国民的ともいえる人気シリーズ『名探偵コナン』。漫画・TVアニメ版ともに長年愛され続けている本作ですが、劇場版はオリジナルストーリーが採用されていることもあり、特に熱狂的なファンを生み出しています。
息が長い分作品数も多く、なかには何から見ればいいのか迷ってしまう方もいるのではないでしょうか。そこで今回は、映画『名探偵コナン』の見る順番をおすすめ作品とともにご紹介します。
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映画「名探偵コナン」が人気の理由
映画『名探偵コナン』は、近年では興行収入100億円を超える大ヒットを記録している国民的なアニメ映画。推理ミステリーに加えて、派手なアクションや幼馴染のラブコメ、男性キャラのかっこよさなどさまざまな要素を楽しめるのが人気の理由です。
家族でも安心して楽しめる王道作品である一方で、原作の連載は30年となる長寿作品。作品としては、ファンの年齢層の変化にも対応しなければなりません。近年では興行収入が右肩上がりの傾向にありますが、その理由として映画『名探偵コナン』は新規の客層を積極的に取り込んでいることが挙げられます。
たとえば、『ルパン三世vs名探偵コナン THE MOVIE』は、TVスペシャルに続きルパン三世とコラボすることでコナンファン以外の大人層の関心を高めました。また、コナン最大の敵「黒の組織」を登場させた作品もあり、原作ファンの興味も引いています。
キャラクターの魅力や作品としてのおもしろさはもちろん、多くの客層から支持を得ているのが映画『名探偵コナン』が人気の理由です。
映画「名探偵コナン」を見る順番は?
映画『名探偵コナン』を見る順番は、基本的には公開された順がおすすめです。名探偵コナンは30年以上続いている長寿作品なので、新しいキャラクターや設定がどんどん増えていきます。物語に深みが出る一方で、キャラクターの関係が分かりづらいという側面もあるため、はじめて鑑賞する場合は公開順で見て世界観や設定を理解しながら楽しみましょう。
ただ、映画『名探偵コナン』はそれぞれで物語が完結しています。最新作や興味がある作品から見ていっても問題はありません。怪盗キッドや安室透など人気キャラクターや、黒の組織が登場している作品を重視して見るのも選択肢の1つです。
コナンの世界観への理解を深めたい場合は公開順、気になるキャラクターがいる場合はその人物が登場している作品を順番に見ましょう。
【公開順】映画『名探偵コナン』の歴代作品一覧
第1作目:『名探偵コナン 時計じかけの摩天楼(まてんろう)』(1997)
『時計じかけの摩天楼』は1997年に公開された映画『名探偵コナン』の第1作目です。映画『名探偵コナン』の最初の作品だけあり、登場人物がコナンたちに加えて少年探偵団、目暮警部など主要なキャラクターに限られるので、とっつきやすいのが特徴。アクションやミステリー要素だけではなく、コナン(工藤新一)と毛利蘭の関係にも焦点を当てているため、名探偵コナンの基礎的な部分を楽しめると評価されている王道作品です。
また、のちに原作に逆輸入されたキャラクター「白鳥任三郎」の初登場作品でもあります。
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あらすじ
新一の誕生日の前日、何者かにプラスチック爆弾用の火薬が大量に盗まれ、コナンたちが殺人事件を解決したばかりの黒川邸が放火された。ニュースに驚くコナンだったが、そこに犯人を名乗る男から予告電話が! 狙われたのは子供たちが集まる緑地公園。現場に駆けつけたコナンは爆弾から無事に子供たちを守るが、犯人から次なる爆破予告が届き…。犯人は新一に恨みをもつ者なのか? パニックに陥った大都会、そしてタイムリミットが迫る!
