とぎ洗いなしで、すぐにお米を炊ける無洗米。調理時間の短縮が叶ううえに、水の節約を実現できます。肌ヌカを取り除いているため、うまみと栄養価の流出を抑えられるのもメリットです。
無洗米といっても、コシヒカリ・あきたこまち・ゆめぴりかなどさまざまな品種がラインナップ。そこで今回は、おすすめの無洗米を厳選してご紹介します。無洗米の選び方やおいしい炊き方も解説するので、ぜひ参考にしてみてください。
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無洗米の魅力とは?

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無洗米の魅力は、とぎ洗いせずにお米を炊けること。工場であらかじめ肌ヌカを取り除いているため、精白米のようにとぎ洗いする必要はありません。一方、精白米の表面には、従来の精米機では取り除けない肌ヌカが残っています。洗わずに炊くとヌカ臭いごはんになるため、とぎ洗いして肌ヌカを取り除く作業が必要です。
表面に「うまみ層」が残っているのも、無洗米の魅力。精白米を手でとぎ洗いすると、肌ヌカが残ってお米の表面にある「うまみ層」が失われがちです。対して、無洗米は「うまみ層」を残して肌ヌカだけ取り除いており、お米をおいしく食べられます。とぎ洗いによって生じる栄養価の流出を抑えられるのもうれしいポイントです。
とぎ洗いしないため、水の使用量を減らせるのもメリット。お米を洗う作業を省略できるので、調理時間を短縮できます。
無洗米の選び方
人気な銘柄・産地から選ぶ

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どの無洗米を購入したらよいか悩んでいる方は、銘柄・産地から選んでみてください。日本を代表する銘柄は、コシヒカリ・ゆめぴりか・つや姫など。コシヒカリをルーツとする、あきたこまち・ヒノヒカリなども人気を得ています。ひと味違う無洗米を試したい方は、新品種である新之助や銀河のしずくなどもおすすめです。
一方、お米の産地として有名なのは、新潟県・北海道・秋田県など。農林水産省の調査でも、お米の総生産量トップ3となっており、全国的にも知名度があります。新潟県産のお米では、コシヒカリ・新之助などが人気。北海道産では、ゆめぴりか・ななつぼしなどが高評価を得ています。秋田米の主力品種は、あきたこまちです。
リーズナブルなブレンド米もおすすめ

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価格を重視する方は、リーズナブルなブレンド米を選ぶのもおすすめです。ブレンド米とは、品種・産地・年産が異なる複数のお米を配合したモノのこと。ブレンド米のメリットは、単一品種より価格が安い傾向にある点です。
なかには一等米のみ配合した商品もあるものの、価格を重視して小粒サイズのみ配合したブレンド米もあります。各メーカーではおいしさも追求して複数米をブレンドしており、単に安いだけではありません。お米の出来栄えは、年産や季節によって変わります。安定した品質で入手できるのも、ブレンド米の魅力です。
好みの味わいで選ぶ

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味を重視する方は、自分の好みに合った味わいの無洗米を選ぶのもおすすめです。お米の味わいは主に、甘さ・硬さ・粘りで比較します。甘さが強い品種は、コシヒカリ・ミルキークイーン・新之助など。あっさりとしているのは、みずかがみ・ななつぼしなどです。
一方、適度な硬さがあるのは、青天の霹靂など。ゆめぴりか・ミルキークイーンなどは、やわらかいのが特徴です。コシヒカリ・ゆめぴりか・ミルキークイーンなどは粘りが強く、もっちりとした食感を楽しめます。
内容量をチェック

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無洗米をおいしい状態で保つために、自分に適した内容量の商品を選ぶことが大切です。一般的に無洗米は、春・秋なら1ヵ月以内、夏は2週間以内、冬は2ヵ月以内に食べきることが推奨されています。まずは、推奨期間内に食べきれるお米の重量を計算してみてください。
ごはん1合の重量は約150g。1kgに換算すると約6.7合、2kgで約13.4合、5kgで約33.3合に相当する計算です。ごはん1合でお茶碗約2.2杯分のごはんを炊けます。たとえば毎日1回1合のごはんを炊くと仮定すると、1ヵ月に必要なお米の重量は約4.5kgです。
無洗米のおすすめ
野沢農産 新潟県魚沼産コシヒカリ
全国的に知名度が高い、新潟県魚沼産コシヒカリの無洗米です。もっちりとした粘りと独特の甘みがポイント。炊き上がりの豊かな香りと、噛むほどにあふれる甘さを堪能できます。冷めてもおいしいので、おにぎりやお弁当用のごはんとしておすすめです。
こだわりの精米方法を採用。水を使わずにヌカを取り除いた乾式無洗米で、うまみや栄養価の流出を低減しています。炊き上がりにヌカ臭がなく、おいしく食べられるのもメリットです。内容量は5kg。長年にわたって高評価を得ている、魚沼産コシヒカリの無洗米を探している方はチェックしてみてください。
幸南食糧 無洗米 滋賀県産 みずかがみ
滋賀県で開発・育成された、みずかがみの無洗米です。炊き上がりはツヤやか。程よい粘りがあり、噛むほどにまろやかな甘みが広がります。冷めてもおいしいので、おにぎりやお弁当用にぴったり。あっさりした味わいで、豚汁・焼肉・佃煮などのこってりした料理ともよく合います。内容量は5kgです。
滋賀県「環境こだわり農産物」に認証。琵琶湖をはじめとする、滋賀県の周辺環境に配慮して栽培されています。高温に強いため、猛暑の年でも安定した品質で収穫可能。早生品種で、9月上旬には消費者に届く体制が整っています。お腹いっぱいごはんを食べてほしいとの思いが詰まっており、育ちざかりの子供にもおすすめです。
純情米いわて 無洗米 岩手県産銀河のしずく

