人工の葉とは?
人工の葉と言っても、イミテーションの観葉植物のような「にせもの」ではありません。人工的に造られたのに、本物の植物のように「生きている」のです。今回ご紹介するのは、世界で初めて人工的につくられた葉っぱです。
何でできてるの?
この葉っぱはシルクプロテインでできた生地のような「母体」と、植物から取り出された葉緑体で構成されています。仮にこの人工の葉を、Silk Leafと呼ぶことにしましょう。驚くことに、本物の植物と同じように、Silk Leafは光合成し、呼吸します!
どんなことに使うの?
身近なところでは、シャンデリアにSilk Leafがあしらわれているのを想像してみてください。見た目もナチュラルな感じでいいですし、同時に酸素を出し、空気を浄化します。とても軽くて、省エネルギーであると同時に、開発に携わっているJulian Melchiorri氏によると、完璧に生きていると言っていいようです。なんだか包まれ感のある、不思議なシャンデリア。
大規模な使用方法
Silk Leafには公共性のある使用方法があります。たとえば、ビルの外壁に使うことにより、ビル内外の環境の改善に貢献できるかもしれませんね。
また、ビル屋上に設置した「天然の」光合成するエアフィルターシステムとして、Silk Leafを使うことも。まだまだ本物の植物の方が優れているのかもしれませんが、破壊されている地球環境のためになればいいですね。
Silk Leafは酸素が多く必要になる、長期の宇宙旅行の役に立つはずとJulian Melchiorri氏は語っています。確かにSilk Leafのようなものだと、システムの中に組み込みやすそうですね。さらなる開発に期待したいです。