第2作目:『名探偵コナン 14番目の標的(ターゲット)』(1998)
映画『名探偵コナン』の第2作目にあたるのが『14番目の標的』。蘭の母親である「妃英理」が初登場した映画であり、本筋の推理以外にも毛利小五郎の過去にまつわるエピソードが盛り込まれた作品です。
普段は迷探偵でダメなおっちゃんですが、特に身内や友人に関連した事件になると渋い一面を見せる小五郎のかっこいいシーンもあるのが評価されています。声優が変更されたため、今では見れなくなった神谷明氏が演じる毛利小五郎のかっこいい姿を見たいという方にもおすすめです。
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あらすじ
目暮警部、蘭の母で弁護士の妃英理、阿笠博士が何者かに命を狙われた。小五郎と親しい人物が標的にされたことから、犯人は小五郎に恨みをもつ者と思われるが……? 一方、コナンは現場の遺留品がトランプの絵札に関連していることに気づき、襲われた3人の名前にある共通点を見つけた。”八”の字をもつ小五郎の旧友で、ソムリエの沢木公平を護衛するため、海洋娯楽施設”アクアクリスタル”に向かったコナンたちは、名前に数字をもつ4人の人物に出会う。
第3作目:『名探偵コナン 世紀末の魔術師』(1999)
20世紀もまもなく終わる1999年に公開されたのが『世紀末の魔術師』。興行収入は26億円と3作目にして20億円を突破しました。最大の見どころは青山剛昌の旧作「まじっく快斗」の主人公である「怪盗キッド」が、映画『名探偵コナン』に初めて登場したこと。高い評価を得ている理由として挙げられるのは、怪盗キッドの活躍とコナンとの協力関係を描いている点です。
また、前2作と違ってロシアのロマノフ王朝の遺産がでてくるなど、実際の歴史にまつわるエピソードになっているのも評価点の1つ。ベテラン声優の林原めぐみ氏が演じる人気キャラクター「灰原哀」が、劇場版に初登場した作品でもあります。
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あらすじ
世間を騒がす大怪盗”怪盗キッド”から、鈴木財閥が所有するロマノフ王朝の遺産”インペリアル・イースター・エッグ”を盗むという予告状が届く。大阪に駆けつけたコナンは服部平次と合流。そこへ颯爽と現れたキッドがエッグを盗み出すが、逃走中、何者かに狙撃されキッドは行方不明に。再びコナンたちのもとに戻ったエッグの謎を追い、豪華客船で神奈川に向かったコナン一行だったが、その船内で殺人事件が発生する!
第4作目:『名探偵コナン 瞳の中の暗殺者』(2000)
20世紀最後の映画『名探偵コナン』は2000年4月22日に公開された『瞳の中の暗殺者』。主人公の江戸川コナンこと工藤新一とヒロインの毛利蘭の関係をメインテーマにしているのが特徴です。知人の佐藤刑事が襲われたことがきっかけで、蘭は記憶喪失となり、犯人に命を狙われることになります。
自分の名前さえも忘れてしまった蘭を犯人から守るコナンの活躍はもちろん、鈴木園子との深い友情も評価されています。また、2000年5月に急逝された声優の塩沢兼人氏が演じる白鳥任三郎を見られる最後の劇場版です。
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あらすじ
警察官を狙った連続殺人事件が発生。現場を目撃したコナンは、必死の追跡も虚しく、犯人を取り逃してしまっていた。さらに、事件について聞き出そうとするも、白鳥刑事には「Need not to know(知る必要のないこと)」と言い放たれてしまう。そんな中、警察関係者が多く集まるパーティで佐藤刑事が襲われ、居合わせた蘭がショックで記憶喪失に! 犯人の顔を目撃したため、命を狙われる蘭。何もかも忘れてしまった蘭を、コナンは守り切れるのか!?
第5作目:『名探偵コナン 天国へのカウントダウン』(2001)
2001年に公開された映画『名探偵コナン』の第5作目『天国へのカウントダウン』。興行収入は29億円にまで上がっており、人気の理由の1つとして映画『名探偵コナン』で初めて「黒の組織」との関わりをにおわせてきたことがあげられます。
灰原哀が深夜にとっていた行動から黒の組織との関連性を疑われ、実際にジンとウォッカが物語に登場する緊張感のある展開がポイント。また、少年探偵団との友情と絆も評価されています。灰原哀にスポットをあてた物語となっているので、彼女と黒ずくめの組織が気になる方におすすめです。
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あらすじ
富士山が一望できる、西多摩市のツインタワービル・スイートルームで殺人事件が発生する。殺されたのは市議会議員・大木岩松。傍らには2つに割られた猪口が残されていた。一方、黒ずくめの組織と灰原の怪しい動きに気づいたコナンは、この事件に黒ずくめの組織が関わっているのではないかと警戒を強める。そんな中、ツインタワービルで開かれるパーティーにコナンや少年探偵団も招待される。しかし会場では更なる殺人、そして、ビルの中階で謎の爆発が発生し…
第6作目:『名探偵コナン ベイカー街(ストリート)の亡霊』(2002)
映画『名探偵コナン』の第6作目『ベイカー街の亡霊』は江戸川乱歩賞を受賞した野沢尚先生が脚本を手掛けた作品です。仮想空間で再現された19世紀末のロンドンが舞台。シャーロック・ホームズやジャック・ザ・リッパーが登場する一風変わった作風で、興行収入がはじめて30億円を超えた劇場版です。
仮想空間が舞台となるため、コナンが阿笠博士のアイテムを使えないという制約がかかっており、緊張感のある展開が評価されています。普段のコナンとは雰囲気が違う映画が見たい方におすすめです。
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あらすじ
1年で人間の5年分成長する人工知能、”ノアズ・アーク”を開発した天才少年・ヒロキが自殺してから2年。米花シティホールでは仮想体感ゲーム”コクーン”の発表会が行われていた。だが、その最中に殺人事件が発生。コナンは事件の手がかりを求めてコクーンに乗り込むが、システムがノアズ・アークに支配され、子供たちが人質に取られてしまう! 解放条件はゲームをクリアすること。コナンは19世紀末のロンドンで、殺人鬼を追うステージに挑戦することに…。
第7作目:『名探偵コナン 迷宮の十字路(クロスロード)』(2003)
京都を舞台とした『迷宮の十字路』は映画『名探偵コナン』の第7作目。東京、京都、大阪で起きた殺人事件が物語の発端となっており、コナンのライバルである西の名探偵「服部平次」とそのガールフレンドの「遠山和葉」が登場しています。
今作は平次と和葉に焦点を当てられているのが特徴。同時にコナンとしてではなく、工藤新一と蘭の関係も描写されているのでラブコメ色も強いところが評価されています。また、平次は剣道を得意としているためアクションも楽しめる作品です。
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あらすじ
東京・大阪・京都で5人の男が相次いで殺される事件が発生。5人は古美術を狙う窃盗団”源氏蛍”のメンバーで、互いを義経とその家臣たちの名で呼び合っており、残るは義経、弁慶、伊勢三郎の3名となった。別の仏像窃盗事件の解決を依頼された小五郎とともに京都を訪れたコナンは、源氏蛍の事件を追う服部平次と遭遇、行動をともにすることに。だが、平次が弓で狙撃され…。犯人は源氏蛍のメンバーなのか? 京都の町を2人の名探偵が駆ける!