岩手県のオリジナル米、銀河のしずくの無洗米です。良食味米の開発を目指して、2006年に研究をスタート。2015年には岩手県奨励品種に採用され、県中央部における栽培適地の約2万haのうち約半数で作付けを予定しています。透きとおるように白くてツヤがあり、軽やかな食感を味わえるのが特徴です。
冷めてもおいしく食べられるのも魅力。冷めた状態でも程よい粘りがあり、甘みとしっとり感が持続します。さっぱりとしているので、和食・洋食などさまざまな料理と好相性。お弁当やおにぎり用のごはんとしてもおすすめです。内容量は5kg。太陽・銀河・空などをイメージした、カラフルなパッケージもポイントです。
ホクレン 北海道産ゆめぴりか 無洗米
北海道米の最高峰と称される、ゆめぴりかの無洗米です。「北海道から日本一のお米を」との思いから1997年に開発をスタート。約15万体から1つの検体を見つけるために10年を要し、満を持して2010年にデビューしました。やわらかく強い粘りがあり、もっちりとした食感を楽しめるのが特徴です。
米の食味ランキングで、13年連続して「特A」を獲得。濃い味わいで、まずは白ごはんとして食べるのがおすすめです。内容量は5kg。パッケージにデザインした「粋」の文字もポイントです。品種改良技術の「粋」、生産者の「純粋」な想い、厳しい品質基準をクリアした「生粋」を表現しています。
こめたつ 熊本県産ヒノヒカリ 無洗米
自然豊かな熊本県で育てられた、ヒノヒカリの無洗米です。ヒノヒカリは、宮崎県で研究・開発されたお米。「コシヒカリ」「黄金晴」を交配させており、九州各県で栽培されています。熊本県産のヒノヒカリは、米の食味ランキングで11年連続「特A」を獲得。コクがありつつ、さっぱりとした味わいを堪能できます。
乾式の精米方法を採用。水を使わずにヌカを取り除くことで、鮮度・食味を長持ちさせられるのが特徴です。粒がしっかりとしており、粘り・甘みのバランスも良好。香りもよく、初めての方でもおいしく食べられます。内容量は5kgが2袋。動物をイメージした、かわいいパッケージにも注目してみてください。
全農パールライス 無洗米 北海道産ななつぼし
北海道米の代表品種として定評のある、ななつぼしの無洗米です。2001年には北海道の優良品種に採用。作付け面積の約50%を占めていて、北海道をはじめとする全国の消費者に親しまれています。「国宝ローズ」を交配させており、ツヤ・甘み・粘りのバランスに優れているのが特徴です。
米の食味ランキングで、13年連続「特A」を獲得。あっさりした食感で、大人はもちろん子供にも人気があります。冷めてもおいしいので、お弁当やお寿司用のごはんにおすすめです。内容量は5kg。北海道で人気がある品種の無洗米を探している方は、チェックしてみてください。
野沢農産 長野県産 つきあかり 流るる 無洗米
乾式無洗米製法でうまみと栄養を損なわず仕上げた無洗米。洗わずに水を加えて炊くだけでおいしく食べられます。1度だけ水を入れてすぐ流すと、さらに風味が引き立つのもポイント。おいしい無洗米を探している方におすすめです。
浸す時間は通常の白米と同じで、水は少し多めに加えるとふっくら炊き上がります。とぐ手間を省きながら栄養とおいしさを両立できるため、忙しい日々の食卓にぴったり。無洗米に抵抗があった方に向いている、こだわりの商品です。
野沢農産 長野県北信産 特別栽培米 コシヒカリ ぶなの水
野沢温泉村・飯山・木島の盆地で栽培された北信州産コシヒカリの無洗米。食味のよさに優れているのがポイントです。乾式無洗米製法によりうまみを損なわないのが利点。水を入れると、あえて残したでんぷんや栄養素で白く濁る点に注目です。
洗わずに水を加えて炊くだけで手軽に楽しめるのが魅力。1度だけ水を入れてすぐ流すと、さらにおいしさが引き立ちます。浸す時間は通常のお米と同じで、水加減は少し多めがおすすめ。無洗米が苦手な方にも適したひと品です。
ももたろう印岡萬 無洗米 ひのひかり
ウルトラマイクロバブル水で糠を丁寧に除去した、岡山県産の無洗米。超微小気泡が米の表面を傷つけることなく微細な糠を吸着・除去するため、粒の美しさと食味が保たれます。
洗米不要なので、忙しい毎日の家事負担を軽減可能。冷めてもおいしく、もちもち食感を堪能できます。和食から洋食まで、幅広いメニューに合わせやすいおすすめの無洗米です。
ももたろう印岡萬 無洗米 きぬむすめ
岡山県で9年連続食味ランキング特A獲得の実績を誇る「きぬむすめ」を、無洗米加工した高品質なお米です。大きめの粒で、粘り気は強め。味わいにはコクがあります。
ウルトラマイクロバブル水を使用して、米の表面を傷つけることなく微細な糠を除去しているのが特徴。洗米不要のためとぎ汁も出ず、手軽に炊けるのが魅力です。冷めてもおいしさが持続するため、お弁当やおにぎりにしたい方におすすめです。
こまちライン 秋田県産 あきたこまち 無洗米
米どころ秋田で育まれたあきたこまちを洗わずに炊ける無洗米です。美しいツヤと、もちもちとした弾力のある粘りが魅力。ふっくらとした炊き上がりで、小粒で食べやすいのがポイントです。
農家から厳選したお米を直接買い付けし、注文後に精米を行うことで鮮度を保っている点にも注目。精米したての香りとおいしさを堪能できます。冷めても硬くなりにくく、お弁当やおにぎりにもぴったりなので、毎日の食卓に取り入れたい方におすすめです。
酒見糧穀 無洗米 洗わんでよかよ
洗わずにそのまま炊ける九州産の無洗米。地下100mから汲み上げた天然水で優しく洗米し、自社工場で精米から無洗米加工まで一貫して行うことで、新鮮さを保っています。九州産の厳選された米を使用しているのもポイントです。
とぐ手間を省けるため、忙しい朝や料理の準備時間を短縮できます。手軽においしいごはんを味わいたい方や、家事の負担を減らしたい方におすすめの人気商品です。
全農パールライス 無洗米 ひゃくまん穀

