでした。
ホラー演出の中にコメディ要素があるため、気軽に見られる作品です。原作者である押切蓮介の独特でシュールなコメディを丁寧に再現しているため、怖いけれどクスっと笑える要素があります。原作が好きな方におすすめです。
・配信サイト
・Blu-ray / DVD
シライサン – 安達寛高
2020年公開・上映時間:99分

By: amazon.co.jp
ファッションモデルや女優である飯豊まりえの単独初主演となる日本のホラー映画です。監督の安達寛高にとっても初の長編監督であり、脚本も担当しました。
眼球が破裂して死亡するといった事件が連続して発生しました。遺体には不思議な特徴があり、いずれも死因は心臓麻痺、死ぬ直前に何かに怯え、憑りつかれた様子があるといったものです。親友を目の前で失った瑞紀と弟を失った春男は、2人共大事な人を亡くした縁で事件を捜索し、事件に深く関わる詠子を探し出しますが……。
伏線や細かい演出をあちこちに散りばめてあり、徐々に侵食していく恐怖が感じられる作品です。恐怖演出はマイルドであるため、あまりにも怖いホラー映画は苦手といった方におすすめです。
・配信サイト
・Blu-ray / DVD
CURE – 黒沢清
1997年公開・上映時間:111分

By: amazon.co.jp
猟奇的な殺人事件の捜査を行う刑事を描いた日本のホラー映画です。役所広司を主演に迎えており、第10回東京国際映画祭で主演男優賞を受賞。また、萩原聖人は日本アカデミー賞の助演男優賞にノミネートされました。
ある日、娼婦の殺人事件が発生します。その手口は胸をX状に切り裂くといった残忍なものです。同様の手口が連続した事件が発生していましたが、捜査の結果、犯人はすべて別人と推察するしかない状況でした。まったく無関係の犯人にもかかわらず、なぜ手口だけは共通しているのか、捜査にあたった高部は訝しく思うのでした。
全体的に暗い雰囲気とX状に切り裂かれた遺体が生々しく、恐怖を感じる作品です。俳優の演技力が高く、迫真の怒号は思わず身体が反応してしまう迫力を感じます。黒沢清作品が好きな方におすすめです。
・配信サイト
・DVD
この子の七つのお祝いに – 増村保造
1982年公開・上映時間:111分

By: amazon.co.jp
斉藤澪の同名小説を実写化した日本のホラー映画です。原作は第1回横溝正史賞を受賞しており、根津甚八が日本アカデミー賞の主演男優賞にノミネートされました。
大蔵大臣磯部の秘書私設秘書・秦一毅の元お手伝いである池畑良子が何者かによって殺害されました。この殺人事件はルポライターの母田耕一が政界の謎を暴こうと秦の身辺を洗っていた矢先に起きた事件です。母田は秦の内妻である青蛾がある不気味な手型占いをするといった噂を聞きつけ……。
出演者の演技、脚本、カメラワーク、音楽といった映画を構成する要素のクオリティが高く、トラウマ級の恐怖を感じられる作品です。心霊現象よりも人間の方が怖いといった感覚を否応なしに植え付けられる演出は見ごたえがあります。サイコサスペンスが見たい方におすすめです。
・配信サイト
・DVD
こどもつかい – 清水崇
2017年公開・上映時間:111分

By: amazon.co.jp
「呪怨」シリーズを手掛けた清水崇が監督を務める日本のホラー映画です。主演の滝沢秀明の初主演映画となる作品で、映画出演も17年ぶりの作品です。
とある郊外の村で子供たちが行方不明になり、大人たちが不審死をするといった事件が発生しました。ネット上では大人たちの不審死は行方不明になった子供が帰ってきた後に遭遇したからといった噂が広がっています。そのような事態を聞いた地方新聞の記者・江崎駿也は事件に興味を持ち、真相を追い始めるのでした。
子供が自分勝手な大人たちに復讐する様子が見どころの作品です。子供たちに追い詰められて大人たちが恐怖する様子は見ごたえがあります。全体的にホラー演出をマイルドに抑えているため、怖すぎるホラー映画は苦手といった方におすすめです。
・配信サイト
・Blu-ray / DVD
丑三つの村 – 田中登
1983年公開・上映時間:106分

By: amazon.co.jp
西村望の同名小説を原作にした日本のホラー映画です。
敗戦の雰囲気が強くなっていった昭和13年、世帯数わずか20~30の山村・日暮谷で生まれた犬丸継男は村一番の秀才として尊敬を集めていました。しかし、兵役検査の際に結核と診断されます。診断以降、今まで継男をもてはやしていた村人たちは態度が一変し、彼を避けるようになったため、継男は戸惑います。
また、唯一の心の拠り所でもあったやすよも継男のせいで離縁されたことを聞き、継男は村を戦場に変える決意をするのでした。
閉鎖的な村における裏の顔を丁寧に描いた作品です。コミュニティの濃さが悪影響を与える様子を生々しく描いており、疎外されて復讐に走る継男は見ごたえがあります。
・配信サイト
・Blu-ray / DVD
回路 – 黒沢清
2001年公開・上映時間:18分

By: amazon.co.jp
当時、一般にも普及し始めたインターネットを題材にした日本のホラー映画です。「CURE」や「トウキョウソナタ」を手掛けた黒沢清が監督を務め、カンヌ国際映画祭である視点部門に出品しました。
どこにでもいる平凡なOLであるミチの周りでは、ここ最近、同僚の自殺や勤め先の社長が失踪するといった不可解な事件が多発していました。同じころ、大学生の亮介のパソコンが突然、あるサイトに勝手にアクセスしてしまいます。「幽霊にあいたいですか」の文字が浮かび上がり、強制終了してもつながってしまうのでした。さらに、亮介の前に黒い袋に覆われた人の姿をした何かが現れ……。
黒沢清監督の特徴のひとつである無機物のポルターガイスト現象の不気味さを上手く演出しています。パソコンのモニターに映し出される文字の不気味さは見ごたえがあります。突然驚かせるような恐怖ではなく、何かが起きるのではないかといった予感が続く雰囲気があるおすすめのホラー映画です。
・配信サイト
・DVD
日本のホラー映画は、目に見えない幽霊の恐怖や身近な場所や物を題材にするなど、独特の恐怖を感じられるジャンルです。また、古くからの名作が多数あるため、お気に入りの作品が見つけやすいのもメリット。自分好みの作品を見つけて楽しんでみてください。