体温で発電!
体から発する熱を電気に変換するウェアラブルテクノロジー。かつてはかさばり、実用性と発電量に乏しいものでした。でもここへ来て、ノースカロライナ州立大学(NCSU)は、非常にスリムな体温発電テクノロジーを公開。さっそく詳細を見てみましょう!
薄さ2mmの NCSU 開発 TEG
公開されたNCSU開発のウェアラブル体温発電装置(TEG)は前述の通り、テクノロジーとしては最新のものではありません。しかし、今回は発電効率と装着性のよさが違います!
TEG は体の温度と外気温の格差を利用して発電する仕組み。何層かのレイヤーにより、薄さわずか2mmでの効率的な発電に成功。フレキシブルなので、ウェアラブルに最適ですね。
腕や胸に
TEG は効率的に体温を活用できる場所として、腕や胸が選ばれ、アームバンドタイプや胸の部分に埋め込まれた Tシャツタイプが存在。いずれも自然な装着感が期待できそうです!
今回は最大で 20 μW/cm2、Tシャツタイプなら、6 μW/cm2、ランニング時には 16 μW/cm2 の発電量を見込みます。ちょっとしたウェアラブルデバイスへの電源供給も視野に入ってきました!
常に装着する必要のあるポータブル医療機器のバッテリー問題の解消となる可能性がある今回のテクノロジー。明るい未来を切り開いてほしいですね!
個人法人を問わず、その開発にしのぎを削り合っている体温での発電テクノロジー。このような開発の促進が地球環境を救うことにつながるかもしれません。