クリスマスムードを高めてくれるクリスマス向け絵本。幻想的なイラストや心あたたまるストーリーの作品が多く、子供から大人まで楽しめるのが魅力です。クリスマスの時期に合わせて読み聞かせることで、子供のワクワク感や想像力を引き出せます。
今回は、クリスマス向け絵本のおすすめをご紹介。年齢別にピックアップしているので、子供にぴったりの1冊を見つけてみてください。
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クリスマス向け絵本のおすすめ|1〜2歳向け
さんかくサンタ
絵本館 著者:tupera tupera
三角・丸・四角の基本図形を使った、あたたかみのあるクリスマス絵本です。亀山達矢と中川敦子によるアートユニット「tupera tupera」が2011年に発表。独特の質感とシンプルな構成で、0歳から大人まで幅広い世代に愛されています。
物語の主人公は、三角形のかわいらしいサンタクロース。まんまるの袋を背負ったサンタが、四角い家に入っていくという展開です。基本図形の繰り返しがリズミカルで、小さな子供でも楽しく読み進められます。
織物のような質感で描かれたイラストと、読み聞かせにぴったりの短いフレーズが魅力。形の名前や概念を自然に学べるため、知育効果も期待できます。乳児向けのクリスマス絵本を探している方におすすめです。
ツリーさん
講談社 著者:新井 洋行
1歳から楽しめる低年齢向けの絵本です。クリスマスツリーが出来上がっていく様子を、かわいらしいイラストで描いた作品。キラキラのカバーを採用し、クリスマスの華やかさを演出しています。
主人公はただのもみの木「ツリーさん」。ツリーさんのもとにオーナメントたちが次々とくっつき、徐々にクリスマスツリーらしく賑やかになっていきます。しかし、最後には驚きのオチが待っており……。
ページをめくるたびにワクワクするストーリー展開が魅力。ツリーの飾り付けの楽しさを味わえるため、クリスマスに向けて読み聞かせる絵本としておすすめです。
クリスマスのかくれんぼ
ポプラ社 著者:いしかわ こうじ
0歳から楽しめる型抜きしかけ絵本です。人気シリーズ「これなあに?かたぬきえほん」の第10作目で、クリスマスをテーマにしています。小さな子供でも扱いやすいハードタイプです。
クリスマスのさまざまなアイテムがかくれんぼをしている楽しい内容の本作品。ページをめくるごとにリース・ツリー・雪だるまなどが型抜きで登場します。「これなあに?」の問いかけから始まり、クイズ感覚で形を当てる楽しさが魅力。単語は日本語と英語で書かれており、言葉の学習にもつながります。
カラフルな色彩とシンプルな形で、子供たちの興味を引きつける作品。親子でクリスマスの雰囲気を盛り上げたい方におすすめです。
ねんねしたらサンタさん
ほるぷ出版 著者:ひらぎ みつえ
クリスマスの夜にねんねするとサンタさんがやってくるという内容のしかけ絵本です。カラフルで優しいイラストと、いないいないばあの要素を含んだしかけが特徴。0歳から楽しめる内容で、初めてのクリスマス絵本にぴったりです。
絵本の中のしかけを動かして子供が眠りにつくと、サンタさんがひょっこりと顔を出します。起きているときには見られないサンタさんが、ねんねしたときだけ現れるというかわいらしい設定です。シンプルで分かりやすいしかけなので、子供の小さな手でも楽しく操作できます。
クリスマスのワクワク感を感じながら、自然と眠りへ誘える1冊。寝る前のおやすみ絵本としてもおすすめです。
ナイトメアー・ビフォア・クリスマス ディズニーゴールド絵本
講談社 編集:講談社
人気のディズニー映画を、名場面写真と分かりやすい文章で絵本化した作品です。対象年齢は2歳からで、ダークな世界観でありながらあたたかみのある物語として評価されています。
ハロウィン・タウンの住人たちは、人間を怖がらせて年に1度のハロウィンを成功させることが役目。しかし町の人気者ジャックは、毎年同じように繰り返されるハロウィンの準備に退屈していました。ある日、森の中でクリスマスの世界への扉を発見します。
クリスマスの美しさに魅了されたジャックは、自分たちでクリスマスを作ることに。ジャックに思いを寄せるサリーは、計画に不安を感じていました。ジャックの計画は次第に暴走し、思わぬ展開を迎えることになります。
ハロウィンとクリスマスが融合した、ファンタジーな世界観が魅力。読み聞かせにはもちろん、初めての1人読みにもおすすめの絵本です。
いろいろクリスマスツリー
アリス館 著者:おおで ゆかこ
動物たちが思い思いに作るユニークなクリスマスツリーが登場する絵本です。2019年10月にアリス館から発行され、絵本ナビのプラチナブックに認定されています。対象年齢は2歳からで、子供から大人まで楽しめる作品です。