第8作目:『名探偵コナン 銀翼の奇術師(マジシャン)』(2004)
怪盗キッドがメインキャラとして再び登場したのが2004年に公開された『銀翼の奇術師』。舞台女優の持つ指輪をめぐる怪盗キッドとコナンの対決から、航空機を舞台にした密室殺人事件へと物語が移り変わるのが特徴です。
評価されているのはやはり怪盗キッドとコナンとのライバル関係。『世紀末の魔術師』での設定も引き継がれており、怪盗キッドのかっこいい活躍が人気の作品です。マジシャンである怪盗キッドが登場する作品らしく、推理よりもエンターテイメントを重視した展開になっています。
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あらすじ
舞台女優・牧樹里のもとに怪盗キッドからの予告状が届く。キッドの狙いは、樹里が舞台”ジョゼフィーヌ”で使用するスター・サファイアの指輪。宝石を守るように依頼された小五郎は、キッドが役者に化けて舞台の公演中に盗み出すと推理するが…。公演当日、中森警部らも参加し厳戒態勢のなかで舞台の幕が開くが、キッドは大胆にも新一の姿でコナンの前に現れ!? 屋上で対峙するコナンとキッド。しかし、事件はさらなる展開へと向かう。
第9作目:『名探偵コナン 水平線上の陰謀(ストラテジー)』(2005)
2005年4月に公開された映画『名探偵コナン』の第9作目『水平線上の陰謀』。豪華客船アフロディーテ号が舞台となっており、園子の拉致に続き、殺人事件が起きるという物語が展開されていきます。
評価されている点は小五郎の活躍です。普段はコメディリリーフとして扱われる小五郎ですが、彼の元刑事であり、探偵としての能力に焦点があてられています。『14番目の標的』と同じく、声優の神谷明氏が演じる小五郎の渋い活躍を楽しみたい方におすすめです。
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あらすじ
園子のはからいで、太平洋を航行する豪華客船アフロディーテ号の処女航海に招待されたコナンと蘭・少年探偵団一行。多くの著名人や政界人らも乗船する優雅な洋上のクルーズを楽しむが、かくれんぼの最中に園子が何者かに拉致・監禁されてしまう。コナンの機転で九死に一生を得るが、今度は船内で殺人事件が発生。15年前に起きた貨物船・第一八代丸の沈没事故と半月前のある交通事故との関連に気づいたコナンだったが…。
第10作目:『名探偵コナン 探偵たちの鎮魂歌(レクイエム)』(2006)
『探偵たちの鎮魂歌』は2006年に公開された映画『名探偵コナン』の記念すべき第10作目。当時の名探偵コナンのレギュラーキャラクターがほとんど登場しており、興行収入は30億円を超えました。
見どころは怪盗キッド、服部平次を含めたオールスター作品という点です。特に怪盗キッドのかっこよさが好評。また、子どもたちに危機が迫っているため、小五郎を始めとする大人たちも活躍しています。10作目を記念した豪華なお祭り作品になっているので、前9作を見てから視聴するのがおすすめです。
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あらすじ
ある調査依頼を受け取った小五郎は、コナンと蘭、少年探偵団とともに横浜のレジャーパーク”ミラクルランド”に隣接したレッドキャッスル・ホテルへと向かった。依頼人の秘書から腕時計型のフリーパスIDを受け取った少年探偵団と蘭は、さっそくミラクルランドへ。だが、そのIDには、閉園時間になると爆発する時限装置付きの爆弾が仕掛けられていた! 爆弾を解除するには、依頼人のヒントをもとに、ある”答え”を見つけなければならないというが…。
第11作目:『名探偵コナン 紺碧の棺(ジョリー・ロジャー)』(2007)
映画『名探偵コナン』の第11作目『紺碧の棺』は、2007年の春に公開された作品。本作の舞台は古代の海底神殿が発見された神海島です。事故に見せかけた殺人事件もありますが、伝説の女海賊になぞらえたトレジャーハントも見どころの1つとして挙げられます。
また、物語のテーマとして蘭と園子の友情がフォーカスされており、2人の関係性が高く評価されているのもポイント。宝探しがメインになっているので、ミステリーというよりはアドベンチャーとしてのおもしろさがある作品です。
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あらすじ
