鶏ガラや豚肉、野菜などさまざまな素材の味わいが溶け込んだ「中華だし」。お店で食べるような本格的な味わいが再現できる便利な調味料です。なかには海鮮のうまみを活かしたモノもあり、作りたい料理に合わせて使い分けることもできます。
今回は、中華だしのおすすめをご紹介。タイプごとの特徴や選び方、中華だしを使ったレシピも紹介しています。ぜひ参考にしてみてください。
※商品PRを含む記事です。当メディアはAmazonアソシエイト、楽天アフィリエイトを始めとした各種アフィリエイトプログラムに参加しています。当サービスの記事で紹介している商品を購入すると、売上の一部が弊社に還元されます。
中華出しの選び方
料理に合わせてタイプを選ぼう
これひとつで味が決まる「練りタイプ」
練りタイプの中華だしにはしっかりと味が付いており、ほかの調味料がなくても味が決まるのが特徴です。そのため、料理が苦手で味付けに自信がない方、時短でさっと料理を仕上げたい方に適しています。一方で、毎回清潔なスプーンなどですくって使う必要があるため、計量の際にやや手間がかかるのがデメリットです。
練りタイプは味付けがはっきりしている分、複数の料理に使うとどれも同じ味になってしまいます。また、入れすぎると味が濃くなるので、味を確認しながら量を調節することが必要です。
だしとして深みやコクを出したいときは「顆粒・粉末タイプ」
顆粒・粉末タイプの中華だしは、練りタイプよりもやさしい味わいが特徴です。うまみやコクをプラスしたいときに便利。和風のだしと同じ感覚で使えます。中華粥やスープなど、素材の味を活かした上品な料理を作るのにぴったり。お湯に溶けやすく、あともう一品急いで作りたいときにも便利です。
マイルドな口当たりに仕上げている分、顆粒・粉末タイプの中華だしだけでは味が物足りないことも。その場合は、ほかの調味料や香辛料、ごま油などと組み合わせてみてください。オイスターソースや甜麺醤、豆板醤などを加えるとより本格的な中華料理の味わいが再現できるのが魅力です。
顆粒・粉末タイプのなかには、少量ずつ個包装されており、計量する手間が省けるモノもあります。1袋あたり5〜8g程度入っており、2〜3人分に相当するモノがスタンダード。調理の手間を少しでも省きたい方、2~3人前作れれば十分な方はチェックしてみてください。
少量から使いやすく炒め物に最適な「チューブタイプ」
チューブタイプの中華だしは、必要な分だけ絞り出して使えて、保管場所もコンパクトで済むのが特徴です。調理の際に片手で簡単に使えるのも魅力。中華だしを頻繁に使わない方、大容量だと使い切れない方におすすめです。
チューブタイプのモノは、中のペーストが出しやすいように、ほかのタイプよりも油が多めに使用されています。やや脂っぽいので、スープのような繊細な料理には使いにくいものの、炒め物のように油を使う料理とは相性が良好です。使い勝手のよさを重視する方、多少脂が多くても気にならない方に適しています。
健康志向の方には無添加や減塩がおすすめ
少しでも体にやさしいモノを選びたいという方は、化学調味料や保存料、砂糖を不使用のモノがおすすめ。最近は、動物由来成分を使わずに製造されたヴィーガン対応の中華だしもあり、さまざまな商品が販売されています。
日々の塩分摂取量や血圧が気になる方は、中華だしの味わいはそのままに、塩分をカットした減塩タイプをチェックしてみてください。減塩食をよりおいしく続けるサポートとして利用可能。栄養成分表示や原材料表示を確認することで、自分の希望に合った中華だしを見つけやすくなります。
中華だしのおすすめ|練りタイプ
廣記商行 味覇 ウェイパー
真っ赤な缶が目印で、さまざまな素材のうまみが溶け込んだ中華だしです。「ウェイパー」とは、中国語で「味の王様」という意味。味のベースは鶏骨・豚骨スープです。そのほか、野菜エキスやスパイス、各種調味料を加えています。