森の中ではリスたちがどんぐりをいっぱい飾り付けたツリーを、こおりの国ではペンギンたちがシューシューすべるツリー・スライダーを作っています。小さなミニミニツリーから縦にながーいツリー、さらには美味しそうなツリーまで登場。次々と現れる個性豊かなツリーに、子供たちは夢中になるでしょう。
見ているだけでワクワクするような、自由で素敵なツリーの数々が描かれています。部屋に飾るツリーの参考にもなる、クリスマスシーズンにおすすめの1冊です。
クリスマス向け絵本のおすすめ|3〜5歳向け
まどからおくりもの
偕成社 著者:五味太郎
クリスマスの夜に、サンタクロースが窓からプレゼントを届けるユーモラスな絵本です。絵本作家・五味太郎の代表的なしかけ絵本で、40年以上愛され続けるロングセラー作品。窓の部分が穴あきになった巧妙なしかけが特徴です。
サンタクロースは家々を回り、窓からちらっと見える姿を頼りに贈り物を選びます。ねこさんの顔が見えた窓には、かわいいリボンのプレゼントを投げ込みました。しかし、実際に寝ていたのは、ねこさん柄のパジャマを着たブタさんだったのです。
窓の外から見える姿と実際の住人は違っていて、プレゼントをちぐはぐに贈ってしまうサンタクロース。しかけ窓をめくるとサンタクロースの面白おかしい間違えに気付き、子供たちは夢中になって楽しめます。シンプルな言葉と色鮮やかな絵で構成されており、繰り返し楽しめるのでおすすめです。
ぐりとぐらのおきゃくさま
福音館書店 作:中川李枝子 絵:山脇 百合子
野ねずみのぐりとぐらとサンタクロースが出会う、心あたたまるクリスマス絵本。中川李枝子作、山脇百合子絵による人気絵本シリーズの代表作です。
雪の森で雪合戦をしていたぐりとぐらは、大きな足あとを見つけました。きつねよりもくまよりも大きな、長靴の足あと。誰のものか気になった2人は、足あとをたどって森を抜け、原っぱを通り進んでいきます。
足あとの先にあったのは、なんと自分たちの家でした。玄関には大きな長靴、壁には赤いオーバーや白いマフラー、赤い帽子がかかっています。台所に行くと、白いひげのおじいさんが焼きたてのクリスマスケーキを持って待っていたのです。
ページをめくるたびに謎が解けていくワクワク感と、サンタとの心に残る出会いが絶妙に組み合わされた名作。親子で一緒に足あとの正体を考えながら楽しめます。クリスマスの特別感を家族で味わいたい方におすすめです。
ノンタン!サンタクロースだよ
偕成社 著者:キヨノ サチコ
キヨノサチコによる大人気ロングセラーのクリスマス絵本です。ノンタンシリーズの一作として、1978年から長く愛され続けています。対象年齢は3歳からで、クリスマスの意味やサンタクロースの存在を楽しく学べます。
クリスマスプレゼントに赤い自転車がほしいノンタン。サンタクロースにお願いしようと空を見上げると、さまざまな動物のサンタクロースが飛び回っています。ノンタンはネコのサンタクロースに会ってお願いしたいのですが、なかなか見つけられません。
果たしてノンタンはネコのサンタクロースに会えるのでしょうか。親世代も懐かしく読める、おすすめのクリスマス絵本です。
メリークリスマス!せかいのめいさくえほん★アドベントカレンダー
ひさかたチャイルド 作:ハンス・クリスチャン・アンデルセン/レスリー・シムズ 絵:ロレーナ・アルヴァレス 訳:のざかえつこ他
クリスマスまでの24日間を絵本でカウントダウンできる、アドベントカレンダー仕様の作品です。24の窓には、世界の名作ミニ絵本が1冊ずつ入っています。
「シンデレラ」「こびとのくつや」などの定番の名作から、「くるみわり人形」「ジンジャークッキーぼうや」などクリスマスにまつわる作品も収録。小さな窓を開けるワクワク感と新しい物語との出会いが、クリスマスへの期待を高めます。
ミニ絵本なので、持ち運びや保管もしやすく便利。毎日違う名作に触れることで、子供の読書習慣作りにも役立ちます。子供へのクリスマスプレゼントとしてもおすすめです。
クリスマスマーケット ちいさなクロのおはなし
福音館書店 著者:降矢 なな
クリスマスマーケットを舞台にした、心あたたまる絵本。絵本作家・降矢ななが描いた、第55回講談社絵本賞受賞作品です。
12月、街にはクリスマスマーケットが開かれました。焼き栗売りのおばさんが店を開いていると、ツリーの方から鳴き声が聞こえます。向かってみると、そこには黒い子犬が捨てられていたのです。
「クロ」と名付けられた子犬はマーケットの人気者になり、ある日少女なーちゃんのぬいぐるみ「スノゥ」と出会います。しかし、なーちゃんはちょっとしたはずみでスノゥを落としてしまい……。クロの優しさや一生懸命さに感動する物語です。