古代の海底神殿が発見され、トレジャー・ハンターたちが続々と集まる神海島を訪れたコナン一行。子供たちは島の観光課が企画した宝探し、蘭と園子はダイビングにと大いにリゾート気分を満喫していた。だが、トレジャー・ハンターの1人が探索中にサメに襲われて死亡、コナンは事故ではなく殺人と推理する。その夜、島の観光館に強盗が侵入し、さらに翌日、蘭と園子が何者かに連れ去られてしまう。コナンは2人を救出するため海底神殿に向かうが…。
第12作目:『名探偵コナン 戦慄の楽譜(フルスコア)』(2008)
『戦慄の楽譜』は2008年4月19日に公開された映画『名探偵コナン』の第12作目。同年に公開された劇場版ドラえもんやワンピースとともに、第32回日本アカデミー賞優秀アニメーション作品賞を受賞した作品です。
「音楽」をテーマにしており、ゲストキャラクターの歌や演奏をプロの音楽家が担当しているのが特徴であり見どころ。たとえば、メインキャラクターの秋庭怜子を演じる声優は桑島法子氏ですが、歌はソプラノ歌手の赤池優氏が担当しています。また、2007年5月に坂井泉水氏が逝去されたため、ZARDを主題歌に起用した最後の作品です。
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あらすじ
世界的音楽家・堂本一揮が創設した音楽アカデミーで、3人の門下生が死傷する爆破事件が起きる。被害者の1人は、近日行われる堂本音楽ホールのこけら落とし公演に出演するはずだったが、急遽代役を立てることになった。園子のコネで公演に招待されたコナン一行、だが、そのリハーサルで出会ったソプラノ歌手・秋庭怜子が命を狙われる事件が! そして公演当日、怜子と行動を共にしていたコナンは何者かに襲われ、ホールでは大規模な爆発が起こっていた。
第13作目:『名探偵コナン 漆黒の追跡者(チェイサー)』(2009)
2009年4月に公開された映画『名探偵コナン』の第13作目『漆黒の追跡者』。コナンにとって最大の敵であり、原作ファンにとって最も気になる存在である黒の組織が登場する劇場版です。
黒の組織が映画『名探偵コナン』に登場するのは2001年の『天国へのカウントダウン』以来。見どころはコナンと黒の組織の対決で、彼らが登場すると緊張感があっておもしろいと評価されています。評価の高さを裏付けるように興行収入も35億円と『ベイカー街の亡霊』を超えました。
また、目暮警部や高木刑事、白鳥任三郎など警察側のキャラクターが総登場しているのも特徴です。声優の神谷明氏が毛利小五郎を演じた最後の劇場版でもあります。
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あらすじ
6人が殺害される広域連続殺人事件が発生。すべての現場にアルファベットが刻まれた麻雀牌が残されていたことから、同一犯による事件として捜査が開始する。だが捜査会議後、コナンは童謡「七つの子」の音階をさせながら携帯メールを打っていた刑事がいたと聞く。「黒ずくめの組織のボスに宛ててメールアドレスを打つと、その音階になる…!まさか、組織のメンバーが刑事に紛れている!?」 黒ずくめの組織を追いながらも事件の真相に近づくコナン、しかしその裏で、コナン=新一の真実が暴かれようとしていた。
第14作目:『名探偵コナン 天空の難破船(ロスト・シップ)』(2010)
『天空の難破船』は2010年に公開された映画『名探偵コナン』の第14作目。劇場版に怪盗キッドが登場するのは4度目となっており、飛行船を舞台としてテロ組織と対決する物語です。
怪盗キッドの活躍はもちろん、コナンとの共闘が高く評価されています。また、コナンの映画ではありますが、まじっく快斗の要素もあり、怪盗キッドのコミカルな面が描かれているのも特徴です。『世紀末の魔術師』、『銀翼の奇術師』、『探偵たちの鎮魂歌』と合わせて怪盗キッドが好きな方におすすめの作品になっています。
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あらすじ
西多摩市の国立東京微生物研究所が武装グループに襲撃された。グループは研究所に保管された殺人バクテリアを強奪しており、翌日、”赤いシャムネコ”を名乗るテロ組織から犯行声明も出されていた。時を同じくして、園子の伯父である鈴木次郎吉が怪盗キッドに挑戦状を叩きつけていた。世界最大級の飛行船、ベルツリー号に収めた宝石”天空の貴婦人”を盗んでみせよというものだったが…。意気揚々と離陸した飛行船、だがそこに赤いシャムネコからの脅迫電話が!