製造にあたっては、鮮度のよい鶏ガラや豚ガラを使用し、丁寧に炊き出した畜肉エキスを配合。味だけでなく、豊かなコクと風味が味わえます。容量は250g・500g・1kg入りの3種類をラインナップ。125g入りのチューブタイプもあります。スタンダードな味わいの中華だしを探している方におすすめです。
廣記商行 味覇 ヴィーガン
動物由来成分を使わずに製造された中華だしです。野菜のうまみを活かし、香味油や香辛料と合わせて仕上げています。化学調味料は不使用で、野菜本来のおいしさが感じられるのが魅力。爽やかなグリーンの缶が印象的です。
英国ヴィーガン協会(The Vegan Society)によるヴィーガン認証を取得済み。ナチュラル志向の方にも適しています。容量は250g・500g入りの2種類をラインナップ。自然な味わいの中華だしを選びたい方や、ヴィーガン対応の調味料を探している方はチェックしてみてください。
創味食品 創味シャンタンDX
プロの料理人も愛用していると謳われている中華だし。もとは業務用の中華調味料として開発され、1961年に発売され、60年以上も愛されているロングセラー商品です。ベースは清湯スープ。玉ねぎやにんにく、油脂など20種類以上の素材を配合しています。
チャーハンやスープなどの中華料理に加え、パスタやカレーなど洋食のコク出しにも利用できるので便利です。容量は250g・500g入りの2種類を展開しています。さまざまなジャンルの料理に使えるモノを探している方や、定番の中華だしを選びたい方におすすめです。
ユウキ食品 化学調味料無添加味玉
化学調味料と保存料を使わずに仕上げた中華だしです。丁寧に濃縮した鶏・豚のうまみがポイント。香味野菜や香辛料をブレンドし、バランスの取れた味わいに仕上げています。マイルドな口当たりと濃厚な風味を両立しているのが特徴です。
スプーン1杯加えるだけで、プロのような本格的な風味が再現できるのも魅力。チャーハンやスープのほか、餃子の下味として加えるのも効果的です。賞味期限は2年で、容量は150g・850g入りの2サイズをラインナップ。添加物が気になる方や、やさしい味わいのモノを探している方におすすめです。
中華だしのおすすめ|顆粒・粉末タイプ
ユウキ食品 やさしい味わいのガラスープ
あっさりとした味わいで料理に使いやすい中華だし。チキンエキスをベースとして、野菜や香辛料をブレンドしてソフトな口当たりに仕上げています。うま味調味料は不使用で、味の調節には、食品素材の酵母エキスパウダーを使用。食塩は中国産から国内製造のモノに切り替えてリニューアルしています。
中華料理のほか、炊き込みご飯の調味料として使うのもおすすめ。料理のジャンルを問わず、素材の味を引き立てたいときに重宝します。容量は70g・130g・400g・700gとサイズ展開が豊富なのもポイント。中華だしを使う頻度に合わせて無駄なく使い切れるモノを選びたい方はチェックしてみてください。
・1個
・4個セット
ユウキ食品 化学調味料無添加の貝柱だし
海鮮料理のベースとして使いやすい中華だしです。ホタテエキスや干し貝柱粉末を配合。化学調味料は未使用で、素材本来の豊かなうまみが堪能できます。マイルドな味わいなので、中華料理以外の炒め物や煮物にも使えるのが魅力です。
単体で使うほか、ガラスープと併用することで、より香り高いだしに仕上げられるのも強み。より本格的な味わいを出したいときにもおすすめです。賞味期限は1年で、容量は60g・110g・400gの3種類をラインナップ。魚介類のうまみが詰まった中華だしを使ってみたい方や、専門店のような味を自宅で再現したい方に適しています。
オーサワジャパン オーサワの中華だし
国産野菜を含む植物由来成分で作られた中華だしです。砂糖や化学調味料は不使用。生姜や香辛料のほどよい風味がアクセントで、スープや野菜炒めなどさまざまな料理に使えます。1袋5g入りの個包装で、1箱あたり8袋入り。1袋で2~3人分に相当します。
