街の中は障害物だらけ。
体に障がいがある人の行動範囲を広げる電動車イス。バリアフリーが進んでいるとはいえ、大きな障害となる、ちょっとした段差や階段がまだまだ存在します。そんなもどかしい状況も乗り越えられそうな電動車イスがスイス連邦工科大学チューリッヒ校の学生たちによって開発されています。さっそくご紹介しましょう!
さらに進化
今回ご紹介する電動車イス、Scewoは、おととしに本サイトに掲載したScalevoの進化版。デザインや性能もブラッシュアップされた近未来な電動車イスなのです。
快適な操作性
「ドライビングモード」で実現する快適な操作性。大きなホイール2輪で自立するセルフバランシングで、ジョイスティックによりキビキビと街中を走行可能。ちょっとした段差ならラクラク乗り越えられます。
階段もラクラク
「ステアモード」にするなら、階段もラクラクです。後ろ向きに近づき、一段目にゴム製のキャタピラがかかるなら、あとは自動でシートの水平が保たれながら安全に確実に登っていきます。前作よりも明らかに動きがスムーズになっているのが印象的です!
ユーザーの目線になって
また「セーフモード」で、セルフバランシングのScewoの挙動が安定し、ユーザーも安心して乗降可能。そして「エレベーティッドモード」ではキャタピラと後部の小型車輪により、イス全体が上昇。ちょっと高い所のものにも届きやすくなりました。まさにユーザー目線にこだわった車イスです!
「トラックモード」により、キャタピラのみで雪道や砂利道を走破することもできるScewo。まだ市販にはいたっていませんが、学生たちは空いた時間を使って懸命に開発を続けています!
紹介動画の中で、街中を走る路面電車の通常のドアから乗降するScewoのユーザー。このようなツールで障がいがある方たちの世界が広がるとイイですね!