第15作目:『名探偵コナン 沈黙の15分(クォーター)』(2011)
映画『名探偵コナン』の第15作目は2011年4月に公開された『沈黙の15分』。映画『名探偵コナン』の15周年記念作品であり、興行収入は31億円を超え、第35回日本アカデミー賞優秀アニメーション作品賞を受賞しています。
冬の新潟が舞台になっていて、キービジュアルにもスノーボードに乗ったコナンが描かれています。映画『名探偵コナン』は春に公開されるからか、冬が舞台になるのは珍しく目新しさがあるのが特徴です。
コナンのスノボアクションと過去と現在の事件が絡み合う複雑なミステリーが好評。また、ゲスト声優として戦場カメラマンの渡部陽一氏が起用されており、当時の流行を感じられるという意見もあります。
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あらすじ
12月のある日、再選を果たした朝倉都知事宛に謎の脅迫状が届き、翌日開通したばかりの地下鉄トンネルが爆破された! コナンの機転で怪我人は出なかったものの、犯人は朝倉都知事が国土交通大臣時代に建設したダムの関係者だと思われ、コナンたちはダムが建設された新潟県へ向かう。移設5周年の記念式典を迎え多くの観光客で賑わう村、コナンは調査を始めるが、その矢先、雪原で不審な男性遺体が発見され…。
第16作目:『名探偵コナン 11人目のストライカー』(2012)
2012年4月に公開された『11人目のストライカー』は映画『名探偵コナン』の第16作目。Jリーグ20周年記念プロジェクトとのコラボ作品でもあり、三浦知良氏をはじめとしたプロサッカー選手を本人役として起用しているのが特徴です。
本作の見どころは少年探偵団の活躍。また、サッカー選手は演技のプロではないのでどうしても棒読みになってしまいますが、サッカーシーンでの熱さも評価されています。Jリーグとのコラボ映画なので好みは分かれますが、サッカーが好きな人にはよりおもしろい作品です。
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あらすじ
毛利探偵事務所に爆破予告の電話がかかってきた。小五郎はイタズラを疑うが、直後に事務所前の路上に停められた車が爆発。犯人は謎の暗号とともに「爆弾を見つけなければ、さらに大勢が犠牲になる」と脅迫する。その頃、東都スタジアムでJリーグの試合を観戦していたコナンは、蘭からの電話で爆破予告の話を聞き暗号解読に乗り出すが…。タイムリミットが迫る中、コナンは無事爆弾を見つけ出せるのか!? そして、犯人の真の目的とは?
第17作目:『名探偵コナン 絶海の探偵(プライベート・アイ)』(2013)
映画『名探偵コナン』の第17作目にあたる『絶海の探偵』は2013年春に公開されました。舞台は海上自衛隊が保有するイージス艦。本作では防衛省と海上自衛隊の全面的な協力によって制作されているのが最大の特徴です。
「相棒」シリーズなど主にテレビドラマを手掛けている櫻井武晴氏が初めて名探偵コナンの脚本を書いた作品でもあります。防衛省と海上自衛隊の協力による本格的なイージス艦の描写や機密情報をめぐる緊張感のある展開が好評。また、青山剛昌が決めている、あるルールをコナンが破ったように見える描写があることも話題になりました。
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あらすじ
京都舞鶴港沖、海上自衛隊によるイージス護衛艦”ほたか”の体験航海に参加したコナン一行。電子武装されたハイテク艦で繰り広げられる迫力の演習に、大興奮の子供たちだったが、訓練終了の直前に未確認物体が艦体に接近し、艦内に不穏な空気が流れ出す。”スパイX”というフレーズを聞きつけ、艦内を探るコナンは自衛隊員の左腕だけが発見された現場に遭遇。服部平次に協力を仰ぐと、今度は若狭湾の造船所で左腕のない遺体が発見され…。
第18作目:『ルパン三世vs名探偵コナン THE MOVIE』(2013)
映画『名探偵コナン』の番外編となる『ルパン三世vs名探偵コナン THE MOVIE』。ルパン三世とコナンのコラボ映画であり、2009年に放送されたTVスペシャルの続編にあたります。コナン単独の映画ではないため、公開されたのは春ではなく、2013年の12月です。
見どころは、本作の目玉ともいえるルパン三世とコナンのコラボ。更に怪盗キッドも登場する豪華な内容になっています。ルパンとコナンのキャラクターが上手くからんでおり、お互いのファンの興味をひいたのか興行収入は42億円を超えたヒット作となりました。