スープに使う場合は、200~300mlのお湯に1包が目安。計量せずに使えるため、中華だしをより手軽に使いたい方におすすめです。賞味期限は常温で1年。個包装の顆粒中華だしを探している方や、野菜のおいしさが感じられるモノを選びたい方はチェックしてみてください。
創健社 中華風だし一番
さまざまな野菜とオイスターのうまみが凝縮した中華だしです。玉ねぎ・白菜・にんじんなどの野菜を使用。化学調味料・たん白加水分解物は不使用です。ビーフ・ポーク・チキンエキスも使わず、素材そのものの味わいを感じるやさしい風味に仕上げています。
1984年発売以来長く親しまれてきており、メーカーの定番商品ともいえる顆粒だし。簡単に溶けるので使いやすいのも魅力です。賞味期限は製造日から360日。1袋8g入りの個包装で、1箱あたり10袋入りで販売されています。ナチュラルな味わいの中華だしを選びたい方におすすめです。
スカイ・フード 四季彩々 中華だし
畜肉由来の素材を使わずに仕上げた中華だし。貝などの魚介類や野菜、スパイスを使ってうまみを引き出しているのが特徴です。アミノ酸などの化学調味料は使用せず、自然な風味を活かしています。保存料・甘味料・着色料も不使用です。
上品な口当たりで、中華料理以外のジャンルでも重宝します。煮込み料理や炒め物に加え、即席スープの素としても使いやすく、薬膳料理のだしにもおすすめです。
賞味期限は12ヵ月。1袋6g入りの個包装で、1箱あたり8袋入りです。食品添加物を極力避けたい方や、繊細な味わいの中華だしを選びたい方に適しています。
ノリット・ジャポン ウマミー(UMAMY) 比内地鶏丸鶏ガラスープの素
比内地鶏の丸鶏ガラ100%でだしを取った中華だしです。じっくり煮出した丸鶏がらスープを使いやすい顆粒状に加工し、深いうまみを凝縮。ブイヨンの強い香りを抑え、鶏のうまみをしっかりと感じられるように工夫しています。
比内地鶏は、日本三大地鶏の1つとして知られる秋田県のブランド鶏です。質のよい比内地鶏を丸ごと使っただしで、贅沢な味わいが堪能できます。
1個あたり75g入りで、賞味期限は1年。ブランド鶏のおいしさを存分に堪能できるモノを使ってみたい方や、少し贅沢な中華だしを選びたい方におすすめです。
味の素(AJINOMOTO) 丸鶏がらスープ 塩分ひかえめ
同シリーズの商品より塩分を40%カットした中華だし。食塩含有量が少ない食品を紹介することを目的とした、日本高血圧学会減塩委員会の減塩食品リストにも掲載済です。食塩をカットしつつも、丸鶏を長時間煮出した深いコクが楽しめます。
これだけで味が決まるので、調理の手間が省けるのも強み。スープや炒め物など幅広い料理に使えます。固まりにくいため、保管にも便利です。1袋あたり40g入りの商品に加え、5gずつ個包装されたスティックタイプもラインナップ。減塩タイプの中華だしを探している方や、保管しやすいモノを選びたい方におすすめです。
中華だしのおすすめ|チューブタイプ
味の素(AJINOMOTO) クックドゥ 香味ペースト
やわらかいペースト状で手軽に使える中華だし。鶏だしをベースとして、こがしにんにく油や調味料をブレンドしているのが特徴です。香味油ならではのコクとうまみが感じられ、チャーハンや肉野菜炒めなどの中華料理を本格的な味わいに仕上げられます。
塩こしょうなどの調味料を使わなくても味が決まるので、忙しいときに短時間で料理を完成させたいときにも便利。容量は120g・222g入りのほか、10gずつ個包装された使い切りパックも展開しています。炒め物に使いやすい中華だしを探している方や、使い勝手がよいモノを選びたい方におすすめです。
味の素(AJINOMOTO) クックドゥ 香味ペースト オイスター醤油味
