発展途上国ではこのアプローチが正解かも。
スマホは年々進化し、とてもパワフルになっています。そのパワーを活かして「持ち運べるデスクトップPC」を作ってしまおう、というのがこのプロジェクト。
パワフルなスマホ
SnapdragonのCPU(Qualcomm社の2015年版最新版はSnapdragon810)は1996年の世界一早いスーパーコンピューターより処理が速いといわれています。しかし、そんなパワフルなスマホですが機能性はデスクトップパソコンのほうが高いのが現状。折角のパワーがもったいない・・・
そこで生まれたのがAndromiumプロジェクト。スマホのCPUパワーを活かしデスクトップコンピューターに仕立て上げます。
ハードとソフト
ハードウェアは至ってシンプル。スマートフォンを接続するドックの形をしています。ソフトウェアは元Google社のシニアエンジニア、Gordon ZhengがポータブルなデスクトップPCを作る夢を実現させるために退社し、Android用アプリケーションとAndromiumOSを作成。
このアプリケーションはスマホとシームレスに統合することにより、デスクトップモード中も電話を受け取ったりテキストできるなどスマホとしての機能を損なうこともありません。
Andromiumプロジェクトが目指す未来
2014年、インドでは2億2400万台のスマートフォンが売れたそうです。そして92%の人々はそれまで自分のコンピューターを持ったことがないユーザーなのです。インドではたくさんの家族がインターネットアクセスはそのスマホのみという状況で、彼らの子供の教育には非常に不利な状況。
そんな人々にコンピューター体験を届けるのがこのプロジェクトの目指す未来なのです。
▼動画はこちら。
スマホをPCのように使ってしまおうという発想は以前ご紹介したDragonflyと似ていますね。Dragonflyについては下記記事で詳しくご紹介しています。
日本で使うにしてもスマホを持ち運ぶだけでいろいろなところでデスクトップPCの作業ができますし、さらに発展途上国にすでに爆発的に広がっているスマホをつかうなんて、夢がありますね!