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あらすじ
月島の宝石店に怪盗キッドが現れる。コナンはダイヤを盗み出したキッドを追うが、その正体はルパン三世だった!ルパンの次の狙いは米花町の銀行に保管されているチェリーサファイア。銭形警部は目黒警部とタッグを組みルパン逮捕に乗り出すが……。一方その頃、イタリアの人気アイドル・エミリオがライブのために来日するが、何者かに命を狙われているという。毛利小五郎はその警護にあたるが、エミリオは蘭と園子を連れてホテルを抜け出してしまう。
第19作目:『名探偵コナン 異次元の狙撃手(スナイパー)』(2014)
映画『名探偵コナン』の単独作品としては第18作目にあたるのが2014年4月19日に公開された『異次元の狙撃手』です。名探偵コナンの連載20周年記念作品であり、興行収入は約41億円。沖矢昴、赤井秀一、ジョディ先生、世良真純などのキャラクターが初めて登場する劇場版で、原作と連動した物語になっているのが見どころです。
青山剛昌が公開前のインタビューで当時はまだ原作でも明かしていなかった、ネタバレがあると語っており、ラストシーンで驚いたという感想も多くあります。
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あらすじ
東京の街を一望できる高さ635mのベルツリータワー。そのオープニングセレモニーの最中、展望台にいた男性客が外部からの狙撃によって倒れる。居合わせたコナンは銃弾の軌道から狙撃ポイントを割り出すが、それは狙撃の射程距離的に「ありえない距離」。スナイパーを女子高生探偵の世良真純とともに追うも、あと一歩で取り逃がしてしまう。後日、FBIと警視庁が合同捜査を開始、浮かび上がったのは、海軍の特殊部隊”ネイビー・シールズ”の存在だった…。
第20作目:『名探偵コナン 業火の向日葵(ひまわり)』(2015)
映画『名探偵コナン』の第19作目にあたるのが2015年に公開された『業火の向日葵』コナン単独の劇場版で怪盗キッドが登場するのは5度目であり、興行収入は44億円を超えました。
本作はゴッホの「ひまわり」にまつわる物語となっており、謎のヒントに絵画を添えたアートミステリー作品です。普段とは様子が違う怪盗キッドの活躍とその想いが見どころ。普段は軽い園子が鈴木財閥の令嬢らしく振る舞うところも評価されています。アクション性が強く、キッドのかっこよさを楽しみたい方におすすめです。
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あらすじ
ニューヨークのオークション会場。第二次世界大戦で消失したとされる『芦屋のひまわり』のゴッホ自身による模写を3億ドルで落札した鈴木次郎吉は、世界に散らばる7枚の『ひまわり』を集め、かつてない規模の展覧会を開こうとしていた。だが、会見中にキッドカードが撃ち込まれ、騒然とする会場には新一の姿も!? 『ひまわり』と園子らを乗せた旅客機が日本に向けて飛び立つが、着陸直前に貨物室に仕掛けられていた爆弾が爆発、機体が炎上してしまう。
第21作目:『名探偵コナン 純黒の悪夢(ナイトメア)』(2016)
『純黒の悪夢』は2016年4月に公開された映画『名探偵コナン』の第20作目。黒の組織が映画『名探偵コナン』に登場するのは3度目。同時にFBIのキャラクターが登場して対峙するのは劇場版では初めてになります。
人気キャラクターの赤井秀一と安室透の2人がメインキャラクターとして登場しているのが見どころです。評価点は黒の組織が登場することで緊迫感が高まり、シリアス要素が強くなること。注目度の高さをあらわすように興行収入は前作より大幅に増えて60億円を突破しています。
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あらすじ
警察庁のサーバールームに何者かが侵入、機密データを盗んで逃走した。安室と赤井が壮絶なカーチェイスを繰り広げながらこれを追うが、取り逃がしてしまう。翌日、東都水族館を訪れたコナンと少年探偵団は、記憶を失ったオッドアイの女に遭遇する。女の正体を探ろうとするコナンをよそに、探偵団は女を連れて観覧車に乗り込むが、女は突然発作を起こし、謎の単語を呟き倒れてしまう。「ノックはバーボン、キール、スタウト……」その言葉が意味するのは!?