9年の歳月をかけて開発された石川県の無洗米。粒が大きくふっくらとしていて、一粒ひと粒の存在感を楽しめるのが魅力です。しっかりとした粒感ともっちりとした粘りが両立しており、食べごたえがあります。
時間が経っても硬さや粘りの変化が少なく、冷めてもおいしさが長持ちするのが特徴。おにぎりやお弁当にぴったりで、炊きたてはもちろん持ち運んで食べるときにもおすすめの商品です。
ホクレン 北海道産 金芽米無洗米 ななつぼし

うまみ層である亜糊粉層と胚芽の一部「金芽」を残す独自の精米法で仕上げた無洗米。普通精米よりも強いうまみを実現しているのが魅力です。
亜糊粉層が水をたっぷり吸収するため、ふっくらと炊き増えするのが特徴。とがずに手軽に炊けるのもうれしいポイントです。1時間程度浸水させることで、よりおいしく炊き上がります。手間なく栄養豊富なごはんを楽しみたい方におすすめの商品です。
ホクレン 北海道産 無洗米 ふっくりんこ

北海道の道南で生まれ育ち、地元で愛されてきた無洗米。ふっくらとしたやわらかな食感が魅力で、ほんのりとした甘みともちもちとした粘りを楽しめます。和食全般におすすめのひと品です。
独自の厳しい品質基準を設けることで、おいしさを追求している点にも注目。特A評価を獲得しているプロ御用達の無洗米なので、質の高い無洗米を探している方にぴったりです。
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無洗米のおいしい炊き方

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無洗米を炊く前に、まずは正確にお米を量ってみてください。1合の重量は約150g。軽量カップは大盛り1杯など個人差が生じがちなので、すり切り1杯を目安にして量るのがポイントです。お米を量ったら、炊飯器に入れます。
無洗米をおいしく炊くうえで重要なのが、水加減。無洗米は肌ヌカが取り除かれている分、1カップに精米より多くお米が入ります。したがって、1合あたり大さじ1〜2杯の水を多めに加えるのがポイント。炊飯器に無洗米と水を入れたら、30分程度お米を浸します。水温が低い冬場は、1時間程度浸してみてください。
吸水が終わったら、炊飯器のスイッチをオン。お米が炊き上がって蒸らしたら、粒をつぶさないように優しくほぐします。しゃもじを切るように入れて、釜の底から掘り起こすようにザックリと混ぜほぐすのがコツです。ほぐすことで余計な水分が抜けて、ふっくらしたおいしいごはんに仕上がります。



























無洗米は調理時間を短縮できるのが魅力。水を節約できるうえに、うまみと栄養価の流出も抑えられます。無洗米といっても、さまざまな産地・品種の商品がラインナップ。1日や1ヵ月に食べるごはんの量から算出して、適切な内容量の商品を選ぶことも大切です。本記事を参考に、自分に合った無洗米を見つけてみてください。