究極のコミュニケーション。
言葉によらず、誰かの考えていることが分かってしまう。自分が思っただけで誰かをコントロールする。そんな研究が本気でなされていることを信じることができるでしょうか? 今回ご紹介するテクノロジーは究極のコミュニケーション法といえるかもしれません。ワシントン大学での、脳からダイレクトに脳へ情報を伝達するという、すごい研究です。
にわかには信じがたいですが、すでに成功している実験をご紹介しましょう。
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考えるだけで…
まず、ペアになる2人の実験参加者を大学構内の離れた建物に収容。送信者の頭には脳の信号を読み取るヘッドギアを装着します。そして、送信者の前に置かれたディスプレイにはシューティングゲームが。自分の陣地を守るため敵を撃つ際、手を使わずに「ボタンを押す」ことを考えるのです。その考えの信号がインターネットを通じて、別の建物にいる受信する人に送信されます。さて、どうなるでしょうか?
勝手に手が動く!
送信されてきた信号は、受信者の頭部に当てられた電磁石によって、脳内のニューロンに刺激を与えることになります。すると、受信者の手が送信者の「ここで撃て!」と考えたタイミングで、そこにあるコントロールパッドをたたき、その信号が送信者の見ているゲームの砲撃となります!つまり、送信者は「撃て!」と思うだけで、受信者の脳と手を通じて、目の前のシューティングゲームが発射されるというわけです。
将来的には、もっと複雑なもの、つまり概念や考えなどを、脳から脳へダイレクトに通信することを目指しています。
素晴らしいアイデアにあふれていても教えるのがいまいちな教授がいても、このテクノロジーが完全に実現すれば、直接教え子の脳にそのアイデアを送信できるというのです!なんだかこわい…