第22作目:『名探偵コナン から紅の恋歌(ラブレター)』(2017)
2017年春に公開された映画『名探偵コナン』の第21作目は『から紅の恋歌』。興行収入は前作以上に好調で68億円を超え、2017年の邦画興行収入ランキングで1位を取る快挙をとげました。
舞台は大阪と京都になっており、メインキャラクターとして服部平次と遠山和葉が登場。加えて、TVアニメに先駆けて平次をめぐる和葉のライバルである「大岡紅葉」が登場しています。
京都を舞台の1つとし、百人一首やかるたを絡めた風情を感じる物語や、平次と和葉の絡みの多さが好評な作品です。
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あらすじ
小五郎に同行し、大阪の日売テレビを訪れたコナンたちは平次と和葉に遭遇。そして、平次の婚約者を名乗る、百人一首の高校生チャンピオン・大岡紅葉と対面する。驚くコナンたちだったが、そこに日売テレビを爆破するという予告が!警察の迅速な対応とコナンの活躍で危機一髪、全員無事に避難する。だが、安堵する一同に、百人一首の団体”皐月会”の会員・矢島俊弥が、京都の屋敷で殺害されたという知らせが入る。現場のモニターに映っていたのは大岡紅葉で…。
第23作目:『名探偵コナン ゼロの執行人』(2018)
映画『名探偵コナン』の第22作目『ゼロの執行人』は2018年4月13日から公開されました。メインに人気キャラクターの安室透をすえたこともあり、興行収入は91億円を超える大ヒット作品になっています。この時期の映画『名探偵コナン』は毎年興行収入を更新していましたが、『ゼロの執行人』ではとうとう社会現象にまで達しました。
見どころはなんといっても安室透の活躍です。安室透に焦点をあてた作品だけあり、彼のかっこよさが非常に好評。また、脚本は櫻井武晴氏なので刑事ドラマのような雰囲気も評価されています。
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東京サミットの会場を予定していたリゾート施設”エッジ・オブ・オーシャン”で大規模な爆発が発生。現場を警備していた警察官が死傷したというニュースの中に、コナンは安室透の姿を見つける。一方、警視庁の捜査会議では現場の遺留品に小五郎の指紋があったことから、小五郎が容疑者として逮捕されてしまう。公安の捏造を疑うコナンは安室に問い詰めるが、安室の態度は冷たいもので…。安室透は敵なのか? そして事件の真実とは?
第24作目:『名探偵コナン 紺青の拳(フィスト)』(2019)
2019年春の公開された映画『名探偵コナン』の第23作目『群青の拳』。興行収入は93億円を超えており、7作連続で記録を更新しています。
見どころは『業火の向日葵』以来となる怪盗キッドとコナンの共闘。園子のボーイフレンドであり400戦無敗の空手家でもある「京極真」のかっこよさが高く評価されると同時に、彼の常識外れの強さがおもしろいとも言われています。また、舞台となるシンガポールの美しい風景が楽しめるのもポイントです。
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あらすじ
空手トーナメントに出場する京極真を応援するため、蘭、園子、小五郎、そして新一が開催地・シンガポールに降り立つ。だが、この新一は、実は変装したキッドであり、当のコナンはキッドによって眠らされたままスーツケースの中に入れられ、現地に連れて来られていた。帰国の手段をキッドに握られ、やむなく現地の少年”アーサー・ヒライ”を名乗り、蘭たちと行動を共にすることになったコナン。トーナメントの優勝賞品であるブルーサファイア、”紺青の拳”をめぐる巨大な陰謀に、キッドとともに立ち向かっていく。
第25作目:『名探偵コナン 緋色の弾丸』(2021)
2021年4月16日に公開された映画『名探偵コナン』の第24作目『緋色の弾丸』。本来は2020年公開予定の作品でしたが、コロナ禍の影響で2021年に延期されました。興行収入は前作より落ち込んだものの、76億5,000万円の大ヒットを記録しているのが名探偵コナンの人気をあらわしています。
見どころは人気キャラクターの赤井秀一のファミリーが登場すること。評価されているのも赤井秀一のかっこよさや、『異次元の狙撃手』以来の登場となる世良真純の活躍です。
赤井ファミリーの関係はやや複雑なので初心者にはハードルが高いですが、赤井秀一のファンには特におすすめの作品となっています。
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あらすじ
世界最大のスポーツの祭典”WSG -ワールド・スポーツ・ゲームス-“の東京開催を控え、真空超電導リニア開通も発表された。しかし、WSG大会スポンサーが集うパーティーで企業トップの拉致事件が発生。その裏には赤井秀一、そしてFBI捜査員の姿があった。やがて、コナンの推理により15年前のWSG連続拉致事件との関連性が浮かび上がる…。世界中から大勢の人々が集まる日本で、何が起ころうとしているのか?
