受験前にこれがあればよかったのに。

英語で「put your thinking cap on」というと「考える帽子をかぶる」、つまり「よく考える」という意味の比喩表現になります。しかし近い将来、よく考えたいときは本当に帽子をかぶることになるかもしれません。

米国テネシー州ヴァンダービルト大学の研究チームが開発したのは、文字どおり、装着するとよく考え、学び、そしてミスを犯す確率が減るという帽子です。

彼らは研究の中で、脳の前頭皮質中央部分に電気刺激を与えると、人の学習能力と判断能力が増すことを発見しました。具体的には、覚えが良くなり速くなるそうです。

無題

帽子と電極を頭部と顔に取り付けて20分間、かゆいと感じる程度の電気刺激を与えたあとにテストを行ったところ、60人以上の被験者のうち実に75%以上が刺激を与える前に比べて良い結果を残したということです。この効果は5時間ほど持続するそう。

集中力や判断力を要する外科医やパイロット、さらに総合失調症の患者に対しても効果があるのではと考えているよう。また長期間にわたり使用した際の影響についても調査を続けていくそうですので、世にでるのは少し先の話になりそうです。