クリスマスマーケットの活気を感じられる色鮮やかな絵も本作品の魅力。親子で楽しめるクリスマス絵本としておすすめです。
ねずみくんのクリスマス
ポプラ社 作:なかえ よしを 絵:上野 紀子
小さなクリスマスツリーを笑われたねずみくんが、本当の価値を知るクリスマス絵本です。「ねずみくんの絵本」シリーズの第19作目として2003年に出版されました。対象年齢は3歳からで、あたたかみのあるイラストが魅力的な1冊です。
ねずみくんは、ガールフレンドのねみちゃんに見せようと一生懸命クリスマスツリーを作ります。ところが、あひるやうさぎ、ぶた、くま、ぞうなど動物たちが次々と現れて、自分たちの大きなツリーを自慢し始めるのです。小さなねずみくんのツリーを見て、みんな「ちいさい ちいさい」と大笑いしてしまいます。
するとねみちゃんも、とても小さなクリスマスツリーを持って現れました。動物たちはねみちゃんのツリーを笑いますが、ねみちゃんのツリーには秘密があったのです。その秘密とは……。
見た目だけで価値を決めることの意味を、優しく問いかける作品。繰り返しの展開で小さな子供にも分かりやすく、クリスマスの時期の読み聞かせにもおすすめです。
めがねうさぎのクリスマスったらクリスマス
ポプラ社 著者:せな けいこ
人気シリーズ「めがねうさぎ」のクリスマス絵本。独特な貼り絵の技法で描かれた、あたたかみのあるイラストが特徴的です。
クリスマスが大好きなめがねうさぎのうさこは、今年もサンタさんを楽しみに待っています。ところが、サンタさんはくまさんの家で「グーグージュース」をうっかり飲んで眠ってしまうのです。
仕方なくうさことおばけが協力して、サンタさんの代わりにプレゼント配りに出かけることに。果たしてうさこはプレゼントをもらえるのでしょうか?最後にはユーモラスなオチも用意されており、ほっこりと笑える結末が待っています。
読み聞かせにも適したサイズと分かりやすい文章で、3歳以降の子供にぴったり。クリスマスシーズンの家族の時間におすすめの絵本です。
はじめてのクリスマス
偕成社 作:マック・バーネット 絵:シドニー・スミス 訳:なかがわ ちひろ
サンタクロースが初めて迎える特別なクリスマスを描いた絵本です。人気絵本作家のマック・バーネットと、国際アンデルセン賞画家賞を受賞したシドニー・スミスがタッグを組んだ作品で、あたたかみあふれる物語が展開されています。
昔のサンタは、クリスマスイブにプレゼントを配り終えるとすぐに眠りにつく毎日でした。翌日からはまたおもちゃ作りを始めるだけの、とても寂しいクリスマスを過ごしていたのです。それを知ったしろくまは、エルフたちに「サンタのために特別で素敵なことをしよう」と提案します。
サンタはどのようなクリスマスを過ごすことになるのでしょうか。優しさに満ちたクリスマスの絵本を探している方におすすめです。
はたらくくるまたちのクリスマス
ひさかたチャイルド 作:シェリー・ダスキー・リンカー 絵:AG・フォード 訳:福本 友美子
乗り物好きの子供に贈りたい「はたらくくるまたち」シリーズの絵本。3歳から楽しめる内容で、クリスマスの時期にぴったりの心あたたまる作品です。
広い工事現場では、ブルドーザーやショベルカー、ミキサー車、ダンプカー、クレーン車が今年最後の大仕事に取り組んでいます。朝から晩まで雪のなか一生懸命働き、クリスマス・イブまでに間に合いました。
帰り道で車たちが見つけたのは、自分たちへの素敵なクリスマスプレゼント。そして、車たちの仕事もまた、誰かへの素敵なプレゼントとなります。「おやすみなさい」をテーマにしたシリーズでもあるので、就寝前の読み聞かせにもおすすめです。
クリスマス向け絵本のおすすめ|小学生向け
クリスマス・キャロル
光村教育図書 作:チャールズ・ディケンズ 絵:ロベルト・インノチェンティ 訳:もき かずこ
イギリスの小説家であるチャールズ・ディケンズの名作を絵本化した作品。神秘的で立体感のあるイラストが、物語の世界観を美しく表現しています。
クリスマス・イブの夜、孤独な金貸しのスクルージの元を訪れたのは、3人の精霊。第1の精霊は金ばかりを追い求め恋人に去られた過去のクリスマスを、第2の精霊はスクルージの知人たちが幸せに過ごす現在のクリスマスを見せました。
そして第3の精霊が見せたのは、誰からも愛されず孤独に死んでいくスクルージの姿。衝撃を受けたスクルージは、クリスマスの朝に心を入れ替えて新しい人生を歩み始めます。街の人々に優しさを示し、ともにクリスマスを楽しむようになったのです。
小学校中学年から大人まで楽しめる、読後に学びや気付きを得られる作品。クリスマスシーズンに親子で楽しめる絵本を探している方におすすめです。
サンタクロースっているんでしょうか?