第26作目:『名探偵コナン ハロウィンの花嫁』(2022)
映画『名探偵コナン』の第25作目にあたるのが2022年4月に公開された『ハロウィンの花嫁』。興行収入はコロナの影響を受けた前作から大幅に増えて、97億円を超える大ヒットとなりました。
『ゼロの執行人』同様に、安室透がメインキャラクターとして登場しているのが見どころであり、評価されているポイント。また、高木刑事と佐藤刑事の活躍も見逃せません。
本作には安室透の過去を描いたスピンオフである「警察学校編 Wild Police Story」のキャラクターも登場しているので、先に見ておくとよりおもしろくなります。
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あらすじ
渋谷ヒカリエでは佐藤刑事と高木刑事の結婚式が執り行われていた。そこへ突然暴漢が乱入! 事態は収束したものの、佐藤は想いを寄せていた松田刑事が殉職した連続爆破事件を思い出してしまう。一方、その連続爆破事件の犯人が脱獄。公安警察の降谷零(安室透)が、同期である松田刑事の仇を追い詰めるも、謎の仮装人物に首輪爆弾をつけられてしまった。安室のもとを訪れたコナンは、今は亡き警察学校時代の同期メンバーたちと仮装爆弾犯の話を聞く。
第27作目:『名探偵コナン 黒鉄の魚影(サブマリン)』(2023)
2023年4月に公開された映画『名探偵コナン』の第26作目『黒鉄の魚影』。興行収入は100億円を大きく上回って138億円を超える超ヒット作となり、青山剛昌による記念イラストも公開されました。
黒の組織が登場する劇場版となっており、見どころは人気キャラクターの灰原哀にまつわる物語です。灰原のかわいさが評価されているだけではなく、海洋施設「パシフィック・ブイ」を舞台としたストーリーもよくできていて、彼女のファンにはたまらない仕上がりとなっています。
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あらすじ
園子の招待で八丈島にホエールウォッチングに来ていたコナン達 少年探偵団。するとコナンのもとへ沖矢昴(赤井秀一)から、ユーロポールの職員がドイツでジンに殺害された、という一本の電話が。不穏に思ったコナンは、「パシフィック・ブイ」の警備に向かっていた黒田兵衛ら警視庁関係者が乗る警備艇に忍び込み、施設内に潜入。すると、システム稼働に向け着々と準備が進められている施設内で、ひとりの女性エンジニアが黒ずくめの組織に誘拐される事件が発生…! さらに彼女が持っていた、ある情報を記すUSBメモリが組織の手に渡ってしまう…海中で不気味に唸るスクリュー音。そして八丈島に宿泊していた灰原のもとにも、黒い影が忍び寄り…
映画『名探偵コナン』のおすすめ作品TOP5
第1位『名探偵コナン ベイカー街(ストリート)の亡霊』(2002)
『ベイカー街の亡霊』は2002年に公開された作品で、小説家の野沢尚先生が脚本をてがけた唯一のアニメ映画でもあります。仮想現実という非現実的な舞台ながら、コナンの身体能力を補ってきた阿笠博士のアイテムを使えなくすることで追い詰めるという手法がポイント。子供の体で殺人鬼と対峙するというデメリットが緊迫感を高めています。
また、コナンこと工藤新一の父親である「工藤優作」との親子の絆も必見です。『ベイカー街の亡霊』の興行収入は2009年の『漆黒の追跡者』まで破られておらず、現在でも人気が高い作品になっています。
第2位 『名探偵コナン 黒鉄の魚影(サブマリン)』(2023)
毛利蘭に次ぐヒロインとも言える人気キャラクターの灰原哀をメインにおいた劇場版第26作目。映画『名探偵コナン』で初めて興行収入が100億円を突破した非常に人気の高い作品です。
灰原哀だけではなく、黒の組織、赤井秀一らFBIのチーム、安室透など登場するキャラクターが豪華なのも人気の理由。必ずしも興行収入が多い作品が面白いというわけではありませんが、評価の高さを裏付ける指標にもなります。映画『名探偵コナン』を見るなら興行収入順に見ていくのも選択肢の1つです。
第3位 『名探偵コナン ハロウィンの花嫁』(2022)
コロナ禍の影響による興行収入低下を跳ね除けたのが『ハロウィンの花嫁』。社会現象にもなるほどの人気となった安室透をメインキャラクターにおくと同時に、佐藤刑事と高木刑事の関係もフォーカスされた人気作です。
スピンオフ作品の警察学校編ともリンクした内容となっており、安室透こと降谷零の同期たちも描写されるのがポイント。特に松田陣平は佐藤刑事とも関わりがあるキャラクターです。主題歌となるBUMP OF CHICKENの『クロノスタシス』も、作品の雰囲気にあっています。
第4位 『名探偵コナン 時計じかけの摩天楼(まてんろう)』(1997)
映画『名探偵コナン』の第1作目であり、原点といえる作品。名探偵コナンのアニメ化から1年後に公開されたため、登場キャラクターもシンプルでわかりやすいのが魅力です。
ただ、1990年代に公開された作品であるため、現在と比べて時代背景が異なる点を把握しておきましょう。名探偵コナンの作風やキャラクターの関係がわかるので、予備知識がなくても楽しめる作品です。
第5位 『名探偵コナン 迷宮の十字路(クロスロード)』(2003)
2003年に公開されたのが『迷宮の十字路』。コナンのライバルである服部平次と遠山和葉がメインキャラクターとして扱われた作品です。2016年に行われた公式の人気投票では、中間発表でトップだった『ベイカー街の亡霊』を抜き1位を獲得するほどの根強い人気がありました。
『迷宮の十字路』はコナン以上に平次が活躍する内容になっており、彼の初恋にまつわるエピソードも盛り込まれています。平次と和葉、新一と蘭の恋愛模様もさることながら、バイクアクションや殺陣の描写も高く評価されている作品です。
20作品以上も公開されている映画『名探偵コナン』シリーズ。キャラや世界観を理解しながら見たい場合は、公開順で鑑賞してみましょう。1作品で完結するため、気になるキャラがいる場合はそのキャラが登場する作品を選んで見るのもおすすめ。本記事を参考に、映画名探偵コナンシリーズを楽しんでください。