位置情報を知らせるスマートシューズ。

高齢者の転倒事故や急病は、家族にとっても日頃から考慮すべき事態です。たとえば、もし一人暮らしの高齢者が路上で倒れてしまった時、それを見つけてくれる人がすぐに現れるとは限りません。

フランスのスタートアップE-Voneが開発したスマートシューズは、そうした事故をいち早く察知するスグレモノです。

転倒を察知


この靴には、加速度センサーやジャイロセンサー、圧力センサー、そしてGPS機能が装備されています。それらの機能が異常を察知し、予め登録した家族のスマートフォンに位置情報を届けるという仕組み。

つまり、この各種センサーが靴を履いている人の転倒を認識してくれるというわけです。もちろん緊急時の情報送信先は家族の端末だけではなく、病院や介護施設などへ接続するということもできます。

ハイキングシューズにも機能を転用


以上は高齢者向けの製品ですが、E-Voneは同様の機能を搭載したウォーキングシューズやハイキングシューズも開発しています。

これもまた、万が一の時にその場に人がいるとは限らない状況下で使うもの。登山中に転倒して気を失い、そのまま何時間も……という事態を防ぐために、E-Voneのスマートシューズは今後必需品になっていく可能性があります。

CESに登場


このプロダクトは、ラスベガスで開催されたCES2018に出展されました。イベントでの発表を足場に、今後本格的に市場投入するものと思われます。

今後は我々が普段から履いている靴も、IoTの潮流とともに劇的に進化していくのかもしれませんね。