家庭用炭酸水サーバーは地球を救う?
クラウドファンディング「Indiegogo」に登場した「rOcean」は、フレーバー付き炭酸水を作ることができるマシン。これが現代人を悩ます環境問題を解決する、と開発者は謳っています。
炭酸水と地球環境
炭酸飲料は気密性の高い容器に入れなければなりません。すなわち、炭酸水を自前で作った直後にそれを密閉保存する作業が必要です。しかし、そのような高度なことが一般家庭でできるかと言えば、やはりそうではありません。
アメリカの場合、昔は使い回しの瓶に炭酸水を詰めて配達する業者がたくさん存在しました。ところが今ではペットボトル入りの飲料が普及し、ゆえにペットボトルが大量廃棄されるという事態が起こってしまいました。
だからこそ、「自宅で炭酸水を作る」ということが地球環境に直結するというわけです。
音声AI対応の炭酸水サーバー
rOceanは、まるで凱旋門のような形の機器。これが水道水を濾過し、なおかつ炭酸化するという機能を有しています。さらに、複数の種類が用意されているフレーバーを添加し、ジュースのような味わいに仕上げられます。
専用の1.5L容器は口を完全密封できる設計。もちろん、普段使いのグラスに炭酸水を注いでも問題ありません。
そしてこの製品、AmazonやGoogleの音声AIにも対応しています。
ペットボトルにも業者にも頼らず、炭酸水を飲むことができるシステム。日本よりも炭酸水の消費量が多いアメリカならではの製品と言えます。
脱ペットボトル
限りある石油資源を使用する上、海洋への投棄が大きな問題になっているペットボトル。エコロジーの観点から、消費者の間でも「ペットボトル離れ」が進んでいるようです。
rOceanは、Indiegogoで179ドル(約1万9000円)からのプレオーダーを実施しています。
「風が吹けば桶屋が儲かる」という言葉もありますが、炭酸水を家庭で作れるようになれば地球を救うという発想には驚きです。しかし、その発想が魅力的な製品を生み出しているという事実に変わりありません。