キャンプの必須アイテムと言える「アウトドアナイフ」。とはいえ、同ジャンルの製品はハードに使える「シースナイフ」や折り畳み可能な「フォールディングナイフ」、栓抜きや缶切りなどの機能を有した「十徳ナイフ」などに細分化することができ、用途によって種類はさまざまです。

そこで、今回はキャンプにおすすめのアウトドアナイフをタイプ別にご紹介。定番のアイテムを網羅しているので、アウトドア初心者の方もぜひチェックしてみてください。

アウトドアナイフの種類

アウトドアナイフは構造によって「シースナイフ」「フォールディングナイフ」「十徳ナイフ」の3タイプに分けられます。それぞれの特徴を理解して、使い分けましょう。

シースナイフ

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シースナイフとは、シース(鞘)に収納して持ち運ぶタイプのナイフ。ブレードとグリップ部分が固定されているのが特長です。構造がシンプルゆえに頑丈で長持ち。バランスもよく、扱いやすいのもポイントといえます。

調理はもちろん、大型のものならば木をたたき切るようなハードな使い方も可能です。どのようなシーンでも一本で対応できる汎用性の高さが魅力。初めてアウトドアナイフを購入する方におすすめです。

フォールディングナイフ

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フォールディングナイフとは、折りたたんで収納できるナイフのこと。コンパクトで携帯しやすく、登山や長時間のトレッキングにも最適です。オートキャンプ場を利用するなら、フォールディングナイフでも十分役目を果たしてくれます。

ただし、折りたたむ部分などに汚れがたまりやすいので要注意。サビの原因にもなるので、使い終わったら汚れを落としてしっかりと乾かすようにしましょう。

十徳ナイフ

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十徳ナイフとは、ナイフとして役目のほかに、栓抜き、ノコギリ、ハサミ、ドライバーなどさまざまな機能を備えているナイフのこと。アーミーナイフやマルチツールとも呼ばれています。一本でさまざまな用途に対応できることから、アウトドアシーンで持っていると重宝します。

ただし、気を付けたいのは、単純に多機能なものを選んではいけないということ。なかには30種類以上の機能を有しているナイフもありますが、大型だったり、重かったり、構造が複雑だったりして、かえって使いづらい恐れがあります。自分に必要な機能は何かをよく考えて、使い勝手の良いものを選んでください。

アウトドアナイフの選び方

用途から選ぶ

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アウトドアナイフは、シーンによって向き不向きがあります。例えば、本格的なサバイバルをしたいならばシースナイフやフォールディングナイフが便利です。包丁としてはもちろん、ロープを切ったり、大型のものなら鉈のように薪を割ったりすることも可能。構造がしっかりとしているので、ハードな使い方もできます。

一方、キャンプ場など比較的施設が整ったところならば十徳ナイフがおすすめです。ハサミ・缶切り・コルクの栓抜きなど機能が豊富なので、さまざまなシーンで活躍してくれます。また、携帯性に優れているのもポイント。ポケットに入れておけばいざという時も安心です。ただし、十徳ナイフは構造が複雑ことから、ハードに使うと壊れてしまうことがあるので注意しましょう。

ブレードの構造で選ぶ

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ナイフは、ブレードの断面図によって刃が右面と左面に付いている「両刃」と刃が片方にしか付いていない「片刃」に分けられます。このうち、両刃は主にフラットグラインド、ホローグラインド、コンベックスグラインドの3種類に分けることが可能です。

フラットグラインドとは、刃の断面図がV字型になっているもので、最も一般的なブレードです。耐久性が高く、研ぎやすいのが特長。初めて購入する一本としておすすめです。ただし、研ぐうちに切れ味が落ちていく傾向があります。

ホローグラインドとは、刃が内側にえぐれているタイプのもの。フラットグラインドと比べて刃が細くなっているので耐久性はやや劣りますが、切れ味は高くなっているのが特長。また、研ぐのを繰り返しても切れ味が落ちにくいというメリットがあります。

