夜の安全にとって街路灯は必要不可欠のものですが、あらゆる省エネが叫ばれるこの時代、その消費電力に見合うだけの働きをしているかというと少し疑問ですね。

そこでスペインのカルターニャ工科大学と新興企業であるElogreen社が共同事業として進めているのが「風力発電と太陽光発電のみで発電する街路灯」です。

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現在の試作品は10mの高さに数々のLEDライトが内蔵されているほか、風力発電機、太陽光パネル、バッテリー、そしてそれらを制御する電子システムが取り付けられています。風力発電機は風速1.7m/秒の微風でも回転し始め、1分間に100〜200回転しながら400ワットの発電が可能になります。今後導入予定の新型風力発電機であれば1分間あたり10〜60回転をしながら同時に100ワットの電力を供給することができます。

2つの太陽光パネルを備え、100ワットの電力を供給し、3500〜4000ルーメンをうむLEDによって従来の街路灯と変わらぬ明るさを確保します。またバッテリー搭載により、無発電状態が続いても一回の充電で3.5日分の発電が可能になります。

開発会社とスペインの地方自治体とが協力して今年700機ほどが導入されるようです。