醤油とオイスターソースの風味を効かせた中華だしです。コクがありつつも、クセが少なくて食べやすいのが魅力。醤油の風味が効いているため、中華料理だけでなく、きんぴらごぼうや肉じゃがなどの和食の味付けにも使えます。
ほどよい味付けなので、料理にアクセントを加えたいときや、深みをプラスしたいときに使いやすいのも強みです。容量は1本あたり120g入り。チューブタイプの中華だしのなかでも、さまざまな料理に使えるモノを選びたい方におすすめです。
・1本
・3本セット
創味食品 創味シャンタン やわらかタイプ
創味シャンタンがより使いやすくなったチューブタイプの中華だしです。お湯にさっと溶かして使えるため、ラーメンスープのコク出しにもぴったり。炒め物を作る際は、最後の仕上げとして加えてもおいしく仕上がります。練りタイプのモノより、カロリーと脂質量がやや多めです。
ペースト約8cmが約5gで小さじ1杯に相当します。使ったらすぐに蓋ができるので豊かな風味をキープでき、使い勝手もよいのが魅力です。容量は1本あたり120g入り。中華だしをより気軽に使いたい方におすすめです。
エスビー食品 李錦記 万能中華だしペースト
香味野菜や香味油の風味を活かした中華だしです。鶏ガラと豚のうまみが詰まっており、豊かな風味が楽しめます。香味野菜の甘みも感じられ、バランスの取れた味わいに仕上げているのも特徴。唐揚げの下味や、卵かけご飯の味付けにもおすすめです。
チューブの裏面に使用量の目安が記載されており、調理するときもすぐに確認できて便利。1本あたり37g入りで、賞味期限は570日です。使い切りやすい少量規格の中華だしを探している方や、目安量が分かりやすいモノを欲しい方はチェックしてみてください。
・1個
・3個セット
中華だしを使ったおすすめレシピ
卵スープ
まずは、手鍋に水・中華だしを入れて火にかけます。2人前を作る際は、水300mlに対して中華だし6g程度が目安です。片栗粉小さじ1に対し、水小さじ2を加えた水溶き片栗粉でとろみを付けるのもおすすめ。沸騰したら溶き卵を加え、半熟状態に仕上げて完成です。
最後にごま油を適量回し入れると、風味がよくなります。具材として、ほうれん草などの葉物を入れるときれいな彩りに。ベーコンを加えたり、好きな野菜を足して具だくさんにしてもおいしく食べられます。調理時間10分程度で作れる簡単レシピなので、あと一品足したいときに試してみてください。
レタスチャーハン
市販の焼き豚を使って手軽に作れるチャーハンです。焼き豚は30g程度用意し、1cm角程度の大きさに切り分けます。レタスは適量を食べやすい大きさに切り、青ねぎは小口切りにすれば、下ごしらえは完了です。
サラダ油を入れて熱したフライパンに、卵1個分の溶き卵を入れて半熟になるまで加熱。さらにご飯200gと焼き豚を加え、一気に炒め合わせます。中華だし5g加えて全体になじませ、最後にレタスを入れて軽く炒め、青ねぎを散らして完成です。
鶏肉の黒酢炒め
彩りもよく、肉と野菜がたっぷり食べられるレシピです。玉ねぎ1/2個はくし切り。ピーマン1個・赤パプリカ1/2個は種を取り除いて一口大に切ります。鶏もも肉200gは一口大にカット。中華だし10gをお湯小さじ2で溶いて鶏肉にもみこみ、さらにこしょう適量・片栗粉大さじ2をまぶします。
サラダ油を入れて熱したフライパンに鶏肉を重ならないように並べ、上に野菜類をすべて投入。鶏肉を両面こんがり焼いて火を通した後、野菜と一緒に1~2分程度炒め合わせます。黒酢大さじ2・砂糖大さじ1を混ぜたモノを回し入れ、全体に軽く絡めて完成です。
中華だしにはさまざまな商品があり、肉や魚介類、野菜のうまみが存分に感じられるモノも多く販売されています。化学調味料不使用やヴィーガン対応、減塩タイプもあり、健康志向の方も選びやすいモノが増えてきているのも魅力です。それぞれの特色を見比べて、使いやすい中華だしを見つけてみてください。