コンベックスグラインドとは、刃の両端が膨らんでいる構造のことで、その形状からハマグリ刃とも呼ばれます。鉈や斧にも採用されており、耐久性が高いのが特長。木を切ったり割ったりとハードな使い方をしたい方におすすめです。

片刃は切れ味が良好な一方、耐久性が低め。また、切るものに対してまっすぐ刃が通らないので切るには技術が必要です。上級者向けのナイフといえるでしょう。

グリップを選ぶ

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使い勝手に差が出るのがグリップ部分。材質は「天然素材」と「人工素材」の2種類に分けられます。

天然素材には、エボニー(黒檀)などの自然木や、サンバースタッグ(鹿の角)などの角、ブラックパール(黒蝶貝)などの貝というように、さまざまな素材があります。自然由来のため、同じ素材でも模様や形状などが異なるのが魅力。自分だけのアウトドアナイフが欲しい方におすすめです。

人工素材としては、プラスチックをはじめ、高級感のある人工大理石、軽くて頑丈なカーボンファイバーなどが挙げられます。一般的に耐水性や強度に優れているため、過酷な環境でも利用したい方におすすめです。

アウトドアナイフのおすすめ
シースナイフ

モーラナイフ(Morakniv) Companion Heavy Duty MG

創業125年と長い歴史を持つスウェーデンのナイフブランド・モーラナイフが製造する伝統的なシースナイフです。ハンドル素材は握りやすく水に濡れても滑りにくいラバーを採用。非常に扱いやすく、初心者にもおすすめです。

刃渡りも約10cmあるので、木を切ったり、薪を割ったりと、ある程度刃の長さを必要とするシーンで活躍します。また、焚き火の着火剤として木を薄く削るなど細かい作業にもピッタリ。どのようなシーンにも対応できる万能アウトドアナイフです。

バークリバー(BarkRiver) ブラボー1 A2 ブラックキャンパスマイカルタ

アメリカのナイフメーカー・バークリバー社によるアウトドアナイフです。ブレードには、高い強度と鋭い切れ味を兼ね備えたA2鋼を採用。グリップ部分には、高い耐久性と耐水性を持つブラックキャンバスマイカルタを使用しています。

ブレードの付け根上部に親指用傾斜の「ランプ」があるのもポイント。突起に親指をひっかけることでグリップ性能が高まります。力を入れて切りたいときや細かい作業をするときに便利です。キャンプ、釣り、ブッシュクラフト、ハンティングとあらゆるシーンで活躍する本格派アウトドアナイフです。

アウトドアナイフのおすすめ
フォールディングナイフ

オピネル(OPINEL) ステンレス#9

世界的に有名なフランスのナイフブランド・オピネルのフォールディングナイフ。ブレードの素材は、耐久性が魅力のステンレスを使用しています。サビに強いので、メンテナンスが苦手という方におすすめです。

また、グリップ部分にはブナの木を採用しています。手にフィットしすいように自分で削ってカスタマイズできるのもポイント。扱いやすくコンパクトなため、キャンプや登山など幅広いアウトドアシーンで常備しておきたいアウトドアナイフです。

同じデザインで刀身にカーボンスチールを使っているタイプもありますが、こちらはステンレスと比べてサビに弱い一方、切れ味が鋭いのが特長です。こまめなお手入れするのが好きという方は、カーボンスチール製のナイフもおすすめです。

バック(BUCK) フォールディングハンター110 BK-5

アメリカの老舗ナイフメーカー・バック社のロングセラーモデル「フォールディングハンター110」。フォールディングナイフの代名詞ともいえるナイフです。

ブレードには、サビに強い420HCステンレス鋼を仕様。グリップ部分には耐久性に優れたマッカサルエボニーと呼ばれる木材を使用しています。独特の黒いシマ模様と艶のあるボディが魅力。また、真鍮の輝きも相まって高級感があります。