ニューヨーク・サン新聞「社説」 絵:東 逸子 訳:中村妙子
100年以上前にニューヨーク・サン新聞に掲載された社説を絵本化した、見えないものを信じることの大切さを伝える名作です。8歳の少女の純粋な質問に新聞記者が真摯に答えた実話がもとになっています。愛や思いやりの象徴としてサンタクロースの存在を描いた心あたたまる物語です。
バージニアという少女が新聞社に送った「サンタクロースってほんとうにいるの?」という手紙。とある新聞記者は「サンタクロースはいます」と答えました。愛や思いやりといった目には見えない大切なものがあるように、サンタクロースも確かに存在すると説いたのです。
子供から大人まで感動させる普遍的なメッセージを持つ作品。あたたかみのあるイラストが、文章の深さを優しく表現しています。サンタクロースの存在に疑問を持ち始める小学生の子供におすすめです。
ピーターラビットのクリスマス 25の物語のアドベント PETER RABBIT CHRISTMAS
文化出版局 著者:レイチェル・ボーデン 訳:長友 恵子
クリスマスに向けて12月1日から毎日1話ずつ楽しめる、ピーターラビットの絵本です。アドベントカレンダーのようなしかけで、絵本を読みながらクリスマスまでのカウントダウンを楽しめます。
ピーターラビットはクリスマスが近づいてワクワク。読者も一緒にクリスマス気分を味わえるような、あたたかい物語が収録されています。各話の最後には、クリスマスにちなんだ遊びやレシピが紹介されているのも魅力。クリスマスプレゼントとしてもおすすめの作品です。
ウィンストンとクリスマスのおとしもの
潮出版社 著者:アレックス・T・スミス
クリスマスまで1日1章ずつ読み進める、アドベントカレンダー形式の絵本です。1章あたり3ページ程度で、子供が毎日読みやすいボリューム感。各章の間には、クリスマスにまつわるハンドメイドやレシピが紹介されています。
街並みが華やかになるクリスマスの時期。寒さに凍えるネズミのウィンストンは、宛名に「サンタさんへ」と書かれた手紙を拾います。サンタがプレゼントを配りに行く前に届けなければと、ウィンストンの大冒険が始まるのです。
ウィンストンの優しさと勇気が美しいイラストで描かれた作品。クリスマスまでの日々をあたたかい気持ちで過ごせるのでおすすめです。
ハリー・ポッター ホグワーツのクリスマス『ハリー・ポッターと賢者の石』より
静山社 作:J.K.ローリング 絵:ガオ・ツィイー 訳:松岡 佑子
「ハリー・ポッターと賢者の石」第12章の一場面を描いた絵本。ホグワーツでハリー・ポッターが初めて迎えるクリスマスの物語です。
12月半ばのある朝、目覚めるとホグワーツは深い雪に覆われていました。大広間には華やかに飾られた大きなモミの木がずらりと並んでいます。グリフィンドール談話室での居心地のよい夜やクリスマスの朝のプレゼントの喜びなど、ホグワーツのクリスマスの雰囲気を味わえるのが魅力です。
美しいイラストによって、読者を物語の世界観へ引き込みます。ハリー・ポッターが好きな子供へのクリスマスプレゼントにおすすめです。
クリスマスをテーマにした絵本は、クリスマスに向けて子供の気分を盛り上げるアイテムとしておすすめです。作品ごとにさまざまなストーリーがあるので、子供の年齢や好みに合わせて選ぶのがポイント。家族みんなで楽しめるような、お気に入りの1冊を見つけてみてください。