使用時にブレードを固定できるロックバック式を採用しているので、安全性も良好。レザー素材の付属ケースも非常にデザイン性が高く、多くのナイフファンを魅了し続けるおすすめのアウトドアナイフです。

アウトドアナイフのおすすめ
十徳ナイフ

ビクトリノックス(VICTORINOX) クラシックSD

スイスのナイフブランド・ビクトリノックスが創業後まもなく考案した「オフィサーナイフ」を原点にとした十徳ナイフ。クラシック SDは、優れたデザインと機能性はそのままに、日常生活に使える必要最小限の7つの機能を搭載した基本モデルです。

ツールは、小さなナイフをはじめ、はさみ、スクリュードライバー、爪やすり、キーリング(鍵を束ねるリング)、つまようじ、ピンセット。長さ58mm、高さ9mmといったコンパクトボディは持ち運びに最適です。重さも22gと軽いので、アウトドアシーンだけではなく、日常生活でも活躍してくれます。

また、カラーバリエーションも豊富。定番のレッドのほか、ブラック、ブルー、迷彩、スケルトンなど、全13色をラインナップ。ファッション性も高く、女性や子どもにもおすすめです。

バーテックス(VERTEX) 20徳ツールナイフ ケース付 L-36

キャンプやアウトドアに便利な20種ものツールが実装された十徳ナイフです。内蔵ツールはナイフをはじめ、小刀、のこぎり、スケール、ハリはずし、ウロコ取り、はさみ、のみ、缶切り、栓抜き、マイナスドライバー、プラスドライバー、コルク抜き、フック、ひも通し、爪そうじ、爪やすり、削り落とし、穴開け、つまようじ&ピンセットと、あると便利な機能が満載。

ナイフはステンレス製で錆びにくく、登山などアウトドアでのハードユースに適しています。ボールペンよりも短いポケットサイズのため、持ち運びも容易。付属品として布ケースが付いてきます。多機能でありながら、コストパフォーマンスに優れた十徳ナイフです。

ガーバー(GERBER) DIME ブラック 31-001134

1939年創業のアメリカの老舗ナイフブランド、ガーバーのプライヤー(ペンチ)タイプの十徳ナイフ。プライヤータイプは、熱い鍋をつかんだり、ペグを抜いたりなど、用途はさまざま。BBQやアウトドアで重宝します。

ツールはプライヤーをはじめ、ナイフ、ハサミ、ワイヤーカッター、パッケージオープナー、マイナスドライバー、プラスドライバー、ボトルオープナー、ピンセット、爪やすりの10種類を搭載。スプリング機構付きのプライヤーやハサミは扱いやすく、普段使いにもおすすめです。

素材には耐腐食性に優れた3Cr13ステンレスを採用。また、ハンドルは軽量アルミを採用しているのでとても軽く、持ち運びが容易です。キャンプシーンはもちろん、旅行にも持って行きたいマルチツールです。

レザーマン(LEATHERMAN) マルチツール スクォート PS4

1983年にアメリカでスタートしたナイフブランド・レザーマン。スクォートシリーズは、プライヤー(ペンチ)タイプをアップグレードして、ハンドル内にハサミが装備された十徳ナイフです。同社を代表する人気商品のひとつで、持ち運びに便利なキーチェーンサイズが特長。

内蔵ツールはスプリング機構付きのプライヤーをはじめ、ナイフ、ハサミ、ヤスリ、マイナスドライバー、ブラスドライバー、栓抜き、そしてワイヤーカッターの全9種。コンパクトながら機能も充実しており、さまざまなシーンで活躍してくれます。

素材にはサビに強いステンレススチールを採用。アルミカラーハンドルによって軽量化されているので、バックパックにキーホルダーとして付けることも可能です。長く使える十徳ナイフを探している方におすすめです。